RAG MusicHouse-Techno
おすすめのハウス・テクノ
search

テクノのススメ~往年の名曲から00年代以降の人気曲まで

1980年初頭、アメリカはシカゴのクラブで生まれたハウス・ミュージックから派生し、デトロイトにて産声を上げたテクノ。

その革新性は、他ジャンルのアーティストへも大きな影響を与え続けています。

音楽史的においては、クラフトワークやYMOといったアーティストたちが試みていた電子音楽なども重要な要素ではありますが、今回の記事では純粋なダンス・ミュージックとしてのテクノを軸とした名曲や人気曲をご紹介!

クラシックな有名曲から、ジャンルの発展とともに生まれた90年代~00年代の名曲まで幅広く選出。

これからテクノを聴いてみたい、という方はぜひチェックしてみてくださいね!

テクノのススメ~往年の名曲から00年代以降の人気曲まで(11〜20)

Groove La’ Chord (Original Mix)NEW!Aril Brikha

デトロイト・テクノの魂とヨーロッパ的な洗練を併せ持つアリル・ブリカさんは、イラン生まれスウェーデン育ちという経歴を持つ異才のプロデューサーです。

1998年5月に発売されたEP『Art Of Vengeance EP』に収録され、2011年のアルバム『Deeparture In Time – Revisited』にて再提示された本作は、アリル・ブリカさんの名を世界に知らしめた不朽のアンセム。

反復する美しいシンセのコードと強靭なビートが織り成し、徐々に熱を帯びていく展開が、聴く者を深い陶酔へと導くことでしょう。

『Body & Soul NYC Volume 3』等の名コンピレーションにも収録された本作は、ミニマルながら圧倒的なエモーションを感じさせる傑作であり、心身を委ねて音の波に浸りたい時におすすめしたいですね!

How Great Thou ArtNEW!Jürgen Paape

Jürgen Paape – How Great Thou Art ‘Kompakt Total 1’ Album
How Great Thou ArtNEW!Jürgen Paape

ミニマルテクノは同じフレーズを繰り返すため、展開が少なく退屈に感じる方もいるかもしれません。

そんな方にオススメしたい作品が、ドイツの名門レーベルKompaktの共同設立者であるユルゲン・パーペさんが手がけたこちらの楽曲。

讃美歌を思わせる荘厳なストリングスと、変則的ながら心地よいリズムが融合したインストゥルメンタル作品です。

1999年7月に発売されたコンピレーション・アルバム『Kompakt: Total 1』の冒頭を飾った本作は、派手さはないものの、聴くほどに味わい深くなるため作業用BGMとしても親しまれています。

静かな高揚感に包まれる隠れた名曲ですので、ぜひチェックしてみてください。

Everlasting DubNEW!KAITO

ミニマル・テクノといえば、無機質な反復ビートをイメージする方が多いかもしれませんが、実はメロディアスで温かいサウンドも魅力の一つですよね。

そこで紹介したいのが、ドイツの名門レーベルであるコンパクトからリリースされた『Everlasting Dub』。

本作は日本が世界に誇るクリエイター、ヒロシ・ワタナベさんのプロジェクトであるカイトさんによる楽曲です。

2001年の名曲をよりディープに再構築した本作は、深くかけられたリバーブや美しいシンセの反復が特徴的。

心地よい没入感が聴く人を異世界へと誘います。

2008年4月に発売されたシングルですが、今も色褪せない輝きを放っていますね。

部屋でゆったりと音に浸りたい時や、心安らぐダンスミュージックを求める方にぴったりの一曲と言えるでしょう。

Minimal (Original Mix)NEW!Matias Aguayo

チリで生まれドイツで育ったマティアス・アグアイヨさんは、テクノに自身の声を融合させた独創的なスタイルで知られるアーティストです。

ケルンの名門レーベル「Kompakt」を中心に活動し、多くの傑作を残しています。

そんなマティアスさんが2008年7月に発売したシングル『Minimal』に収録の表題曲は、タイトルのイメージを裏切るような遊び心にあふれた1曲。

ささやくようなボーカルとパーカッションが反復し、ミニマルでありながらもファンキーな高揚感を生み出しています。

反復美学にユーモアと肉体性を持ち込んだ本作は、テックハウスやディスコがお好きな方なら思わず体が動いてしまうはず。

朝方のダンスフロアを彩るアンセムとして、ぜひ体験してみてください!

MuseumNEW!Robert Hood

デトロイト・テクノの重鎮、ロバート・フッドさんが1994年に発表した名盤『Minimal Nation』。

その中でもミニマルの美学を決定づけた本作を紹介します!

極限まで音数を減らした構成ながら、乾いたキックと執拗に刻まれるハイハット、そこに絡む独特なストリングスが、聴くほどに深みにはまるグルーヴを生み出しているのですね。

1994年当時に発売された楽曲ですが、2009年などにもリマスター再発されており、その後のシーンに与えた影響は計り知れません。

派手な展開よりも、研ぎ澄まされた音の反復が生む陶酔感を味わいたい方にはたまらない作品といえるでしょう。

無駄を削ぎ落とした機能美に浸れますので、ぜひチェックしてみてください。

The Greatest DancerRobert Hood

デトロイト産ミニマル・テクノのパイオニアかつ重鎮、マッド・マイクさんやジェフ・ミルズさんとアンダーグラウンド・レジスタンスという伝説的なグループのオリジナル・メンバーとしても活躍したロバート・フッドさん。

デトロイト・ミニマルの伝道師として多くの歴史的な傑作を生み出しているフッドさんが、2001年にリリースした名曲『The Greatest Dancer』を紹介します!

ソウル・ミュージックに詳しい方であれば、タイトルだけ見て思わず「これはもしかして!」となるのでは?

1970年代を中心に人気を博した女性ボーカル・グループのシスター・スレッジが1979年に発表した楽曲『He’s The Greatest Dancer』を大胆にサンプリングした楽曲であり、ミニマル・テクノでありながらもディスコ的で最高にファンキーなクラシック・ナンバーなのですね。

フロアで流せば確実に受けることは間違いなし、色あせない永遠のキラーチューン!

2011年にはリマスターされた12インチが再発されておりますから、オリジナル盤と合わせてどちらもチェックしてみましょう。

テクノのススメ~往年の名曲から00年代以降の人気曲まで(21〜30)

Bohemian Forest (Original Mix)NEW!Pantha du Prince

フランス語風の響きを持つパンタ・ドゥ・プリンスさんは、ドイツ出身のヘンドリック・ヴェーバーさんによるソロ・プロジェクトです。

ミニマル・テクノを基調としつつ、シューゲイザーやアンビエントの要素を織り交ぜた独自の音楽性で知られ、自然音や鐘の音を多用するアーティストとして有名なのですね。

そんな彼が2010年に発売した名盤『Black Noise』に収録された本作は、スイス・アルプスで録音された環境音と繊細な電子音が融合した極上のミニマル・トラック。

アルバム自体もドイツの権威ある音楽賞「Echo」で批評家賞を受賞するなど高く評価されているのです。

きらめくチャイムのアルペジオが森の静寂を描き出すような幻想的なサウンドは、静かな夜に一人で没頭して聴くのにぴったりと言えそうです!