【おすすめ】交響曲&宗教曲の大家・ブルックナーの名曲を厳選
交響曲と宗教音楽の大家と知られた、オーストラリアの作曲家兼オルガニスト、アントン・ブルックナー。
本記事では、重厚感のある曲調や、敬けんなカトリック教徒であったことがうかがえる宗教色の強い作風で知られる彼の作品の中でも、名曲として幅広く知られている作品をご紹介します。
オーストリアの豊かな自然と荘厳なバロック建築の教会を思わせる優雅で壮大な風景が見え隠れする、ブルックナーらしい深みのある作品の数々を、動画と解説あわせてお楽しみください。
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【おすすめ】交響曲&宗教曲の大家・ブルックナーの名曲を厳選(21〜30)
交響曲 第9番 ニ短調Anton Bruckner

アントン・ブルックナー最後の交響曲。
作曲家は1896年に他界し、この曲は未完のまま残されました。
現在、完成された3楽章が演奏されることが多いようです。
しかし、後世の作曲家が第4楽章の補完完成を試みたり、ブルックナーの遺言を尊重して第4楽章として「デ・テウム」が用いられるなど、さまざまな解釈で演奏されています。
交響曲 第2番 ハ短調Anton Bruckner

ウィーンでオルガン奏者・教授としての地位を獲得し、ロンドンのオルガンコンクールで1位に入賞するなど、音楽家としての自信をつけたころで着手された作品。
おおらかで明るい弦楽と、野趣あふれるオーボエやクラリネットのソロがところどころに顔を出す魅力的な1曲です。
交響曲 第6番 イ長調Anton Bruckner

アントン・ブルックナー中期の1881年に完成された交響曲で、ブルックナーの家主だったアントン・エルツェルトに献呈された作品です。
4つの楽章で構成され、大自然を髣髴とさせるのびやかな曲調が魅力的な1曲です。
ベートーヴェンの『交響曲 第6番「田園」』と楽想が似ていることから、『ブルックナーの田園交響曲』とも呼ばれています。
交響曲 第00番 ヘ短調Anton Bruckner

1863年、アントン・ブルックナーが管弦楽法の実習として最初に作曲した交響曲で『習作交響曲』とも呼ばれる作品です。
師からの評価は良くなかったものの、ブルックナーはこの作品を保持し続け、死後に初演も行われることとなりました。
温かみのある聴きやすい1曲です。
交響曲 第8番Anton Bruckner

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。
オルガン奏者の父の影響で音楽を始めたブルックナーは、マーラーと並び称される巨大な交響曲を書き上げたことにより、後期ロマン派最大の交響曲作曲家として位置づけられました。
交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」第1楽章Anton Bruckner

19世紀に活躍したオーストリアの作曲家、オルガニストであるブルックナー。
彼は絶えず自分の交響曲に手を加えていたため、ほとんどの交響曲には彼自身の手による稿が2つ以上存在します。
「ロマンティック」という標題を持つこの曲の第1楽章は、薄暗い森の中から朝を告げるようにホルンが美しく鳴り響く情緒があふれる音楽です。
小鳥の鳴く声を模した音形が何度も出でくる第2楽章、「狩りのスケルツォ」としても有名な第3楽章も合わせて聴いてみてください!
交響曲第6番第2楽章Anton Bruckner

ただでさえマイナーなブルックナーですが、その中でもこの交響曲第6番は特にマイナーな1曲でしょう。
しかしながら、知る人ぞ知る名曲として、マニア人気の高い交響曲でもあります。
特にこの2楽章は、単純な音階にもかかわらず、どうしてこんなに綺麗なハーモニーが生まれるのだろうと思うはずです。
エクアーレ ハ短調Anton Bruckner

エクアーレとは「同声」という意味で、複数の同じ楽器を用いた作品のことを指します。
アントン・ブルックナーは、1847年に3本のトロンボーンのための『エクアーレ ハ短調』を作曲しました。
疲れた人の心にそっと寄り添うかのような、穏やかで叙情的なメロディが魅力的な1曲です。
ピアノ小品 変ホ長調 WAB.119Anton Bruckner

『ピアノ小品 変ホ長調 WAB.119』は、オーストリアの偉大な作曲家のアントン・ブルックナーが1856年に作曲した作品で、演奏時間が約1分30秒と非常に短くブルックナーの他の大作とは一線を画す作品です。
この小品からは、彼の内面的な感受性や繊細さが感じ取れるでしょう。
パブリックドメインに属するこの曲は、ブルックナーのピアノ作品の中でも親しみやすく、彼のピアノ曲を弾いてみたいという方にも適した作品と言えそうですね。
交響曲第7番第2楽章Anton Bruckner

