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【まずはこの1枚】ジャズの名盤。必聴のアルバムセレクション

ジャズという音楽ジャンルに対して、皆さまはどのような印象をお持ちでしょうか?

何となくオシャレ、もしくは敷居が高そうといったイメージがあるかもしれませんね。

多くのサブ・ジャンルも存在するジャズの歴史は簡単に語れるものではありませんし、もちろん古い時代だけの音楽というわけでもないのです。

今回は、興味はあるけど何から聴いていいのか分からないといった方に向けて、まずはこの1枚、といったジャズ史に残るスタンダードな名盤の数々をピックアップしてみました。

ぜひ、チェックしてみてくださいね!

【まずはこの1枚】ジャズの名盤。必聴のアルバムセレクション(61〜70)

Straight No ChaserThelonious Monk

Thelonious Monk – Straight,No Chaser /Classic Modern Jazz
Straight No ChaserThelonious Monk

ビバップ時代のもうひとりの天才ピアニストが、セロニアス・モンクです。

演奏中にステージでくるくると回り始めるなど、不思議な行動も目立つ彼は天才肌で、斬新(ざんしん)なリズムを持つ曲や、当時としてはあまりに高度な和声も生み出しました。

Autumn Leavesjim hall

Jim Hall & Ron Carter – Autumn Leaves
Autumn Leavesjim hall

ジャズの和声楽器ではピアノとともにギターが使用される事があります。

ピアノの3倍は難しいと言われる楽器であるギターの、ジャズの世界での達人のひとりが、ジム・ホールです。

和音とメロディを同時に、しかもアドリブで奏でる技術は、ジャズギターの魅力のひとつです。

Mack the KnifeBobby Darin

Bobby Darin “Mack The Knife” on The Ed Sullivan Show
Mack the KnifeBobby Darin

Kurt WeillとBertolt Brechtによって、ミュージック・ドラマ「Die Dreigroschenoper」のために制作された曲。

このBobby Darinのヴァージョンは彼の最大のヒット曲となり、1959年の第2回グラミー賞で、”Song of the Year”を受賞しています。

All the Things You AreJoe Pass

ジム・ホールと並んでジャズギターの名手であるのが、ジョー・パスです。

彼は和音とメロディとベースラインを同時に、しかもアドリブで演奏します。

ジャズの名曲である「All the Things You Are」も、曲の雰囲気を崩さないまま、彼独自の音楽にしてしまいます。

Feeling GoodNina Simone

イギリスのソングライターであるアンソニー・ニューリーとレスリー・ブリカスによって、1965年のブロードウェイ・ミュージカル「The Roar of the Greasepaint – The Smell of the Crowd」のために書かれた曲。

ブロードウェイ・プロデュースでは、俳優のギルバート・プライスによってパフォーマンスされました。

このニーナ・シモーネのバージョンは、彼女の最もよく知られた曲のひとつとなっています。

Getz/Gilberto

The Girl From IpanemaAstrud Gilberto & Stan Getz

1961年、ブラジルをツアーしたジャズ・ギタリストのチャーリー・バードさんは、テナー・サックス奏者のスタン・ゲッツさんにブラジル音楽のボサノバを伝え、1962年に大ヒット作『Jazz Samba』をリリースしました。

現在では珍しくはないジャズとボサノバとの本格的な出会いは、こういった経緯がきっかけとなっているのですね。

今回紹介する『Getz/Gilberto』は、先述した『Jazz Samba』と並んでジャズとボサノバを融合させたエポック・メイキング的な作品として名高い1枚です。

ゲッツさんがボサノバ歌手にしてギタリストのジョアン・ジルベルトさんと連名で1963年に発表、ビルボード・チャートで2位を記録する大ヒットとなり、グラミー賞受賞を果たしました。

賛否両論あった面も事実ですが、アメリカにボサノバというジャンルを広く認知させた作品でもあります。

ジョアンさんの当時の妻であり、これがブレイクのきっかけっとなったアストラッド・ジルベルトさんが歌うオープニングを飾るあまりにも有名な名曲『イパネマの娘』が始まった途端、知るはずのない南米の空気感を味わっているような気さえしますね。

ジャズとボサノバ、どちらの初心者の方でもオススメの1枚です!

Duke Ellington & John Coltrane

In a Sentimental MoodDuke Ellington & John Coltrane

ジャズの歴史やミュージシャンを知れば知るほど、とんでもない大物がコンビを組んだ豪華な作品が結構な頻度で発表されている事実に驚かされますよね。

本稿で紹介する『Duke Ellington & John Coltrane』は、まさにそういった作品の1つです。

1899年生まれでスウィング・ジャズのブームを巻き起こしたジャズ・ピアニストのデューク・エリントンさん。

そして40歳という短い生涯の中で、ハード・バップからモード・ジャズ、そしてフリー・ジャズにいたるまで、ジャズの変革期を駆け抜けたサックス奏者のジョン・コルトレーンさんという世代の違うジャズの巨人たちが1962年に残した本作は、デュークさんの意向で全曲ワン・テイクで録音されたそうです。

デュークさんが作曲したスタンダードナンバーの『In A Sentimental Mood』を筆頭に、選曲はデュークさんの往年のレパートリーが中心ながらも、お互いがそれぞれの個性に敬意を払いつつ、洗練された大人のジャズを仕上げたという印象の1枚ですね。

双方どちらかでも興味を持っている方であれば、確実に聴いておくべき美しいアルバムですよ。

アルバム・ジャケットのアートワークも最高ですね!