秋におすすめのクラシックの名曲
秋をイメージさせる、オススメのクラシックの名曲を紹介!
クラシックのなかには四季をテーマにした作品が多く存在します。
今回は直接「秋」をテーマにしたものから、秋っぽさをイメージさせる曲までをピックアップしてみました!
暗い曲調のものから明るい曲調のものまで、さまざまな曲調からチョイスしているので、お気に入りの雰囲気の曲が見つかると思いますよ!
エピソードやちょっとした豆知識も紹介しているので、クラシックが好きな方は、ぜひ最後までご覧ください!
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もくじ
- 秋におすすめのクラシックの名曲
- 森にてAlbert Ketèlbey
- ノクターン 第15番 ヘ短調 Op.55-1Frederic Chopin
- 四季 Op. 37b – 10月 秋の歌Pyotr Tchaikovsky
- 亜麻色の髪の乙女Claude Debussy
- 3つのグノシエンヌ 第1番Éric Satie
- 赤とんぼ変奏曲三宅榛名
- 四季より秋Antonio Vivaldi
- 四季より「秋」Joseph Haydn
- ノヴェンバー・ステップス武満徹
- ピアノソナタ第14番嬰ハ短調 作品27-2「月光」第1楽章Ludwig van Beethoven
- 愛の夢 第3番Franz Liszt
- ピアノ・ソナタ第14番「月光」Ludwig van Beethoven
- 子供の情景 Op.15 第7曲「トロイメライ」Robert Schumann
- 4つの最後の歌より「九月」Richard Strauss
- ベルガマスク組曲 第3曲「月の光」Claude Debussy
- 前奏曲集 第2集 第2曲「枯葉」Claude Debussy
- 「四季」-12の性格的描写 Op.37bis 10月「秋の歌」Pyotr Tchaikovsky
- 秋の庭Einojuhani Rautavaara
- September (from Das Jahr)Fanny Mendelssohn
- 第10番 ヘ短調 作品213「秋の時に」Joseph Joachim Raff
- 四季の民謡より「秋」Ralph Vaughan Williams
- ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D960 3楽章 アレグロ・ヴィヴぁー©げデリカテッツァFranz Schubert
- ピアノ五重奏曲 イ長調 作品114 D667《ます》第3楽章 スケルツォ、プレストFranz Schubert
- ピアノ五重奏曲 イ長調 作品114 D667《ます》第4楽章 主題と変奏 アンダンティーノFranz Schubert
- ピアノ五重奏曲 イ長調 作品114 D667《ます》第5楽章 フィナーレ、アレグロ・ジュストFranz Schubert
- 交響曲第七番《未完成》ロ短調 2楽章 アンダンテ・コン・モートFranz Schubert
- 弦楽四重奏曲 第13番 Op.29 D804「ロザムンデ」2楽章Franz Schubert
- 弦楽四重奏曲 第13番 Op.29 D804「ロザムンデ」3楽章Franz Schubert
- 魔王(エクトル・ベルリオーズ編曲)Franz Schubert
- ラ・カンパネラFranz Liszt
- 弦楽四重奏曲第2番 1楽章Alexander Borodin
- 生まれたばかりの王女のためのパヴァーヌCharles-Henry
- EARTH村松崇継
- The TypewriterLeroy Anderson
- 組曲「惑星」Gustav Holst
- 交響曲第九番「新世界より」四楽章Antonín Dvořák
- ピーターと狼Sergei Prokofiev
- ヴィオラ協奏曲 ト長調Georg Philipp Telemann
- ボレロMaurice Ravel
- Autumn MusicJennifer Higdon
- 交響曲第7番Ludwig van Beethoven
- 大序曲「1812年」Pyotr Tchaikovsky
- 組曲「動物の謝肉祭」Camille Saint-Saëns
- HerbstliedFelix Mendelssohn
- 秋の想いJules Massenet
- Autumn Moon Over the Calm LakeLü Wencheng
- The Seasons: I. AutumnThea Musgrave
- The Fall of the LeafImogen Holst
- 「四季」-12の性格的描写 Op.37a 10月「秋の歌」Pyotr Tchaikovsky
- 「四季」-12の性格的描写 Op.37bis 10月「秋の歌」Pyotr Tchaikovsky
- 十一月の森Arnold Bax
- 子犬のワルツFrederic Chopin
- 24のプレリュード 第15番「雨だれ」Frederic Chopin
- バレエ「火の鳥」組曲Igor Stravinsky
- シンコペーテッドクロックLeroy Anderson
- 交響曲第九番「合唱付き」Ludwig van Beethoven
- 展覧会の絵Modest Mussorgsky
- 子供の情景よりトロイメライRobert Schumann
- 交響詩「フィンランディア」Sibelius
- きらきら星変奏曲Wolfgang Amadeus Mozart
- オーボエ協奏曲Wolfgang Amadeus Mozart
- 青く美しきドナウJohann Strauss II
- 四季 作品67より「秋」Alexander Glazunov
- 交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」Anton Bruckner
- ブルタバ(モルダヴ)Bedrich Smetana
- ベルガマスク組曲 月の光Claude Debussy
- 愛のあいさつEdward Elgar
- ラプソディ・イン・ブルーGeorge Gershwin
- カルメンGeorges Bizet
- 「メサイヤ」よりハレルヤコーラスGeorg Friedrich Händel
- カノンJohann Pachelbel
- 交響曲第五番一楽章「運命」Ludwig van Beethoven
- 交響曲第六番「田園」Ludwig van Beethoven
- 魔法つかいの弟子デュカス
秋におすすめのクラシックの名曲(1〜20)
September (from Das Jahr)Fanny Mendelssohn

