【2025】洋楽ハードロックの今。注目の曲まとめ
1960年代のサイケデリックロックやブルースロックから影響を受け、よりラウドでアグレッシブなギターを主体として70年代以降に定着したハードロック。
ヘビーメタルとの差異は明確な基準があるわけではないのですが、2020年代の今も、いわゆるヘビーメタルとはまた違った「ハードロック」を鳴らすバンドはベテランはもちろん若手にも存在しているのですね。
今回の記事では、ハードロックの大御所はもちろん、ビンテージなハードロックからの影響を感じさせる若手まで、広い意味でのハードロックを鳴らすバンドの最新の人気曲やオススメの曲をご紹介。
2020年代のハードロックの「今」を知る上でもオススメです!
【2025】洋楽ハードロックの今。注目の曲まとめ(81〜90)
Stay With YouThe Hellacopters

ガレージロックの魂を受け継ぐThe Hellacoptersが、2年ぶりの新作を届けてくれました。
マイナーキーで展開される本作は、重荷や苦悩といった内面的な葛藤を象徴的に描き出しています。
ニッケ・アンダーソンさんのボーカルが、エネルギッシュなギターサウンドと絡み合い、聴く者の心に強く訴えかけてきますね。
2024年5月23日にリリースされた本作は、7インチレコードでも発売されており、B面にはザ・キュアーの『Fire in Cairo』のカバーが収録されています。
ビンテージなロックサウンドに魅了される方や、人生の苦悩を音楽で昇華したい方にぜひ聴いてほしい1曲です。
Heat AboveGreta Van Fleet

デビュー翌年には数々のロック賞を受賞し、現在は五大陸の公演でヘッドライナーを務めるほどのバンドに成長したグレタ・ヴァン・フリートの楽曲。
2ndアルバム『The Battle At Garden’s Gate』のオープニングナンバーで、オルガンをフィーチャーした幻想的なサウンドとアコースティックギターによる透明感のあるアレンジが心地いいですよね。
一聴して世間一般的にイメージのあるハードロックとは程遠い印象があるかもしれませんが、サビでのダイナミクスやハスキーなボーカルなど、ハードロック好きであれば聴き入ってしまう力強さを感じるのではないでしょうか。
今後の活躍が期待されている若手バンドの音楽性を感じられる、奥行きのあるロックチューンです。
The Writing On The WallIron Maiden

世界で最も有名なヘビーメタル・バンドの1つにして、いわゆるNWOBHMの代表的なバンドとして長きに渡ってシーンの頂点に立ち続ける偉大な存在がアイアン・メイデンです。
彼らが2021年に通算で17枚目となるフル・アルバム『Senjutsu』をリリース、世界中のヘビーメタル~ハードロックのファンを喜ばせたことは記憶に新しいですよね。
こちらの『The Writing On The Wall』は同年にアルバムの先行シングルとして公開され、バンドのファンならおなじみのキャラクターであるエディ・ザ・ヘッドが甲冑姿で大活躍するアニメーションMVも話題となった楽曲。
アイアン・メイデンらしいどこか哀愁を帯びたメロディはもちろん、様式美的なヘビーメタルというよりはブルージーな雰囲気が濃厚で、ミディアム・テンポで展開していくどっしりとしたバンド・アンサンブル、アメリカのサザンロック風のリフがハードロック的で実にカッコいい。
ドラマチックなサビは、間違いなくスタジアムで大合唱を巻き起こすことでしょう!
UndoneMick Mars

健康上の理由でモトリー・クルーのツアー不参加を表明したギタリスト、ミック・マーズさん。
もちろんギタリストやコンポーザーとしての活動もストップさせたわけではなく、2024年2月にはバンド活動と並行して制作を進めてきたソロアルバム『The Other Side of Mars』をリリースしてファンを喜ばせました。
こちらの楽曲『Undone』は、モトリー・クルーとは一線を画すモダンなメタルサウンドで、ゴシックな雰囲気とブルージーなギターが絶妙に絡み合う、スリリングな作品に仕上がっています。
長年の音楽キャリアの中で培ってきた表現力と、新境地を開拓しようとする意欲が融合した、ミックさんの真骨頂ともいえる一曲。
ハードロックファンはもちろん、よりアグレッシブなサウンドを求めるリスナーにもぜひ聴いていただきたい、渾身の1曲です。
MasterpieceMotionless In White

ゴシックファッションを身にまとい、ダークな世界観で人気を集めているロックバンド、モーションレス・イン・ホワイト。
彼らの楽曲の中でも『Masterpiece』は、激しいシャウトが気持ち良いイチオシ曲です。
静かな演奏で始まり、どんどん壮大に盛り上がっていく曲構成もハマること、間違いなし!
曲の中盤からはブレイクダウンとともに激しいシャウトパートが始まります。
その後にすぐに美声が響き渡るメロディーパートに戻るので、緊張感があって聴いていて全然飽きないんですよ!
Madame GuillotineSaxon

イギリスが誇る重鎮ヘビーメタル~ハードロックバンド、サクソンが2024年1月にリリースした『Hell, Fire And Damnation』はヨーロッパ各国でチャート入りを果たし、ベテランの健在ぶりをアピールしたことが記憶に新しいですね。
こちらの楽曲『Madame Guillotine』はフランス革命期のギロチンをテーマに、当時の社会や権力の在り方を痛烈に批判しています。
重々しくタイトなリフから一転、ブリティッシュらしい哀愁を帯びたギターソロへとつながる展開はまさに真骨頂と言えそうですね。
無実の罪で処刑された人々の無念さや、そうした理不尽を生み出した権力の横暴を印象的に描写しつつ、バンドお得意のキャッチーなメロディが光る名曲です!
【2025】洋楽ハードロックの今。注目の曲まとめ(91〜100)
When You KnowScorpions

ドイツ発のハードロックバンド、スコーピオンズ。
結成されたのは1965年で、それ以来、ハードロック界をリードする存在として活躍してきました。
そんな彼らが2022年に7年ぶりにリリースしたアルバム『Rock Believer』の中でも、とくに聴いてほしいのが『When You Know』です。
こちらはカントリーミュージックの雰囲気を感じさせる楽曲に仕上がっています。
人生について歌った歌詞も相まって、大物の余裕を感じさせられます。