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秋におすすめのクラシックの名曲

秋をイメージさせる、オススメのクラシックの名曲を紹介!

クラシックのなかには四季をテーマにした作品が多く存在します。

今回は直接「秋」をテーマにしたものから、秋っぽさをイメージさせる曲までをピックアップしてみました!

暗い曲調のものから明るい曲調のものまで、さまざまな曲調からチョイスしているので、お気に入りの雰囲気の曲が見つかると思いますよ!

エピソードやちょっとした豆知識も紹介しているので、クラシックが好きな方は、ぜひ最後までご覧ください!

秋におすすめのクラシックの名曲(41〜50)

十一月の森Arnold Bax

Arnold Bax “November Woods” Tone-poem
十一月の森Arnold Bax

クラシック音楽や現代音楽に詳しい方でないとあまり知られていない存在ではありますが、繊細でロマンチックなスタイルにケルト音楽からの影響なども取り入れた作風で近年再評価も進んでいるイギリスの作曲家、アーノルド・バックスによる交響詩『十一月の森』を紹介しましょう。

作曲当時は結婚生活の破綻と同じくイギリス出身のピアニスト、ハリエット・コーエンとの恋愛などから生じた作曲者本人の揺れ動く感情が入り乱れながら、冒頭で述べたようにケルト文化への造詣が深いバックスならではの英国の深い森の中をさまよっているような情景描写に優れた作品となっています。

晩秋の時期に、ぜひ本作の世界に触れてみてください。

HerbstliedFelix Mendelssohn

Herbstlied, No. 4 – Sechs Lieder-Duette, Op. 63 – Mendelssohn
HerbstliedFelix Mendelssohn

19世紀のドイツのロマン派を代表する作曲家、フェリックス・メンデルスゾーンの作品の中でも、秋を象徴する楽曲として知られているのが『Herbstlied』(秋の歌)です。

1844年に発表されたこの曲は、詩人カール・クリンゲマンの詩に曲をつけたもので、秋の自然の移ろいを通して人生の儚さを描きつつ、愛や希望の永遠性を歌い上げています。

静かな哀愁と共に希望を感じさせる旋律は、秋の夕暮れ時にぴったりの雰囲気。

メンデルスゾーンの繊細な感性が光る本作は、秋の訪れを感じながら人生について思いを巡らせたい方におすすめの一曲です。

子犬のワルツFrederic Chopin

ショパン・子犬のワルツ(ピアノ)高音質/クラシック
子犬のワルツFrederic Chopin

『子犬のワルツ』という通称で知られている、ピアノの詩人ことフレデリック・ショパンが作曲した有名曲です!

晩年の1846年から1848年にかけて作曲され、2分にも満たない短い楽曲でありながら、リズミカルかつ生き生きとした旋律がとても印象的ですよね。

人生でこの楽曲を一度も聴いたことがない、という方はほとんどいないでしょう。

ワルツの持つ優雅な雰囲気と、子犬が走り回る無邪気な姿が同居しているような楽曲展開は、まさに天才の成せる業としか言えません。

多くの名ピアニストたちによる録音や、さまざまなアレンジが残されていますから、それぞれチェックして違いを味わってみるという優雅な秋の楽しみに、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

24のプレリュード 第15番「雨だれ」Frederic Chopin

前期ロマン派音楽を代表する作曲家にして、ポーランドが生んだ「ピアノの詩人」ことフレデリック・ショパン。

とくに日本においては、音楽リスナーにも演奏家にも愛され続ける、とても人気の高いクラシック作曲家ですよね。

ピアノという楽器の可能性を広げた功績はもちろんのこと、哀愁を帯びた美しい旋律が日本人の心をとらえて離しません。

今回紹介している楽曲は、そんなショパンの代表作の1つであり、日本では『雨だれ』のタイトルで知られている『24のプレリュード(前奏曲集)前奏曲 第15番』です。

タイトル通り、雨音をピアノの打鍵によって表現された楽曲ですから、真夏の暑さが遠のいた秋の長雨を窓越しに眺めながら、じっくりと聴くにはぴったりのクラシック音楽と言えそうです。

交響曲第九番「合唱付き」Ludwig van Beethoven

小澤征爾指揮 15年ぶりの「歓喜の歌」『ベートーヴェン:交響曲第9番《合唱》』【発売中!】
交響曲第九番「合唱付き」Ludwig van Beethoven

日本では『第九』という略称で親しまれ、年末にはみんなで第九を歌おうという催しが各地で行われるほど、日本で愛されているこちらの曲。

『交響曲第9番』はベートーベンが最後に作った第9番目の交響曲です。

最後の第4楽章に4人の独唱と混声合唱をいれたため、合唱つきとよばれることもあります。

歌詞にはシラーの詩『歓喜に寄す』が使われ、その主題は『歓喜の歌』としても親しまれています。

1824年に初演されましたが、ベートーベンは1792年ころから、シラーの詩をいつか自分の曲に、と思っていたそうです。

Autumn Moon Over the Calm LakeLü Wencheng

伝統的な中国音楽の巨匠、呂文成による楽曲は、西湖の美しい景色を音で表現した傑作です。

広東音楽と浙江省の絲竹音楽を見事に融合させた本作は、穏やかな湖面に映る秋の月を、流れるような美しいメロディで描き出しています。

1930年代に作曲されたこの曲は、中国の音楽界で高く評価され、多くのピアニストによって演奏されています。

静けさと自然の美しさを表現した情感豊かな音色は、聴く人の心に深い安らぎをもたらします。

秋の夜長に、穏やかな気持ちで音楽に浸りたい方におすすめの一曲です。

展覧会の絵Modest Mussorgsky

M.ムソルグスキー / 組曲「展覧会の絵」
展覧会の絵Modest Mussorgsky

『展覧会の絵』は、ロシアの作曲家にして「ロシア五人組」の一人としても知られるモデスト・ムソルグスキーによって書かれた楽曲です。

もともとはピアノ組曲であり、ムソルグスキーの存命中に演奏されることも出版されることもなかったそうですが、フランスの作曲家であるモーリス・ラヴェルさんによって1922年に管弦楽へと編曲され、広く世に知れ渡ることとなった経緯があります。

プロムナードにおけるメロディを聴けば、タイトルは知らなくともピンとくるのでは?

70年代のプログレッシブ・ロックがお好きな方であれば、エマーソン、レイク&パーマーによるアレンジで親しまれている方もいらっしゃるでしょう。

冨田勲さんによるシンセサイザー版などもあり、それぞれの違いを楽しみながら聴いてみるというのもいいですね。