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秋におすすめのクラシックの名曲

秋をイメージさせる、オススメのクラシックの名曲を紹介!

クラシックのなかには四季をテーマにした作品が多く存在します。

今回は直接「秋」をテーマにしたものから、秋っぽさをイメージさせる曲までをピックアップしてみました!

暗い曲調のものから明るい曲調のものまで、さまざまな曲調からチョイスしているので、お気に入りの雰囲気の曲が見つかると思いますよ!

エピソードやちょっとした豆知識も紹介しているので、クラシックが好きな方は、ぜひ最後までご覧ください!

秋におすすめのクラシックの名曲(41〜50)

シンコペーテッドクロックLeroy Anderson

アンダーソン 「シンコペーデッドクロック」 フェリーチェ音楽院
シンコペーテッドクロックLeroy Anderson

近代音楽における重要な作曲家、ルロイ・アンダーソンさんが1946年に作曲した作品です。

ピアノを演奏されている方であれば、初学者向けの演奏曲『愉快な時計』として親しまれていたのではないでしょうか。

タイトル通り、シンコペーションのリズムを軸とした作品で、ウッドブロックが時計の音を表現し、楽曲の途中で目覚ましのベルが鳴る、ラストには時計が壊れてしまうというオチも軽妙で独特のユーモアに満ちています。

このようなアイデア、よく思いついたなと感心してしまいますよね。

シンコペーションですから、正確に時を刻むはずの時計のリズムがずれる、という外し方がお見事。

涼し気な秋に、家族そろって楽しいクラシック音楽に親しんでみるのもよさそうですね。

秋におすすめのクラシックの名曲(51〜60)

交響曲第九番「合唱付き」Ludwig van Beethoven

小澤征爾指揮 15年ぶりの「歓喜の歌」『ベートーヴェン:交響曲第9番《合唱》』【発売中!】
交響曲第九番「合唱付き」Ludwig van Beethoven

日本では『第九』という略称で親しまれ、年末にはみんなで第九を歌おうという催しが各地で行われるほど、日本で愛されているこちらの曲。

『交響曲第9番』はベートーベンが最後に作った第9番目の交響曲です。

最後の第4楽章に4人の独唱と混声合唱をいれたため、合唱つきとよばれることもあります。

歌詞にはシラーの詩『歓喜に寄す』が使われ、その主題は『歓喜の歌』としても親しまれています。

1824年に初演されましたが、ベートーベンは1792年ころから、シラーの詩をいつか自分の曲に、と思っていたそうです。

展覧会の絵Modest Mussorgsky

M.ムソルグスキー / 組曲「展覧会の絵」
展覧会の絵Modest Mussorgsky

『展覧会の絵』は、ロシアの作曲家にして「ロシア五人組」の一人としても知られるモデスト・ムソルグスキーによって書かれた楽曲です。

もともとはピアノ組曲であり、ムソルグスキーの存命中に演奏されることも出版されることもなかったそうですが、フランスの作曲家であるモーリス・ラヴェルさんによって1922年に管弦楽へと編曲され、広く世に知れ渡ることとなった経緯があります。

プロムナードにおけるメロディを聴けば、タイトルは知らなくともピンとくるのでは?

70年代のプログレッシブ・ロックがお好きな方であれば、エマーソン、レイク&パーマーによるアレンジで親しまれている方もいらっしゃるでしょう。

冨田勲さんによるシンセサイザー版などもあり、それぞれの違いを楽しみながら聴いてみるというのもいいですね。

交響詩「フィンランディア」Sibelius

シベリウス:交響詩「フィンランディア」Op26:カラヤン/ベルリンフィル
交響詩「フィンランディア」Sibelius

フィンランドの作曲家ジャン・シベリウスが1899年に作曲した交響詩です。

彼の作品の中でもっとも有名な曲のひとつではないでしょうか。

この曲が作られたころ、フィンランドは帝政ロシアの圧政に苦しめられ、独立運動が起こっていました。

帝政ロシア政府はこの曲を、フィンランドに対する愛国心をあおるということで演奏禁止処分にしました。

それほど、この曲はフィンランドへの愛国心をうまく表現できていたということですよね。

The Seasons: I. AutumnThea Musgrave

秋の情景を音楽で描き出す楽曲として、スコットランド出身の作曲家シア・マスグレイヴによる管弦楽作品をご紹介します。

1988年に作曲された本作は、絵画からインスピレーションを得て創作されました。

ルネサンス期の画家ピエロ・ディ・コジモの絵画『原始の狩猟』をモチーフに、荒々しい狩猟や嵐を予感させる激しい音楽が特徴的です。

狩猟の角笛の動機が繰り返し登場し、最終的に嵐に飲み込まれるような展開が見られます。

秋の落ち着きというよりも、自然の厳しさや人間の存在の脆さを前面に出した作品となっています。

重厚な和音やテンポの変化を用いて、秋の暗い側面を強調した本作は、深い感情と象徴性をもって聴く人に秋の本質を伝えようとする試みです。

交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」Anton Bruckner

ブルックナー 交響曲第4番《ロマンティック》 第1楽章 ヴァント NDR
交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」Anton Bruckner

副題の『ロマンティック』というタイトルでも知られる、オーストリアの作曲家にしてオルガン奏者のアントン・ブルックナーによって書かれた作品です。

ブルックナーといえば、難解かつ長い演奏時間の作品が多く、クラシック愛好者の中でも玄人好みの作曲家というイメージを持たれていますよね。

そんなブルックナーの作品の中では、この『交響曲第4番変ホ長調』は比較的短い演奏時間で親しみやすい旋律があり、ブルックナー初心者にもオススメできる作品です。

また、本人の名声を確立するきっかけとなった作品でもあります。

もちろん短い、といっても1時間弱の演奏時間はありますから、秋の夜長に腰を据えてじっくりと耳を傾けてみてくださいね。

ブルタバ(モルダヴ)Bedrich Smetana

スメタナ『わが祖国』より「ブルタバ(モルダウ)」-プラハの風景- 【字幕ONで説明あり】
ブルタバ(モルダヴ)Bedrich Smetana

民族独立運動にも参加していたチェコを代表する作曲家であるベドルジフ・スメタナが、1874年から1879年にかけて制作した連作交響詩です。

その『わが祖国』の中でもとくに有名な『ブルタバ(モルダウ)』。

曲を詳しく知っていなくてもタイトルは耳にしたという人もいらっしゃるかもしれませんね。

穏やかで軽快にも感じられる短調の始まり、しばらくたつと弦楽器が多重的に折り重なり、厳かかつ緑の風景や川の流れが浮かんでくる音像です。

実際にヴルタヴァ川の流れを描写しているようで、どこか牧歌的なノスタルジックさが感じられるのではないでしょうか。

華やかな後半の長調とそれぞれの色を持つこの曲は、スメタナのチェコへの愛国心がこめられているチェコの第二の国歌ともいえる作品。

秋の美しい風景を思わせるようでじっくりと聴いていたい名曲です。