秋におすすめのクラシックの名曲
秋をイメージさせる、オススメのクラシックの名曲を紹介!
クラシックのなかには四季をテーマにした作品が多く存在します。
今回は直接「秋」をテーマにしたものから、秋っぽさをイメージさせる曲までをピックアップしてみました!
暗い曲調のものから明るい曲調のものまで、さまざまな曲調からチョイスしているので、お気に入りの雰囲気の曲が見つかると思いますよ!
エピソードやちょっとした豆知識も紹介しているので、クラシックが好きな方は、ぜひ最後までご覧ください!
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秋におすすめのクラシックの名曲(21〜30)
弦楽四重奏曲 第13番 Op.29 D804「ロザムンデ」2楽章Franz Schubert

ハ長調で奏でられる穏やかな旋律が、聴く人の心に深い安らぎをもたらす珠玉の室内楽作品です。
1824年2月から3月にかけて作曲されたこの作品は、流れるような美しい旋律と巧みな構成が見事に調和しています。
ゆったりとした揺り籠のようなリズムの反復があり、各パートが織りなす豊かなハーモニーは、まるで春の訪れを告げる小鳥のさえずりのように心地よく響きます。
本作は、古典派の形式美とロマン派の叙情性が見事に融合した名曲で、フランツ・シューベルトが持つ音楽の本質が凝縮されています。
クラシック音楽の持つ美しさと深い情感に触れたい方に、ぜひ聴いていただきたい一曲です。
ピアノ五重奏曲 イ長調 作品114 D667《ます》第3楽章 スケルツォ、プレストFranz Schubert

非常に速いテンポで演奏される明るく軽快な室内楽曲です。
ヴァイオリンが跳ねるように奏でる陽気な主題に、他の楽器が呼応する様子は、まるで春の小川で戯れる生き物たちを思わせます。
1819年に22歳で作曲されたこの作品は、チェロの愛好家であった鉱山技師の依頼により生まれました。
3拍子のリズムが生み出すダンスのような躍動感、ピアノと弦楽器の巧みな掛け合い、そして低音楽器による豊かな響きが、聴く人の心を魅了します。
かつてJR東日本常磐線いわき駅のホームで発車メロディとして使用されていたこともある本作は、室内楽の名曲として広く親しまれています。
音楽を通じて喜びや活力を感じたい方、自然の息吹や日常の楽しさを音で表現した作品に触れてみたい方におすすめの1曲です。
秋におすすめのクラシックの名曲(31〜40)
ピアノ五重奏曲 イ長調 作品114 D667《ます》第4楽章 主題と変奏 アンダンティーノFranz Schubert

ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスという独特の編成で奏でられる室内楽の傑作。
1819年に、地元の裕福な鉱山技師からの依頼で生まれた本作は、明るく軽快な旋律と多彩な変奏が魅力です。
清らかな小川で泳ぐ鱒と、それを狡猾に捕まえようとする漁師の物語を、5つの変奏で色鮮やかに描き出します。
各楽器の持ち味を巧みに活かした対話のような掛け合いや、短調から長調へと移り変わる調性の変化が、聴く人の心を捉えて離しません。
JR東日本の常磐線いわき駅の発車メロディや、テレビ朝日『マツコ&有吉の怒り新党』でも使用された、親しみやすい名曲です。
室内楽やピアノ音楽に興味がある方に、心からおすすめできる一曲です。
魔王(エクトル・ベルリオーズ編曲)Franz Schubert

深い森の闇を疾走する馬の蹄の音が、オーケストラの迫力がある響きによって鮮やかに描き出されます。
息子の不安げな叫び声、父親の必死の励まし、そして不気味な魔王の誘惑的な囁きが、オーケストラの多彩な音色によって見事に表現されており、聴く者の心を揺さぶります。
1860年頃にベルリオーズが手掛けた編曲版では、フルートが魔王の甘美な誘いを奏で、弦楽器群が馬の疾走感を生み出すなど、原曲の持つ緊張感がより一層引き立てられています。
親子の愛情と死の不可避性という普遍的なテーマを持つ本作は、ドラマチックな展開と豊かな音楽表現により、物語性のある音楽作品を求める方や、オーケストラ音楽の魅力を存分に味わいたい方にお勧めの一曲です。
交響曲第7番Ludwig van Beethoven

音楽史上、最も重要な作曲家の1人であるベートーヴェンは、日本においては「楽聖」と称され、その偉大な功績は言葉に尽くせるものではありません。
交響曲から管弦楽曲、狂騒曲に室内楽曲に至るまで、誰もが耳にしたことのある多くの楽曲の中でも、数々のドラマや映画などに起用され、人気の高い『交響曲第7番』をご紹介します。
古典的な形式でありながらもリズム重視の構成がとても斬新な楽曲で、かのワーグナーからは「舞踏の聖化」という言葉で絶賛される一方、他の作曲家からは非難されることもあったとか。
クラシック初心者にも聴きやすく、初心者にもオススメですよ。
ちなみに他の交響曲には『運命』や『田園』といったタイトルが付いていますが、この第7番は名前のない楽曲、というのもおもしろいですよね。
ヴィオラ協奏曲 ト長調Georg Philipp Telemann

あまり詳しくない方にとっては、ヴァイオリンとヴィオラの違いと言われてもよくわかりませんよね。
見た目だけ言えば、ヴァイオリンよりも一回り大きく、音の違いで言えば、ヴァイオリンと比べてやや低い音の出る楽器がヴィオラです。
周りの楽器の音色を引き立てるような役回りが多く、オーケストラにおいて花形とは言えないかもしれませんが、ヴィオラを独奏楽器として演奏した楽曲もちゃんとあるのです。
今回紹介している『ヴィオラ協奏曲 ト長調』は、後期バロック音楽を代表するゲオルク・フィリップ・テレマンによって作曲され、ヴィオラ協奏曲の中では最も有名な楽曲の1つです。
ヴァイオリンとはまた一味違う、ヴィオラの魅力を知る芸術の秋……というのもしゃれているのでは?
交響曲第七番《未完成》ロ短調 2楽章 アンダンテ・コン・モートFranz Schubert

全2楽章のみで構成された荘厳な管弦楽の響きにより、深い抒情性と静寂な余韻が印象的な作品です。
1822年にグラーツ楽友協会への返礼として作曲が始められ、緩徐楽章では、ホルンとファゴットの柔らかな音色が穏やかな主題を導き出します。
甘美な安らぎと孤独な煩悶が交錯する旋律は、聴く者の心に深い感動を与えます。
1865年12月のウィーン初演以降、多くの音楽愛好家に愛され続けている本作は、和声の変化や楽器間の対話を巧みに用いた内面的な感情表現が魅力です。
穏やかで瞑想的な雰囲気に浸りたい方や、ロマン派音楽の情感が豊かな世界を堪能したい方におすすめの一曲となっています。