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【洋楽】ハードコアパンクの名曲・人気曲~入門編

パンク・ロックのアグレッシブな発展形として1970年代後半に生まれた、ハードコア・パンク。

ほとんどが1分や2分足らずの短くファストな曲の連打、ひたすら過激で激しい……といったイメージを持たれている方も多いかもしれません。

もちろんそういった面もハードコア・パンクの特徴であり魅力ではありますが、後にメタルやロックなどと融合してさまざまなサブジャンルが生まれたハードコア・パンクの奥深さは、一言で語れるようなものではありません。

本稿ではハードコア・パンクの草分け的なバンドを中心として、主に80年代に生まれた代表曲や名曲を選んでみました。

ジャンルの入門編としてもぜひご活用ください!

もくじ

【洋楽】ハードコアパンクの名曲・人気曲~入門編(1〜20)

Injustice System!Sick of It all

Sick Of It All – “Injustice System” Revelation Records
Injustice System!Sick of It all

バンド名だけでも濃厚なハードコアの香りが漂うシック・オブ・イット・オールは、1986年にニューヨークはクイーンズにて結成されたニューヨーク・ハードコアの重鎮です。

メタルの要素を大幅に取り入れたニュースクール系のハードコアとは違い、あくまでハードコア・パンクの出自を守り続けるオールドスクールなタイプの象徴的な存在の1つとして、2020年代の今も活動を続ける大ベテランなのですね。

単に活動歴が長いというだけではなく、定期的に新作をリリースし続けているというのも同系統の大御所のバンドの中では非常に珍しいと言えるかもしれません。

そんな彼らが1989年にリリースしたデビュー・アルバム『Blood, Sweat and No Tears』のラスト曲として収録され、MV映像も作成された『Injustice System』を今回は紹介しましょう。

ゴリゴリのストロング・スタイルでポリティカルなメッセージを投げつけるサウンドは、まさにニューヨーク・ハードコアの何たるかをリスナーに教えてくれるものであり、同時に彼らの基本的な音楽スタイルはこの時点でほぼ完成されていた事実に改めて驚かされますね。

ハードコア・パンクを深掘りしていく中で、オールドスクールとは何ぞやといった疑問を抱いた方、シック・オブ・イット・オールを聴きましょう!

We Gotta KnowCro-Mags

ハードコア・パンク、特にニューヨーク・ハードコアの歴史を語る上では欠かせない存在として君臨し続けるクロ・マグス。

ハードコアの暴力的かつ極悪な側面を体現しながらも、オリジナル・メンバーの1人であるボーカリストのジョン・ジョセフさんはクリシュナの信仰家でありビーガンとしても知られている、というバンドでもあり、同じくオリジナル・メンバーのベーシスト兼ボーカリストのハーレイ・フラナガンさんとの確執やバンドの分裂といった出来事も、ハードコアの歴史における非常に有名なトピックですね。

そのようなゴシップはともかく、スラッシュメタルなども融合させた彼らの極悪かつヘビーなクロスオーバー・スタイルは多くのバンドに影響を与えており、彼らが存在していなかったら後のハードコア・パンクの姿は大きく変わっていたのではないか、と言われるほど。

そんなクロ・マグスの記念すべきデビュー・アルバム『The Age of Quarrel』は1986年にリリースされた名盤中の名盤であり、ハードコア・ファンの間では聖典の如き人気を誇る作品です。

ボーカルを担当しているのはジョセフさんで、メタリックなギターが随所に盛り込まれながらもこの時点ではハードコアという出自が勝っている音というのが重要ですね。

そんな名盤のオープニングを飾る楽曲『We Gotta Know』は、まさにバンドの名刺代わりのような大名曲です!

【洋楽】ハードコアパンクの名曲・人気曲~入門編(21〜40)

Victim In PainAgnostic Front

一口にハードコア・パンクといっても、バンドそれぞれの出身のお国柄が出るというだけではなく、地域性も如実に出るところが実に興味深いですよね。

アメリカのハードコア・パンクだけ見ても、東海岸と西海岸というだけで全く違いますし、双方にシーンが存在しているのです。

1980年に結成されたアグノスティック・フロントは、北米におけるハードコア・シーンの立役者であり、いわゆる「ニューヨーク・ハードコア」の先駆的なバンドです。

1992年に一度解散してしまいますが、1997年にはオリジナル・メンバーのギタリストであるヴィニー・スティグマさんと、ボーカリストのロジャー・ミレットさんを中心としてバンドは再結成を果たし、以降は精力的に作品をリリースしてシーンの重鎮として活躍し続けていますね。

そんな彼らが1984年に発表した記念すべきデビュー・アルバムの表題曲『Victim In Pain』は、まさにニューヨーク・ハードコア、略してNYHCにおけるクラシックな名曲!

50秒に満たない楽曲ながらもうまく緩急をつけながら疾走していくプリミティブなハードコアであり、覚えやすいキャッチーなフックがきっちり盛り込まれているところに曲作りのうまさを感じさせますね。

Kill The PoorDead Kennedys

アルバム「Fresh Fruit for Rotting Vegetables」に収録されています。

政治活動も行う鬼才(きさい)、Jello Biafraがボーカルでお馴染みのDead Kennedysの名作です。

単なるパンクロックにとどまらず、ロカビリー、カントリー、などを取り入れた楽曲が特徴的で、この曲もハードコアとは一味違った雰囲気に仕上がってます。

Ready To FightNegative Approach

EP「Negative Approach」に収録されています。

デトロイト出身のバンドで活動期間は3年と短かったのですが、当時多くのハードコアバンドに影響を与えたバンドです。

特に力強いボーカルが特徴のこの曲は、とにかくいろいろなバンドがカバーしまくってました。

Time BombRancid

アルバム「…And Out Come the Wolves」に収録されています。

カリフォルニア出身の4人組です。

メンバーのTimはHellcat Recordのオーナーでもあります。

初期の頃はシンプルなハードコアだったのがLarsが加入以来、音楽的にも幅を見せ、すっかり大物感がでています。

この曲はスカっぽいリズムが特徴で、とても耳に馴染む曲です。