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【洋楽】ハードコアパンクの名曲・人気曲~入門編

パンク・ロックのアグレッシブな発展形として1970年代後半に生まれた、ハードコア・パンク。

ほとんどが1分や2分足らずの短くファストな曲の連打、ひたすら過激で激しい……といったイメージを持たれている方も多いかもしれません。

もちろんそういった面もハードコア・パンクの特徴であり魅力ではありますが、後にメタルやロックなどと融合してさまざまなサブジャンルが生まれたハードコア・パンクの奥深さは、一言で語れるようなものではありません。

本稿ではハードコア・パンクの草分け的なバンドを中心として、主に80年代に生まれた代表曲や名曲を選んでみました。

ジャンルの入門編としてもぜひご活用ください!

【洋楽】ハードコアパンクの名曲・人気曲~入門編(21〜30)

Lexicon DevilGerms

1976年という早い時期に結成され、ロサンゼルスにおけるパンク・シーンの先駆け的な存在としてアンダーグランド・シーンの中で名声を得るも、ボーカリストであるダービー・クラッシュさんが1980年に自らこの世を去ってしまい解散、たった1枚のアルバムを残して伝説となったバンドがジャームスです。

ギタリストのパット・スメアさんは後期のニルヴァーナへの参加を経て現在はフー・ファイターズとして活躍、短い時期ですがドラマーとして在籍してたベリンダ・カーライルさんは後にゴーゴーズのボーカルとして大ヒットを飛ばすなど、関係者にアメリカの音楽シーンの歴史における重要人物が多くいることも有名ですね。

そんなジャームスが1978年に発表した『Lexicon Devil』は、オリジナル・パンクとハードコア・パンクの架け橋のようなサウンドであり、カリフォルニア・パンクの重要なプロデューサーであるGeza Xさんの最初期の仕事としても知られている名曲です。

正直言ってつたない演奏力ながら、若く荒々しい初期衝動全開のサウンドの中にも耳に残るキャッチーさがあり、同時に言いようのない狂気が入り乱れる元祖USハードコア・パンク!

初期バージョンとアルバム・バージョンが存在していますから、聴き比べてみることをオススメします!

In My EyesMINOR THREAT

ワシントンD.C.のハードコア・パンク・シーンを代表するバンド、MINOR THREATによる怒りと反抗のアンセムです。

1981年にリリースされたEPに収録されたこの曲は、反ドラッグの姿勢を鮮明に打ち出し、ストレート・エッジ運動の象徴となりました。

疾走感あふれるギターリフと、イアン・マッケイさんの激情的なヴォーカルが聴く者の心を掴みます。

歌詞は社会への不満や自己批判、他者への批判といったテーマを扱い、リスナーに自己反省を促します。

ハードコア・パンクの真髄を体現した本作は、後のバンドに多大な影響を与え、今なお色褪せることのない魅力を放っています。

【洋楽】ハードコアパンクの名曲・人気曲~入門編(31〜40)

Ready To FightNegative Approach

Negative Approach – Ready To Fight ( Punk Island 2010 )
Ready To FightNegative Approach

デトロイトのハードコア・パンクシーンを牽引したNegative Approachの代表曲は、怒りと反抗の精神を凝縮した3分足らずの楽曲です。

1981年にリリースされたこの曲は、自己主張と社会への挑戦を鮮烈に表現しています。

The StoogesやDischargeの影響を受けつつも、より攻撃的で激しいサウンドを特徴としています。

John Brannonさんの迫力あるボーカルと、ファストでパワフルな演奏は、ハードコア・パンクの真髄を体現しているといえるでしょう。

本作は、自分の信念を貫きたい人や、社会の圧力に屈したくない人におすすめです。

Fuck The USAThe Exploited

Exploited – Fuck The USA – (UK/DK. UK, 1983)
Fuck The USAThe Exploited

スコットランドが誇るハードコア・パンクの象徴的存在、ジ・エクスプロイテッドの代表曲です。

1982年にリリースされた本作は、ポリティカルな歌詞とアグレッシブなサウンドで、多くのパンクスの心を掴みました。

アメリカの社会システムや政治への痛烈な批判を込めた歌詞は、当時の若者の不満を代弁し、今なお色褪せることはありません。

セカンドアルバム『Troops of Tomorrow』に収録された本作は、ハードコア・パンクの歴史を語る上で欠かせない1曲となっています。

反体制のメッセージに共感する人や、純粋にエネルギッシュな音楽を求める方におすすめです。

Big A Little ACrass

アナーキズムの思想を体現したCrassの楽曲は、ハードコア・パンクの枠を超えた独自の表現で知られています。

本作は、社会の権威に対する批判と個人の自由の重要性を訴える力強いメッセージを込めた1曲。

1980年にリリースされた7インチシングルの一曲目として収録され、Southern Studiosで録音されました。

アグレッシブなサウンドと挑発的な歌詞が、聴く人の心に深く刻まれることでしょう。

社会の矛盾に疑問を感じている人や、自分の生き方を見つめ直したい人におすすめの楽曲です。

MurderExtreme Noise Terror

Extreme Noise Terror – Murder – (Live at Fulham Greyhound, London, UK, 1989)
MurderExtreme Noise Terror

圧倒的な迫力と激烈なサウンドが聴く者を揺さぶる、ハードコア・パンクの真髄とも言える1曲です。

1995年にリリースされたアルバム『Retro-Bution』に収録され、Extreme Noise Terrorの音楽性の進化を如実に感じさせます。

過去の楽曲を再録音したこのアルバムでは、よりメタル的な要素が加わり、ギターソロも取り入れられました。

本作では、動物の権利を訴える強烈なメッセージが込められており、社会への警鐘を鳴らしています。

壮絶なギターリフと爆裂ビートの中にも緻密さが感じられ、ハードコア・パンクの奥深さを体感できる1曲といえるでしょう。

激しい音楽を通じて社会問題を考えたい方にぜひ聴いていただきたい楽曲です。

Faster Than The WorldH₂O

アルバム「F.T.T.W.」収録のタイトルトラックです。

ニューヨークのバンドにしては珍しく、かなり西海岸のバンドに近い、メロコアっぽい音が特徴のバンドです。

この曲でも激しさの中にもメロディが垣間見る作りになっています。