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テクノのススメ~往年の名曲から00年代以降の人気曲まで

1980年初頭、アメリカはシカゴのクラブで生まれたハウス・ミュージックから派生し、デトロイトにて産声を上げたテクノ。

その革新性は、他ジャンルのアーティストへも大きな影響を与え続けています。

音楽史的においては、クラフトワークやYMOといったアーティストたちが試みていた電子音楽なども重要な要素ではありますが、今回の記事では純粋なダンス・ミュージックとしてのテクノを軸とした名曲や人気曲をご紹介!

クラシックな有名曲から、ジャンルの発展とともに生まれた90年代~00年代の名曲まで幅広く選出。

これからテクノを聴いてみたい、という方はぜひチェックしてみてくださいね!

テクノのススメ~往年の名曲から00年代以降の人気曲まで(61〜70)

La RealSurgeon

イギリスはバーミンガムを拠点に、インダストリアルなテクノサウンドを開拓してきたプロデューサー、サージョンさん。

彼が2000年3月に自身のレーベル『Counterbalance』から発売した本作は、ハードで硬質なミニマル・サウンドの真骨頂とも言える1枚でしょう。

スペインに実在した伝説的なクラブの名前を冠しており、現地の熱狂的な夜を象徴するアンセムとして長く愛されてきました。

削ぎ落とされたビートと金属的な反復フレーズが徐々に変化していく構成は、聴く者を深い没入感へと誘いますね。

派手なメロディこそありませんが、ストイックなグルーヴが身体の芯を揺さぶるような高揚感を与えてくれるはず。

ダンスフロアで無心になりたい時はもちろん、作業用BGMとして集中力を高めたい方にも、ぜひ一度は体験してほしい名作と断言しましょう!

KlickThomas Brinkmann

Thomas Brinkmann – Klick (Full Album, 2000, Minimal Techno, Germany)
KlickThomas Brinkmann

レコードを楽器として扱う独自の手法で知られるトーマス・ブリンクマンさんは、ドイツ出身のプロデューサーであり、ミニマル・テクノの異才としてカルト的な人気を誇るアーティスト。

映画『John & Jane』への楽曲提供でも知られ、レコード溝に傷をつけてループを作るアプローチは多大な影響を与えたのですね。

そんな彼が2000年に発表した名盤『Klick』は、その手法の集大成とも言える作品。

クリック音やノイズが規則的に刻まれるストイックなサウンドですが、微細なズレが生むグルーヴは不思議とファンキーで、聴くほどにその音響世界に引き込まれてしまうことでしょう。

一人でじっくりと音の粒子に向き合いたい夜にも最適な一枚と言えそうです。

Acperience 1Hardfloor

ハードフロアは、ジャーマン・テクノ~アシッド・ハウスにおける代表的な2人組です。

ローランドのシンセサイザーの名機、TB-303を独自の感性で操るオリジネイターであり、多くのヒット曲を持つヒットメイカーでもある彼らもまた、テクノ・シーンが生み出した素晴らしい才能の1つと言えましょう。

1991年に結成された彼らが翌年に発表して、シーンに衝撃を与えた9分に及ぶ名曲『Acperience 1』は、初期の彼らを代表する名曲というだけでなく、テクノの歴史に残る名トラックです。

ちなみに、名作テレビアニメ「交響詩篇エウレカセブン」の第12話のサブタイトルの元ネタでもありますよ。

Everlasting DubKAITO

ミニマル・テクノといえば、無機質な反復ビートをイメージする方が多いかもしれませんが、実はメロディアスで温かいサウンドも魅力の一つですよね。

そこで紹介したいのが、ドイツの名門レーベルであるコンパクトからリリースされた『Everlasting Dub』。

本作は日本が世界に誇るクリエイター、ヒロシ・ワタナベさんのプロジェクトであるカイトさんによる楽曲です。

2001年の名曲をよりディープに再構築した本作は、深くかけられたリバーブや美しいシンセの反復が特徴的。

心地よい没入感が聴く人を異世界へと誘います。

2008年4月に発売されたシングルですが、今も色褪せない輝きを放っていますね。

部屋でゆったりと音に浸りたい時や、心安らぐダンスミュージックを求める方にぴったりの一曲と言えるでしょう。

The Approach (Original Mix)Alan Fitzpatrick

Alan Fitzpatrick – The Approach (Original Mix) [Suara]
The Approach (Original Mix)Alan Fitzpatrick

トレゾアなどベルリンの気鋭のクラブで活動してきたアラン・フィッツパトリックの人気曲。

イギリスのレイブシーンを連想させるスタブを乗せたサウンドをビックルーム向けにアップデートした、どこかハウスミュージックなどにも通じるテクノ。

その後彼はテクノレーベルとして最高峰のドラムコードの常連となり、大型のテクノフェスティバルや週末はアンダーグラウンドな人気パーティーに出演しています。

Phylyps Trak Ii/IiBasic Channel

デトロイトテクノの次に日本で人気があるのはこのレーベル。

「ベーチャン」の愛称で愛されるBasic Channel。

ダブテクノを定義づけたレーベルで、いまだ根強い人気があります。

この「テクノかハウスか分からないような淡いミニマルなトーン」は絶妙な立ち位置で、テクノファンは一度は通る道なのです。

SubzeroBen Klock

2000年代のジャーマン・テクノが生んだ名トラック!

