『新世界』、『スラヴ舞曲』といえばチェコの作曲家、アントニン・レオポルト・ドヴォルザークです。
ドヴォルザークはクラシック作曲家の中ではベートーヴェンやモーツァルトのように当たり前のように名前が出てくる有名な作曲家で、そのはず弦楽四重奏曲『アメリカ』のヴィオラのソロや新世界の2楽章は日本では『家路』などで親しまれ、新世界の4楽章は作曲家の名前がわからなくてもメロディは知っていわれるほどクラシック屈指のメロディメーカーとしても知られています。
そんなドヴォルザークの作品の魅力を世界各地の奏者の名演とともに紹介します。
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ドヴォルザークの名曲。人気のクラシック音楽（1〜10）
交響曲第9番 ホ短調 作品95, B. 178『新世界より』 4楽章Antonín Dvořák
言わずと知れたチェコの作曲家、アントニン・レオポルト・ドヴォルザークの作品『新世界より』4楽章です。
ストリングスの強烈なイントロに迫力があるホルンとトランペットのメロディは一度聴いたら忘れられません。
それくらいインパクトがあるクラシックの名曲です。
ドヴォルザークがアメリカ滞在中（1892年～1895年）に作られた作品で、アメリカという「新世界から」故郷ボヘミアへ向けて作られた作品だと言われています。
ベートーヴェンの『交響曲第5番 ハ短調《運命》』、シューベルトの『交響曲第7番（旧第8番）ロ短調《未完成》』と並んで「3大交響曲」と呼ばれ、クラシック音楽を代表とする交響曲です。
スラブ舞曲第1集より第3番Antonín Dvořák
クラシック音楽の巨匠、アントニン・ドヴォルザークを代表とする作品をご紹介します。
チェコの民族音楽を取り入れながら、独自の音楽世界を築いたドヴォルザーク。
ドヴォルザークの才能は幼少期から開花し、1872年のプラハでの公開演奏を皮切りに、ドイツの作曲家で3大Bに数えられているヨハネス・ブラームスの推薦もあって国際的な評価を確立していきました。
本作は、ボヘミアの民族舞曲「ポルカ」の特徴を生かしつつ、ドヴォルザークによる独自の旋律で彩られた軽快な楽曲です。
1878年に作曲され、ピアノ連弾版と管弦楽版の両方で親しまれています。
スラヴ民族の多様な舞曲の魅力を存分に味わえる本作は、クラシック音楽入門者にもおすすめの1曲です。
交響曲第8番より第4楽章Antonín Dvořák
三大交響曲に数えられる作品を作曲したアントニン・ドヴォルザークによる名曲の数々。
その中でも交響曲第8番の第4楽章は、ボヘミアの自然美や民族的要素を色濃く反映した傑作です。
1889年に完成したこの作品は、トランペットの力強いファンファーレで幕を開け、チェロが奏でる主題が変奏を重ねながら展開していきます。
ドヴォルザークの故郷への深い愛情が感じられる本作は、明るく牧歌的な曲調が特徴的。
チェコの民族舞曲のリズムや旋律を取り入れた活気に満ちた展開は、聴く人の心を躍らせます。
ボヘミアの風景や人々の生活を思い起こさせる効果も。
クラシック音楽に親しみたい方や、心に響く温かな音楽を求める方におすすめの1曲です。
スラブ舞曲第2集より第7番（第15番）Antonín Dvořák
クラシック音楽の歴史に輝かしい足跡を残したアントニン・ドヴォルザーク。
チェコ出身のドヴォルザークは、スラヴの民族音楽を取り入れた作品で知られています。
1886年に作曲された『スラヴ舞曲集』第2集の一曲は、クロアチアの民族舞踊「コロ」をモチーフにしています。
活気に満ちたリズムと明るい旋律が特徴的で、スラヴ民族の豊かな文化と情熱を表現しているのです。
本作は、ドヴォルザークの友人であるブラームスの助言により生まれました。
スラヴの民族色豊かな舞曲集は、ドヴォルザークの名声を国際的に高めるきっかけとなりました。
いたずら農夫Antonín Dvořák
クラシック界で最も重要な作曲家の一人といえば、チェコ出身のアントニン・ドヴォルザークです。
ドヴォルザークは1841年に生まれ、チェコの民族音楽を取り入れた作品で知られています。
特に1892年にアメリカに渡った際に作曲した交響曲『新世界より』は、世界中で愛される名曲となりました。
今回紹介する楽曲は、1877年に作曲された歌劇で、チェコの農村を舞台にした喜劇です。
チェコの民族音楽や舞踊の要素を取り入れた豊かなメロディーとリズムで、農村の雰囲気を生き生きと表現しています。
本作は、ドヴォルザークの民族主義的な作風とオペラ作曲家としての才能を示す重要な作品で、チェコの音楽遺産において重要な位置を占めています。
民族音楽に興味がある方や、親しみやすいオペラを探している方におすすめの1曲です。
チェロ協奏曲 第1楽章Antonín Dvořák
チェロ協奏曲として有名な作品といえばこのアントニン・ドヴォルザークの「チェロ協奏曲 ロ短調 作品104」があげられます。
ドヴォルザークはボヘミアの民俗音楽を取り入れた作品を多く残し、スメタナの民族主義的な手法を受け継ぎました。
この曲は1894年から1895年にかけて作曲され、ナイアガラの滝からインスピレーションを得たとも言われています。
ボヘミアの民族舞曲や黒人霊歌の要素が融合され、独特の雰囲気を醸し出しています。
若い頃に想いを寄せた女性への思いも込められ、深い哀愁と個人的な感情が反映されています。
チェロ協奏曲の中でも最高傑作の一つとされ、チェリストにとって重要なレパートリーとなっています。
ドヴォルザークの豊かなメロディーメーカーとしての才能が存分に発揮された名曲です。
ユーモレスク (Humoresky) 作品101、B.187 第7曲. 変ト長調Antonín Dvořák
ロマン派でチェコが誇るクラシック作曲家の一人、アントニン・ドヴォルザークが手掛けた名曲が誕生したのは1894年のことでした。
チェコの民族音楽の要素を取り入れながら、国際的な評価を得たドヴォルザーク。
アメリカ滞在中の想いを胸に、故郷ボヘミアの夏の休暇中に完成させた本作は、軽快なリズムと親しみやすい旋律が特徴です。
鉄道愛好家としても知られるドヴォルザークの趣味が、冒頭の列車を思わせるリズムに反映されているとも言われています。
親しみやすさと哀愁が融合した本作は、結婚式などのセレモニーでも愛用される、心温まる一曲となっています。