秋におすすめのクラシックの名曲
秋をイメージさせる、オススメのクラシックの名曲を紹介!
クラシックのなかには四季をテーマにした作品が多く存在します。
今回は直接「秋」をテーマにしたものから、秋っぽさをイメージさせる曲までをピックアップしてみました!
暗い曲調のものから明るい曲調のものまで、さまざまな曲調からチョイスしているので、お気に入りの雰囲気の曲が見つかると思いますよ!
エピソードやちょっとした豆知識も紹介しているので、クラシックが好きな方は、ぜひ最後までご覧ください!
秋におすすめのクラシックの名曲(41〜50)
24のプレリュード 第15番「雨だれ」Frederic Chopin

前期ロマン派音楽を代表する作曲家にして、ポーランドが生んだ「ピアノの詩人」ことフレデリック・ショパン。
とくに日本においては、音楽リスナーにも演奏家にも愛され続ける、とても人気の高いクラシック作曲家ですよね。
ピアノという楽器の可能性を広げた功績はもちろんのこと、哀愁を帯びた美しい旋律が日本人の心をとらえて離しません。
今回紹介している楽曲は、そんなショパンの代表作の1つであり、日本では『雨だれ』のタイトルで知られている『24のプレリュード(前奏曲集)前奏曲 第15番』です。
タイトル通り、雨音をピアノの打鍵によって表現された楽曲ですから、真夏の暑さが遠のいた秋の長雨を窓越しに眺めながら、じっくりと聴くにはぴったりのクラシック音楽と言えそうです。
秋におすすめのクラシックの名曲(51〜60)
シンコペーテッドクロックLeroy Anderson

近代音楽における重要な作曲家、ルロイ・アンダーソンさんが1946年に作曲した作品です。
ピアノを演奏されている方であれば、初学者向けの演奏曲『愉快な時計』として親しまれていたのではないでしょうか。
タイトル通り、シンコペーションのリズムを軸とした作品で、ウッドブロックが時計の音を表現し、楽曲の途中で目覚ましのベルが鳴る、ラストには時計が壊れてしまうというオチも軽妙で独特のユーモアに満ちています。
このようなアイデア、よく思いついたなと感心してしまいますよね。
シンコペーションですから、正確に時を刻むはずの時計のリズムがずれる、という外し方がお見事。
涼し気な秋に、家族そろって楽しいクラシック音楽に親しんでみるのもよさそうですね。
交響曲第九番「合唱付き」Ludwig van Beethoven

日本では『第九』という略称で親しまれ、年末にはみんなで第九を歌おうという催しが各地で行われるほど、日本で愛されているこちらの曲。
『交響曲第9番』はベートーベンが最後に作った第9番目の交響曲です。
最後の第4楽章に4人の独唱と混声合唱をいれたため、合唱つきとよばれることもあります。
歌詞にはシラーの詩『歓喜に寄す』が使われ、その主題は『歓喜の歌』としても親しまれています。
1824年に初演されましたが、ベートーベンは1792年ころから、シラーの詩をいつか自分の曲に、と思っていたそうです。
展覧会の絵Modest Mussorgsky

『展覧会の絵』は、ロシアの作曲家にして「ロシア五人組」の一人としても知られるモデスト・ムソルグスキーによって書かれた楽曲です。
もともとはピアノ組曲であり、ムソルグスキーの存命中に演奏されることも出版されることもなかったそうですが、フランスの作曲家であるモーリス・ラヴェルさんによって1922年に管弦楽へと編曲され、広く世に知れ渡ることとなった経緯があります。
プロムナードにおけるメロディを聴けば、タイトルは知らなくともピンとくるのでは?
70年代のプログレッシブ・ロックがお好きな方であれば、エマーソン、レイク&パーマーによるアレンジで親しまれている方もいらっしゃるでしょう。
冨田勲さんによるシンセサイザー版などもあり、それぞれの違いを楽しみながら聴いてみるというのもいいですね。
子供の情景よりトロイメライRobert Schumann

ロベルト・シューマンといえば、ドイツのいわゆるロマン派を代表する作曲家であり、幅広い分野において多くの作品を残しています。
シューマンの作品の中ではとくに歌曲やピアノ曲の評価が高く、今回紹介している『子供の情景』もその1つ。
全13曲からなる作品の中で、最も有名なピアノ曲が第7曲となる『トロイメライ』です。
小学校の放課後に、この曲が流れていたと記憶している方も多くいらっしゃるようですね。
タイトル通り、夢見心地な雰囲気で穏やかな気持ちになれる美しい作品です。
シューマン本人によると、この楽曲は「子ども心を描いた大人のための作品」なのだそうです。
秋の夕暮れ時に、ノスタルジックな旋律をBGMとして物思いにふけってみてはいかがですか。
交響詩「フィンランディア」Sibelius

フィンランドの作曲家ジャン・シベリウスが1899年に作曲した交響詩です。
彼の作品の中でもっとも有名な曲のひとつではないでしょうか。
この曲が作られたころ、フィンランドは帝政ロシアの圧政に苦しめられ、独立運動が起こっていました。
帝政ロシア政府はこの曲を、フィンランドに対する愛国心をあおるということで演奏禁止処分にしました。
それほど、この曲はフィンランドへの愛国心をうまく表現できていたということですよね。
きらきら星変奏曲Wolfgang Amadeus Mozart

『きらきら星』といえば、日本中の誰もが一度は歌ったことのある曲だと思いますが、もともとは18世紀末のフランスにてはやったシャンソンが童謡として世界中に広まったものに、日本語詞をつけて紹介されたものです。
モーツァルトの変奏曲として知られる『きらきら星変奏曲』は、実際に『きらきら星』の歌詞が書かれる以前に、シャンソンの主題を基に作曲されたのですね。
有名な主題の提示から始まり、12の変奏から成る楽曲構成で、クラシック音楽に親しんでいる方でなければ、全編に渡って聴いたことはないかもしれませんね。
芸術の秋に、昔習ったピアノをまた弾いてみようかな……という皆さま、まずは主題のフレーズだけでも挑戦してみては?