ベルリン出身のDJにして音楽プロデューサー兼レーベル・オーナー、ベン・クロックさんが2009年にリリースした傑作EP『Before One』に収録され、新たなマスターピースとして高い人気を誇る楽曲です。

ベルリン流儀の硬質かつ重厚なミニマル・テクノでありつつも、パーカッシブなサウンドが盛り込まれ、どこかシリアスで不穏なシンセ音に包み込まれていく感覚を味わえます。

フロアで体感するべき音ではありますが、ヘッドホンをセットして、真夜中のベッドルームでこの音世界に浸ってみるのもいいのではないでしょうか。

ここではない、違う世界が見えてきそうです……!

AtmosphereGesaffelstein

カリスマ的人気を博したテクノシーンのプリンス。

ゲサフェルスタイン、彼はフレンチエレクトロが廃れた頃に登場しポストエレクトロとも言える、テクノのサウンドをシーンを巻き込み布教したような存在と言えます。

当時は彼の作品やDJはハードでストイックなエレクトロとしか見られていなかったのですが、彼がメインストリームにも影響を与えていくにつれ、テクノ的アプローチにも評価が集まっていきました。

Falling Up (Carl Craig Remix)Theo Parrish

セオ・パリッシュ。

日本でも根強い人気ですね。

この曲は、過去にオーケストラによる再演なども話題になったデトロイトテクノのオリジネーター、カール・クレイグによるリミックスです。

フロアライクな1曲でいまでも聞くことができます。

ディープテクノの代表格ですね。

Pump ItDJ Funk

ゲットーテックの雄、世界中で愛される少しお下品なシカゴハウスのプロデューサー。

彼の作る作品はとくに男性のファンが多く、シカゴハウスのお家芸高速寸止めボイスサンプリングの使い手でもあります。

同じく伝説的なシカゴハウスの伝説的レーベル、ダンスマニアを黎明期から支えてきた、まさにシーンにとって最大の重要人物ですよ!

テクノのススメ~往年の名曲から00年代以降の人気曲まで(71〜80)

All My Friends Are In The Bathroom (Feat. Fadi Mohem, J.Manuel)FJAAK

FJAAK – All My Friends Are In The Bathroom (Feat. Fadi Mohem, J.Manuel)
All My Friends Are In The Bathroom (Feat. Fadi Mohem, J.Manuel)FJAAK

2009年に結成された、テクノトリオ。

その後「50WEAPONS」に拠点を移し、ベルクハインの常連SHEDを彷彿とさせるアンダーグラウンドのテクノが特徴的です。

ライブパフォーマンスにも定評があり、ドラムマシーン、サンプラー、モジュラーシンセなどを用いたシンプルな構成のジャムセッションが話題になりました。

またファッションブランドとも積極的にコラボレーションするなど、他にない若手の存在。

この曲は直訳すると「友達全員トイレの中」というタイトルになり、激しいビートに乗せてシンプルに乗せたボーカルサンプルがさえる1曲です。

Dead Man Watches the ClockMarcel Dettmann & Ben Klock

世界的ミニマルテクノの権威マルセル・デットマンとクロックワークス主宰、ベルリンのアンダーグラウンドテクノシーンを率いたベン・クロックの男前な名コンビ。

2人の作家性やシーンを代表するようなシリアスな展開が人気の1曲です。

彼らのコンビの作品は他にもよくありますがとくにこのトラックは人気ですね。

Cleopatra (Ricardo Villalobos Cleopathique Remix)Tiga & The Martinez Brothers

Tiga & The Martinez Brothers – Cleopatra (Ricardo Villalobos Cleopathique Remix)
Cleopatra (Ricardo Villalobos Cleopathique Remix)Tiga & The Martinez Brothers

独特のクロスオーバーセンスでTurbo Recordingsを率いるカナダはモントリオール出身の第二世代のテクノジゴロ、ティガが2019年6月に自身のレーベルからリリースした、NYのデュオザ・マルチネス・ブラザーズとの共作したEP「BLESSED / CLEOPATRA Remix」に収録されたリミックス。

リミキサーには、チリ出身のミニマルシーンの第一人者、リカルド・ヴィラロボスをフィーチャーし、現在のシーンに一石を投じるようなコラボレーションとなりました。

このタッグはやはりティガにしかできない人選だと思います。

Voices In My HeadAnyma, Argy, Son of Son

Anyma, Argy, Son of Son – Voices In My Head [Official Audio]
Voices In My HeadAnyma, Argy, Son of Son

