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今こそ聴きたい!2000年代洋楽ロックの名曲・ヒット曲

2020年代を過ぎた現代の音楽シーンにおいて、もはや2000年代のヒット曲や名曲はクラシック・ナンバーとして記憶されていますよね。

たとえば1990年代のグランジやオルタナティブロックのように、時代を動かすような巨大なムーブメントこそ起きませんでしたが、インターネットの急速な普及に伴い、音楽との向き合い方そのものが変容した時代ならではの素晴らしい音楽やアーティストが多く生まれました。

そこで今回は、2000年代を代表する洋楽ロックのヒット曲や名曲をご紹介。

ロックというキーワードを軸としつつ、バラエティ豊かなラインアップでお届けします!

今こそ聴きたい!2000年代洋楽ロックの名曲・ヒット曲(51〜60)

The National AnthemRadiohead

Radiohead – The National Anthem (music video)
The National AnthemRadiohead

エレクトロニックな実験性とロックの衝動が交錯する独創的なサウンドスケープ。

2000年10月にリリースされた名盤『Kid A』に収録されたこの楽曲は、Radioheadさんの革新性を象徴する傑作です。

ベースラインを軸に、ジャズ要素を取り入れた混沌としたブラスセクションが織りなす音の洪水は、デジタル時代の不安や孤独を鮮烈に表現しています。

社会の閉塞感やパラノイアを独自の音楽言語で描き出し、聴く者の心に深い余韻を残すでしょう。

音楽の可能性を探求し続けるリスナーにこそ、本作をおすすめします。

I Am Trying To Break Your HeartWilco

Wilco – ” I Am Trying To Break Your Heart “
I Am Trying To Break Your HeartWilco

実験的サウンドと壮大なアレンジが詰まったWilcoの名曲。

2002年リリースのアルバム『Yankee Hotel Foxtrot』に収録されましたが、制作過程はトラブルに見舞われたんです。

レーベルとの契約解除を経て、最終的に別のレーベルから発売。

その過程はドキュメンタリー映画『I Am Trying to Break Your Heart: A Film About Wilco』で克明に記録されています。

愛の複雑さと人間関係の不確かさを描いた歌詞は、多くの解釈を呼ぶ奥深さがあります。

Jeff Tweedyさんの独特な詩的表現が光る本作。

深い洞察に満ちた歌詞世界に浸りたい方におすすめです。

I Bet You Look Good On The DancefloorArctic Monkeys

Arctic Monkeys – I Bet You Look Good On The Dancefloor
I Bet You Look Good On The DancefloorArctic Monkeys

不協和音のギターリフから始まるこの曲は、2000年代のロックシーンに新しい旋風を巻き起こしました。

若者の夜の遊びや出会いを鮮やかに描写した歌詞は、聴く人の心に直接訴えかけてきます。

2005年10月にリリースされたこの曲は、イギリスのシングルチャートで1位を獲得。

その後、アルバム『Whatever People Say I Am, That’s What I’m Not』に収録され、バンドの代表曲となりました。

本作はダンスフロアで踊る人々のエネルギーを感じさせる一曲。

週末のパーティーや友人との集まりで、思い切り盛り上がりたい時にぴったりです。

Club FootKasabian

Kasabian – Club Foot (Official Video)
Club FootKasabian

強烈なギターリフと攻撃的なドラムビートが印象的なこの曲は、2000年代のロックシーンに新風を巻き起こしました。

孤立や中毒、暴力といったダークなテーマを扱いつつ、独特の歪んだベースサウンドと呼吸を切らすようなボーカルが絶妙に調和し、聴く者を強く惹きつけます。

2004年5月にリリースされ、イギリスのチャートで19位を記録。

その後2005年3月に再リリースされ、21位まで上昇しました。

ミュージックビデオは『時計じかけのオレンジ』を彷彿とさせるディストピア的な世界観で話題を呼びました。

激しいリズムと意味深な歌詞が織りなす独特の世界観は、現代社会への違和感や内なる葛藤を感じている人の心に強く響くはずです。

今こそ聴きたい!2000年代洋楽ロックの名曲・ヒット曲(61〜70)

CrystalNew Order

イギリスのロック・シーンを代表するNew Orderが放った2001年のシングルは、エレクトロとロックを見事に融合させた一曲です。

バンドとファンの脆くも強い関係性を描いた歌詞は、賞賛と忘却、裏切りと和解の繰り返しを象徴的に表現しています。

本作は、8年ぶりとなるアルバム『Get Ready』の先行シングルとして発表され、イギリスのシングルチャートで8位、アメリカのダンスクラブソングチャートで1位を記録する大ヒットとなりました。

ビートとベースラインが生み出すリズムは心を強く揺さぶり、繊細なメロディラインは感情を掴んで離しません。

バンドの復活を象徴するこの楽曲は、音楽との向き合い方が変容した2000年代を代表する1曲として、今なお多くのリスナーの心に刻まれています。

Brick By Boring BrickParamore

Paramore: Brick By Boring Brick [OFFICIAL VIDEO]
Brick By Boring BrickParamore

2000年代のエモやポップ・パンクといったジャンルの盛り上がりは、世界的な人気を得たロック・バンドを多く輩出しましたよね。

アメリカはテネシー州出身、パワフルな女性ボーカリストのヘイリー・ウィリアムスさんを擁するパラモアは、フォール・アウト・ボーイやパニック・アット・ザ・ディスコと並んでその代表格といっても過言ではないでしょう。

そんな彼女たちが2009年にリリースして米英で大ヒットを記録したサード・アルバム『Brand New Eyes』に収録されている『Brick By Boring Brick』は、2010年代以降はロックやエモの枠内をこえたサウンドを展開する彼女たちにとって、初期の音楽性と洗練されたロック・バンドとしての姿が最高の形で表現された大名曲です!

ソリッドなギター、タイトなビート、ヘイリーさんの最高にチャーミングでエモーショナルな歌唱は本当に素晴らしく、とくに感動的な広がりを見せるサビの素晴らしさと絶妙なCメロのドラマチックさは特筆ものですね。

ちなみに人気ドラマ、ヴァンパイア・ダイアリーズの第1シーズン18話でも起用されていますよ。

Punk Rock Princesssomething corporate

ピアノを大々的にフィーチャーしたバンドとして人気を集めたSomething Corporateの名曲が、2002年1月にリリースされました。

アルバム『Leaving Through the Window』に収録された本作は、パンクロックを愛する女の子への憧れと若さゆえの情熱が詰め込まれています。

ピアノの旋律が疾走感あふれるバンドサウンドに見事に溶け込み、センチメンタルな歌詞が誰もが経験するであろう屈託のない日々と青春の焦燥を形容しているんです。

ピアノが奏でる感情の起伏を感じながら聴きたい逸品ですね。

思春期の複雑な心情を抱えた方々にぜひおすすめしたい1曲です。