ジャズの人気曲ランキング
19世紀にアメリカにて生まれた音楽、ジャズ。
アフリカの伝統的な音楽と西洋の音楽とが出会い混ざりあったこのジャズは、ブラックミュージックにルーツを持つ独特のノリと情熱的な演奏が魅力ですよね。
さらにそこからさまざまな音楽に影響を与え、今ではあらゆる場面でその息吹が感じられるようになりました。
この記事では、そんなジャズの名曲たちをランキング形式で紹介していきますね。
国内では「大人の音楽」とされることも多いジャズですが、ぜひこの記事で紹介した曲をきっかけに、多くの人がジャズにハマっていただければ幸いです。
ジャズの人気曲ランキング(21〜30)
SummertimeElla Fitzgerald & Louis Armstrong22位

オペラ『Porgy and Bess』の一曲として知られ、ジャズの王様と女王が共演した名デュエット。
夏の気だるい午後に響く子守唄のような、穏やかで心安らぐメロディが特徴です。
Ellaさんの透き通る歌声とLouisさんの温かいだみ声、そして物憂げなトランペットが織りなすハーモニーは、まるで心地よい会話のよう。
二人の息の合った歌唱が、何気ない日常の豊かさを感じさせてくれるのもポイント!
1957年8月に録音された本作は、名盤『Porgy and Bess』に収められています。
映画やCMで夕暮れのBGMとして度々使用されているため、誰もが一度は耳にしたことがあるはずです。
蒸し暑い夏の夜に、ゆったりとくつろぎたい時に聴くのもオススメですよ。
Cantaloupe IslandHerbie Hancock23位

ハービー・ハンコックさんは、夏の果物が好きなのでしょうか。
こちらの曲は直訳すると『メロンの島』という意味で、彼が作ったヒット曲、『Watermelon Man(スイカ男)』とならんで、夏の風物詩を思い起こさせます。
こちらの曲はUS3がサンプリング使用し世界中で大ヒットさせたので、ジャズファンでなくてもご存じの方は多いのではないでしょうか。
またファンク系のセッションでははずせない定番の曲となっています。
A Night in TunisiaDizzy Gillespie24位

ビバップの創始者として知られるディジー・ガレスピーさん。
彼が手掛けた、アフロ・キューバン・リズムが印象的な作品は、ジャズのスタンダードナンバーとして幅広く愛されています。
複雑なリズムと独特の浮遊感を持つハーモニーが、聴く人を一気にエキゾチックな世界へ誘います!
もとは『Interlude』と題されていましたが、後に現在の形になりました。
ガレスピーさん自身による1946年2月の録音は、グラミー・ホール・オブ・フェイムに選ばれるなど高く評価されています。
アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズも名盤『A Night in Tunisia』で取り上げています。
日常から離れて、情熱的な気分に浸りたい夜におすすめの1曲です。
Fly Me to the MoonFrank Sinatra25位

壮大な宇宙への憧れと、燃え上がるような恋心を重ねて歌い上げる、フランク・シナトラさんによる不朽の名作です。
原曲の優雅なワルツを、編曲家クインシー・ジョーンズさんが躍動感あふれる4/4拍子のスイングへと大胆にアレンジしたことで知られています。
カウント・ベイシー楽団の華麗な演奏に乗せて、シナトラさんの滑らかな歌声が心地よく響き渡ります。
この楽曲は1964年8月発売の名盤『It Might as Well Be Swing』に収録された作品で、1969年にはアポロ11号と共に月へ到達したという夢のあるエピソードも。
アニメ『エヴァンゲリオン』のエンディングとしてもお馴染みですよね。
心が弾むような高揚感を味わいたい時にぴったりの一曲でしょう。
Song for My FatherHorace Silver26位

ジャズの父に捧げる感動のラブレター。
ホレス・シルバーさんの代表作として知られるこの楽曲は、父への深い愛情と尊敬の念が込められた珠玉の一曲です。
ラテンジャズとボサノバの要素を巧みに取り入れたメロディは、聴く人の心を優しく包み込みます。
1964年にリリースされた同名アルバムのタイトル曲として収録され、以来多くのジャズミュージシャンに愛され続けています。
シルバーさんのピアノタッチと、バンドメンバーの絶妙な演奏が織りなす音の世界は、まさに至福のひととき。
父との思い出に浸りたい時や、大切な人への感謝の気持ちを込めて聴きたい時におすすめの一曲です。
Don’t Know WhyNorah Jones27位

日本でも大人気のジャズ・シンガー、ノラ・ジョーンズさん。
単純なジャズ・ボーカリストというわけではなく、作詞作曲を手掛けるシンガー・ソングライターです。
ジャズ・シンガーにしては珍しいですよね。
そんな彼女の作品のなかで、特にキャンプにピッタリな楽曲が、こちらの『Don’t Know Why』。
ジャズですが、ポップスの要素も強く、全体的に非常にゆったりとした雰囲気につつまれています。
一息つきたいシーンにお聴きください。
All The Things You AreCharlie Parker28位

「あなたの存在そのものが、私にとって最高の歌なんだ」と語りかけるような、とてもロマンティックなテーマを持つ名曲です。
この甘く美しいメロディを、ジャズの革新者チャーリー・パーカーさんが情熱あふれるサックスで鮮やかに表現しました。
本作は元々1939年のミュージカル『Very Warm for May』のために作られ、映画にも採用されたスタンダードナンバー。
パーカーさんによる演奏は1948年3月録音のライブ音源が有名で、名盤『Summit Meeting at Birdland』などでそのスリリングな即興が楽しめますよ。
ジャズの熱気を肌で感じてみたいという方にピッタリ!
パーカーさんの自由で情熱的な音の世界に、きっと心が躍るでしょう。