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【おすすめ】交響曲&宗教曲の大家・ブルックナーの名曲を厳選

交響曲と宗教音楽の大家と知られた、オーストラリアの作曲家兼オルガニスト、アントン・ブルックナー。

本記事では、重厚感のある曲調や、敬けんなカトリック教徒であったことがうかがえる宗教色の強い作風で知られる彼の作品の中でも、名曲として幅広く知られている作品をご紹介します。

オーストリアの豊かな自然と荘厳なバロック建築の教会を思わせる優雅で壮大な風景が見え隠れする、ブルックナーらしい深みのある作品の数々を、動画と解説あわせてお楽しみください。

【おすすめ】交響曲&宗教曲の大家・ブルックナーの名曲を厳選(11〜15)

ミサ曲 第3番Anton Bruckner

『ミサ曲 第3番 ヘ短調』は1867~68年に作曲された作品。

彼の深い信仰心と成熟した作曲技法が融合し、荘厳ながらも情感豊かな音楽に仕上げられているこのミサ曲は、ブルックナーの宗教音楽の集大成といっても過言ではありません。

特にベネディクトゥスの部分では、弦楽器の温かみある音色が心に響くでしょう。

ブルックナーの音楽は、複雑ながらも美しい和声で聴く人の心を捉えます。

静寂を求める夜、心を落ち着かせたいときなどに聴いてみてはいかがでしょうか?

交響曲 第0番 ニ短調Anton Bruckner

Bruckner – Symphony No. 0 [Stanislaw Skrowaczewski, Saarbrücken Radio Symphony Orchestra]
交響曲 第0番 ニ短調Anton Bruckner

アントン・ブルックナー初期の筆頭とも言える作品。

第1番より先に着手されたものの、完成は1番より後だったというのが現在における定説です。

演奏会や録音で取り上げられることは少なく、かつては交響曲全集にも含まれなかった作品ですが、ブルックナー交響曲の奔りとして注目されています。

レクイエム ニ短調Anton Bruckner

アントン・ブルックナーが亡き恩人に哀悼の意を示すために作曲したのが、このレクイエムです。

男女の独唱と混声4部合唱、オーケストラとオルガンで構成され、切なくも格調高い曲調の作品として知られています。

1849年、聖フローリアン教会で初演されましたが、晩年の1982年に改定され、現在に残されています。

ミサ・ソレムニスAnton Bruckner

Anton Bruckner (1824-1896) – Missa Solemnis B-Moll (1854)
ミサ・ソレムニスAnton Bruckner

1854年に作曲された『ミサ・ソレムニス』は、アントン・ブルックナーがザンクトフローリアン修道院の強い影響を受け、深い信仰心を音に込めて作曲した全6楽章のミサ曲です。

ソリ、4部混声合唱、オーケストラによって演奏されるこの曲からは、ブルックナーの音楽的な深さと、彼の信仰の深さが感じられます。

宗教色が強い作品ではありますが、敬けんなカトリック教徒だった彼の心情が表れた音楽を耳にすれば、信仰の有無にかかわらず誰もが清々しい気分に浸れることでしょう。

前奏曲 ニ短調Anton Bruckner

Anton Bruckner – Vorspiel in d, WAB 130 (Luca Massaglia, organ)
前奏曲 ニ短調Anton Bruckner

アントン・ブルックナーは交響曲や宗教音楽の他、オルガン曲も7曲ほど残しています。

この『前奏曲 ニ短調』は1864年頃に作曲された作品。

3分弱ほどの小品ですが、ブルックナーらしい荘厳さをたたえた曲調と、重厚な和音が魅力的な1曲です。