【最新】洋楽R&Bのトレンド早わかり!【2025】
1990年代に入り、現在多くの人がイメージする洗練された「R&B」が確立して以降は多くのメガヒット曲を生み出しつつもジャンルは細分化して、2010年代以降はトラップミュージックがチャートの主流となり、既存のR&BにとらわれないオルタナティブR&Bなども生まれました。
おもしろいことに、2020年代を過ぎた今は90年代や00年代にシーンを席巻したR&Bの影響を感じさせる名曲が次々とリリースされているのですよね。
こちらの記事では、そんな2020年代の「今」を感じさせる最新の洋楽R&Bのトレンドが一目で分かる注目の楽曲をまとめています。
ベテランから期待の新人まで幅広く紹介していますから、ぜひチェックしてみてください!
【最新】洋楽R&Bのトレンド早わかり!【2025】(61〜70)
DEADSudan Archives

アメリカ・オハイオ州シンシナティ出身、ロサンゼルスを拠点とするスーダン・アーカイブスさん。
ヴァイオリニスト兼シンガーソングライターとして活動し、R&Bや実験的エレクトロニックミュージックを融合させた「フィドル・パンク」とも称される独自の音楽性は、2022年の名盤『Natural Brown Prom Queen』でLibera Awardsを受賞するなど実力派です。
そんな彼女の約3年ぶりとなる楽曲が2025年6月にリリースされていますよ。
本作は人間と機械の境界やアイデンティティの二面性を探求し、彼女自身が「オーケストラル・ブラック・ダンス・ミュージック」と表現するサウンドが実に興味深いですね。
ヴァイオリンとエレクトロニックな要素が織りなす未来的なグルーヴは、深いテーマ性と共に革新的な音楽体験を求める方に響くはずですよ。
Nice To Each OtherOlivia Dean

ロンドン出身のシンガーソングライター、オリヴィア・ディーンさんは名門BRIT Schoolで学び、2019年のEP「OK Love You Bye」でソロデビューを果たしたネオソウル界の注目株。
2023年にはアルバム『Messy』でマーキュリー賞にノミネートされるなど、その実力は折り紙付きです。
2025年5月にリリースされた本作は、人間関係における思いやりの大切さを温かみのあるサウンドで表現した心に響く一曲。
アクアラングとザック・ナホメがプロデュースを手掛け、彼女特有の繊細なボーカルが際立つ仕上がりとなっていますね。
日々の人間関係に疲れを感じている方にぜひ聴いてもらいたい楽曲です。
HaikuJenevieve

透明感のある歌声からサマーバラードまで表現力豊かなボーカルが魅力のマイアミ出身シンガーソングライター、ジェネヴィーヴさん。
2021年のアルバム『Division』や2022年のEP『Rendezvous』で注目を集めた彼女が、約2年の充電期間を経て2025年5月にインターンスコープレコードからR&B/ソウルムーバーをリリースしています。
夢のように美しいメロディとサウンドスケープがリスナーを包み込み、恋をしているときの繊細な感情を印象的に描く本作は、80’sソウルから現代のインディーポップまでを見事に融合。
長年のコラボレーターであるイライジャ・ゲイバーさんと共同制作を手掛けており、ソウルフルなR&Bファンからインディーリスナーまで幅広い層に響く仕上がりとなっていますよ。
With You (ft. Omah Lay)Davido

ナイジェリア系アメリカ人のダヴィドさんと注目株のオマ・レイさんが手を組んだアルバム『5ive』の収録曲。
アフロビーツとR&Bを絶妙にブレンドした心地よい楽曲で、愛と親密さをテーマにした、聴く者の心に響くメロディーが魅力です。
オマ・レイさんの柔らかく感情的なボーカルと、ダヴィドさんの力強い歌声が美しく調和しており、まさにアーティストの音楽性が開花した瞬間を感じさせます。
2025年4月にDavido Music Worldwide、Columbia Records、Sony Music Entertainmentから発売されたこの作品は、ナイジェリアのTurnTable Top 100で1位、UK Afrobeats Singles Chartで4位を記録。
TikTokでは様々なダンスチャレンジの楽曲としても人気を博しています。
心が癒されるようなメロディーと洗練されたアレンジメントは、落ち着いた夜のドライブや、リラックスしたい時間にぴったりですよ。
January 19Mabel

イギリス出身のポップ・R&Bシンガーソングライター、メイベルさん。
2015年にキャリアをスタートして2019年の楽曲『Don’t Call Me Up』でイギリスチャート3位を記録、2020年にはブリット・アワードで最優秀女性ソロアーティスト賞を受賞した実力派アーティストです。
そんな彼女が2025年5月にリリースしたこの楽曲は、自身の29歳の誕生日を迎える1か月前に制作されたもので、キャリアのプレッシャーや承認欲求といった内面的な葛藤を赤裸々に綴った内容となっています。
オスカー・シェラーさんがプロデュースを手掛けた本作は、R&Bとポップを基調としつつも美しく整理された混沌とも表現されるサウンドが特徴で、自身のリビングルームで制作されたパーソナルな楽曲ですね。
enoughKilo Kish

アメリカ在住のマルチクリエイター、キロ・キッシュさんが2025年5月に公開した、シンセポップとR&Bを融合させた静謐な魅力に満ちた作品です。
自己肯定感と内面の承認をテーマに、催眠的なシンセサイザーの音色とドリーミーなボーカルを巧みに組み合わせた本作は、聴く者を穏やかなトランス状態へと誘います。
シンガーソングライターとしての才能に加え、ビジュアルアートやデザインのセンスも持ち合わせた彼女ならではの実験的なサウンドは、音楽ファンの心を掴んで離しません。
過去にHBOドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』でも楽曲が使用された実績を持つ彼女の楽曲は、深い内省や心の解放を求める方にこそ聴いていただきたい一曲です。
The RiverAlicia Keys & Amanda Reid

ブロードウェイ・ミュージカル『Hell’s Kitchen』のボーナストラックとして収録された、アメリカを代表するR&Bディーバ、アリシア・キーズさんとブロードウェイ女優のアマンダ・リードさんによるデュエット曲です。
アリシア・キーズさんの半生を基にした物語に登場する17歳の少女アリの内面の葛藤と成長を描き、未来の自分との対話という斬新な設定で自由への願いを表現しています。
本作は2025年5月に公開され、NBCの人気番組『The Voice』のシーズン27フィナーレでも2人が息の合ったパフォーマンスを披露し、大きな話題を呼びました。
ソウルフルなピアノの響きとR&Bテイストが融合した美しいバラードは、自己発見の旅路に立つ全ての人の心に深く響くことでしょう。