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【ピアノ曲】子供でも弾きやすい!簡単なクラシック作品を一挙紹介

ピアノを習い始めたお子さまがピアノへの興味を失うきっかけの一つ、それは「ピアノって難しい……」と感じてしまうこと。

譜読みが難しくなかなか練習が進まなかったり、指が思うように動かず一向に先生から合格をもらえなかったりすると、興味津々で始めたはずのピアノに対してマイナスな感情を抱いてしまいがちです。

そこで本記事では、子供でも弾きやすい簡単なクラシック作品をご紹介します。

難易度の体感や進み具合は必ず個人差がありますが、お子さまが「ピアノって楽しい!」と感じられるよう、その子に合った曲をピックアップしてみてくださいね。

【ピアノ曲】子供でも弾きやすい!簡単なクラシック作品を一挙紹介(111〜120)

おどりとうたと中田喜直

【ピアノ発表会おすすめ】おどりとうたと ♫ 中田喜直 / A Dance and Song, Yoshinao Nakada
おどりとうたと中田喜直

「踊り」と「歌」の2つの要素が織り込まれた、魅力的なピアノ独奏曲です。

リズミカルな和風の旋律と、柔らかな歌心が見事に調和しており、夏の夜の情景が目に浮かぶような印象的な一曲となっています。

「5/8拍子」による変拍子やシンコペーションを取り入れた躍動感があふれる「踊り」のパートと、優美な和音の上で奏でられる「歌」のパートが交互に現れ、聴く人の心を惹きつけます。

ご家族で楽しめる発表会向けの曲を探している方や、和の雰囲気を大切にしながらリズム学習を深めたい方におすすめです。

スタッカートやペダリングの工夫で、さらに表現の幅を広げることが可能な学びがいのある作品といえるでしょう。

オルゴールCharles-Henry

シャルル・アンリ: オルゴール, Charles-Henry: La boîte à zizique / Piano: 白石 准,Jun Shiraishi@SEILER Piano
オルゴールCharles-Henry

オルゴールの繊細な音色をピアノで表現した心温まる一曲です。

まるで宝石箱を開けたかのような優雅な旋律は、聴く人の心に穏やかな安らぎを与えてくれます。

アルバム『Histoires Presque Vraies』に収録された本作は、機械的でありながらも人間味が溢れる音色が見事に表現されており、懐かしい思い出が詰まったオルゴールの世界へと誘ってくれます。

優しい音色とシンプルな構成は、日々の喧騒から離れて心を癒やしたい方や、穏やかなひとときを過ごしたい方におすすめです。

また、ピアノ演奏に挑戦してみたい方にとっても、取り組みがしやすい曲になっています。

生まれたばかりの王女のためのパヴァーヌCharles-Henry

優雅な宮廷舞踏曲パヴァーヌをモチーフに、新生児である王女の純真さと希望を表現した美しいピアノ小品です。

フランスの伝統とジャズの要素が見事に調和した、約1分25秒の短い演奏時間の中に、繊細な旋律と深い表現力が凝縮されています。

静謐でありながらも華やかな雰囲気を醸し出す本作は、新しい命の誕生を祝福する喜びに満ちています。

音楽的難易度は控えめで、ゆったりとしたテンポと優美な旋律が心を癒してくれるため、穏やかな気持ちでピアノに向き合いたい方にぴったりです。

表現力を養いながら音楽を楽しみたい方にもおすすめの1曲となっています。

ブルグミュラー25の練習曲 Op.100 第19曲「アヴェ・マリア」Johann Burgmüller

19.アヴェ・マリア/ブルグミュラー25の練習曲-Burgmüller:25 No.19 Ave Maria -クラシックピアノ-Classical Piano-CANACANA
ブルグミュラー25の練習曲 Op.100 第19曲「アヴェ・マリア」Johann Burgmüller

カテドラル教会に響き渡る聖歌隊の合唱をイメージして作られた宗教曲です。

荘厳で敬虔な雰囲気を持ち、豊かな和音の響きが印象的な名曲です。

1851年にパリで出版された本作は、祈りの心を込めた美しい旋律が特徴です。

4声のハーモニーと3声の部分を巧みに織り交ぜながら、カテドラル教会の残響のような豊かな響きを生み出しています。

和声の変化も色とりどりで、まるでステンドグラスの光のように曲を彩ります。

音楽を通して心を癒やしたい方や、宗教音楽に興味をお持ちの方におすすめです。

また、ペダルワークを学びたい方にとっても、格好の教材となるでしょう。

優雅な雰囲気と深い精神性を兼ね備えた本作は、きっと皆様の心に響くはずです。

前奏曲集第1集「沈める寺」Claude Debussy

沈める寺「前奏曲集第1集」: ドビュッシー|Debussy : La cathédrale engloutie [Préludes Book 1]
前奏曲集第1集「沈める寺」Claude Debussy

神秘的な霧の中から浮かび上がる壮大な大聖堂を描いた印象的なピアノ曲です。

フランス・ブルターニュ地方に伝わる「イースの伝説」をモチーフに、1910年に作曲されました。

深い静寂から始まり、遠くから鐘の音が響き、荘厳な聖歌が聞こえてくるような幻想的な情景が、豊かな音色で表現されています。

本作の魅力は、優しい響きの中にも力強さを併せ持つ和音の重なりと、自然な流れを感じさせる音の移ろいにあります。

音楽を通して絵画のような世界を描くクロード・ドビュッシーならではの作品で、和音の響きを大切にしながら、ゆったりとしたテンポで演奏できる曲です。

物語性豊かな音楽に触れてみたい方や、音の重なりの美しさを味わいたい方におすすめです。