【洋楽】ハードコアパンクの名曲・人気曲~入門編
パンク・ロックのアグレッシブな発展形として1970年代後半に生まれた、ハードコア・パンク。
ほとんどが1分や2分足らずの短くファストな曲の連打、ひたすら過激で激しい……といったイメージを持たれている方も多いかもしれません。
もちろんそういった面もハードコア・パンクの特徴であり魅力ではありますが、後にメタルやロックなどと融合してさまざまなサブジャンルが生まれたハードコア・パンクの奥深さは、一言で語れるようなものではありません。
本稿ではハードコア・パンクの草分け的なバンドを中心として、主に80年代に生まれた代表曲や名曲を選んでみました。
ジャンルの入門編としてもぜひご活用ください!
- 【洋楽】ポストハードコアとは~代表的なバンドまとめ
- ハードコアパンクの名曲。おすすめの人気曲
- 【洋楽】90年代エモコアの名盤。まずは聴いてほしい1枚
- 【初心者向け】まずはここから!スラッシュメタルの名曲まとめ
- 音楽の歴史に刻まれた伝説的なハードロックの名曲、人気曲
- スラッシュメタルを代表する海外のバンドまとめ
- 【2025】洋楽ハードロックの今。注目の曲まとめ
- 【2025】メロコアの名曲。新旧の人気曲まとめ
- デスメタルの名曲。おすすめの人気曲
- 速くてかっこいい!国内の人気メロコアバンド
- 洋楽の青春パンクの名曲。世界の名曲、人気曲
- 洋楽パンクの名曲。おすすめの人気曲
- 【2025】絶対に外せない海外のメタルバンド~ベテランから若手まで紹介
【洋楽】ハードコアパンクの名曲・人気曲~入門編(11〜20)
Vicious CircleZero Boys

1982年に発表されたアルバム『Vicious Circle』からのタイトル曲は、愛と関係性の複雑さを探る内容となっています。
無限ループのような関係の苦悩と破綻を描写し、お互いを傷つけ合う様子をリアルに表現しています。
Zero Boysは、1980年にインディアナポリスで結成されたハードコアパンクバンドです。
本作は1981年2月にリリースされ、当時のパンクシーンに大きな影響を与えました。
Zero Boysの音楽は、ブルースロックの要素を取り入れつつも、独自のハードコアパンクスタイルを確立しており、人間関係の複雑さや苦悩に共感を覚える方にぴったりの1曲です。
Kids of the Black HoleAdolescents

1981年にリリースされたこちらの楽曲は、Adolescentsのデビューアルバム『Adolescents』に収録された傑作です。
サザンカリフォルニアのパンクシーンを象徴する本作は、社会から孤立した若者たちの姿を鮮烈に描き出しています。
エネルギッシュな演奏と共に、若者の内なる葛藤や抗議の声を力強く表現しており、今なお多くのリスナーの心に響き続けています。
Adolescentsは1980年にカリフォルニア州フラートンで結成され、このデビューアルバムの成功により全米で認知度を高めました。
ハードコアパンクに興味のある方はもちろん、若者の孤独や反抗心に共感できる方にもおすすめの1曲です。
I’m Not a LoserDESCENDENTS

1982年リリースのデビューアルバム『Milo Goes to College』に収録された本作は、ハードコアパンクファンの心を鷲掴みにした名曲です。
社会からの評価に屈しない強い自我を歌った歌詞は、青春時代の葛藤を見事に表現しています。
低いズボンや汚れた服、穴の開いた靴といった外見で判断されることへの怒りを、激しいサウンドとともに吐き出しているのです。
Descendentsは1977年に結成され、この楽曲を含むアルバムでメロディックハードコアの先駆けとなりました。
反抗心と自己主張が詰まった本作は、自分の価値を他人に決められたくないあなたにぴったりな1曲です。
Wild in the StreetsCircle Jerks

ストレートな曲名があまりにもクールでカッコいい!
ブラック・フラッグの初代ボーカリストだったキース・モリスさんと、バッド・レリジョンとの長きに渡った活動でも知られるギタリストのグレッグ・ヘットソンさんを中心として1979年にカリフォルニアはロサンゼルスにて結成されたバンドです。
幾度かの解散と再結成を繰り返しながら、2020年代の今も現役で活動を続ける西海岸パンクの生き字引のようなそんな材で、オフスプリングやペニーワイズといった西海岸系のパンク・バンドがその影響を公言してることでも知られていますね。
短く速く、それでいてキャッチーな要素も兼ね備えたサウンドは、まさにメロディック・ハードコア勢の基本的なスタイルの形成に重要な役割を果たしたのです。
本稿で取り上げている『Wild In The Streets』は、1982年にリリースされたセカンド・アルバムのオープニング・ナンバーにして表題曲。
実はオリジナル曲ではなく、ニューヨーク出身の多国籍なルーツを持つシンガーソングライター、ガーランド・ジェフェリーズさんが1973年にリリースした楽曲のカバーなのですね。
メロコア勢などが好んで挑戦している、往年の名曲をパンク風にアレンジというパターンをこの時期からやっていたという面においても、先駆者と言えるかもしれませんね。
kids Aren’t AlrightThe Offspring

アルバム「Americana」に収録されています。
メロコアをメインストリームに押し上げた功労者の一バンド。
この曲ではどこか物悲し気なメロディにハードエッジなギターをかぶせて、歌詞の悲劇性と相まって、心にぐっときます。
Victim In PainAgnostic Front

一口にハードコア・パンクといっても、バンドそれぞれの出身のお国柄が出るというだけではなく、地域性も如実に出るところが実に興味深いですよね。
アメリカのハードコア・パンクだけ見ても、東海岸と西海岸というだけで全く違いますし、双方にシーンが存在しているのです。
1980年に結成されたアグノスティック・フロントは、北米におけるハードコア・シーンの立役者であり、いわゆる「ニューヨーク・ハードコア」の先駆的なバンドです。
1992年に一度解散してしまいますが、1997年にはオリジナル・メンバーのギタリストであるヴィニー・スティグマさんと、ボーカリストのロジャー・ミレットさんを中心としてバンドは再結成を果たし、以降は精力的に作品をリリースしてシーンの重鎮として活躍し続けていますね。
そんな彼らが1984年に発表した記念すべきデビュー・アルバムの表題曲『Victim In Pain』は、まさにニューヨーク・ハードコア、略してNYHCにおけるクラシックな名曲!
50秒に満たない楽曲ながらもうまく緩急をつけながら疾走していくプリミティブなハードコアであり、覚えやすいキャッチーなフックがきっちり盛り込まれているところに曲作りのうまさを感じさせますね。
【洋楽】ハードコアパンクの名曲・人気曲~入門編(21〜30)
Kill The PoorDead Kennedys

アルバム「Fresh Fruit for Rotting Vegetables」に収録されています。
政治活動も行う鬼才(きさい)、Jello Biafraがボーカルでお馴染みのDead Kennedysの名作です。
単なるパンクロックにとどまらず、ロカビリー、カントリー、などを取り入れた楽曲が特徴的で、この曲もハードコアとは一味違った雰囲気に仕上がってます。