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秋におすすめのクラシックの名曲

秋をイメージさせる、オススメのクラシックの名曲を紹介!

クラシックのなかには四季をテーマにした作品が多く存在します。

今回は直接「秋」をテーマにしたものから、秋っぽさをイメージさせる曲までをピックアップしてみました!

暗い曲調のものから明るい曲調のものまで、さまざまな曲調からチョイスしているので、お気に入りの雰囲気の曲が見つかると思いますよ!

エピソードやちょっとした豆知識も紹介しているので、クラシックが好きな方は、ぜひ最後までご覧ください!

秋におすすめのクラシックの名曲(11〜20)

子供の情景 Op.15 第7曲「トロイメライ」Robert Schumann

フジコ・ヘミング「トロイメライ(子供の情景 作品15 ~ 第7曲)/ シューマン」
子供の情景 Op.15 第7曲「トロイメライ」Robert Schumann

夢見心地な美しい旋律に思わずうっとりしてしまう、ロベルト・シューマンの『トロイメライ』。

子供心を描いた大人のためのピアノ作品として作曲された曲集『子供の情景 Op.15』の第7曲目に収録されている楽曲です。

曲集のなかでも特に有名なこの曲は、ピアノだけでなく、バイオリンやチェロ、フルートなど、さまざまな楽器で演奏されており、クラシックファンのみならず、多くの人の心をとらえています。

じっくり聴いて味わうもよし、ピアノで演奏してその旋律と和声の美しさにひたるもよし!

静かな秋の夜長に、ゆったりとお楽しみください。

秋の庭Einojuhani Rautavaara

Einojuhani Rautavaara, Autumn Gardens (complete) 1999
秋の庭Einojuhani Rautavaara

クラシック音楽と言われると19世紀くらいまでの作品をイメージしがちではありますが、もちろん20世紀以降の現代音楽にもさまざまな名作曲家による名作が誕生しています。

本稿で紹介しているエイノユハニ・ラウタヴァーラはフィンランドを代表する現代音楽の作曲家として高い評価を受けており、2016年に亡くなるまでに膨大な作品を残した偉大な存在なのですね。

そんなラウタヴァーラが1999年に作曲した『秋の庭』は彼が手掛けた作品の中でも最も上演される機会の多い作品の一つとも言われており、秋の夜長に聴くにもふさわしい全3楽章から成るドラマチックで優美なオーケストラ作品となっています。

本人いわく、自身の作曲のプロセスをガーデニングに例えているそうで、イングリッシュガーデンのように自由に成長する有機的なものであるとのことですから、そういった背景も踏まえながら本作を聞くことでまた違った発見があるかもしれません!

4つの最後の歌より「九月」Richard Strauss

ドイツ出身、後期ロマン派を代表すると言われている作曲家のリヒャルト・シュトラウス。

交響詩やオペラの分野で多くの名作を残しており、映画好きの方であれば『ツァラトゥストラはかく語りき』における導入部があの『2001年宇宙の旅』に使われていることでシュトラウスの名前を知ったという人も多いでしょう。

そんな彼は戦後の1948年に『4つの最後の歌』という歌曲集を作曲しており、その中の第2曲にあたるヘルマン・ヘッセの詩に曲を付けた『九月』を紹介します。

夏の終わりと秋の訪れを詩情豊かに描いた歌詞、叙情的なメロディの美しさはまさに秋に聴くにはぴったりの楽曲と言えましょう。

ベルガマスク組曲 第3曲「月の光」Claude Debussy

クロード・ドビュッシーの作品のなかで、もっとも有名な『月の光』。

静かな夜の空にぼんやりと浮かぶ月と、その光が降り注ぐ神秘的な空間が目の前に浮かぶ、幻想的で美しい作品です。

ピアノ曲集『ベルガマスク組曲』のなかの1曲ですが、単独で演奏されることも多く、この曲に憧れてピアノを習い始める大人の方も多くいらっしゃいます。

テクニック的にはそれほど難しくないものの、曲の世界観を表現するのは至難の業!

月の浮かぶ風景の写真などを見て、具体的なイメージを膨らませて演奏するのもオススメですよ!

第10番 ヘ短調 作品213「秋の時に」Joseph Joachim Raff

教科書に載っているような誰でも知っているクラシック音楽の作曲家、というわけではないかもしれませんが、近年再評価が進みその才能と功績が広く知れ渡ることとなったのがスイス出身のヨアヒム・ラフです。

19世紀に活躍したいわゆるロマン派の作曲家で、かのフランツ・リストの秘書や助手的な存在としてリストの作品のオーケストレーションなどを手掛けたという経験もあるのだとか。

そんな彼が残した作品の中で、秋に聴くにはぴったりの『第10番 ヘ短調 作品213 秋の時に』を紹介しましょう。

1879年に作曲された作品で、トリッキーな展開や作曲者本人の強烈な個性が発揮された……というタイプとは違う、王道かつ伝統的なバランスの良い流麗なオーケストラといった趣ですから、クラシック音楽初心者の方にもおすすめです!

四季の民謡より「秋」Ralph Vaughan Williams

“Folksongs of the Four Seasons” part III “AUTUMN” by Ralph Vaughan Williams
四季の民謡より「秋」Ralph Vaughan Williams

20世紀初頭に活躍したイギリス出身のレイフ・ヴォーン・ウィリアムズは、祖国の民謡や中世のイギリスにおけるチューダー朝の教会音楽などの研究を通して確立した独自のスタイルでさまざまな分野の作品を発表、20世紀前半のイギリス音楽の復興を推進したと言われている重要な作曲家です。

こちらで紹介している作品『四季の民謡』は1950年、イギリス婦人会連盟より委嘱されて作曲された女声合唱とオーケストラのための作品で、タイトル通り彼の民謡への愛着を理解する上でも重要な作品と言えましょう。

民謡はそれぞれのお国柄や文化、季節の風景描写などが明確に表現されるものですから、ぜひこの楽曲を聴いてイギリスの秋を感じてみてください!

秋におすすめのクラシックの名曲(21〜30)

前奏曲集 第2集 第2曲「枯葉」Claude Debussy

ドビュッシー/前奏曲集第2巻 2.枯葉/演奏:金子 一朗
前奏曲集 第2集 第2曲「枯葉」Claude Debussy

絵画のような繊細で美しい作品を数多く残したフランスの作曲家クロード・ドビュッシーは、前奏曲として24の作品を残しています。

12曲ずつで構成された2つの前奏曲集のうち、第2集に収録されている『第2曲「枯葉」』は、秋のもの悲しさを感じさせる曲調が特徴的な1曲です。

不安定な印象の和音の連続に、なんとも不思議な気持ちにさせられるこの曲は、まさにフランス印象派のドビュッシーらしい世界観を味わえる作品といえるでしょう。