エレクトロニックミュージックの進化を象徴するアニマさん、アルジーさん、サンオブサンさんという3人のコラボレーションから生まれた本作は、メロディックテクノの新たな可能性を切り開いています。

頭の中で響き続ける声をテーマに、創造性が溢れ出して眠れない夜の感覚を音像化した楽曲です。

複雑に絡み合うシンセワークと脈打つベースラインが、催眠的な空間を作り出します。

2025年2月にリリースされ、アルバム『The End of Genesys』に収録されました。

ラスベガスのSphereでの公演で初披露され、まばたきする眼球映像との連動演出が話題を呼びました。

メロディックテクノの深い世界に浸りたい方や、視覚と音楽が融合したライブ体験を求める方にオススメです。

Mr. NavigatorArmin van Buuren vs Tempo Giusto

Armin van Buuren vs Tempo Giusto – Mr. Navigator (Lyric Video)
Mr. NavigatorArmin van Buuren vs Tempo Giusto

2000年代のトランスシーンに欠かせなかった硬質なテックトランスサウンド。

その潮流を現代に受け継ぐこの楽曲は、メロディックトランスの巨匠アーミン・ヴァン・ブーレンさんと、フィンランド出身のテックトランス職人テンポ・ジュストさんによる2019年のコラボレーション作品です。

BPM138のドライブ感とF#マイナーの荘厳さが融合したサウンドは、テックトランス特有の重厚なキックとモジュレーションに、キャッチーなメロディーを織り交ぜた仕上がり。

アルバム『Balance』に収録され、ビートポートのトランスチャートで1位を獲得した実績も持ちます。

フロアを揺らす力強いビートとエモーショナルな展開が共存するこの作品は、あの頃のトランスの熱狂を体験したい方や、現代のテックトランスに触れてみたい方にオススメです。

Be The OneEli Brown

Eli Brown – Be The One (Official Visualiser)
Be The OneEli Brown

ブリストル出身のエリ・ブラウンさんといえば、テックハウスやピークタイム・テクノを武器に世界のクラブシーンを席巻しているDJ/プロデューサーです。

2023年3月に公開されたこの楽曲は、彼がこれまで追求してきたダークで攻撃的なサウンドから一歩踏み出し、1990年代のアシッドハウスへのオマージュを色濃く打ち出した意欲作となっています。

うねるような303ベースシンセと緊張感あふれるビルドアップ、そしてサラ・デ・ウォーレンさんのボーカルが楽器のように溶け込む構成が印象的です。

本作はテックトランスの荒々しさとアシッドハウスのノスタルジックな質感を融合させた、まさにピークタイムのフロアを熱狂させるための1曲といえるでしょう。

クラブやレイヴで没入感を味わいたい方、懐かしくも新しいトランスサウンドを求める方に、ぜひチェックしてほしい作品です。

L’Annonce Des CouleursMac Zimms

1990年代のトランスシーンにおいて、オランダのプロデューサー、マック・ジムスさんが手がけた作品は、メロディックでありながらテクニカルな要素を併せ持つスタイルで注目を集めました。

1997年に2 Play Recordsから発表されたこの楽曲は、シンセサイザーによる広がりのあるパッドと浮遊感のあるリード・メロディが特徴的です。

ブレイクでの静と動のコントラストを活かした構成は、フロアに高揚感をもたらします。

1999年にはヴィンセント・デ・ムーアさんによるリミックスが制作され、よりプログレッシブなアプローチで再解釈されたことで、トランス愛好家の間で長く語り継がれる名曲となりました。

クラブでの没入感を求める方や、90年代トランスの黄金期を振り返りたい方に最適な一曲です。

DominatorHuman Resource

ヒューマンリソース、レイヴテクノの名曲です。

この冒頭の有名なサウンドは後に近隣のシーンで旋風を巻き起こす、フーバーサウンドといいます。

当時Rolandの高級機JUNO-106の後継となった廉価なシンセサイザー、α-JUNOからのみ出せる音として注目され、度々サンプリングが行われました。

Typerope (Original Mix)Mathew Jonson

『She is He』などもそうですが、彼を世界的に有名にしたのはこの曲です。

カナダ在住の型にはまらないテクノミュージシャン。

テクノのトラックには大体のルールが有るのですが、彼はそのルールに縛られておらず、のびのびとした表現をしています。

それでいてダンスミュージックとしてのマナーは守っており、音楽への深い造詣を感じます。

彼はアナログ機器愛好家。

作品を聞いているとサウンドへの深いこだわりも感じることができます。

When I RockThomas Schumacher

90年代半ばから現在もリリースを続けるベルリンを拠点に活動するテクノDJ、トーマス・シューマッハ。

本作は彼のキャリアのなかでも最もヒットしたトラックです。

当時は1997年にBushからリリースされフロアヒット。

この動画ではライセンスの関係でARTから2018年にリイシューされたバージョンの紹介となりますが、淡々と続くグルーヴは今なお色あせませんね。

なんだかレコードでプレイしたくなる1曲です。