ジャズの人気曲ランキング
19世紀にアメリカにて生まれた音楽、ジャズ。
アフリカの伝統的な音楽と西洋の音楽とが出会い混ざりあったこのジャズは、ブラックミュージックにルーツを持つ独特のノリと情熱的な演奏が魅力ですよね。
さらにそこからさまざまな音楽に影響を与え、今ではあらゆる場面でその息吹が感じられるようになりました。
この記事では、そんなジャズの名曲たちをランキング形式で紹介していきますね。
国内では「大人の音楽」とされることも多いジャズですが、ぜひこの記事で紹介した曲をきっかけに、多くの人がジャズにハマっていただければ幸いです。
ジャズの人気曲ランキング(61〜70)
Street Fighter MasKamasi Washington64位

2000年代以降、独自の才能とセンスを持ったジャズ・ミュージシャンが多く誕生しましたが、カリフォルニア出身のジャズ・サックス奏者カマシ・ワシントンさんもまさにその1人。
音楽一家で育ったカマシさんは、出世作となった2015年のソロ作『V』をあの天才的なビートメイカーであるフライング・ロータスさんのレーベルからリリースしたということだけでも、いわゆる一般的なジャズ・ミュージシャンとは一味違う、2000年代~2010年代が生んだジャンルレスなジャズメンの象徴的な存在と言えるでしょう。
今回紹介しているのは、スピリチュアルなコーラス・ワークが壮大な音世界を演出する『Street Fighter Mas』。
2018年にリリースされたアルバム『Heaven & Earth』に収録されており、2018年のサマーソニック出演時では1曲目に披露されておりましたね。
タイトルを見ればピンとくる方もいるはずですが、カマシさんが若い頃に熱中した名作ゲーム「ストリートファイター」が元ネタとなっております。
自らがゲームをプレイする際の「テーマ曲」として作った、なんていうことを語ってしまうのも、カマシさんのチャーミングな一面ですね。
ぜひ、MVも合わせてチェックしてみてください!
VortexKamasi Washington65位

2025年3月にリリースされた渡辺信一郎監督の新作アニメ『LAZARUS』のオープニング・テーマとして制作されたカマシ・ワシントンさんの新たなナンバーです。
約6分23秒という長尺の中で展開される壮大なジャズ・アンサンブルと力強いサックス・ソロが、まさに混沌としたエネルギーと高揚感に満ちた音世界を演出しています。
アニメとの融合により、これまでとは違った新たな魅力を引き出した本作は、ジャズとアニメーションという異なる芸術形式が見事に調和した現代ジャズの新境地と言えるでしょう。
夏の夕暮れ時、クールなサウンドで暑さを忘れさせてくれる楽曲として、ジャズ・ファンはもちろん、アニメ好きの方にもオススメです!
Christmas in New OrleansLouis Armstrong66位

サッチモの愛称で世界中から多くのリスペクトを受けていた、ルイ・アームストロングさん。
20世紀を代表するアーティストで、現在でもさまざまなメディアで使用されています。
『Wonderful World』は誰しも知っているのではないでしょうか?
そんな彼の定番のクリスマスソングが、こちらの『Christmas in New Orleans』です。
ルイ・アームストロングさんの個性的な声が特徴的な曲で、聴いていると心がほっこりしますよ。
Fly With the WindMcCoy Tyner67位

ジャズの歴史に残る名ピアニスト、マッコイ・タイナーさんは1950年代から音楽活動を始めて以来、2020年に81歳で亡くなるまで長きに渡ってシーンをリードし続けた偉大なミュージシャンです。
『BLUE GIANT』の中では主人公の宮本大と凄腕のピアニストである沢辺雪祈の練習時に初心者であるドラマー、玉田が参加した際に演奏した曲がマッコイさんが1976年にリリースした名盤『Fly With The Wind』の表題曲なのですね。
初心者にしていきなり8分を超える長尺曲、しかもオリジナルのドラムを担当しているのはあの超テクニカルなプレイヤーのビリー・コブハムさんというのがすごい。
ちなみに原曲はサックスではなくフルートで、ストリングスも加わった流麗かつ豪華なアンサンブルが特徴です!
Begin The BeguineMichael Bublé68位

甘いマスクと、歌声で大人気のジャズシンガーMichael Bubléが歌う「Begin The Beguine」です。
Michael Bubléのリッチな歌声が伸びやかに響き渡ります。
バックバンドも遊び心のある演奏で、楽曲を楽しげな印象にしていますね!
ご機嫌なジャズが聴きたい気分の日にオススメの一曲です!
SummertimeMiles Davis69位

こちらの曲はジョージ・ガーシュウィンが1935年のオペラ「ポーギーとベス」のために作曲した曲で、内容は子守歌になっていますが、現在に至るまでジャズのスタンダード・ナンバーとしてたくさんのアーティストによって演奏されています。
短く進行もシンプルなので、バラードからファンクまで、いろいろなアレンジで楽しまれる曲です。
Days of Wine and RosesOscar Peterson70位

オスカー・ピーターソンさんは、国際ジャズ殿堂賞を受賞した、偉大なピアニストです。
その演奏スキルは、誰にもまねできないとまでいわれているんですよ。
また、晩年は左手が不自由になってしまったのですが、それでも演奏を続けたというエピソードでも知られています。
そんな彼の魅力を体感したいという方に紹介したいのが、『Days of Wine and Roses』。
曲を聴いているだけでも、通常より多くのけん盤を使っていることがお分かりいただけると思います。
また、この曲はビル・エヴァンスさんなど、多くのアーティストが演奏しているので、聴き比べてみるのも楽しいですよ。