芸術点を競うスポーツとして世界的な人気を集めるフィギュアスケート。
フィギュアスケートといえば、音楽は欠かせませんよね。
突然ですが、あなたはフィギュアスケートにどんなイメージを持ちますか?
恐らく、多くの方がクラシックのような古典的な楽曲をイメージするかと思います。
確かに、ポップミュージックはアイスダンスの使用に限られていましたが、2014年から競技でもポップミュージックの使用が解禁されました。
今回は、そんなフィギュアスケートの定番の楽曲をクラシックと、ポップミュージックからピックアップしてみました。
メロディアスな作品が多く登場するので、ぜひ最後までお楽しみください!
フィギュアスケートの使用曲【2025】(1〜10)
The Sounds of SilenceSimon&Garfunkel

2022年の北京オリンピックをはじめ、国内外の大会で優秀な成績を残している鍵山優真さんが、2024年にショートプログラムで使用した楽曲です。
2024年の全日本フィギュアスケート選手権ではこの曲で見事な演技を披露して優勝を手にしました。
演技では前半は繊細なギターのサウンドのみで、後半からボーカルが入り演技とともに盛り上がりを見せます。
この曲はアメリカのフォークデュオであるサイモン&ガーファンクルによる1曲で、1964年にリリースされました。
CreepRadiohead

2023年には全日本選手権で8位、これからの活躍に期待がかかる山下真瑚さんがフリースケーティングで使用していた楽曲です。
モニカ・ナランホさんがピアノとオーケストラのサウンドに合わせて歌う壮大な楽曲ですが、実はイギリスのロックバンド、レディオヘッドの楽曲のカバーです。
プログラムとしても、ロックよりもピアノバラードを意識した印象で、歌に合わせるかのように大きく柔らかい動きを見せています。
サウンドと重なり合う柔らかい動作が、見る人の心を温かくしているようにも感じられますね。
Fantasy for Violin and OrchestraJoshua Bell

グランプリファイナルで3位、四大陸選手権では2位と、2024年に優秀な成績を収めた佐藤駿さんが、2024-2025年シーズンでショートプログラムの楽曲として使用していたのがこちら。
チャールズ・ダンス監督による2004年の映画『ラヴェンダーの咲く庭で』の楽曲です。
管楽器と弦楽器による温かい旋律が美しく、優雅な雰囲気を感じさせますよね。
全日本フィギュアスケート選手権では映画作品のイメージに合わせてか、紫色の衣装で演技を披露されていましたね。
Beat It藤井風

2023年にはスケートカナダ優勝、全日本選手権では3位など、数々の成績を残してきた山本草太さんが、『プリンスアイスワールド2024-2025 横浜公演』で披露したプログラムにて使用されていた楽曲です。
藤井風さんがマイケル・ジャクソンさんの『Beat It』をカバーしたもので、原曲とは異なるピアノと歌声だけの、シンプルながらも力強いアレンジが印象的ですね。
プログラムもこの音をしっかりと意識したもので、藤井風さんの歌声に合わせた色気、マイケル・ジャクソンさんの『Beat It』の印象的な振り付けなど、どちらの魅力も振り付けの中でしっかりと表現されていますよ。
Split, Postcards From Far AwayEzio Bosso

2023年に続き、2024年の全日本フィギュアスケート選手権でも優秀な成績を残した山本草太さん。
彼が2024-2025年シーズンのショートプログラムで使用した楽曲がこちらです。
イタリアのピアニストであるエツィオ・ボッソさんの2015年のアルバム『The 12th Room』に収録されました。
切なげなピアノの音色が美しく、楽曲の世界観にどんどんと引き込まれてしまいますね。
ショートプログラムでの振り付けはブノワ・リショーさんが担当しました。
G線上のアリアJ.S.Bach

2018年の平昌オリンピックで銀メダルを獲得するなど、数々の成績を残している宇野昌磨さん。
2022年から2023年のシーズンには、クラシックの名曲『G線上のアリア』が使用されています。
バッハの代表的な曲のひとつでもあり、ゆったりとした曲調からは壮大な自然の風景が、分厚い管弦楽の音色からは力強さが伝わってきます。
壮大な広がりを見せる楽曲であり、演技の大きさや力強さが、曲によってより強調されているようにも感じられます。
氷が削れる音との親和性にも注目したい楽曲ですね。
歌劇「道化師」よりRuggero Leoncavallo

壷井達也さんが2024年の全日本フィギュアスケート選手権で3位の成績を収めた際に、フリースケーティングで使用した楽曲です。
ルッジェーロ・レオンカヴァッロさんが作曲したオペラ『道化師』から抜粋された楽曲で、演技では、重厚で力強いパート、細かい音符が並ぶアップテンポなパート、そしてオペラらしい伸びやかなボーカルが印象的なパートと、どんどん展開していくところが印象的ですね。
この曲は、かつて高橋大輔さんが使用していたことでも知られています。