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オススメのジャズボーカル。世界の偉大なジャズシンガーたち

落ち着いた雰囲気で高揚感を満たしてくれる、ジャズ。

身近な音楽の1つですが、長い歴史を持つため「敷居が高い」と感じてしまう方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな方に向けた、世界の偉大なジャズ・ボーカリストをピックアップしました。

前半はジャズを作り上げてきた王道のボーカリスト、後半は現代のジャズ・シーンを牽引するボーカリストをチョイスしています。

ジャズに詳しい方も、そうでない方も楽しめるリストを作成いたしましたので、どうぞ最後まで、ごゆっくりとお楽しみください。

オススメのジャズボーカル。世界の偉大なジャズシンガーたち(21〜30)

Santa BabyEartha Kitt

Eartha Kitt – Santa Baby (Official Music Video)
Santa BabyEartha Kitt

クリスマスの定番曲『Santa Baby』でおなじみ!

あの妖艶で甘えたような歌声の主が、アメリカ出身のアーサ・キットさんです。

まるで猫のようにしなやかで、それでいて人間離れしたと評される個性的な声質は一度聴いたら忘れられませんよね。

ジャズやキャバレーを主軸としながらディスコミュージックでもヒットを飛ばし、テレビシリーズ『バットマン』ではキャットウーマン役を演じるなど、その才能は音楽だけにとどまりませんでした。

彼女のセクシーで知的なパフォーマンスの裏には、貧困を乗り越え社会活動家としても生きた力強い人生が隠されています。

そんな唯一無二の歌声に、あなたもきっと心を奪われるのではないでしょうか?

Stormy WeatherEthel Waters

Stormy Weather – Ethel Waters (1933)
Stormy WeatherEthel Waters

アメリカのエンターテインメント史に燦然と輝くエセル・ウォーターズさん。

彼女はブルースの深い情感とポピュラー音楽の華やかさを見事に結びつけた、まさに音楽界の先駆者です。

『Stormy Weather』や『Am I Blue?』といった名曲は、グラミー賞の殿堂入りを果たすなど、その功績は計り知れません。

逆境から這い上がり、音楽のみならずブロードウェイや映画の世界でも輝かしい足跡を残した彼女の生き様が、歌声に深みと説得力を与えているかのよう。

ブルースの哀愁とジャズの洗練が同居する彼女の歌を聴くと、困難に立ち向かう力強い魂が感じられるのがなんとも不思議です。

オススメのジャズボーカル。世界の偉大なジャズシンガーたち(31〜40)

Don’t Go To StrangersEtta Jones

Etta Jones – Don’t Go To Strangers (Prestige Records 1960)
Don't Go To StrangersEtta Jones

アメリカのジャズ界で「最高の秘密」と称された実力派、エタ・ジョーンズさん。

ブルースやゴスペルの温かみを溶かし込んだ彼女のソウルフルな歌声は、約60年という長いキャリアの中で磨き抜かれた芸術といえるでしょう。

1960年発表の代表作『Don’t Go To Strangers』は、ゴールド・レコードを獲得しただけでなく、グラミー賞の殿堂入りも達成。

テナー・サックス奏者ホートン・パーソンとの二人三脚で生み出された円熟のパフォーマンスは、ジャズの深い情感を余すところなく伝えてくれます。

心に寄り添う温かい歌声に触れてみたい方は、ぜひ彼女の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。

On The Sunny Side Of The StreetKeely Smith

「ラスベガス・スウィングの女王」と称賛されたアメリカの歌手、キーリー・スミスさん。

夫でジャズミュージシャンのルイ・プリマさんとの陽気なデュオでグラミー賞に輝いた彼女ですが、ソロシンガーとしての実力もまた格別です。

気取らない人柄でありながら、一度ステージに立てば圧巻のパフォーマンスで観客を虜にする姿は、多くのファンの憧れの的でした。

バラードを完ぺきに歌いこなし、どのような曲であれ彼女が歌えばスウィングさせることができると称された歌声で、晩年に至るまで現役を貫き通した姿も最高にかっこいいですよね。

From The StartLaufey

Laufey – From The Start (Official Music Video)
From The StartLaufey

まるで一編の美しい短編映画を観ているかのような感覚に浸れる、アイスランド出身のラウフェイさんの音楽。

本人が敬愛するエラ・フィッツジェラルドさんを彷彿とさせる深く温かみのある歌声と、現代ポップスのきらめきが見事に融合したサウンドは、一度聴いたら忘れられない魅力にあふれています。

ジャズやクラシックの素養に裏打ちされた彼女の音楽は、懐かしいのに古さを感じさせない絶妙なバランス感覚が特徴です。

チェロを片手に歌う姿も印象的なラウフェイさんの楽曲は、きっとジャズの世界への新しい扉を開いてくれるはず。

Teach Me TonightNancy Wilson

ジャズの枠を軽やかに超え「歌の表現者」と称された、アメリカ出身のナンシー・ウィルソンさん。

1960年にデビュー後、1964年当時にリリースされたシングル『(You Don’t Know) How Glad I Am』はグラミー賞を受賞するヒットを記録しました。

彼女のソプラノのように繊細でありながら力強く響く歌声と、ソウルやポップスまで自在に操る豊かな表現力が見事に融合したパフォーマンスは、聴く人の心を揺さぶるはず。

生涯で3度のグラミー賞に輝き、自身の番組でエミー賞も受賞したその才能は、まさに「コンプリート・エンターテイナー」といえるでしょう!

Guess Who I Saw TodaySamara Joy

現代ジャズシーンに彗星のごとく現れた、アメリカ・ニューヨーク出身のサマラ・ジョイさん。

その歌声は「シルキーでバターのよう」と称され、まるで極上のビロードのように滑らかな響きが魅力なんです!

2ndアルバム『Linger Awhile』でグラミー賞の最優秀新人賞を受賞した実力は、世界中の音楽ファンが認めるところでしょう。

サラ・ヴォーンさんやエラ・フィッツジェラルドさんを彷彿とさせるクラシックな歌唱で、ジャズ黄金時代の輝きを現代に届けてくれる存在。

彼女の歌声を聴いて、ジャズの奥深さに心を奪われたという方も少なくないはずです。

時代をつなぐその歌声に、ぜひ一度触れてみてください。