【洋楽】ハードコアパンクの名曲・人気曲~入門編
パンク・ロックのアグレッシブな発展形として1970年代後半に生まれた、ハードコア・パンク。
ほとんどが1分や2分足らずの短くファストな曲の連打、ひたすら過激で激しい……といったイメージを持たれている方も多いかもしれません。
もちろんそういった面もハードコア・パンクの特徴であり魅力ではありますが、後にメタルやロックなどと融合してさまざまなサブジャンルが生まれたハードコア・パンクの奥深さは、一言で語れるようなものではありません。
本稿ではハードコア・パンクの草分け的なバンドを中心として、主に80年代に生まれた代表曲や名曲を選んでみました。
ジャンルの入門編としてもぜひご活用ください!
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【洋楽】ハードコアパンクの名曲・人気曲~入門編(21〜30)
We Gotta KnowCro-Mags

ハードコア・パンク、特にニューヨーク・ハードコアの歴史を語る上では欠かせない存在として君臨し続けるクロ・マグス。
ハードコアの暴力的かつ極悪な側面を体現しながらも、オリジナル・メンバーの1人であるボーカリストのジョン・ジョセフさんはクリシュナの信仰家でありビーガンとしても知られている、というバンドでもあり、同じくオリジナル・メンバーのベーシスト兼ボーカリストのハーレイ・フラナガンさんとの確執やバンドの分裂といった出来事も、ハードコアの歴史における非常に有名なトピックですね。
そのようなゴシップはともかく、スラッシュメタルなども融合させた彼らの極悪かつヘビーなクロスオーバー・スタイルは多くのバンドに影響を与えており、彼らが存在していなかったら後のハードコア・パンクの姿は大きく変わっていたのではないか、と言われるほど。
そんなクロ・マグスの記念すべきデビュー・アルバム『The Age of Quarrel』は1986年にリリースされた名盤中の名盤であり、ハードコア・ファンの間では聖典の如き人気を誇る作品です。
ボーカルを担当しているのはジョセフさんで、メタリックなギターが随所に盛り込まれながらもこの時点ではハードコアという出自が勝っている音というのが重要ですね。
そんな名盤のオープニングを飾る楽曲『We Gotta Know』は、まさにバンドの名刺代わりのような大名曲です!
Ready To FightNegative Approach

EP「Negative Approach」に収録されています。
デトロイト出身のバンドで活動期間は3年と短かったのですが、当時多くのハードコアバンドに影響を与えたバンドです。
特に力強いボーカルが特徴のこの曲は、とにかくいろいろなバンドがカバーしまくってました。
I Don’t Wanna Hear ItMINOR THREAT

EP「Minor Threat」に収録されています。
ハードコアに「ストレートエッジ」という概念(がいねん)を初めて持ち込んだバンドとして有名ですが、楽曲も激しいだけでなくメロディラインもしっかりしていました。
この曲も激しいわりに聴きやすいです。
Time BombRancid

アルバム「…And Out Come the Wolves」に収録されています。
カリフォルニア出身の4人組です。
メンバーのTimはHellcat Recordのオーナーでもあります。
初期の頃はシンプルなハードコアだったのがLarsが加入以来、音楽的にも幅を見せ、すっかり大物感がでています。
この曲はスカっぽいリズムが特徴で、とても耳に馴染む曲です。
Fight Till You DiePennywise

アルバム「Full Circle」に収録されています。
いわゆるメロコアバンドの中でも、かなりヘビーでノイジーな音を出すバンドです。
非常にスピード感溢れる曲が多いのも特徴で、この曲も追い立てられるようなメロディが売りです。
Pay To CumBad Brains

ハードコア・パンクのパイオニアとして知られるBad Brainsが1982年にリリースした楽曲は、わずか1分33秒という短さながら、その速さと激しさで聴く者を圧倒します。
本作はバンドのデビューシングルとしてリリースされ、後にセルフタイトルのデビューアルバムにも収録されました。
激しいギターリフと吐き出すようなボーカルが特徴的で、個人の自由と権利を主張する強いメッセージが込められています。
マーティン・スコセッシ監督の映画『After Hours』や、ドキュメンタリー『American Hardcore』でも使用されるなど、その影響力は音楽シーンにとどまりません。
ハードコア・パンクの真髄を体感したい方や、社会に対する強烈なメッセージを求める方におすすめの1曲です。
No Reason WhyGorilla Biscuits

スキンヘッドやミリタリールックといったスタイルを持つニューヨークのハードコアシーンから1987年に誕生したバンド、Gorilla Biscuits。
本作は、1988年にリリースされた彼らのセルフタイトルEPに収録されており、激しいエネルギーとメロディックな要素を融合させた楽曲です。
歌詞では、社会的な不満や自己主張がテーマとなっており、周囲の期待や非難に対する反抗的な態度や、ドラッグ文化、暴力的な行動への嫌悪感が表現されています。
バンドは1991年に一度解散しましたが、その後も何度か再結成を果たし、2006年には重要なアルバム『Start Today』がリマスターされ再発売されました。
ハードコアファンはもちろん、社会問題に関心のある方にもおすすめの1曲です。