秋をイメージさせる、オススメのクラシックの名曲を紹介!
クラシックのなかには四季をテーマにした作品が多く存在します。
今回は直接「秋」をテーマにしたものから、秋っぽさをイメージさせる曲までをピックアップしてみました!
暗い曲調のものから明るい曲調のものまで、さまざまな曲調からチョイスしているので、お気に入りの雰囲気の曲が見つかると思いますよ!
エピソードやちょっとした豆知識も紹介しているので、クラシックが好きな方は、ぜひ最後までご覧ください!
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秋におすすめのクラシックの名曲(1〜10)
ノクターン 第15番 ヘ短調 Op.55-1Frederic Chopin

21曲もの美しいノクターンを残したフレデリック・ショパン。
ロマンチックな第2番や、映画『戦場のピアニスト』で話題となった第20番が有名ですが、哀愁漂う曲調の『第15番 ヘ短調 Op.55-1』も非常に美しく、芸術の秋にふさわしい作品の一つです。
やり切れない悲しみや苦しみを感じさせる楽曲ですが、最後の明るい響きのアルペジオで、一気に救われ心が軽くなるような感覚に陥ります。
ぜひ、静かな流れのなかでゆっくり変化していく曲調を楽しみながら聴いてみてください。
四季 Op. 37b – 10月 秋の歌Pyotr Tchaikovsky

ロシアの偉大な作曲家、ピョートル・チャイコフスキーによる楽曲の中でも、秋をテーマとした曲であればやはり『四季』は外せません。
その名の通り、ロシアの1年を全12曲を通してピアノ曲にて表現したもので、ここでは10曲目の『秋の歌』をご紹介します。
静寂の中を物悲しいタッチで展開してく、日本人の心をくすぐる「わびさび」のようなものが感じ取れる楽曲ですね。
聴いているだけで、誰もいない秋の情景が目に浮かぶような、派手さはなくとも非常にイマジネーション豊かな旋律に心を奪われます。
ちなみに『四季』の楽曲にはそれぞれエピグラフとして詩が使われており、この『秋の歌』については同じロシア出身のトルストイによる詩が引用されていますよ。
合わせてチェックしてみましょう!
September (from Das Jahr)Fanny Mendelssohn

19世紀のドイツのロマン派を代表する作曲家、フェリックス・メンデルスゾーンは多くの名作を残してそれほどクラシック音楽に詳しくない方にも知られた存在ですが、実は実姉のファニー・メンデルスゾーンも優れた作曲家でありピアニストであった、ということをご存じでしょうか。
近年は研究が進み、さまざまな観点から再評価されている彼女の残した膨大な作品の中でも代表作と言われている『Das Jahr』は、イタリア旅行の思い出をピアノに託して作曲された1年間分の12曲に後奏を加えた全13曲からなるピアノ曲集です。
本稿で紹介している『9月 川にて』はそのピアノ曲集に収められた楽曲で、流麗な三連符の旋律は流れる川をイメージしているのだそうですよ。
現在も多くのピアニストが好んで取り上げて演奏している作品ですから、ぜひチェックしてみてください!
亜麻色の髪の乙女Claude Debussy

『月の光』や『アラベスク』など繊細で美しい旋律を特徴とするフランスの作曲家クロード・アシル・ドビュッシー。
『亜麻色の髪の乙女』は亜麻色という色彩を音で表現したドビュッシーの名曲ですよね!
12曲で構成された前奏曲集の第1巻、8曲目におさめられています。
もともとは詩人のルコント・ド・リールの同タイトルの詩を歌曲として作曲していたそうです。
その後、ピアノ曲に編曲し直した楽曲が名曲として世に広まったのですね!
やわらかさとやさしさをまとった音色が亜麻色の髪をイメージさせ、穏やかな気分にさせてくれます。
明るい茶系が似合う秋だからこそ聴きたくなる名曲です!
3つのグノシエンヌ 第1番Éric Satie

『ジムノペディ』などで知られるフランスの作曲家エリック・サティが作曲したピアノ曲『グノシエンヌ』。
サティが手掛けた同タイトルの作品は全部で6曲ありますが、特に有名な第1番、第2番、第3番は『3つのグノシエンヌ』として知られています。
なかでも第1番は、寂しさや不安を感じさせるもの悲しい雰囲気が印象的な作品です。
色づいた葉が落ちていく様子を眺めながら哀愁にひたりつつ、この曲をじっくり味わってみてはいかがでしょうか?
愛の夢 第3番Franz Liszt

ハンガリーが誇る音楽の巨匠、フランツ・リスト。
彼のピアノ曲『愛の夢』の第3番は、多くの人々の心を捉えてきました。
元々は歌曲として1845年に作曲され、1850年にリスト自身によってピアノ独奏版に編曲されたこの作品。
柔らかく、感情豊かなメロディーは、秋の夜長にぴったりです。
フェルディナント・フライリヒラートの詩に基づくこの曲は、愛の尊さとはかなさを表現しています。
結婚式やコンサートで愛され続けるこの曲は、聴く人の心に深い余韻を残します。
秋の夕暮れ時に寄り添う音楽として、ぜひお気に入りの一曲に加えてみてはいかがでしょうか。
ピアノ・ソナタ第14番「月光」Ludwig van Beethoven

ベートーベンが1801年に作ったピアノソナタ第14番『幻想曲風ソナタ』は『月光ソナタ』という通称で親しまれています。
ドイツの音楽評論家であるルートヴィヒ・レルシュタープが残したコメントによりそう呼ばれることになりましたが、本人は意図していなかったようです。
月がタイトルに入っているクラシックの曲はベートーベンのほか、ドビュッシーの『月の光』など他にもあります。
いろいろな作曲家が表現する月の曲を聴き比べてみるのも楽しいかもしれませんね。