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1990年代ビジュアル系の扉を開くヒット曲&名曲集

若手バンドも多く出てきて盛り上がりを見せるヴィジュアル系ロックシーンですが、そのブームの最高調が1990年代だったことはまちがいないでしょう。

X(X JAPAN)がその基礎を作り、LUNA SEAが一つの完成形を提示し、多くの後続バンドが続いた……というのも事実ですが、ゴシックロックを基調としたBUCK-TICKや、独自の進化をとげた「名古屋系」など、個性的なバンドも多く活躍していました。

そんな90年代ヴィジュアル系ロックの名曲をご紹介しましょう!

今でも人気があるバンドの初期の名曲もありますよ。

1990年代ビジュアル系の扉を開くヒット曲&名曲集(51〜60)

LOVELESSLUNA SEA

1994年10月に発売された名盤『MOTHER』の冒頭を飾り、壮大な物語の始まりを告げるナンバー。

透明感あふれるギターサウンドは、聴く者を一瞬でその世界へといざないます。

この楽曲は、愛の不在という痛切なテーマを扱いながらも、その奥には救いを求める祈りのような響きが共存しているかのようです。

シングル曲ではないものの、数々の重要なライブの幕開けを担ってきた本作は、バンドの精神を体現した一曲といっても過言ではありません。

心を静かに見つめたい夜に、ぜひ聴いてほしい作品です。

スーパーカーCASCADE

CASCADE 「スーパーカー」 Official Music Video
スーパーカーCASCADE

打ち込みのビートと疾走感のあるギターが融合した、CASCADEが1997年11月に発売した4枚目のシングルです。

ビジュアル系のイメージを覆すような、テクノポップやニューウェイブの影響を感じさせるキラキラしたサウンドが特徴的。

TAMAさんの透明感あふれるハイトーンボイスで歌われるのは、冬のイルミネーションが輝く都会を舞台にした恋心です。

好きな人と未来の惑星へ飛び出したいと願う、切なさと高揚感が入り混じった気持ちに胸がキュンとなります。

ヒマラヤのCMソングにも起用され、冬の楽しげなムードを演出しました。

本作が収録された名盤『80*60=98』を聴きながら、当時の甘酸っぱい思い出に浸るのもすてきですね。

冬の夜のドライブで聴けば、気分が上がること間違いなしです。

so….D’ERLANGER

ゴシックで退廃的な雰囲気が印象的な、D’ERLANGERの楽曲です。

1990年3月に発売されたメジャー最初のアルバム『Basilisk』に収録された1曲で、刹那的で危うさをはらんだ関係の中で揺れる主人公の心情が、kyoさんのアンニュイなボーカルで表現されています。

美しさの中に潜む虚無感や焦燥感が、聴く人の心を強く揺さぶることでしょう。

2010年にはセルフカバー集『a Fabulous Thing in Rose』で再録音されました。

日常を離れて少し感傷的な気分に浸りたい夜に、じっくりと聴き込んでみてはいかがでしょうか?

Precious…LUNA SEA

インディーズ時代からライブで磨き上げられ、ファンに愛されてきた荒削りな魅力に満ちた曲です。

ゴシックロックの退廃的な美しさと、パンクの衝動的なエネルギーが融合したサウンドは、LUNA SEAの初期衝動そのものと言えるでしょう。

「大切な…」というタイトルが示すように、失われたかけがえのない存在への渇望や痛みが、RYUICHIさんの情感豊かなボーカルで切実に歌い上げられています。

この楽曲は、1991年4月に発売されたデビューアルバム『LUNA SEA』に収録。

インディーズ作品ながら初版で3万枚以上を売り上げた名盤の代表曲です。

90年代ビジュアル系のダークで重層的な世界観に触れたい時に、ぜひその扉を開いてみてはいかがでしょうか?

ivory treeLa’cryma Christi

La’cryma Christi / Ivory trees (2010.2.14 渋谷C.C.Lemonホール)
ivory treeLa'cryma Christi

流麗なツインギターの調べと、どこか遠い異国を旅しているかのようなメロディが印象的な、La’cryma Christiのメジャーデビューシングルです。

まるで象牙細工のように繊細で美しい世界観の中で、はかなく消えゆくものへの愛おしさを歌っているかのよう。

TAKAさんの透き通るようなハイトーンボイスにのせて紡がれる物語に、胸を焦がした方も多いのではないでしょうか。

1997年5月に発売された本作は、TV番組『進め!

