【洋楽】ハードコアパンクの名曲・人気曲~入門編
パンク・ロックのアグレッシブな発展形として1970年代後半に生まれた、ハードコア・パンク。
ほとんどが1分や2分足らずの短くファストな曲の連打、ひたすら過激で激しい……といったイメージを持たれている方も多いかもしれません。
もちろんそういった面もハードコア・パンクの特徴であり魅力ではありますが、後にメタルやロックなどと融合してさまざまなサブジャンルが生まれたハードコア・パンクの奥深さは、一言で語れるようなものではありません。
本稿ではハードコア・パンクの草分け的なバンドを中心として、主に80年代に生まれた代表曲や名曲を選んでみました。
ジャンルの入門編としてもぜひご活用ください!
- 【洋楽】ポストハードコアとは~代表的なバンドまとめ
- ハードコアパンクの名曲。おすすめの人気曲
- 【洋楽】90年代エモコアの名盤。まずは聴いてほしい1枚
- 【初心者向け】まずはここから!スラッシュメタルの名曲まとめ
- 音楽の歴史に刻まれた伝説的なハードロックの名曲、人気曲
- スラッシュメタルを代表する海外のバンドまとめ
- 【2025】洋楽ハードロックの今。注目の曲まとめ
- 【2025】メロコアの名曲。新旧の人気曲まとめ
- デスメタルの名曲。おすすめの人気曲
- 速くてかっこいい!国内の人気メロコアバンド
- 洋楽の青春パンクの名曲。世界の名曲、人気曲
- 洋楽パンクの名曲。おすすめの人気曲
- 【2025】絶対に外せない海外のメタルバンド~ベテランから若手まで紹介
【洋楽】ハードコアパンクの名曲・人気曲~入門編(71〜80)
Dicks Hate the PoliceThe Dicks

過激な政治的メッセージと社会批判を体現する楽曲です。
警察の権力乱用に対する怒りが込められており、ハードコアパンクの精神を体現しています。
本作は1980年に自主レーベルからリリースされたThe Dicksのデビューシングルで、テキサスのパンクシーンに大きな影響を与えました。
バンドのフロントマンであるゲイリー・フロイドさんの存在もあり、ゲイアイデンティティの象徴的な存在としても評価されています。
反体制的な思想に共感する人や、社会問題に関心の高い音楽ファンにおすすめの1曲です。
No MoreYouth Of Today

ハードコア・パンクの名曲として、Youth Of Todayのこの楽曲は強烈なメッセージを持っています。
1988年にリリースされたアルバム『We’re Not in This Alone』に収録された本作は、ベジタリアニズムや動物の権利をテーマにした歌詞が特徴的です。
肉食がもたらす環境への影響や倫理的な問題を鋭く指摘し、社会の自己中心性を批判しています。
Youth Of Todayさんは、ストレートエッジ文化を支持し、ポジティブなメッセージを伝えることで知られるバンド。
本作もその姿勢が如実に表れた一曲といえるでしょう。
環境や動物の権利に関心のある方、社会問題を考えたい方におすすめの楽曲です。
Nobody’s DrivingAmebix

クラストパンクの先駆者として知られるAmebixが1987年にリリースした本作は、ハードコア・パンクの新境地を切り開いた曲として高く評価されています。
5分を超える尺の中で、激しいテンポと静寂が交錯する独特な展開が聴く者を魅了します。
歌詞には、人類の滅亡や社会への強烈な批判が込められており、終末論的な世界観が描かれています。
アルバム『Monolith』に収録された本作は、冷戦時代の不安を象徴する作品としても語り継がれています。
ハードコア・パンクの奥深さを知りたい方や、社会派の楽曲を好む方におすすめの1曲です。
【洋楽】ハードコアパンクの名曲・人気曲~入門編(81〜90)
Die Die My DarlingThe Misfits

ファッションなどさまざまな分野においてオマージュとして引用されている、印象的な骸骨のイラストは多くの方が一度は目にしたことがあるのでは?
「クリムゾンゴースト」と呼ばれる骸骨マークのシンボルでも有名なミスフィッツは、後にソロ・アーティストとして商業的にも成功を収めるボーカリスト、グレン・ダンジグさんを中心として1977年にアメリカはニュージャージー州にて結成されたバンドです。
ロックンロールやロカビリーといった要素も感じさせる激しくもキャッチーなパンク・サウンドを基調としながら、前髪をたらした「Devilock」と呼ばれるヘアスタイル、B級ホラー映画や実際に起きた事件などからインスパイアされた独自の世界観などは「ホラー・パンク」と呼ばれるジャンルの形成に一役買っただけではなく、ハードコアやメタル、日本のビジュアル系にいたるまで後続のバンドたちに大きな影響を与えているのですね。
彼らは1983年に一度解散してしまっているのですが、あのメタリカなどが彼らの楽曲を好んでカバー、再評価につながって再び再始動を遂げたという経緯も興味深いです。
こちらの『Die Die My Darling』は、バンド解散後の1984年にシングルとしてリリースされた楽曲で、メタリカのカバー・バージョンでも有名な文句なしのキラーチューン!
ハードコア・パンクに興味がある方はもちろん、メタル・ヘッズやメロコア好きにも聴いてほしい名曲ですよ。
The Power RemainsAmebix

クラストパンクの先駆者として知られるAmebixが1987年にリリースした楽曲です。
独特の音楽スタイルで、クラスト・パンクとスラッシュメタルの要素を融合させた曲調が特徴的です。
歌詞には、自然や歴史的な信仰、環境保護主義的なテーマが織り込まれており、過去の知恵や信仰が現代社会においても有効であることを示唆しています。
この曲は、アルバム『Monolith』に収録されており、Amebixの音楽哲学やメッセージが最も明確に表現されている作品の一つと言えるでしょう。
本作は、後のヘビーメタルやパンク・ロックバンドに深い影響を与え、今日でも多くのファンや批評家に支持され続けています。
環境問題や社会問題に関心のある方にぜひおすすめしたい一曲です。
It’s MyJob To Keep Punk Rock EliteNOFX

アルバム「So Long and Thanks for All the Shoes」に収録されています。
シンプルなハードコアだけでなくスカやカントリー、果てはシャンソンまでやってしまう音楽性の広さが変態と呼ばれる理由です。
この曲はストレートな曲調で、それが歌詞の力強さとよく合ってます。
Freeze UpOperation Ivy

アルバム「Energy」に収録されています。
現在Rancidで活動しているTimとMattが在籍していたこと、スカコアの原型になる楽曲を初めてプレイした、この二つで知られている伝説的バンドです。
この曲はシンプルなハードコアにスカがよく合っていて、かっこよく仕上がっています。