今こそ聴きたい!2000年代洋楽ロックの名曲・ヒット曲
2020年代を過ぎた現代の音楽シーンにおいて、もはや2000年代のヒット曲や名曲はクラシック・ナンバーとして記憶されていますよね。
たとえば1990年代のグランジやオルタナティブロックのように、時代を動かすような巨大なムーブメントこそ起きませんでしたが、インターネットの急速な普及に伴い、音楽との向き合い方そのものが変容した時代ならではの素晴らしい音楽やアーティストが多く生まれました。
そこで今回は、2000年代を代表する洋楽ロックのヒット曲や名曲をご紹介。
ロックというキーワードを軸としつつ、バラエティ豊かなラインアップでお届けします!
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今こそ聴きたい!2000年代洋楽ロックの名曲・ヒット曲(1〜10)
Death on the stairsThe Libertines

リリースしたアルバムは現時点で3枚、決して世界中で大きな商業的成功を収めたわけではないにもかかわらず、2000年代が生んだイギリスで最も愛されるロック・バンドの1つがザ・リバティーンズです。
ピート・ドハーティさんとカール・バラーさんという2人のフロントマンを擁し、ストレートかつ荒々しいロック・サウンドとロマンチックなメロディ、知的かつ詩情豊かな歌詞は、まさにイギリスのロック・バンドとしか言いようのない魅力を持ち合わせているのです。
今回取り上げている、デビュー・アルバムの収録曲『Death on the stairs』はシングルカットされたわけではありませんが、ファンの間で人気の高い名曲です。
バンドにとっても大切な曲だそうで、1番をカールさんが、2番をピートさんがそれぞれリード・ボーカルを取るというスタイルも最高としか言いようがありません。
物語性があり、示唆に富んだ歌詞の素晴らしさも特筆ものですね。
なお、日本盤のみリリースされたミニ・アルバム『Don’t Look Back into the Sun』に収録された、元スウェードのバーナード・バトラーさんがプロデュースを手がけたバージョンが個人的には激推しです!
MapsYeah Yeah Yeahs

2000年代のロック・シーンにおけるニューヨークという土地は、ザ・ストロークスを例に挙げるまでもなく音楽トレンドの発信地であり、あたかも70年代の様相を呈していたが如きの盛り上がりを感じさせました。
当時、アメリカのインディ・ロックを熱心に追いかけていた方であれば、ニューヨーク出身のバンド、というだけで興味を引かれたという音楽ファンも少なからずいたでしょう。
そんなニューヨーク出身、紅一点のカレンOさんが率いるヤー・ヤー・ヤーズも、00年代のインディ・ロック・シーンを席巻した重要なバンドですよね。
新世代のアート・パンクといった独自のスタイルで高い評価を得た2003年のデビュー・アルバム『Fever to Tell』の中でも、今回紹介している『Maps』は彼女たちの「静」の部分を表現したような美しい名曲です。
抑制の効いたタイトなバンド・アンサンブル、失恋をテーマとした歌詞、あふれ出るエモーションを押し殺しているようなカレンさんのボーカルもどこか物悲しく、メランコリックな雰囲気すら漂っています。
カレンさんの表情があまりにも生々しいMVも、映像作品として素晴らしい出来栄えですから、セットで聴いていただくことをオススメします。
Last NiteThe Strokes

2000年代初頭、ロックンロール・リバイバルをけん引したザ・ストロークスがデビューした時の衝撃は今でも忘れられません。
シンプルかつクール極まりないガレージロック~ロックンロールを、あくまで懐古主義に陥らず、20歳そこそこのニューヨーカーたちによるみずみずしい感性で表現した彼らのスタイルは、似たようなバンドが続出するほどの影響を与えたのです。
彼らのブレイク後に「THE」の付いたバンドが山ほどデビューしたのですから、その影響力の強さが伺えるというものでしょう。
2020年代の現在も現役で、すっかり大物バンドとなった彼らの初期の名曲『Last Nite』は、2001年の大傑作デビュー・アルバム『Is This It』のシングル曲であり、バンドの初々しい魅力が詰まった、ザ・ストロークス・サウンドの基本形と言える超名曲!
フロントマン、ジュリアン・カサブランカスさんの独特のハスキーな歌声、少し気取ったようなニューヨーカーらしい歌詞も最高ですね。
今こそ聴きたい!2000年代洋楽ロックの名曲・ヒット曲(11〜20)
Sk8er BoiAvril Lavigne

