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社交ダンスの定番曲。人気曲・有名な楽曲

「社交ダンス」と言われると、何となく敷居の高さやかしこまったイメージを持たれている方も多いでしょう。

実際、日常でなかなか社交ダンスを披露する場面に出くわすようなことはあまりないですよね。

とはいえ趣味でたしなんでいる方はもちろん、イベントや余興などで社交ダンスに挑戦する予定がある、という方もいらっしゃるはず。

そこで今回は、社交ダンスによく使われる人気の曲をジャンルや時代を問わず幅広い選曲で集めてみました。

曲によっては実際にダンスに使われている動画も載せていますから、定番のクラシックやタンゴ、ラテンにくわえてポップスなどのポピュラー音楽も加わったレパートリーをぜひお楽しみください!

社交ダンスの定番曲。人気曲・有名な楽曲(1〜10)

Love Theme from Romeo and JulietNino Rota

イタリアが生んだ映画音楽界の巨匠、ニーノ・ロータさん。

同じくイタリアが誇る映画監督の巨匠フェデリコ・フェリーニさんとの仕事や、フランシス・フォード・コッポラ監督の『ゴッドファーザー』など多くの素晴らしい映画スコアを手掛けながらも、本人としてはクラシックの分野における作曲が本業と考えており、多くのクラシック作品も世に残しています。

そんなロータさんが音楽を担当した、1968年版の映画『ロミオとジュリエット』もまた、ロータさんの代表的な仕事の1つとして知られています。

特に有名なテーマ曲は、映画音楽の傑作としていつまでも愛され続けていますよね。

優美で上品、それでいて後に訪れる悲劇を予感させる旋律を持ったこちらの楽曲のリズムは、社交ダンスの基礎とも言われるワルツということもあって、社交ダンス用のBGMとしても高い人気を誇っています。

発表会はもちろん、練習曲としてもオススメですよ!

If You Don’t Know Me By NowSimply Red

Michael Vaughan & Natalie Waltz to ‘If You Don’t Know Me By Now’- Strictly Come Dancing 2012 – BBC
If You Don't Know Me By NowSimply Red

ロックやポップスなどのポピュラー音楽の分野でも、バラードといえばワルツのリズムを使った名曲が多く存在していますよね。

社交ダンスの基本と言えばワルツですから、タンゴやクラシックだけではなくロック~ポップ・バンドの名バラードも社交ダンスのBGMとしてはよく使われているのです。

イギリスはマンチェスター出身、セックス・ピストルズのライブに衝撃を受けてバンドを始めたという逸話を持つミック・ハックネルさんが率いるシンプリー・レッドの名曲『If You Don’t Know Me By Now』もその1つです。

邦題『二人の絆』でも知られている名バラードで、もともとはアメリカのソウル系ボーカル・グループのハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツが1972年にヒットさせた楽曲なのですね。

1986年にシンプリー・レッドがブルー・アイド・ソウル路線へと舵をきった形でリリースしたアルバム『A New Flame』に収録されており、ハックネルさんのソウルフルなボーカルが堪能できる逸品です。

大人の雰囲気満載ですし、ロマンチックな気分で踊れることは間違いなし!

Bésame MuchoConsuelo Velázquez

この曲を知っている方であっても、作曲者までご存じの方はそれほど多くないかもしれませんね。

さまざまな映画のサンドトラックにも起用され、多くのアーティストがカバーしてきた名曲『ベサメ・ムーチョ』は、メキシコ出身の作曲家兼ピアニスト、コンスエロ・ベラスケスさんが10代半ばにして作曲した楽曲なのです。

ベラスケスさん自身が書いた歌詞の内容は、別れが迫っているらしい恋人にキスをせがむといったものですが、若いベラスケスさんはそういった経験をしたことがなく、むしろキスという行為を罪深いものだと思っていたのだとか。

そんなエピソードも興味深いこの官能的な主題を持った名曲は、リズミカルなタンゴ調などにもアレンジされていますから、社交ダンスの場でも人気の1曲ですよ!

社交ダンスの定番曲。人気曲・有名な楽曲(11〜20)

Take It To The LimitThe Eagles

Dave Myers & Karen Waltz to ‘Take It To The Limit’ – Strictly Come Dancing: 2013 – BBC
Take It To The LimitThe Eagles

社交ダンスのBGMと、アメリカが誇る世界的なロック・バンドのイーグルスが結びつかない……という方であっても、名バラード曲『Take It To The Limit』を思い出すことで納得してもらえるのではないでしょうか。

バンドのメイン・ソングライターであるドン・ヘイリーさんやグレン・フライさんではなく、ベーシストのランディ・マイズナーさんがリード・シンガーを担当して1975年にシングルとしてリリースされ、マイズナーさんの持つ豊かな声域と素晴らしい高音が存分に生かされた名バラードとして大ヒットした楽曲です。

いわゆる4分の3拍子というワルツのリズムを持った楽曲ですし、社交ダンス用のCDなどでアレンジを変えたバージョンが収録されていることも多いのですね。

70年代のロック好きが集まるパーティーなどで、ぜひこの曲を使ったダンスを披露してみてはいかがでしょうか。

Cerezo RosaPerez Prado Orch

ペレス・プラード楽団 1/12 セレソ・ローサ ( Cerezo Rosa )
Cerezo RosaPerez Prado Orch

社交ダンスにもさまざまなスタイルがあります。

初心者はスタンダード・ジャズといったゆったりとしたテンポが踊りやすいと思います。

しかし、中級者にもなるとダイナミックな動きを取り入れたダンスを披露したくなるのではないでしょうか?

そんな方にオススメしたい作品が、こちらの『Cerezo Rosa』。

ゆったりとしたマンボ調の曲なのですが、演奏がとにかくダイナミックなため、動きの激しい社交ダンスとの相性はバツグンです。

Por una cabezaCarlos Gardel

競馬用語の「首の差で」を意味する『ポル・ウナ・カベサ』は、タンゴという音楽ジャンルの中でも非常に有名な楽曲。

アルゼンチンが誇る不世出のタンゴ歌手、カルロス・ガルデルさんによって1935年に映画『タンゴ・バー』の挿入歌として作曲され、以降はタンゴに限らずさまざまなアレンジを施されて映画やテレビドラマ、フィギュアスケートのBGMとして時代をこえて使用され続けている名曲です。

アル・パチーノさんが盲目の退役軍人を演じた『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』において、若い女性を相手に見事に踊りきるシーン、そこで使われているのもこちらの『ポル・ウナ・カベサ』なのですね。

実は2016年にオバマ前大統領がアルゼンチンを訪れた際に、歓迎の夕食会で事前の通知もされないままダンサーに誘われて見事なダンスを披露した時にも使われたのもこの楽曲です。

オバマさんはその時点ではタンゴを踊ったことがなかったそうなのですが、社交ダンスをたしなむ上で、この楽曲を踊れるというのは1つの教養と言えるのかもしれませんね。

Fly Me To The MoonFrank Sinatra

Fly Me To The Moon – Frank Sinatra – Wedding Dance – Pierwszy Taniec//Dance Zone
Fly Me To The MoonFrank Sinatra

何人もの有名アーティストにカバーされている名曲、『Fly Me To The Moon』。

その中でもフランク・シナトラさんによるカバーは最も有名だと思います。

フランク・シナトラさんのバージョンはテンポが早めで、社交ダンスとの相性はバツグンでしょう。

とはいえ、他の社交ダンスの定番の曲と比べると、スローなテンポなため初心者の方でも踊りやすいと思います。

この曲に慣れたら、ぜひ他のアーティストのカバーで踊ってみてはいかがでしょうか?