60年代の偉大な洋楽ロックの名曲・ヒット曲
ロック・ミュージックの基礎が形成された時代、1960年代。
現在のロック・ミュージックは、さまざまな音楽を組み合わせた、派生ジャンルが多く存在しています。
もちろん、どのジャンルもロックを根底としているのですが、それらの多くがもとをたどると1960年代に行き着きます。
今回はそんな1960年代のロック・シーンに多大な影響を与えた名曲をセレクトしました。
有名なアーティストやバンドが多く登場するので、ロックに詳しくない方もぜひチェックしてみてください!
60年代の偉大な洋楽ロックの名曲・ヒット曲(1〜10)
Good VibrationsThe Beach Boys

サーフ・ロックの代表的なバンドであるザ・ビーチ・ボーイズが、1966年にリリースしたシングル、『Good Vibrations』。
全米・全英チャートで第1位を獲得し、バンド最大のヒット曲となりました。
2010年には「ローリング・ストーン誌の選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500」で第6位に選ばれ、第9回グラミー賞では最優秀ボーカル・グループ賞にノミネートされています。
バンドの魅力である爽やかなアメリカの西海岸サウンドに、ドゥーワップを感じさせる独特のコーラスが印象的ですよね。
Lookin’ Out My Back DoorCreedence Clearwater Revival

アメリカンロックの真髄を体現するクリーデンス・クリアウォーター・リバイバル。
1970年7月にリリースされた本作は、アルバム『Cosmo’s Factory』に収録されています。
幻想的な世界観が広がる歌詞は、ジョン・フォガティさんが3歳の息子のために書いたものだそうです。
象やタンバリン、空飛ぶスプーンといったイメージは、Dr. Seussの物語からインスピレーションを得たとか。
当時の社会不安とは対照的な、楽観的なメッセージが込められているのも魅力ですね。
ポップなメロディと奇想天外な歌詞で、今でも多くの人々に親しまれています。
気分転換したい時やちょっと元気をもらいたい時にオススメの1曲です。
Walk on the Wild SideLou Reed

1970年代のカウンターカルチャーを象徴する楽曲といえば、この1曲。
ルー・リードさんが1972年12月にリリースした『Transformer』に収録されています。
ニューヨークの裏社会で生きる人々を描いた歌詞は、当時としては大胆な内容でした。
デヴィッド・ボウイさんとミック・ロンソンさんがプロデュースを手がけており、印象的なツインベースラインが魅力です。
本作は世界的なヒットとなり、Billboard Hot 100で16位を記録。
画家、アンディ・ウォーホルさんの「The Factory」に集まった実在の人物をモデルにした歌詞は、社会の縁辺に生きる人々の生き様を描き出しています。
多様性を尊重する姿勢が感じられる1曲です。
60年代の偉大な洋楽ロックの名曲・ヒット曲(11〜20)
Gimme ShelterThe Rolling Stones

伝説のロックバンドであるローリング・ストーンズが、ベトナム戦争とアメリカ社会の混乱に影響を受けて制作した名曲、『Gimme Shelter』です。
1969年にリリースされたアルバム『Let It Bleed』のオープニングを飾るナンバーで、キース・リチャーズさんの寂し気なギターイントロが印象的です。
アメリカのソウル歌手であるメリー・クレイトンさんがゲストで参加し、ミック・ジャガーさんとともにリードボーカルを務めています。
1993年にはチャリティ・アルバムとして『Gimme Shelter』のカバーを集めたアルバムもリリースされていますので、ぜひ聴き比べてみてはいかがでしょうか?
Space OddityDavid Bowie

宇宙飛行士メジャー・トムの物語を描いた、デビッド・ボウイさんの楽曲。
孤独や存在の空虚さを宇宙の広大さに例え、当時の宇宙競争と科学的進歩への犠牲を象徴する作品として解釈されています。
1969年7月、アポロ11号の月面着陸直前にリリースされ、BBCは月面着陸の報道中にこの曲を流しました。
宇宙や科学技術への関心が高まる中で、カナダの宇宙飛行士クリス・ハドフィールドさんが国際宇宙ステーションからカバーバージョンを録音し、大きな話題を呼びました。
宇宙や孤独をテーマにした音楽に興味がある方にオススメの一曲です。
House of the Rising SunThe Animals

イギリス出身の伝説的なバンド、アニマルズ。
1964年にリリースしたこの曲は、彼らの代表的な作品として有名です。
エリック・バードンさんの深みのあるボーカルとアラン・プライスさんのオルガン演奏が印象的ですね。
本作は、ニューオーリンズの街で人生を狂わせた若者の悲劇的な物語を描いています。
ギャンブルとアルコールに溺れた父親の後を追い、自らも同じ道を辿ってしまった主人公の後悔と警告のメッセージが込められています。
アニマルズは、この曲を一発録りで仕上げ、英米のチャートで1位を獲得しました。
フォークロックの先駆けとなった本作は、ちあきなおみさんなど多くのアーティストにカバーされ続けています。
Don’t Let Me DownThe Beatles

1960年代を代表するロックバンド、ビートルズの名曲です。
ジョン・レノンさんがヨーコ・オノさんへの愛を込めて作った曲で、1969年4月にシングル『Get Back』のB面としてリリースされました。
ビルボードのホット100で35位を記録するなど、商業的にも成功を収めています。
歌詞では、愛する人への深い感謝と永遠の愛を願う気持ちが描かれています。
ビートルズファンはもちろん、純粋な愛を感じたい人にオススメの1曲。
ロンドンの屋上で行われた最後のライブパフォーマンスでも演奏されており、ビートルズの魅力が詰まった作品です。