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【まずはこの1枚】ジャズの名盤。必聴のアルバムセレクション

ジャズという音楽ジャンルに対して、皆さまはどのような印象をお持ちでしょうか?

何となくオシャレ、もしくは敷居が高そうといったイメージがあるかもしれませんね。

多くのサブ・ジャンルも存在するジャズの歴史は簡単に語れるものではありませんし、もちろん古い時代だけの音楽というわけでもないのです。

今回は、興味はあるけど何から聴いていいのか分からないといった方に向けて、まずはこの1枚、といったジャズ史に残るスタンダードな名盤の数々をピックアップしてみました。

ぜひ、チェックしてみてくださいね!

もくじ

【まずはこの1枚】ジャズの名盤。必聴のアルバムセレクション(41〜60)

EpistrophyEric Dolphy

Eric Dolphy – Epistrophy from “Last Date”
EpistrophyEric Dolphy

元々はエンターテイメントであったジャズも、その作曲面の発展と演奏家の技術の向上にともない、芸術的な音楽を作るものがあらわれました。

アルトサックスを中心にE管はなんでも演奏してしまうエリック・ドルフィーは、モンク作曲のこの曲で独特な音楽を作り上げました。

I’ve Got RhythmGeorge Gershwin

Gershwin plays I Got Rhythm (1931, 3 camera views)
I've Got RhythmGeorge Gershwin

ジョージ・ガーシュウィンも、ジャズに多くのスタンダード・ナンバーを残した作曲家です。

ジャズに「リズム・チェンジ」という用語がありますが、これはガーシュウィンの書いた「I’ve Got Rhythm」という曲と同じコードチェンジをするという意味で、ジャズの曲に革命を起こした曲です。

Study in Brown

CherokeeClifford Brown and Max Roach

多くの一流ミュージシャンからその才能を認められ、輝かしい将来が約束されていたにもかかわらず、25歳という若さで事故による急逝したクリフォード・ブラウンさん。

ジャズの歴史の中で、いわゆるハード・バップ期のトランペット奏者であり、その活動歴はたったの5年程度という短いものでしたが、クリフォードさんの残した名演の数々はどれも高く評価され、世界中のジャズ好きに愛され続けています。

今回紹介しているのは、クリフォードさんが名ドラマーのマックス・ローチさんとタッグを組んで1954年にリリースした『Study in Brown』です。

緊張感漂うドラムスとピアノの連打、そこに絡み合うように鳴り響くトランペットというオープニングがあまりにもカッコいい1曲目の『Cherokee』だけでも、メロディアスさとプレイヤーのエモーション、アドリブのセンスなどが高次元で共存したハード・バップの醍醐味が楽しめますね。

クリフォードさん自らが手掛けたジャズ・ブルースの佳曲『Sandu』なども心地良く、全編を通してとにかく聴き応えのある作品となっております。

夭折した天才の輝かしい才能を、ぜひこの1枚で味わってみてください!

Real Ugly WomanJimmy Witherspoon

Jerry LeiberとMike Stollerのソングライティング・チームが制作した曲。

”ブルース・シャウター”と言われるボーカル・スタイルで知られていたJimmy Witherspoonによって、カリフォルニア州ロサンゼルスのコンサートで初めてパフォーマンスされました。

Minnie the MoocherCab Calloway

バンド・リーダーでありジャズ・コンポーザー兼シンガーのCabell “Cab” Calloway IIIと、Irving Millsによって書かれた曲。

1931年にリリースされました。

1999年のグラミー賞において、”Grammy Honours(名誉賞)”を獲得している楽曲です。

Brilliant Corners

Brilliant CornersThelonious Monk

どの音楽ジャンルにおいても、活動していた時期にはあまり知られることがなく、後に再評価されるアーティストというのはいるものです。

現在ではジャズ・ピアニストの巨人として高く評価されているセロニアス・モンクさんも、そういったミュージシャンの1人でしょう。

名俳優にして名監督、大のジャズ・ファンとしても知られているあのクリント・イーストウッドさんが、モンクさんのドキュメンタリー映画『ストレート・ノー・チェイサー』を1988年に制作しているという事実だけ見ても、その影響力の大きさが理解できますよね。

そんなモンクさんは従来の音楽理論から外れたような独特のプレイ・スタイルが特徴的で、当時は正統派のジャズ・ファンには理解されなかった面もあったようです。

モンクさんの代表作と呼ばれる、1957年にリリースされた『ブリリアント・コーナーズ』を聴けば、不思議な不協和音の使い方やテンポ・チェンジ、唐突とも感じられる楽曲展開で織り成す楽曲群の数々を前にして、圧倒的な個性を体感できるはずです。

作曲家としても優れた才能を持っていたモンクさんの先進的なスタイルは、ジャズを聴き始めた方には少し難しく感じられるかもしれませんが、本作で繰り広げる自由な音楽そのものを、先入観を捨てて楽しんでみることをオススメします!