ジャズの人気曲ランキング
19世紀にアメリカにて生まれた音楽、ジャズ。
アフリカの伝統的な音楽と西洋の音楽とが出会い混ざりあったこのジャズは、ブラックミュージックにルーツを持つ独特のノリと情熱的な演奏が魅力ですよね。
さらにそこからさまざまな音楽に影響を与え、今ではあらゆる場面でその息吹が感じられるようになりました。
この記事では、そんなジャズの名曲たちをランキング形式で紹介していきますね。
国内では「大人の音楽」とされることも多いジャズですが、ぜひこの記事で紹介した曲をきっかけに、多くの人がジャズにハマっていただければ幸いです。
ジャズの人気曲ランキング(51〜60)
Body and SoulColeman Hawkins57位

ジャズの歴史に残る名演奏として知られるこの曲は、コールマン・ホーキンスさんのテナーサックスによる即興演奏の傑作です。
1939年10月、ニューヨークのスタジオで録音された本作は、ジャズの即興演奏の新たな地平を切り開きました。
ホーキンスさんの力強いサウンドと探求的なハーモニーへのアプローチは、多くのミュージシャンに影響を与え続けています。
この曲は、深い愛と憧れを表現した歌詞を持つジャズスタンダードですが、ホーキンスさんのバージョンはインストゥルメンタルとして、その技術と表現力の全てが詰まっています。
ジャズの醍醐味を味わいたい方や、サックスの魅力に触れたい方におすすめの一曲です。
Que sera seraDoris Day58位

1956年に発表されたヒッチコック監督映画『知りすぎていた男』の主題歌で、主演女優で歌手のドリス・デイが歌いました。
「なるようになるさ」という意味の歌詞で、劇中でもこの曲は重要な役割を果たします。
三拍子のかわいらしい曲調ながら、映画はサスペンスでドキドキハラハラする内容ですよね。
日本ではペギー葉山や雪村いづみなどがカバーしていました。
God Gave Me Feet For Dancing (ft. Yazmin Lacey)Ezra Collective59位

震える心拍に寄り添う、祈りのダンスが静かに立ち上がる。
ネオソウルのしなやかさとジャズの呼吸が一体となり、余白の美しさが光ります。
英国ロンドンの5人組、エズラ・コレクティブは2025年7月のフジロックにおいても伝説的なパフォーマンスを残したことでも記憶に新しいバンドですね。
『God Gave Me Feet For Dancing (feat. Yazmin Lacey)』は2024年9月のシングルで、アルバム『Dance, No One’s Watching』の5曲目。
ヤズミン・レイシーさんを迎え、教会の記憶を手がかりに、この楽曲は踊りを祝福として捉え、共同体の喜びと浄化をそっと照らします。
タジャナ・トーキョー監督のミュージックビデオも同月公開されました。
穏やかに背中を押したい朝や、結婚式の余興、コミュニティの集いにおすすめの名曲です!
Maiden VoyageHerbie Hancock60位

『処女航海』という邦題でも知られる『Maiden Voyage』は、スタンダードなジャズに収まらないアイデアと才能で多くの革新的な作品や楽曲を生み出し、80代を過ぎた2020年代の今も現役プレイヤーとして活躍するハービー・ハンコックさんが1965年にリリースした同名のアルバムの表題曲です。
ジャズの歴史に残る名曲にして現在も愛され続けているスタンダードナンバーでもありますが、作中では宮本大が初めて自分の演奏でギャラを手にした時の記念すべき楽曲なのですね。
この曲をサックス1本だけで表現したこと自体がすごいというか何というか……一体どのような演奏だったのか、原曲を聴きながら想像してみてはいかがでしょうか。
ジャズの人気曲ランキング(61〜70)
Blue TrainJohn Coltrane61位

ジョン・コルトレーンさんが1957年に発表したアルバム名にもなった『ブルー・トレイン』は、ブルーノート・レーベルの中でも人気のある1500番台の名盤で、ジャズの醍醐味が体感できる1曲です!
マイルス・デイヴィス・バンドで演奏をともにしたベースのポール・チェンバースさんと、ドラムのフィリー・ジョー・ジョーンズさんのグルーヴを軸に、ジョン・コルトレーンさんとリー・モーガンさんの管楽器の掛け合いが素晴らしい好演が魅力です!
CountdownJohn Coltrane62位

ジャズの名曲として知られるこの楽曲は、複雑なコード進行と速いテンポが特徴です。
1960年5月にリリースされたアルバム『Giant Steps』に収録され、ジャズ界に大きな影響を与えました。
ジョン・コルトレーンさんの卓越した即興演奏技術が存分に発揮された本作は、ジャズの標準レパートリーとして今なお多くのミュージシャンに親しまれています。
ジャズ理論や即興演奏を学ぶ学生にとっても重要な作品となっています。
ジャズに興味がある方や、新しい音楽に挑戦したい方におすすめの1曲です。
テナーサックスの魅力を存分に味わえる本作で、ジャズの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
My One and Only LoveJohn Coltrane & Johnny Hartman63位

深く温かい歌声と、それに寄り添うように奏でられるサックスが織りなす珠玉のジャズ・バラード。
John ColtraneさんとJohnny Hartmanさんによる奇跡的な共演として知られています。
かけがえのない人へ捧げる、ひたむきで献身的な愛情が歌われており、そのロマンティックな世界観に誰もが引き込まれるはずです。
本作は1963年に公開された名盤『John Coltrane and Johnny Hartman』に収録されている作品で、驚くべきことにこのセッションは1963年3月にたった一日で録音されました。
一人で静かに過ごす夜や、大切な人と特別な雰囲気を楽しみたい時にピッタリ!
ジャズの持つ奥深い魅力をじっくりと味わうことができますよ。