【まずはこの1枚】ジャズの名盤。必聴のアルバムセレクション
ジャズという音楽ジャンルに対して、皆さまはどのような印象をお持ちでしょうか?
何となくオシャレ、もしくは敷居が高そうといったイメージがあるかもしれませんね。
多くのサブ・ジャンルも存在するジャズの歴史は簡単に語れるものではありませんし、もちろん古い時代だけの音楽というわけでもないのです。
今回は、興味はあるけど何から聴いていいのか分からないといった方に向けて、まずはこの1枚、といったジャズ史に残るスタンダードな名盤の数々をピックアップしてみました。
ぜひ、チェックしてみてくださいね!
【まずはこの1枚】ジャズの名盤。必聴のアルバムセレクション(41〜50)
Blue SandsChico Hamilton

同じく西海岸ジャズの優れたアンサンブルを作り上げたバンドに、チコ・ハミルトンのクインテットがあります。
ドラムをまるでティンパニのように使い、ギターやフルートをバンドに入れてエキゾチックなものになったこの曲は、「真夏の夜のジャズ」でも演奏されました。
【まずはこの1枚】ジャズの名盤。必聴のアルバムセレクション(51〜60)
Brilliant CornersThelonious Monk

どの音楽ジャンルにおいても、活動していた時期にはあまり知られることがなく、後に再評価されるアーティストというのはいるものです。
現在ではジャズ・ピアニストの巨人として高く評価されているセロニアス・モンクさんも、そういったミュージシャンの1人でしょう。
名俳優にして名監督、大のジャズ・ファンとしても知られているあのクリント・イーストウッドさんが、モンクさんのドキュメンタリー映画『ストレート・ノー・チェイサー』を1988年に制作しているという事実だけ見ても、その影響力の大きさが理解できますよね。
そんなモンクさんは従来の音楽理論から外れたような独特のプレイ・スタイルが特徴的で、当時は正統派のジャズ・ファンには理解されなかった面もあったようです。
モンクさんの代表作と呼ばれる、1957年にリリースされた『ブリリアント・コーナーズ』を聴けば、不思議な不協和音の使い方やテンポ・チェンジ、唐突とも感じられる楽曲展開で織り成す楽曲群の数々を前にして、圧倒的な個性を体感できるはずです。
作曲家としても優れた才能を持っていたモンクさんの先進的なスタイルは、ジャズを聴き始めた方には少し難しく感じられるかもしれませんが、本作で繰り広げる自由な音楽そのものを、先入観を捨てて楽しんでみることをオススメします!
Feeling GoodNina Simone
イギリスのソングライターであるアンソニー・ニューリーとレスリー・ブリカスによって、1965年のブロードウェイ・ミュージカル「The Roar of the Greasepaint – The Smell of the Crowd」のために書かれた曲。
ブロードウェイ・プロデュースでは、俳優のギルバート・プライスによってパフォーマンスされました。
このニーナ・シモーネのバージョンは、彼女の最もよく知られた曲のひとつとなっています。
In a Sentimental MoodDuke Ellington & John Coltrane

ジャズの歴史やミュージシャンを知れば知るほど、とんでもない大物がコンビを組んだ豪華な作品が結構な頻度で発表されている事実に驚かされますよね。
本稿で紹介する『Duke Ellington & John Coltrane』は、まさにそういった作品の1つです。
1899年生まれでスウィング・ジャズのブームを巻き起こしたジャズ・ピアニストのデューク・エリントンさん。
そして40歳という短い生涯の中で、ハード・バップからモード・ジャズ、そしてフリー・ジャズにいたるまで、ジャズの変革期を駆け抜けたサックス奏者のジョン・コルトレーンさんという世代の違うジャズの巨人たちが1962年に残した本作は、デュークさんの意向で全曲ワン・テイクで録音されたそうです。
デュークさんが作曲したスタンダードナンバーの『In A Sentimental Mood』を筆頭に、選曲はデュークさんの往年のレパートリーが中心ながらも、お互いがそれぞれの個性に敬意を払いつつ、洗練された大人のジャズを仕上げたという印象の1枚ですね。
双方どちらかでも興味を持っている方であれば、確実に聴いておくべき美しいアルバムですよ。
アルバム・ジャケットのアートワークも最高ですね!
Straight No ChaserThelonious Monk

ビバップ時代のもうひとりの天才ピアニストが、セロニアス・モンクです。
演奏中にステージでくるくると回り始めるなど、不思議な行動も目立つ彼は天才肌で、斬新(ざんしん)なリズムを持つ曲や、当時としてはあまりに高度な和声も生み出しました。
Lilac WineEartha Kitt

James Alan Sheltonによって書かれた曲。
このヴァージョンは、1950年代の女優でキャバレー・スターであったEartha Kittによって1953年にリリースされました。
Jeff BuckleyやKatie Meluaなど、多くのアーティストによってカバーされている楽曲です。
One for My BabyFred Astaire

1943年の映画「The Sky’s the Limit」のために、Harold Arlenによって作曲、Johnny Merceによって作詞されたメランコリー・ソングです。
フランク・シナトラをはじめトニー・ベネットやポール・アンカ、マーヴィン・ゲイ、イギー・ポップなど多くのアーティストによってカバーされています。