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秋におすすめのクラシックの名曲

秋をイメージさせる、オススメのクラシックの名曲を紹介!

クラシックのなかには四季をテーマにした作品が多く存在します。

今回は直接「秋」をテーマにしたものから、秋っぽさをイメージさせる曲までをピックアップしてみました!

暗い曲調のものから明るい曲調のものまで、さまざまな曲調からチョイスしているので、お気に入りの雰囲気の曲が見つかると思いますよ!

エピソードやちょっとした豆知識も紹介しているので、クラシックが好きな方は、ぜひ最後までご覧ください!

もくじ

秋におすすめのクラシックの名曲(41〜60)

組曲「動物の謝肉祭」Camille Saint-Saëns

♬ Camille Saint-Saëns ♯ The Carnival of the Animals (complete) / Le Carnaval des Animaux ♯ [HQ]
組曲「動物の謝肉祭」Camille Saint-Saëns

謝肉祭、いわゆるカーニバルとは四旬節の前に行われる、宗教的な意味合いを持つ行事ですが、現代においてはそういったこととは関係のない祝祭や年中行事全般を指して使われていますよね。

毎年8月の最終土曜日に浅草にて行われる「浅草サンバカーニバル」に参加して、夏の終わりと秋の始まりを感じるという方々も多いのでは?

そんな時に聴きたいクラシック曲が、この『動物の謝肉祭』です。

フランスの作曲家、カミーユ・サン=サーンスによって作曲された全14曲からなる組曲で、もともとは室内楽として作曲されたそうですよ。

既存のクラシック曲のパロディも含まれていて楽しいですよね。

個人的には『のだめカンタービレ』にてインパクトのあるシーンで使われていた、第7曲『水族館』を思い出します。

HerbstliedFelix Mendelssohn

Herbstlied, No. 4 – Sechs Lieder-Duette, Op. 63 – Mendelssohn
HerbstliedFelix Mendelssohn

19世紀のドイツのロマン派を代表する作曲家、フェリックス・メンデルスゾーンの作品の中でも、秋を象徴する楽曲として知られているのが『Herbstlied』(秋の歌)です。

1844年に発表されたこの曲は、詩人カール・クリンゲマンの詩に曲をつけたもので、秋の自然の移ろいを通して人生の儚さを描きつつ、愛や希望の永遠性を歌い上げています。

静かな哀愁と共に希望を感じさせる旋律は、秋の夕暮れ時にぴったりの雰囲気。

メンデルスゾーンの繊細な感性が光る本作は、秋の訪れを感じながら人生について思いを巡らせたい方におすすめの一曲です。

秋の想いJules Massenet

Blandine Staskiewicz – Massenet – Pensée d’automne
秋の想いJules Massenet

フランスの作曲家ジュール・マスネは、オペラ作品で高い評価を得た人物です。

1842年生まれの彼は、30以上ものオペラを手掛け、『マノン』や『ヴェルテル』などの名作を残しました。

そんなマスネが1888年に発表した『秋の想い』は、秋の静寂と寂しさをテーマにした歌曲です。

アルマン・シルヴェストルの詩に基づいたこの楽曲は、失われた愛や過ぎ去った日々への郷愁を繊細に表現しています。

ピアノ伴奏が感傷的な音色を醸し出し、秋の情景を見事に描き出す本作は、秋の夜長にしっとりと聴きたい一曲といえるでしょう。

Autumn Moon Over the Calm LakeLü Wencheng

伝統的な中国音楽の巨匠、呂文成による楽曲は、西湖の美しい景色を音で表現した傑作です。

広東音楽と浙江省の絲竹音楽を見事に融合させた本作は、穏やかな湖面に映る秋の月を、流れるような美しいメロディで描き出しています。

1930年代に作曲されたこの曲は、中国の音楽界で高く評価され、多くのピアニストによって演奏されています。

静けさと自然の美しさを表現した情感豊かな音色は、聴く人の心に深い安らぎをもたらします。

秋の夜長に、穏やかな気持ちで音楽に浸りたい方におすすめの一曲です。

The Seasons: I. AutumnThea Musgrave

秋の情景を音楽で描き出す楽曲として、スコットランド出身の作曲家シア・マスグレイヴによる管弦楽作品をご紹介します。

1988年に作曲された本作は、絵画からインスピレーションを得て創作されました。

ルネサンス期の画家ピエロ・ディ・コジモの絵画『原始の狩猟』をモチーフに、荒々しい狩猟や嵐を予感させる激しい音楽が特徴的です。

狩猟の角笛の動機が繰り返し登場し、最終的に嵐に飲み込まれるような展開が見られます。

秋の落ち着きというよりも、自然の厳しさや人間の存在の脆さを前面に出した作品となっています。

重厚な和音やテンポの変化を用いて、秋の暗い側面を強調した本作は、深い感情と象徴性をもって聴く人に秋の本質を伝えようとする試みです。

The Fall of the LeafImogen Holst

I. Holst: The Fall of the Leaf: I. Theme “The Fall of the Leaf”. Andante
The Fall of the LeafImogen Holst

イギリスの作曲家イモージェン・ホルストによる作品は、伝統と現代が融合した独特の魅力を持っています。

彼女は、父グスターヴ・ホルストの影響を受けつつも、独自の音楽性を築き上げました。

1963年に親友のチェリストのために書かれた本作は、落ち葉が舞い散る秋の情景を繊細に描き出しています。

16世紀の旋律を基にした3つの短い練習曲からなり、静かな哀愁と活発な中間部が交錯する構成が特徴的です。

チェロの技巧と芸術的表現を兼ね備えた本作は、秋の風景に思いを馳せたい方や、イギリス音楽の新たな一面を発見したい方におすすめです。