今や若手アーティストから「エモ・クイーン」などと呼ばれて崇拝されている、カナダが生んだ最高のロック・プリンセスのアヴリル・ラヴィーンさん。
2002年に17歳という若さでリリースしたデビュー・アルバム『Let Go』が世界中で2,000万枚という驚異的な売上を記録、一躍トップ・スターの仲間入りを果たした彼女の美少女ぶり、不敵な表情を見せるジャケットに誘われるようにアルバムを購入した方は多くいらっしゃるのでは?
そんなアヴリルさんの初期の名曲と言えば、哀愁を帯びたメロディが切なく胸を打つ『Complicated』などが思い出されますが、今回は当時の彼女の快進撃を体現するようなアップテンポの名曲『Sk8er Boi』を紹介します。
爽快なポップ・パンク・サウンドと最高にキャッチーなメロディを聴けば、2000年代初頭へとタイムスリップしてしまいます。
いかにもロック向きな、アヴィリルさんのハスキーな声質もいいですよね。
ポップ・パンクのリバイバル・ブームがささやかれる2020年代、若い方がこの曲を聴いたら新鮮味を感じるかも?
Freak On a LeashKorn

ニューメタルの代表格として知られるコーンの楽曲です。
1998年のアルバム『Follow the Leader』に収録されたこの曲は、バンドの新しい方向性を示す作品となりました。
ダウンチューニングされたギターやグルーヴィーなリズム、そしてジョナサン・デイビスさんの独特な歌唱が特徴的です。
歌詞は個人的な苦悩や社会への反発を表現しており、多くのリスナーの共感を呼んでいます。
1999年4月にリリースされたこの楽曲は、ビルボードチャートで上位にランクインし、オーストラリアではゴールド認定を受けました。
ミュージックビデオも話題を呼び、MTVビデオミュージックアワードやグラミー賞を受賞しています。
本作は、内面の葛藤や社会からの疎外感を感じている人にオススメです。
Take Me OutFranz Ferdinand

過去の音楽をアップデートした形で自らのサウンドとして鳴らすバンドが多く登場した2000年代の中でも、いわゆるポストパンクと呼ばれるジャンルのソリッドなギターのカッティングを軸として、伝統的なロックンロールの形式や当時の先鋭的なダンス・ミュージックの要素を巧みに取り入れたフランツ・フェルディナンドの登場は衝撃的でしたね。
「女の子が踊れる音楽」といった明確なコンセプトを掲げて、ギターのリフそのものが合唱できるメロディとして成立しているくらいのキャッチーさを持ったヒット曲を次々とチャートに送り込んだ彼らの代表曲『Take Me Out』は、まさに彼らの真骨頂と呼べる名曲中の名曲です。
前半と中盤以降で2つの違ったタイプの楽曲が同居しているかのような構成は見事としか言いようがなく、00年代が生んだ最良の踊れるインディ・ロック・ソングの1つでしょう。
ちなみに、メンバーのほとんどが長い下積みを経験した苦労人であり、デビューの時点で突出した完成度の高さと隙のない楽曲作りのうまさは、そういったキャリアに裏打ちされたものなのですね。
Wake UpArcade Fire

多種多様な00年代ロックの中でも、カナダはモントリオール出身のアーケイド・ファイアがデビューした時の衝撃を覚えている方は、当時をよく知る音楽ファンであれば多くいらっしゃるのでは?
2004年に名門インディーズ・レーベルのマージ・レコードからリリースされたデビュー・アルバム『Funeral』は、00年代インディ・ロックの流れを変える名盤として2020年代を過ぎた現在も高く評価されている作品です。
今回取り上げている楽曲『Wake Up』は、まさに彼らの音楽性を端的に表現したようなアンセミックな大名曲!
オルタナティブ・ロックを軸としながらも、クラシックの要素を大胆に取り入れてバイオリンやチェロ、ホルンにハープといった楽器を駆使し、複雑かつ壮大に展開していく音世界は、まるで1つの映画を見たような音楽的体験をリスナーに与えてくれます。
ライブ映像で確認できるオーディエンスの大合唱振りは圧巻の一言ですから、興味を持たれた方は一度は見てほしいですね!