テクノのススメ~往年の名曲から00年代以降の人気曲まで
1980年初頭、アメリカはシカゴのクラブで生まれたハウス・ミュージックから派生し、デトロイトにて産声を上げたテクノ。
その革新性は、他ジャンルのアーティストへも大きな影響を与え続けています。
音楽史的においては、クラフトワークやYMOといったアーティストたちが試みていた電子音楽なども重要な要素ではありますが、今回の記事では純粋なダンス・ミュージックとしてのテクノを軸とした名曲や人気曲をご紹介!
クラシックな有名曲から、ジャンルの発展とともに生まれた90年代~00年代の名曲まで幅広く選出。
これからテクノを聴いてみたい、という方はぜひチェックしてみてくださいね!
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テクノのススメ~往年の名曲から00年代以降の人気曲まで(21〜30)
The Groove That Won’t StopKevin Saunderson

テクノの創世記の80年代から活躍をしている、デトロイト・テクノの創設者の一人として知られるケビン・サンダーソンさん。
80年代のテクノムーブメントの火種となったDJです。
ダンスミュージックとして現代では確立されているジャンルですが、それを作り上げたいわばクラシック・テクノのミュージシャンです。
これからテクノを聴き始める皆さんにとっては、デリック・メイさんらテクノ創設者とともにここから歴史をさかのぼってみても楽しいと思います。
Ghetto KravizNina Kraviz

ニーナ・クラヴィッツさんは、世界的な知名度を誇るシベリア出身の女性DJ、プロデューサー兼シンガーソングライターです。
自身の主宰するレーベルの「トリップ」も含めてその音楽性は高い評価を得ており、ここ日本では世界遺産に指定されている京都二条城で行われたイベント「アートアクアリウム」で着物姿でDJをプレイ、劇団荒城の花形・荒城蘭太郎による「花魁の舞」とのスペシャルコラボレーションといったパフォーマンスが大いに注目を集めました。
そんなニーナさんが2011年に発表した楽曲『Ghetto Kraviz』を今回は紹介します。
オールドスクールなシカゴ・ハウス風のトラックを軸としながらも、ニーナさん自身のアンニュイな声をループさせたミニマルな空気感が実にクールで都会的な香りも漂います。
冷徹とまではいきませんが、どこかさらりとした手触りが2010年代以降らしいセンス、と言えるかもしれませんね。
テクノのススメ~往年の名曲から00年代以降の人気曲まで(31〜40)
The Man With The Red FaceLaurent Garnier

デリック・メイさん、ジェフ・ミルズさんと並び称され、俗に「世界三大テクノDJ」とも呼ばれるのがフランス出身のローラン・ガルニエさんです。
1980年代の後半にイギリスはマンチェスターにあった伝説的なクラブ、ハシエンダを拠点としてハウスのパーティーを主催し、1990年代初頭から本国フランスにて本格的にテクノ・ミュージシャンとしての活動を始めます。
定期的に来日公演も行っておりますから、ダンス・ミュージックを愛する方々であれば周知の存在ですよね。
そんなローランさんが2000年にリリース、テクノ・クラシックとしてフロアで愛され続けているのがこの『The Man With The Red Face』です。
シリアスなイントロから、哀愁を帯びた情熱的なサックスが絶妙に絡み合い、ドラマティックに展開していく圧倒的なセンスに脱帽!
DominoOxia

フランスのエレクトロ・ミュージシャン、オキシアさん。
EDMミュージックの最高峰イビサ島でのフェスでもプレイするなどその実力はお墨付きで、ジャンルではフランスを代表するミュージシャンとして有名です。
そんな彼の代表曲として有名な楽曲がこちらの『Domino』です。
リリースは00年代ですが、続々とリミックスが発表されており、YouTubeなどで検索すればたくさんのバージョンが楽しめるほど愛されている名曲です。
Pitch Black田中フミヤ

日本を代表するDJ、テクノ・ミュージシャンであり、世界的な知名度を誇る田中フミヤさん。
京都出身で現在はドイツはベルリン在住の田中さんは、10代前半にしてパンク・バンドとして音楽活動を始めます。
その後、18歳でクラブ・ミュージックの洗礼を受け、ジャンルにとらわれないDJ活動をスタート。
1993年には自費で日本初となるダンス・ミュージック専門レーベル「とれまレコード」を設立させるという異端の経歴の持ち主です。
この『PITCH BLACK』は、そんな田中さんが1997年にリリースした名作シングル『MIDNIGHT EP』に収録されている楽曲。
ミニマルな音作りながら、ざらついたハイハットの音色とうねるようなベースがあまりにもクールな名曲です!
ちなみに2013年にリリースされた、とれまレコードのオムニバス集『20th』にも収録されておりますよ。
Mr. NavigatorArmin van Buuren vs Tempo Giusto

2000年代のトランスシーンに欠かせなかった硬質なテックトランスサウンド。
その潮流を現代に受け継ぐこの楽曲は、メロディックトランスの巨匠アーミン・ヴァン・ブーレンさんと、フィンランド出身のテックトランス職人テンポ・ジュストさんによる2019年のコラボレーション作品です。
BPM138のドライブ感とF#マイナーの荘厳さが融合したサウンドは、テックトランス特有の重厚なキックとモジュレーションに、キャッチーなメロディーを織り交ぜた仕上がり。
アルバム『Balance』に収録され、ビートポートのトランスチャートで1位を獲得した実績も持ちます。
フロアを揺らす力強いビートとエモーショナルな展開が共存するこの作品は、あの頃のトランスの熱狂を体験したい方や、現代のテックトランスに触れてみたい方にオススメです。
Be The OneEli Brown

ブリストル出身のエリ・ブラウンさんといえば、テックハウスやピークタイム・テクノを武器に世界のクラブシーンを席巻しているDJ/プロデューサーです。
2023年3月に公開されたこの楽曲は、彼がこれまで追求してきたダークで攻撃的なサウンドから一歩踏み出し、1990年代のアシッドハウスへのオマージュを色濃く打ち出した意欲作となっています。
うねるような303ベースシンセと緊張感あふれるビルドアップ、そしてサラ・デ・ウォーレンさんのボーカルが楽器のように溶け込む構成が印象的です。
本作はテックトランスの荒々しさとアシッドハウスのノスタルジックな質感を融合させた、まさにピークタイムのフロアを熱狂させるための1曲といえるでしょう。
クラブやレイヴで没入感を味わいたい方、懐かしくも新しいトランスサウンドを求める方に、ぜひチェックしてほしい作品です。





