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【洋楽】ハードコアパンクの名曲・人気曲~入門編

パンク・ロックのアグレッシブな発展形として1970年代後半に生まれた、ハードコア・パンク。

ほとんどが1分や2分足らずの短くファストな曲の連打、ひたすら過激で激しい……といったイメージを持たれている方も多いかもしれません。

もちろんそういった面もハードコア・パンクの特徴であり魅力ではありますが、後にメタルやロックなどと融合してさまざまなサブジャンルが生まれたハードコア・パンクの奥深さは、一言で語れるようなものではありません。

本稿ではハードコア・パンクの草分け的なバンドを中心として、主に80年代に生まれた代表曲や名曲を選んでみました。

ジャンルの入門編としてもぜひご活用ください!

【洋楽】ハードコアパンクの名曲・人気曲~入門編(71〜80)

Oh, MeMeat Puppets

あのニルヴァーナのカート・コバーンさんもフェイバリットに挙げていたことでも知られている、80年代インディーズ・シーンの裏のカリスマ的な存在のミート・パペッツ。

1980年に結成されて以来、2020年代の現在にいたるまで40年に及ぶキャリアを誇る彼らは、80年代ハードコアにおける名門中の名門、SSTレーベルより多くの作品をリリースしていることからも分かるように、由緒正しきハードコアの血統でありながらも、カントリーやフォークといった多彩な音楽性を持ち、オルタナティブ・ロックの先駆的なバンドとしても評価されているのですね。

メジャーに進出後は商業的にも成功を果たした彼らのディスコグラフィの中でも、今回は名盤の誉れ高い1984年リリース作品『Meat Puppets II』より、絶妙な脱力感が漂う不思議な歌心とねじれたサウンドが魅力的な『Oh, Me』を紹介します。

ほんのりサイケデリックな質感もあり、文字通り「オルタナティブ」なサウンドは全くもってハードコア・パンクではないのですが、80年代USハードコアの中でこのようなバンドと音楽が生まれていたことは、ジャンルを深掘りする上でもぜひ知っていただきたいですね!

SamMeat Puppets

1980年結成のミート・パペッツによる本作は、カウパンクやサイケデリアの要素を取り入れた独特のサウンドが魅力です。

メジャーレーベル移籍後の1991年7月にリリースされたアルバム『Forbidden Places』に収録され、US Altチャートで13位を記録。

映画『Chasers』やコンピレーションアルバムにも採用されるなど、一定の評価を得ています。

社会への風刺的なメッセージが込められた歌詞は、異なる意見が受け入れられにくい現代社会の矛盾を鋭く指摘しており、聴く人に深い考察を促します。

ハードコアパンクの入門編として、社会問題に関心のある方におすすめの1曲です。

When All Is Said And DoneNapalm Death

NAPALM DEATH – When All Is Said And Done (OFFICIAL VIDEO)
When All Is Said And DoneNapalm Death

宗教と科学の対立による暴力と混沌を探求する、NAPALM DEATHさんの力強い一曲。

痛みを生む信念に従うのではなく、心の中に天国を見出すよう促す歌詞が印象的です。

2006年にリリースされたアルバム『Smear Campaign』に収録され、宗教批判をテーマにしたコンセプトの中心的な役割を果たしています。

グラインドコアの先駆者として知られるNAPALM DEATHさんですが、本作では社会への鋭い視点と音楽性の進化が感じられます。

激しさの中にメッセージ性を求める方におすすめの一曲です。

Story of My LifeSocial Distortion

激しさの中に哀愁が漂う名曲です。

Social Distortionのアイコニックなサウンドが詰まった本作は、1990年3月にリリースされたアルバム『Social Distortion』に収録されています。

若き日の思い出や後悔、そして人生の変化を鋭く描写した歌詞は、多くのリスナーの心に響き続けています。

映画『Reality Bites』や『Orange County』などにも使用され、その影響力は音楽シーンを超えて広がっています。

自分の人生を振り返りたい時や、困難に立ち向かう勇気が欲しい時に聴くのがおすすめです。

パンクロックの精神と人生のリアリティが見事に融合した、まさに必聴の一曲と言えるでしょう。

Hammering So HardSquirrel Bait

1980年代のパンクシーンに一石を投じたSquirrel Baitの代表作です。

若者の不安定さや成長の苦悩をテーマに、ハードコアパンクとポストハードコアの要素を融合させた先駆的な音楽性が特徴的。

エネルギッシュな演奏と独特のヴォーカルが印象的で、1985年にHomestead RecordsからリリースされたセルフタイトルのEPに収録されています。

本作は後のグランジやマスロックにも影響を与え、今なお多くの音楽ファンに愛され続けています。

十代の若者の内面的な葛藤や自己探求を描いた歌詞は、現代の聴衆にも強く訴えかけるメッセージ性を持っています。

青春時代の不安や葛藤を感じている方にぜひ聴いてほしい1曲です。

NoSubhumans

パンクロックの激しさと反抗精神を凝縮した1曲。

1983年にリリースされた本作は、わずか1分足らずの短さながら、その破壊力は圧巻です。

Subhumansの代表作として、今なおファンから支持される名曲となっています。

歌詞には宗教や警察、社会システムへの不信感が込められており、若者の怒りと反抗心を如実に表現しています。

1980年に結成されたSubhumansは、この曲を含む数々の作品でパンクシーンに大きな影響を与えました。

Queens of the Stone AgeやNOFXなど、後のバンドにもカバーされるほどの人気を誇ります。

反権威主義に共感する人や、社会への不満を抱える人におすすめの1曲です。

Dance with MeT.S.O.L.

パンクロックの進化形として生まれたハードコアパンクの中でも、独自の道を切り開いたT.S.O.L.。

1981年にリリースされた彼らの3rdアルバムに収録された本作は、ゴシックパンクという新たなサブジャンルを確立した記念碑的な1曲です。

死や恐怖といった暗いテーマを、ダンサブルでエネルギッシュなサウンドと組み合わせた斬新なアプローチは、多くのファンや音楽評論家を魅了しました。

激しいギターリフとメロディックなヴォーカルが印象的な楽曲は、後のゴシックやホラーパンクの発展に大きな影響を与えています。

パンクロックの新しい可能性を感じたい方にぜひおすすめしたい1曲です。