電波少年』のエンディングテーマにも起用されました。

プログレッシブな展開とポップさが両立したサウンドは、じっくりと物語に浸りたい夜にぴったり。

緻密に構築された音の世界に身を委ねてみてはいかがでしょうか。

EveLaputa

別れを予感させる最後の夜の、はかなくも美しい情景が目に浮かぶような1曲です。

技巧的なギターが織りなす幻想的なサウンドの上で、akiさんのハイトーンボイスが切なく響き渡ります。

終わりゆく関係の中にある一瞬のきらめきと痛みを叙情的に描き出していて、その劇的な世界観に引き込まれるはず。

この楽曲は1997年5月に発売されたLaputaの2枚目のシングルで、TBS系『COUNT DOWN TV』のオープニングテーマに起用されました。

オリコン最高33位を記録し、バンドの知名度を上げた本作は、後にミニアルバム『絵~エマダラ~斑』にも収録されています。

感傷的な夜に一人でじっくりと浸りたい時や、90年代ビジュアル系の持つ独特の耽美な世界に触れたい時にぴったりな名曲です。

seraphMALICE MIZER

ギタリストKöziさんが手がけた、打ち込みによる高貴で厚みのあるサウンドが印象的な1曲です。

歌詞では、天使のような存在への禁じられた思いと、その恋心ゆえに自らの存在を消してほしいと願うほどの激しい葛藤が歌われています。

ここまで純粋で悲痛な愛情表現は、聴く人の心を強く揺さぶるのではないでしょうか。

この楽曲は、1994年7月にリリースされたミニアルバム『mémoire』に収録されており、当時3000枚限定だった名盤です。

MALICE MIZERが描く悲劇的でありながらも美しい世界観の原点に触れることができます。

静かな夜に、まるで一編のゴシック小説を読むようにこの壮大な物語に浸ってみるのもすてきかもしれませんね。

QueenROUAGE

幻想的なイントロから一転、鋭いギターリフが突き刺さる、名古屋系シーンを象徴するROUAGEのメジャーデビュー作です。

孤高の存在である「女王」が抱える華やかさと、その裏に潜む孤独や葛藤を描いているかのような世界観が印象的ですよね。

KAZUSHIさんの奥底から響くような歌声が、その退廃的な美しさを一層際立たせています。

誰もが心のどこかに持つ、光と影の二面性に共感できる人も多いはずです。

1996年4月に発売された本作は、テレビ朝日系の音楽番組『mew』のエンディングテーマとしてお茶の間にも届けられました。

日常から離れて、少しダークで耽美な物語に浸りたい夜にぴったりの1曲です。

Darlin’D’ERLANGER

D’ERLANGER – Darlin’ PV (album’s audio version)
Darlin'D'ERLANGER

若い人にも聴いてほしい、渋くてかっこいいバンドと言ったらD’ERLANGERでしょう!

『Darlin’』のような、力強い歌声と曲に影響されて、いまも活躍しているバンドも少なくありません。

ラブソングなのに、こんな強めで激しい雰囲気の曲って聴いたことはありますか?

暗すぎる感じでもなく、ビジュアル系ならではの曲ですね。

何度も繰り返される歌詞は耳に何度も残りそうですよね。

衝撃的な1曲であることまちがいなしです。

口唇GLAY

切ない恋愛を官能的に表現した名曲で、情熱と欲望の間で揺れ動く心情が巧みに描かれています。

主人公の中にある抑えきれない衝動と、はかない愛の行方への予感が見事に融合した珠玉の曲。

1997年5月にリリースされたGLAYの楽曲で、フジテレビ系音楽番組『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』のエンディングテーマに起用され、オリコンシングルチャートで1位を記録しました。

その年の秋には、名盤『REVIEW-BEST OF GLAY』にも収録されています。

心の中に秘めた情熱を解き放ちたい時、また大切な人への思いを募らせている時に、心に強く響く楽曲です。

力強い演奏と、エモーショナルな歌声が織りなす世界観は、ロックファンだけでなく恋に悩む人の心も優しく包み込んでくれることでしょう。