19世紀のドイツのロマン派を代表する作曲家、フェリックス・メンデルスゾーンは多くの名作を残してそれほどクラシック音楽に詳しくない方にも知られた存在ですが、実は実姉のファニー・メンデルスゾーンも優れた作曲家でありピアニストであった、ということをご存じでしょうか。
近年は研究が進み、さまざまな観点から再評価されている彼女の残した膨大な作品の中でも代表作と言われている『Das Jahr』は、イタリア旅行の思い出をピアノに託して作曲された1年間分の12曲に後奏を加えた全13曲からなるピアノ曲集です。
本稿で紹介している『9月 川にて』はそのピアノ曲集に収められた楽曲で、流麗な三連符の旋律は流れる川をイメージしているのだそうですよ。
現在も多くのピアニストが好んで取り上げて演奏している作品ですから、ぜひチェックしてみてください!
第10番 ヘ短調 作品213「秋の時に」Joseph Joachim Raff

教科書に載っているような誰でも知っているクラシック音楽の作曲家、というわけではないかもしれませんが、近年再評価が進みその才能と功績が広く知れ渡ることとなったのがスイス出身のヨアヒム・ラフです。
19世紀に活躍したいわゆるロマン派の作曲家で、かのフランツ・リストの秘書や助手的な存在としてリストの作品のオーケストレーションなどを手掛けたという経験もあるのだとか。
そんな彼が残した作品の中で、秋に聴くにはぴったりの『第10番 ヘ短調 作品213 秋の時に』を紹介しましょう。
1879年に作曲された作品で、トリッキーな展開や作曲者本人の強烈な個性が発揮された……というタイプとは違う、王道かつ伝統的なバランスの良い流麗なオーケストラといった趣ですから、クラシック音楽初心者の方にもおすすめです!
秋におすすめのクラシックの名曲(21〜40)
四季の民謡より「秋」Ralph Vaughan Williams

20世紀初頭に活躍したイギリス出身のレイフ・ヴォーン・ウィリアムズは、祖国の民謡や中世のイギリスにおけるチューダー朝の教会音楽などの研究を通して確立した独自のスタイルでさまざまな分野の作品を発表、20世紀前半のイギリス音楽の復興を推進したと言われている重要な作曲家です。
こちらで紹介している作品『四季の民謡』は1950年、イギリス婦人会連盟より委嘱されて作曲された女声合唱とオーケストラのための作品で、タイトル通り彼の民謡への愛着を理解する上でも重要な作品と言えましょう。
民謡はそれぞれのお国柄や文化、季節の風景描写などが明確に表現されるものですから、ぜひこの楽曲を聴いてイギリスの秋を感じてみてください!
ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D960 3楽章 アレグロ・ヴィヴぁー©げデリカテッツァFranz Schubert

珠玉の旋律が心を解き放つ名作。
1828年9月に完成した本作は、第3楽章で軽やかな中にも繊細さを併せ持つ楽曲構造が魅力的です。
8小節の主題が巧みに展開され、転調を重ねながら、明るい変ロ長調から同主調の変ロ短調へと移り変わる情感が豊かな響きが印象的です。
独特の拍節感と和声進行によって生み出される陰影のある旋律は、聴く者の心に深い感動を与えます。
フランツ・シューベルトが創意工夫を凝らした転調技法やリズム処理の妙技が随所に光る本作は、クラシック音楽の深い味わいを求める方や、ピアノ音楽の構造的な美しさに魅了される方におすすめの一曲です。
ピアノ五重奏曲 イ長調 作品114 D667《ます》第3楽章 スケルツォ、プレストFranz Schubert

非常に速いテンポで演奏される明るく軽快な室内楽曲です。
ヴァイオリンが跳ねるように奏でる陽気な主題に、他の楽器が呼応する様子は、まるで春の小川で戯れる生き物たちを思わせます。
1819年に22歳で作曲されたこの作品は、チェロの愛好家であった鉱山技師の依頼により生まれました。
3拍子のリズムが生み出すダンスのような躍動感、ピアノと弦楽器の巧みな掛け合い、そして低音楽器による豊かな響きが、聴く人の心を魅了します。
かつてJR東日本常磐線いわき駅のホームで発車メロディとして使用されていたこともある本作は、室内楽の名曲として広く親しまれています。
音楽を通じて喜びや活力を感じたい方、自然の息吹や日常の楽しさを音で表現した作品に触れてみたい方におすすめの1曲です。
ピアノ五重奏曲 イ長調 作品114 D667《ます》第4楽章 主題と変奏 アンダンティーノFranz Schubert

ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスという独特の編成で奏でられる室内楽の傑作。
1819年に、地元の裕福な鉱山技師からの依頼で生まれた本作は、明るく軽快な旋律と多彩な変奏が魅力です。
清らかな小川で泳ぐ鱒と、それを狡猾に捕まえようとする漁師の物語を、5つの変奏で色鮮やかに描き出します。
各楽器の持ち味を巧みに活かした対話のような掛け合いや、短調から長調へと移り変わる調性の変化が、聴く人の心を捉えて離しません。
JR東日本の常磐線いわき駅の発車メロディや、テレビ朝日『マツコ&有吉の怒り新党』でも使用された、親しみやすい名曲です。
室内楽やピアノ音楽に興味がある方に、心からおすすめできる一曲です。