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ジャズの人気曲ランキング

カフェで流れる心地よいメロディから、映画の感動的なシーンを彩る情熱的な演奏まで。

マイルス・デイヴィスさんのクールなトランペット、アート・ブレイキーさんの力強いドラム、ビル・エヴァンスさんの繊細なピアノ。

時代を超えて愛され続けるジャズの名曲たちには、それぞれに魅力的なストーリーが息づいています。

音楽ファンの皆様から寄せられた熱い支持をもとに、珠玉の名演の数々をご紹介します。

ジャズの人気曲ランキング(41〜60)

Now’s the TimeCharlie Parker51

『BLUE GIANT』の作中で主人公の宮本大が最初に友人から借りるジャズのCDの3枚はそれぞれマイルス・デイヴィスさんの『Kind of Blue』、ビル・エヴァンスさんの『Waltz for Debby』、そしてチャーリー・パーカーさんの『Now’s The Time -the genius of Charlie Parker #3-』です。

チャーリー・パーカーさんといえばモダンジャズの創始者とも言われ、アルトサックス奏者としての伝説的なプレイはもちろん、作曲家としてもジャズの歴史に残るスタンダードナンバーを生み出した、まさにレジェンドと呼ぶにふさわしい存在なのですね。

本稿で取り上げている『Now’s The Time』はチャーリーさんが手掛けたオリジナルの楽曲にして、多くのミュージシャンがカバーしているスタンダードナンバー。

チャーリーさん特有のアドリブプレイも炸裂、アルバム自体が1952年から1953年までの録音でかつワンホーン、ということからも円熟期の天才による熱のこもった演奏が楽しめますよ。

Almost BlueChet Baker52

さほど有名とは言えないかもしれませんが、ジャズにおけるバラードの名曲として、どうしても紹介したいのがこの曲です。

叙情的なトランペットの音色と物憂げな歌声で、ジャズの歴史にその名前を刻みながらも、破滅的な人生を送ったチェット・ベイカー。

彼が晩年に好んで演奏したのが、この『Almost Blue』でした。

シンプルなメロディでありながら、語りかけるようなトランペットの一音は、ほかのプレイヤーが100種類の音を鳴らしても表現できないものです。

ジャズにはこのような表現手法もあるんですね。

Body and SoulColeman Hawkins53

ジャズの歴史に残る名演奏として知られるこの曲は、コールマン・ホーキンスさんのテナーサックスによる即興演奏の傑作です。

1939年10月、ニューヨークのスタジオで録音された本作は、ジャズの即興演奏の新たな地平を切り開きました。

ホーキンスさんの力強いサウンドと探求的なハーモニーへのアプローチは、多くのミュージシャンに影響を与え続けています。

この曲は、深い愛と憧れを表現した歌詞を持つジャズスタンダードですが、ホーキンスさんのバージョンはインストゥルメンタルとして、その技術と表現力の全てが詰まっています。

ジャズの醍醐味を味わいたい方や、サックスの魅力に触れたい方におすすめの一曲です。

Que sera seraDoris Day54

1956年に発表されたヒッチコック監督映画『知りすぎていた男』の主題歌で、主演女優で歌手のドリス・デイが歌いました。

「なるようになるさ」という意味の歌詞で、劇中でもこの曲は重要な役割を果たします。

三拍子のかわいらしい曲調ながら、映画はサスペンスでドキドキハラハラする内容ですよね。

日本ではペギー葉山や雪村いづみなどがカバーしていました。

Maiden VoyageHerbie Hancock55

『処女航海』という邦題でも知られる『Maiden Voyage』は、スタンダードなジャズに収まらないアイデアと才能で多くの革新的な作品や楽曲を生み出し、80代を過ぎた2020年代の今も現役プレイヤーとして活躍するハービー・ハンコックさんが1965年にリリースした同名のアルバムの表題曲です。

ジャズの歴史に残る名曲にして現在も愛され続けているスタンダードナンバーでもありますが、作中では宮本大が初めて自分の演奏でギャラを手にした時の記念すべき楽曲なのですね。

この曲をサックス1本だけで表現したこと自体がすごいというか何というか……一体どのような演奏だったのか、原曲を聴きながら想像してみてはいかがでしょうか。