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秋におすすめのクラシックの名曲

秋をイメージさせる、オススメのクラシックの名曲を紹介!

クラシックのなかには四季をテーマにした作品が多く存在します。

今回は直接「秋」をテーマにしたものから、秋っぽさをイメージさせる曲までをピックアップしてみました!

暗い曲調のものから明るい曲調のものまで、さまざまな曲調からチョイスしているので、お気に入りの雰囲気の曲が見つかると思いますよ!

エピソードやちょっとした豆知識も紹介しているので、クラシックが好きな方は、ぜひ最後までご覧ください!

秋におすすめのクラシックの名曲(11〜20)

秋の庭Einojuhani Rautavaara

Einojuhani Rautavaara, Autumn Gardens (complete) 1999
秋の庭Einojuhani Rautavaara

クラシック音楽と言われると19世紀くらいまでの作品をイメージしがちではありますが、もちろん20世紀以降の現代音楽にもさまざまな名作曲家による名作が誕生しています。

本稿で紹介しているエイノユハニ・ラウタヴァーラはフィンランドを代表する現代音楽の作曲家として高い評価を受けており、2016年に亡くなるまでに膨大な作品を残した偉大な存在なのですね。

そんなラウタヴァーラが1999年に作曲した『秋の庭』は彼が手掛けた作品の中でも最も上演される機会の多い作品の一つとも言われており、秋の夜長に聴くにもふさわしい全3楽章から成るドラマチックで優美なオーケストラ作品となっています。

本人いわく、自身の作曲のプロセスをガーデニングに例えているそうで、イングリッシュガーデンのように自由に成長する有機的なものであるとのことですから、そういった背景も踏まえながら本作を聞くことでまた違った発見があるかもしれません!

四季の民謡より「秋」Ralph Vaughan Williams

“Folksongs of the Four Seasons” part III “AUTUMN” by Ralph Vaughan Williams
四季の民謡より「秋」Ralph Vaughan Williams

20世紀初頭に活躍したイギリス出身のレイフ・ヴォーン・ウィリアムズは、祖国の民謡や中世のイギリスにおけるチューダー朝の教会音楽などの研究を通して確立した独自のスタイルでさまざまな分野の作品を発表、20世紀前半のイギリス音楽の復興を推進したと言われている重要な作曲家です。

こちらで紹介している作品『四季の民謡』は1950年、イギリス婦人会連盟より委嘱されて作曲された女声合唱とオーケストラのための作品で、タイトル通り彼の民謡への愛着を理解する上でも重要な作品と言えましょう。

民謡はそれぞれのお国柄や文化、季節の風景描写などが明確に表現されるものですから、ぜひこの楽曲を聴いてイギリスの秋を感じてみてください!

4つの最後の歌より「九月」Richard Strauss

ドイツ出身、後期ロマン派を代表すると言われている作曲家のリヒャルト・シュトラウス。

交響詩やオペラの分野で多くの名作を残しており、映画好きの方であれば『ツァラトゥストラはかく語りき』における導入部があの『2001年宇宙の旅』に使われていることでシュトラウスの名前を知ったという人も多いでしょう。

そんな彼は戦後の1948年に『4つの最後の歌』という歌曲集を作曲しており、その中の第2曲にあたるヘルマン・ヘッセの詩に曲を付けた『九月』を紹介します。

夏の終わりと秋の訪れを詩情豊かに描いた歌詞、叙情的なメロディの美しさはまさに秋に聴くにはぴったりの楽曲と言えましょう。

第10番 ヘ短調 作品213「秋の時に」Joseph Joachim Raff

教科書に載っているような誰でも知っているクラシック音楽の作曲家、というわけではないかもしれませんが、近年再評価が進みその才能と功績が広く知れ渡ることとなったのがスイス出身のヨアヒム・ラフです。

19世紀に活躍したいわゆるロマン派の作曲家で、かのフランツ・リストの秘書や助手的な存在としてリストの作品のオーケストレーションなどを手掛けたという経験もあるのだとか。

そんな彼が残した作品の中で、秋に聴くにはぴったりの『第10番 ヘ短調 作品213 秋の時に』を紹介しましょう。

1879年に作曲された作品で、トリッキーな展開や作曲者本人の強烈な個性が発揮された……というタイプとは違う、王道かつ伝統的なバランスの良い流麗なオーケストラといった趣ですから、クラシック音楽初心者の方にもおすすめです!

子供の情景 Op.15 第7曲「トロイメライ」Robert Schumann

フジコ・ヘミング「トロイメライ(子供の情景 作品15 ~ 第7曲)/ シューマン」
子供の情景 Op.15 第7曲「トロイメライ」Robert Schumann

夢見心地な美しい旋律に思わずうっとりしてしまう、ロベルト・シューマンの『トロイメライ』。

子供心を描いた大人のためのピアノ作品として作曲された曲集『子供の情景 Op.15』の第7曲目に収録されている楽曲です。

曲集のなかでも特に有名なこの曲は、ピアノだけでなく、バイオリンやチェロ、フルートなど、さまざまな楽器で演奏されており、クラシックファンのみならず、多くの人の心をとらえています。

じっくり聴いて味わうもよし、ピアノで演奏してその旋律と和声の美しさにひたるもよし!

静かな秋の夜長に、ゆったりとお楽しみください。

「四季」-12の性格的描写 Op.37bis 10月「秋の歌」Pyotr Tchaikovsky

チャイコフスキー:「四季」-12の性格的描写 10月 「秋の歌」  pf. 小塩 真愛:Mai Koshio
「四季」-12の性格的描写 Op.37bis 10月「秋の歌」Pyotr Tchaikovsky

ロシアの風物詩を描写した全12曲からなるピアノ曲集『四季』。

第10曲目、10月の作品として作曲された『秋の歌』は、切なさに満ちた哀愁ただよう楽曲です。

『四季』は、音楽雑誌の連載企画として、それぞれの月を連想させるロシアの詩人の詩に合わせてピョートル・チャイコフスキーが制作した作品で、『秋の歌』には、色づいた葉が風に乗ってはらはらと散っていくもの悲しい情景を描いた詩が添えられています。

鮮やかな紅葉が広がる日本とは異なる、切ない「秋」を感じられますね。

秋におすすめのクラシックの名曲(21〜30)

ラ・カンパネラFranz Liszt

ハンガリーを代表する音楽家であり、ピアニストや作曲家としてだけでなく、指導者や評論家としての顔を持つフランツ・リスト。

リストといえば、ピアニストとしてのすさまじい技巧の持ち主ですが、その卓越した技術を味わえる『ラ・カンパネラ』を紹介します。

イタリアのヴァイオリニスト、ニコロ・パガニーニのヴァイオリン協奏曲第2番第3楽章のロンド『ラ・カンパネラ』の主題を編曲したもので、最も有名なものが『パガニーニによる大練習曲』の第3曲です。

華麗な旋律の数々はまさに芸術の秋にふさわしく、世界中の多くの名ピアニストが挑戦した名演をそれぞれ味わってみるのもおもしろいですよ。