【洋楽】ハードコアパンクの名曲・人気曲~入門編
パンク・ロックのアグレッシブな発展形として1970年代後半に生まれた、ハードコア・パンク。
ほとんどが1分や2分足らずの短くファストな曲の連打、ひたすら過激で激しい……といったイメージを持たれている方も多いかもしれません。
もちろんそういった面もハードコア・パンクの特徴であり魅力ではありますが、後にメタルやロックなどと融合してさまざまなサブジャンルが生まれたハードコア・パンクの奥深さは、一言で語れるようなものではありません。
本稿ではハードコア・パンクの草分け的なバンドを中心として、主に80年代に生まれた代表曲や名曲を選んでみました。
ジャンルの入門編としてもぜひご活用ください!
【洋楽】ハードコアパンクの名曲・人気曲~入門編(31〜40)
Faster Than The WorldH₂O

アルバム「F.T.T.W.」収録のタイトルトラックです。
ニューヨークのバンドにしては珍しく、かなり西海岸のバンドに近い、メロコアっぽい音が特徴のバンドです。
この曲でも激しさの中にもメロディが垣間見る作りになっています。
Fall Back DownRancid

ポップでメランコリックなメロディが印象的な名曲!
2003年リリースのアルバム『Indestructible』に収録された本作は、ランシドの代表曲の1つといえるでしょう。
ティム・アームストロングさんのしゃがれた歌声が切なさを感じさせ、3つのギター・ソロと躍動感あふれるベース・ライン、ノスタルジックなキーボードの音色が絶妙なバランスを生み出しています。
USモダンロックトラックスで13位を記録した本作は、困難な時期を乗り越える力強さと友情の大切さを歌い上げており、人生に立ち向かう勇気が欲しい時にぴったりの1曲です。
Sold OutGang Green

1985年のTaang! Recordsからのデビューリリースとして、ハードコア・パンクシーンに衝撃を与えた作品です。
アグレッシブでエネルギッシュなサウンドは、当時のパンクの精神を見事に体現しています。
本作は、バンドが一度解散した後に新メンバーを迎えて再結成された際の意欲作で、その後のGang Greenの方向性を決定づけた重要な1曲といえるでしょう。
2000枚限定の黒いビニールでプレスされた初回版は、今でもコレクターの間で高い人気を誇っています。
パンクロックの真髄を体感したい方、80年代のハードコアシーンに興味がある方におすすめの1曲です。
American JesusBad Religion

メロディック・ハードコアの先駆者として知られるバッド・レリジョンが1993年9月に発表した本作は、アメリカ社会への鋭い批判を込めた楽曲です。
国家主義や消費主義への風刺が込められた歌詞は、リスナーの心に深く刺さります。
アルバム『Recipe for Hate』に収録されたこの曲は、エディ・ヴェダーさんやジョネット・ナポリターノさんがゲストボーカルとして参加し、バンドの音楽性をさらに広げました。
パンクロックファンはもちろん、社会問題に関心のある方にもおすすめの一曲です。
Sick boyG.B.H.

エネルギッシュで攻撃的なサウンドが特徴のG.B.H.によって生み出されたパンクロックの傑作です。
アルバム『City Baby Attacked by Rats』に収録され、UKアルバムチャート17位、UKインディーチャート2位という輝かしい成績を残しました。
本作では、病気の少年が自身の状況を受け入れつつも、社会からの疎外感や性的嗜好に対する偏見に苦しむ姿が描かれています。
激しいギターリフとドラムビート、そして荒々しいボーカルが、曲の世界観を見事に表現しています。
社会の規範に縛られず、自分らしく生きることの大切さを感じさせてくれる一曲となっています。
【洋楽】ハードコアパンクの名曲・人気曲~入門編(41〜50)
Lexicon DevilGerms

1976年という早い時期に結成され、ロサンゼルスにおけるパンク・シーンの先駆け的な存在としてアンダーグランド・シーンの中で名声を得るも、ボーカリストであるダービー・クラッシュさんが1980年に自らこの世を去ってしまい解散、たった1枚のアルバムを残して伝説となったバンドがジャームスです。
ギタリストのパット・スメアさんは後期のニルヴァーナへの参加を経て現在はフー・ファイターズとして活躍、短い時期ですがドラマーとして在籍してたベリンダ・カーライルさんは後にゴーゴーズのボーカルとして大ヒットを飛ばすなど、関係者にアメリカの音楽シーンの歴史における重要人物が多くいることも有名ですね。
そんなジャームスが1978年に発表した『Lexicon Devil』は、オリジナル・パンクとハードコア・パンクの架け橋のようなサウンドであり、カリフォルニア・パンクの重要なプロデューサーであるGeza Xさんの最初期の仕事としても知られている名曲です。
正直言ってつたない演奏力ながら、若く荒々しい初期衝動全開のサウンドの中にも耳に残るキャッチーさがあり、同時に言いようのない狂気が入り乱れる元祖USハードコア・パンク!
初期バージョンとアルバム・バージョンが存在していますから、聴き比べてみることをオススメします!
New DirectionGorilla Biscuits

ハードコア・パンクの歴史に新たな方向性を示した名曲がこちら。
疾走感あふれるギターと爆発的なエネルギーが耳を奮い立たせます。
歌詞は自己啓発とポジティビティに満ちており、否定的な影響から離れ、自分自身の道を見つけることの大切さを訴えかけています。
本作は1989年7月にリリースされ、アルバム『Start Today』に収録。
ニューヨークのハードコアシーンを象徴する楽曲として、今なお多くのファンを魅了し続けています。
ライブパフォーマンスでも圧倒的な支持を集める本作は、自分らしさを大切にしたい人や、新たな一歩を踏み出したい人にぴったり。
パンクロックが持つ力強さを体感できる一曲です。