テクノのススメ~往年の名曲から00年代以降の人気曲まで
1980年初頭、アメリカはシカゴのクラブで生まれたハウス・ミュージックから派生し、デトロイトにて産声を上げたテクノ。
その革新性は、他ジャンルのアーティストへも大きな影響を与え続けています。
音楽史的においては、クラフトワークやYMOといったアーティストたちが試みていた電子音楽なども重要な要素ではありますが、今回の記事では純粋なダンス・ミュージックとしてのテクノを軸とした名曲や人気曲をご紹介!
クラシックな有名曲から、ジャンルの発展とともに生まれた90年代~00年代の名曲まで幅広く選出。
これからテクノを聴いてみたい、という方はぜひチェックしてみてくださいね!
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テクノのススメ~往年の名曲から00年代以降の人気曲まで(1〜20)
SharevariA Number of Names

1981年リリース、デトロイト・テクノの古典的な名曲にしてルーツと言えるのがこちらの『Sharevari』でしょう。
デリック・メイさんにジェフ・ミルズさん、カール・クレイグさんやホアン・アトキンスさんといった大物中の大物が今もプレイするというクラシックな1曲であり、デトロイト・テクノの源流と言われるCybotronの『Alleys Of Your Mind』よりもさらに早い時期に1980年に製作されていたという話もあるのだとか。
カナダ人トリオによるこちらの楽曲は、シンプル極まりない4つ打ちのキック・ドラムとあやしげなベース・ライン、単調と見せかけてクセになるシンセのフレーズ、機械的なボーカルがやたらクールな逸品です!
テクノ史に残る名曲として、ぜひあなたのプレイリストにも加えてみてくださいね。
The Greatest DancerRobert Hood

デトロイト産ミニマル・テクノのパイオニアかつ重鎮、マッド・マイクさんやジェフ・ミルズさんとアンダーグラウンド・レジスタンスという伝説的なグループのオリジナル・メンバーとしても活躍したロバート・フッドさん。
デトロイト・ミニマルの伝道師として多くの歴史的な傑作を生み出しているフッドさんが、2001年にリリースした名曲『The Greatest Dancer』を紹介します!
ソウル・ミュージックに詳しい方であれば、タイトルだけ見て思わず「これはもしかして!」となるのでは?
1970年代を中心に人気を博した女性ボーカル・グループのシスター・スレッジが1979年に発表した楽曲『He’s The Greatest Dancer』を大胆にサンプリングした楽曲であり、ミニマル・テクノでありながらもディスコ的で最高にファンキーなクラシック・ナンバーなのですね。
フロアで流せば確実に受けることは間違いなし、色あせない永遠のキラーチューン!
2011年にはリマスターされた12インチが再発されておりますから、オリジナル盤と合わせてどちらもチェックしてみましょう。
At Les (Versus Edit Version)Carl Craig

デトロイト・テクノのカリスマ的な存在であり、多くのアーティスト名義を使い分けてジャンルレスなサウンドをクリエイトし続けるカール・クレイグさん。
その功績は短い文章で語れるものではありませんが、今回はクレイグさんの生み出してきた数多くの名トラックの中でも、時代をこえて愛され続ける名曲『At Les』を紹介します。
2017年にオーケストラとコラボレーションし、テクノとクラシックを自在に横断する天才ピアニストのフランチェスコ・トリスティアーノさんが編曲を担当、クレイグさんの生み出してきた楽曲に新たな声明を吹き込んだ『Versus』にも収録されておりましたね。
1997年に発表されたオリジナルはジャジーな香り漂うソリッドなドラムスの上を美麗なシンセ音が浮遊し、シリアスかつダークな雰囲気に魂ごと持っていかれてしまいます!
Big FunInner City

デトロイト・テクノの傑作であり、ダンス・ミュージックにおける古典中の古典です!
デトロイト・テクノのオリジネイターと言われるケヴィン・サンダーソンさんが、女性シンガーのパリス・グレイさんを迎えたユニット、インナー・シティが1988年にリリースした楽曲『Big Fun』は彼らのデビュー曲であり、後にリリースされて大ヒットを記録した『Good Life』と並んで、インディー・シティの代表曲にしてテクノの歴史に残る名曲。
純然たるテクノのトラックにキャッチーなシンセのリフ、ポップな女性ボーカルが絶妙なバランスでブレンドされており、革新的なテクノ・クラシックとして永遠に色あせない輝きを放ち続けています。
やはりこういった楽曲はアナログ盤で、かつ爆音で楽しみたいですね!
Ghetto KravizNina Kraviz

ニーナ・クラヴィッツさんは、世界的な知名度を誇るシベリア出身の女性DJ、プロデューサー兼シンガーソングライターです。
自身の主宰するレーベルの「トリップ」も含めてその音楽性は高い評価を得ており、ここ日本では世界遺産に指定されている京都二条城で行われたイベント「アートアクアリウム」で着物姿でDJをプレイ、劇団荒城の花形・荒城蘭太郎による「花魁の舞」とのスペシャルコラボレーションといったパフォーマンスが大いに注目を集めました。
そんなニーナさんが2011年に発表した楽曲『Ghetto Kraviz』を今回は紹介します。
オールドスクールなシカゴ・ハウス風のトラックを軸としながらも、ニーナさん自身のアンニュイな声をループさせたミニマルな空気感が実にクールで都会的な香りも漂います。
冷徹とまではいきませんが、どこかさらりとした手触りが2010年代以降らしいセンス、と言えるかもしれませんね。