【洋楽】ハードコアパンクの名曲・人気曲~入門編
パンク・ロックのアグレッシブな発展形として1970年代後半に生まれた、ハードコア・パンク。
ほとんどが1分や2分足らずの短くファストな曲の連打、ひたすら過激で激しい……といったイメージを持たれている方も多いかもしれません。
もちろんそういった面もハードコア・パンクの特徴であり魅力ではありますが、後にメタルやロックなどと融合してさまざまなサブジャンルが生まれたハードコア・パンクの奥深さは、一言で語れるようなものではありません。
本稿ではハードコア・パンクの草分け的なバンドを中心として、主に80年代に生まれた代表曲や名曲を選んでみました。
ジャンルの入門編としてもぜひご活用ください!
【洋楽】ハードコアパンクの名曲・人気曲~入門編(81〜90)
Road Less TraveledSick of It all

強烈なエネルギーと社会への問題提起が詰まった1曲です。
Sick of It Allの楽曲は、ニューヨーク・ハードコアの真髄を感じさせてくれます。
本作は2014年9月にリリースされたアルバム『The Last Act Of Defiance』に収録されており、ハードコアの魂を貫く姿勢が印象的。
ファストでアグレッシブなサウンドと、社会に疑問を投げかける歌詞が絶妙にマッチしています。
自分の信念を貫き、人生を自分らしく生きることの大切さを力強く訴えかけてくるのですね。
ライブハウスで大声で歌い上げたくなる、パンクスの心に響く1曲といえるでしょう。
Pretty FlyThe Offspring

90年代のパンクシーンを席巻したThe Offspringの代表曲が、ここにあります。
アルバム『Americana』からの第一弾シングルとして1998年にリリースされ、世界中でチャートの上位を独占。
白人の若者がヒップホップカルチャーを表面的に真似る姿を風刺した歌詞は、当時の社会現象を鋭く切り取っています。
キャッチーなメロディと皮肉な歌詞のコントラストが絶妙で、聴く者を引き込む魅力に溢れています。
本作は、パンクの枠を超えた幅広い層に支持され、スポーツイベントなど様々な場面で今も耳にする機会の多い、時代を超えた名曲と言えるでしょう。
Modern ManBad Religion

アルバム「Against The Grain」に収録されています。
このアルバムでBadお馴染みの泣きのメロディが確立されたとされています。
この曲もBadらしいメロディがあふれています。
歌詞のアイロニーもGreggらしいです。
new directionGorilla Biscuits

アルバム「Start Today」に収録されています。
ストレートエッジを代表するバンドの一つ。
鳴り響くファンファーレの後に、ギターが続き、その後一気に疾走していきます。
この勢いが素敵です。
途中のブレイクダウンもニューヨークぽくてかっこいいです。
Tear It DownD.R.I.

「汚い腐った馬鹿ども」と父親に罵倒(ばとう)された、その言葉がバンド名の由来です。
80年代後半に巻き起こったクロスオーバーの代表格らしくメタルっぽい重さのサウンドと疾走感あふれるハードコアが見事に融合(ゆうごう)していて、今聴いても全然古くないですね。
おわりに
ハードコア・パンクというジャンルは音楽性はもちろん、ライフ・スタイルやアティトゥードという要素がバンド活動をする上で大きな原動力という面を持ち合わせています。
まずはサウンド自体のカッコ良さに身を任せつつ、その後で楽曲の背景にある思想や歌詞に託されたメッセージなどに目を向けてもらいたいですね。