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オススメのジャズボーカル。世界の偉大なジャズシンガーたち

落ち着いた雰囲気で高揚感を満たしてくれる、ジャズ。

身近な音楽の1つですが、長い歴史を持つため「敷居が高い」と感じてしまう方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな方に向けた、世界の偉大なジャズ・ボーカリストをピックアップしました。

前半はジャズを作り上げてきた王道のボーカリスト、後半は現代のジャズ・シーンを牽引するボーカリストをチョイスしています。

ジャズに詳しい方も、そうでない方も楽しめるリストを作成いたしましたので、どうぞ最後まで、ごゆっくりとお楽しみください。

オススメのジャズボーカル。世界の偉大なジャズシンガーたち(21〜30)

Once upon a summertimeBetty Carter

“Once upon a summertime”, Betty Carter à Cannes en 1968
Once upon a summertimeBetty Carter

ジャズの即興演奏が持つスリリングな魅力に、心を鷲掴みにされた方も多いのではないでしょうか?

アメリカ出身のベティ・カーターさんは、まさにその即興性を声だけで体現した“唯一無二のシンガー”といえるでしょう。

メロディを絶妙にずらす歌唱法は、聴き手の予想を裏切るスリリングな駆け引きのよう。

その革新的なスタイルゆえ、ライオネル・ハンプトン楽団を七度も解雇された逸話は、彼女の信念の強さを物語っています。

グラミー賞に輝くだけでなく、若手を育てる指導者としても情熱を注いだ姿にも注目してみてください。

Lullaby of birdlandChris Connor

スタン・ケントン楽団の「ケントン・ガールズ」として人気を博したアメリカのジャズ歌手、クリス・コナーさん。

彼女の魅力はなんといっても、都会の夜の空気をまとったかのような、ハスキーでクールな歌声です。

その声質はビッグバンドから親密なピアノトリオまで、どんな編成とも相性抜群!

1950年代にアトランティック・レコードと契約してからの作品群は、彼女の洗練されたスタイルが確立された名盤ぞろいといえるでしょう。

クールでありながら、どこか心に寄り添うような温かみも感じさせる彼女の歌は、ジャズという音楽の奥深い世界へと誘ってくれるはず。

その独特の間と表現力に、思わず聴きほれてしまうに違いありません。

UntilCécile McLorin Salvant

Cécile McLorin Salvant – Until (Official Video)
UntilCécile McLorin Salvant

現代ジャズ界でひときわ輝きを放つアメリカの才能、セシル・マクロリン・サルヴァントさん。

ジャズを基盤にブルースやバロック音楽までをも編み上げる彼女の音楽は、まるで壮大な物語を聴いているかのようです。

グラミー賞3年連続受賞という快挙や、マッカーサー財団から“天才”と称されたことからも、その卓越した才能がうかがえます。

フランス民話がテーマの『Mélusine』のように、歴史的な題材に新たな命を吹き込む手腕は見事の一言。

伝統を深く敬愛しつつ、自身の解釈で全く新しい世界を創造するその歌声は、きっとあなたの音楽体験をより豊かなものにしてくれるはずです!

Guess Who I Saw TodaySamara Joy

現代ジャズシーンに彗星のごとく現れた、アメリカ・ニューヨーク出身のサマラ・ジョイさん。

その歌声は「シルキーでバターのよう」と称され、まるで極上のビロードのように滑らかな響きが魅力なんです!

2ndアルバム『Linger Awhile』でグラミー賞の最優秀新人賞を受賞した実力は、世界中の音楽ファンが認めるところでしょう。

サラ・ヴォーンさんやエラ・フィッツジェラルドさんを彷彿とさせるクラシックな歌唱で、ジャズ黄金時代の輝きを現代に届けてくれる存在。

彼女の歌声を聴いて、ジャズの奥深さに心を奪われたという方も少なくないはずです。

時代をつなぐその歌声に、ぜひ一度触れてみてください。

Gypsy in My SoulConnie Evingson

セクシーな声質が印象的なミネソタ州出身のジャズボーカリスト、コニー・エヴィングソンさん。

ポップをミックスさせたようなジャズもリリースしているのですが、小さい頃からカウント・ベイシーさんやグレン・ミラーさんを聴いて育ったため、根底には王道のクラシック・ジャズがあります。

こちらの『Gypsy in My Soul』はそんな彼女の名曲で、彼女の表現力の高さを味わえる作品です。

原曲は割とマイナーな作品なので、ぜひ原曲もチェックしてみてくださいね。

Lullaby of BirdlandNikki Yanofsky

Nikki Yanofsky – Lullaby of Birdland (RAWsession)
Lullaby of BirdlandNikki Yanofsky

カナダ、モントリオール出身のジャズ・ボーカリスト、ニッキ・ヤノフスキーさん。

2006年に12歳という若さでモントリオール国際ジャズフェスティバルに出演しており、以降はカナダを代表する若手ジャズ・ボーカリストの1人として人気を集めてきました。

そんな彼女の作品のなかで、特にオススメのナンバーがこちらの『Lullaby of Birdland』。

日本では『バードランドの子守唄』というタイトルで知られており、ジャズ・スタンダードとして長年にわたって愛されている名曲です。

Back It UpCara Emerald

Caro Emerald – Back It Up (Official Video)
Back It UpCara Emerald

オランダ出身のジャズ・シンガー、カロ・エメラルドさん。

オーストリアのアーティストである、パロゔ・ステラーさんによって生み出されたジャンル、エレクトロ・スウィングの代表的なボーカリストの1人で、ヨーロッパだけに限らず世界的にも高い評価を受けています。

そんな彼女の名曲である、こちらの『Back It Up』は彼女の代表的な作品の1つで、ヒップホップとスウィング・ジャズをミックスさせたような、ノリのいい曲調が特徴的です。