交響曲第7番はブルックナーの交響曲の中で、初めて初演が成功した曲とされ、第4番と並んで人気が高い曲の1つです。
第2楽章の作曲中に敬愛するワーグナーが危篤となり、ブルックナーは彼の死を予感しながら書き進め、ワーグナーが死去すると、ワーグナーのために「葬送音楽」とするコーダを付け加えました。
【おすすめ】交響曲&宗教曲の大家・ブルックナーの名曲を厳選(31〜40)
交響曲第9番Anton Bruckner

ブルックナーが取り組んだ最後の交響曲であり、作曲者が他界したときに未完の状態で残されました。
現在でも第四楽章の補筆完成の試みが続けられています。
全体として、明色系の豊かな音色にあふれ、序盤は若干早めのテンポで進み、中盤からは舞曲のような流れていくような美しい情景です。
終盤は夢を見るような静かな心地よさを感じ、終わりはあっさりとした感じで終わります。
無用な加減速がないので好感がもてます。
交響曲第9番 第3楽章Anton Bruckner

交響曲第8番完成後、1987年8月に作曲を開始しましたが、以前の作品の改訂で中断され、1891年にようやく集中できるようになりました。
たび重なる病気を押して、死の直前まで完成させようと力を尽くしましたが、第4楽章を欠いた三楽章までの交響曲となりました。
槍騎兵のカドリーユ WAB.120 第1番Anton Bruckner

1850年頃に作曲された『槍騎兵のカドリーユ WAB.120』は、6つのセクションからなる四手連弾のための作品で、19世紀の社交ダンス「カドリーユ」に基づいた軽快な舞曲の要素が含まれています。
交響曲の重厚な印象とは異なる、よりカジュアルで親しみやすいブルックナーの一面が垣間見える貴重な作品といえるでしょう。
クラシック初心者の方にもおすすめできる、ブルックナーの多様な才能を感じられる1曲です。
交響曲第7番Anton Bruckner

ブルックナーの交響曲というと、「壮大なスケール」「壮大な終結部」というイメージが根付いている。
この曲も例外ならず、全四楽章全てを演奏すると演奏時間は1時間を超える。
この曲の特徴はワーグナーチューバが用いられていることで、第二楽章と第四楽章では、その独特なハーモニーに包まれる。
ミサ曲 第1番 ニ短調Anton Bruckner

アントン・ブルックナーは敬虔なカトリック教徒であり、多くの宗教音楽を書き残しています。
この『ミサ曲 第1番』もその一つで、男女混声4部合唱とオーケストラで構成されています。
重厚かつ温かみのある曲調から、石造りの教会と荘厳なミサが目に浮かぶような1曲です。
ミサ曲 第2番 ホ短調Anton Bruckner

アントン・ブルックナーの母国、オーストリアはリンツの新しい大聖堂の完成を祝うために作曲された1曲。
『キリエ』『グローリア』『クレド』『サンクトゥス』『ベネディクトゥス』『アニュス・デイ』という6つの作品から構成され、男女混声4部合唱が神をたたえる歌詞を高らかに歌い上げます。
大聖堂に相応しい、壮麗な作品です。
序曲 ト長調Anton Bruckner

1863年に完成された管弦楽曲。
アントン・ブルックナーの生前には演奏されず、没後25年が経過した1921年に出版、初演されました。
ブルックナー初期の作品としては比較的演奏機会が多く、日本では朝比奈隆さん率いる楽団やアマチュアオーケストラで取り上げられています。
詩篇 第150番 ハ長調Anton Bruckner

1892年に催されたウィーン国際音楽演劇博覧会の開会式のために作曲されましたが、健康上の理由などから間に合わず、翌年11月に初演されました。
オーケストラとオルガンをバックに、男女の混声合唱が「神をほめたたえよ」「ハレルヤ」と高らかに歌い上げます。
空間のすみずみまで光で満たされるような、輝かしいメロディが魅力的な1曲です。
昇階唱「正しい者の口は知恵を語り」Anton Bruckner

1879年に作曲された男女混声4部合唱による宗教音楽です。
教会旋法の一つであるリディア旋法が用いられ、最後にはグレゴリオ聖歌の『アレルヤ』で締めくくります。
アントン・ブルックナーらしい音の厚みはありながらも、清らかで澄んだ響きが魅力的な1曲です。
ゲルマン人の更新Anton Bruckner

アントン・ブルックナーは男性合唱をこよなく愛し、その生涯で40曲にのぼる合唱曲を生み出しました。
この『ゲルマン人の行進』は男声4部の重唱と金管楽器によって構成されており、力強く躍動的な曲調が魅力的な1曲です。
また、この曲はブルックナーにとって最初の出版作品でした。