社交ダンスの定番曲。人気曲・有名な楽曲
「社交ダンス」と言われると、何となく敷居の高さやかしこまったイメージを持たれている方も多いでしょう。
実際、日常でなかなか社交ダンスを披露する場面に出くわすようなことはあまりないですよね。
とはいえ趣味でたしなんでいる方はもちろん、イベントや余興などで社交ダンスに挑戦する予定がある、という方もいらっしゃるはず。
そこで今回は、社交ダンスによく使われる人気の曲をジャンルや時代を問わず幅広い選曲で集めてみました。
曲によっては実際にダンスに使われている動画も載せていますから、定番のクラシックやタンゴ、ラテンにくわえてポップスなどのポピュラー音楽も加わったレパートリーをぜひお楽しみください!
社交ダンスの定番曲。人気曲・有名な楽曲(1〜10)
Historia de un AmorLuz Casal

『ある恋の物語』という邦題でも知られているこちらの『Historia de un amor』は、ラテン音楽におけるスタンダードナンバーの1つ。
カルロス・エレータ・アルマランさんという方が1955年に作曲した楽曲で、歌詞も作曲者本人が付けたものです。
最初に日本でこの曲が紹介されたのは、マンボ王とも呼ばれたペレス・プラードさん率いるペレス・プラード楽団のアレンジによるバージョンだそうで、ラテン音楽グループのトリオ・ロス・パンチョスによる演奏も有名ですね。
世界的に多くの歌手やグループがカバーしている名曲ですが、日本ではザ・ピーナッツや江利チエミさん、近年になるとエリック・フクサキさんといった歌手がカバーしており、まさに世代をこえて愛される名曲として歌い継がれているのです。
社交ダンスのBGMとしても、もちろんオススメの定番曲ですよ!
If You Don’t Know Me By NowSimply Red

ロックやポップスなどのポピュラー音楽の分野でも、バラードといえばワルツのリズムを使った名曲が多く存在していますよね。
社交ダンスの基本と言えばワルツですから、タンゴやクラシックだけではなくロック~ポップ・バンドの名バラードも社交ダンスのBGMとしてはよく使われているのです。
イギリスはマンチェスター出身、セックス・ピストルズのライブに衝撃を受けてバンドを始めたという逸話を持つミック・ハックネルさんが率いるシンプリー・レッドの名曲『If You Don’t Know Me By Now』もその1つです。
邦題『二人の絆』でも知られている名バラードで、もともとはアメリカのソウル系ボーカル・グループのハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツが1972年にヒットさせた楽曲なのですね。
1986年にシンプリー・レッドがブルー・アイド・ソウル路線へと舵をきった形でリリースしたアルバム『A New Flame』に収録されており、ハックネルさんのソウルフルなボーカルが堪能できる逸品です。
大人の雰囲気満載ですし、ロマンチックな気分で踊れることは間違いなし!
オペラ座の怪人Andrew Lloyd Webber

この曲もまた、元ネタのミュージカルを見たことがなかったとしても、一度くらいは聴いたことがあるのではないでしょうか。
イギリスの作曲家であるアンドルー・ロイド・ウェバーさんが音楽を担当した、1986年のミュージカル版『オペラ座の怪人』は、歴史的な成功を収めたミュージカル作品の最も有名なものの1つです。
表題曲にしてテーマ曲『The Phantom of the Opera』のあまりにも有名なイントロのパイプオルガンが鳴り響いた瞬間、一気に作品へと引き込まれてしまうほどですよね。
日本では劇団四季が初めて英語以外の公演を実現させ、実際に劇団四季によるミュージカルを何度も見ている人も多くいらっしゃるでしょう。
ピアノ曲や吹奏楽などさまざまなアレンジもあり、仰々しい世界観がマッチするのか、メタル系のバンドがカバーしていたりもしますね。
そんな歴史的な名曲で踊る以上は、やはり男性はファントムに成りきって白い仮面をつけていただきたいところです!
Take It To The LimitThe Eagles

社交ダンスのBGMと、アメリカが誇る世界的なロック・バンドのイーグルスが結びつかない……という方であっても、名バラード曲『Take It To The Limit』を思い出すことで納得してもらえるのではないでしょうか。
バンドのメイン・ソングライターであるドン・ヘイリーさんやグレン・フライさんではなく、ベーシストのランディ・マイズナーさんがリード・シンガーを担当して1975年にシングルとしてリリースされ、マイズナーさんの持つ豊かな声域と素晴らしい高音が存分に生かされた名バラードとして大ヒットした楽曲です。
いわゆる4分の3拍子というワルツのリズムを持った楽曲ですし、社交ダンス用のCDなどでアレンジを変えたバージョンが収録されていることも多いのですね。
70年代のロック好きが集まるパーティーなどで、ぜひこの曲を使ったダンスを披露してみてはいかがでしょうか。
Love Theme from Romeo and JulietNino Rota

イタリアが生んだ映画音楽界の巨匠、ニーノ・ロータさん。
同じくイタリアが誇る映画監督の巨匠フェデリコ・フェリーニさんとの仕事や、フランシス・フォード・コッポラ監督の『ゴッドファーザー』など多くの素晴らしい映画スコアを手掛けながらも、本人としてはクラシックの分野における作曲が本業と考えており、多くのクラシック作品も世に残しています。
そんなロータさんが音楽を担当した、1968年版の映画『ロミオとジュリエット』もまた、ロータさんの代表的な仕事の1つとして知られています。
特に有名なテーマ曲は、映画音楽の傑作としていつまでも愛され続けていますよね。
優美で上品、それでいて後に訪れる悲劇を予感させる旋律を持ったこちらの楽曲のリズムは、社交ダンスの基礎とも言われるワルツということもあって、社交ダンス用のBGMとしても高い人気を誇っています。
発表会はもちろん、練習曲としてもオススメですよ!