【まずはこの1枚】ジャズの名盤。必聴のアルバムセレクション
ジャズという音楽ジャンルに対して、皆さまはどのような印象をお持ちでしょうか?
何となくオシャレ、もしくは敷居が高そうといったイメージがあるかもしれませんね。
多くのサブ・ジャンルも存在するジャズの歴史は簡単に語れるものではありませんし、もちろん古い時代だけの音楽というわけでもないのです。
今回は、興味はあるけど何から聴いていいのか分からないといった方に向けて、まずはこの1枚、といったジャズ史に残るスタンダードな名盤の数々をピックアップしてみました。
ぜひ、チェックしてみてくださいね!
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【まずはこの1枚】ジャズの名盤。必聴のアルバムセレクション(21〜30)
Seven Come ElevenCharlie Christian

エレクトリック・ギターをソロ楽器へと押し上げた革新者、チャーリー・クリスチャンさん。
わずか25歳で世を去った彼が、ベニー・グッドマン楽団で活躍した1939年から1941年にかけての演奏を集めた『The Genius Of The Electric Guitar』は、スウィング・ジャズからビバップへと移り変わる過渡期の熱気が詰まった1枚です。
ホーンのように流麗なシングルノート・ソロと、当時としては画期的だったエレキギターの太い音色が、『ローズ・ルーム』や『ソロ・フライト』といった名演で存分に味わえます。
後のジャズ・ギタリストはもちろん、ロックの世界にまで影響を与えた彼の演奏は、ギターという楽器の可能性を広げたいと考える方にこそ聴いていただきたいですね。
歴史的録音ながら、そのグルーヴ感と先進性は今なお色褪せることがありません!
StepsCecil Taylor

1960年代フリー・ジャズの最重要作のひとつとして、いまも語り継がれるセシル・テイラーさんの『Unit Structures』は、1966年にブルーノート・レコードから発売された記念碑的なアルバムです。
打楽器的とも形容される独自のピアノ奏法で知られるテイラーさんが、トランペット、2本のアルトサックス、2人のベーシスト、ドラムスという7人編成で挑んだ本作は、従来のコード進行や曲形式をほぼ排し、音の単位を組み合わせて構造をつくるという彼独自の思想が貫かれた意欲作となっています。
2人のベースが織りなす重層的な低音空間と、ホーン陣が生み出す複雑なテクスチュアは、無調でありながらも緻密に組み立てられた室内楽のような印象をもたらし、一聴して混沌に聞こえる場面にも厳格な設計図が存在しているのです。
先入観を捨てて、この強烈な音響世界にじっくりと身を委ねてみることをオススメします!
Cleopatra’s DreamBud Powell

昔のジャズ・ミュージシャンは優れた才能を持ちながらも、私生活においてさまざまな問題を抱えているアーティストも多く、いわゆるビバップスタイルの第一人者と呼ばれるジャズ・ピアニストのバド・パウエルさんもその1人です。
誰もが認める天才的なピアニストであり、作曲家としても素晴らしい名曲を生み出したパウエルさんは、活動初期からその将来性を高く評価され、才能に見合った優れた録音を残しましたが、健康上の問題などからアルコールなどに溺れてしまいます。
そういった経緯もあり、全盛期と呼ばれる時期は1940年代後半から1950年代初期にかけての録音なのですが、ここでは名門ブルーノート・レコードより1958年にリリースされた『The Scene Changes: The Amazing Bud Powell (Vol. 5)』を紹介します。
何はともあれ、日本では『クレオパトラの夢』という邦題で圧倒的な知名度と人気を誇る『Cleopatra’s Dream』が素晴らしく、ジャズ史に残る名曲として一度は聴いておくべき楽曲と言えるのですね。
ちなみに曲の中で聞こえるハミングやうめき声は、パウエルさん本人のもの。
まずはこの曲からパウエルさんの魅力を知り、他の名盤を手にするきっかけとしてみてはいかがでしょうか。
A Night In TunisiaArt Blakey

アート・ブレイキーさんがリーダーを務めた「The Jazz Messengers」。
1950年代初頭から1990年まで活動し、若手ジャズミュージシャンの登竜門として知られています。
1954年にリリースされた『A Night at Birdland』は、ニューヨークの有名ジャズクラブでのライブ録音。
ハード・バップを代表する名盤として今なお高い評価を受けています。
クリフォード・ブラウンさんのトランペットやホレス・シルヴァーさんのピアノなど、豪華メンバーの即興演奏が聴きもの。
エネルギッシュでグルーヴ感あふれる演奏は、ジャズの醍醐味を存分に味わえます。
ジャズに興味はあるけどどこから聴いていいか分からない、という方にぜひおすすめしたい1枚です。
RiseHerb Alpert

Herb Alpertの甥であるRandy Badazz AlpertとAndy Armerによって書かれた曲。
Alpertの2番目の、チャートでNo.1を獲得した楽曲です。
Notorious BIGのヒット曲「Hypnotize」でサンプリングされたことでも知られています。
RefugeAndrew Hill

複雑で迷宮的な楽曲構造と卓越した即興性で知られるアンドリュー・ヒルさんは、ブルーノート黄金期を代表するピアニスト兼作曲家です。
セロニアス・モンクさんやバド・パウエルさんの影響を受けながらも独自の音楽言語を確立し、エリック・ドルフィーさんやジョー・ヘンダーソンさんといった名手たちと共演を重ねました。
1965年リリースの『Point Of Departure』は、ポスト・バップとアヴァンギャルドの境界を大胆に踏み越えた名作として知られています。
ケニー・ドーハムさんのトランペット、若きトニー・ウィリアムズさんのドラムスなど豪華メンバーが一発録音で挑んだ本作は、変拍子やポリリズムが織り成す緊張感と、ブルーノートらしいソウルフルさが同居した稀有なサウンド。
構造的実験と感情表現が高次元で融合した傑作であり、ジャズの未来を切り開いた重要作と言えるでしょう。
RememberHank Mobley

1930年生まれ、ハード・バップを代表するテナー・サックス奏者のハンク・モブレーさんは、批評家から「テナー・サックスのミドル級チャンピオン」と形容された独特のスタイルで知られています。
攻撃的すぎず甘すぎない丸みを帯びたトーンと、メロディアスで歌心に富んだフレージングが特徴ですね。
1960年2月にヴァン・ゲルダー・スタジオで録音され、同年10月にブルーノート・レコードからリリースされた『Soul Station』は、モブレーさんの最高傑作と称される名盤です。
マイルス・デイヴィスさんのバンドで活躍していたウィントン・ケリーさん、ポール・チェンバースさん、そしてアート・ブレイキーさんという黄金のリズム隊を迎えたワンホーン・カルテット編成で、温かくソウルフルなオリジナル曲とスタンダードが絶妙にバランスされた全6曲を収録しています。
ハード・バップ入門としても最適な、流麗で味わい深い演奏が詰まった傑作ですよ!



