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現代音楽(芸術音楽)の名曲。おすすめの人気曲

現代音楽と言われても、そういった音楽ジャンルがあること自体知らない、という方が大多数なのではないかと思います。

知識として多少は知っていたとしても、敷居が高く難解なイメージを抱かれている方も多いのではないでしょうか。

クラシックのみならず、ミニマル・ミュージックからアヴァン・ポップ、フリージャズ、ノイズ・アヴァンギャルドにいたるまで、現代音楽の影響は多くの分野で根付いています。

そんな現代音楽の名曲とされる楽曲を軸として、幅広い分野における楽曲を選出してみました。

もくじ

現代音楽(芸術音楽)の名曲。おすすめの人気曲(61〜80)

King KongThe Mothers of Invention

Frank Zappa and The Mothers of Invention – King Kong (1968 at BBC) 1/3
King KongThe Mothers of Invention

52年という生涯の中で既存の音楽的な概念を破壊し続け、膨大な作品群を世に送り出し、衝撃的なライブ・パフォーマンスで世界中の音楽フリークをあっと言わせたフランク・ザッパさん。

芸術的なものや大衆向けのものを問わず、音楽を吸収していたザッパさんが音楽の道へ進むことを決意したきっかけが、前衛的な現代音楽作曲家のエドガー・ヴァレーズさんという時点で、普通の感性ではないことがわかりますよね。

そんなザッパさんの残した作品はあまりにも多く、どこから手を付けていいのかわからないほどですが、今回は、ザッパさんが率いるザ・マザーズ・オブ・インヴェンション名義で1969年にリリースした初期の傑作『Uncle Meat』に収録された楽曲『King Kong』を紹介します。

6部構成のメドレー形式となっており、パート6のみライブ録音という大作で、室内楽のアプローチでクラシックやフリージャズ、現代音楽からルーツ・ミュージックにいたるまで、まさに音楽の万華鏡のような世界を提示。

頭を空っぽにして、音の洪水に飲み込まれてしまいましょう!

連作「ナイン・リバー」から ヴィリディタスJames Dillon

この連作は作品ごとに使用される楽器や編成が違います。

ジェイムズ・ディロンのフィールドワークにより、いろいろな分野の音楽から素材を吸収して、それを作品にふんだんにちりばめます。

この人は再現不可能な作品を作ることでも有名で、複雑怪奇を恐れません。

Arnold Schoenberg – Chamber Symphony No. 1, Op. 9Omega Ensemble

シェーンベルクが独自の作風に自信を深めた最初の作品として知られる。

20分ほどの短い作品だが、起承転結の構成の見事さ、無調音楽の始まりとしての特長がはっきりと表れていながら、比較的初心者にも聴きやすい作風など、現代音楽の入門にはうってつけのひとつ。

Berg, Violin ConcertoAkiko Suwanai

[Concerto] Berg, Violin Concerto [Akiko Suwanai, Pierre Boulez, Gustav Mahler Youth Orchestra
Berg, Violin ConcertoAkiko Suwanai

作曲者急死の直前に完成したヴァイオリン協奏曲は、親しかった知人の娘の死を悼んだ作品。

協奏曲としては異例の2楽章形式。

冷徹な曲調は聴く者の安易な妥協を許さない厳しさにつつまれているが、人気バイオリニストによってしばしばレパートリーに加えられている。

弦楽のためのレクイエム武満徹

Performance of Takemitsu’s Requiem, March 17, 2011
弦楽のためのレクイエム武満徹

わが国のみならず、20世紀後半の世界の現代音楽に多大の影響を与えた武満徹の出世作。

ストラヴィンスキーをして「あんな小男がこれほどの厳しく激しい音楽を書くとは」と絶賛させた背景には、結核という宿痾に死を意識して作曲されたという経緯があった。

Webern: PassacagliaJukka-Pekka Saraste

Anton Webern – Passacaglia | Jukka-Pekka Saraste | WDR Sinfonieorchester
Webern: PassacagliaJukka-Pekka Saraste

作品番号のつかない楽曲をかなりこなした上で、満を持してOpus 1を名乗った作曲者の本格的な第一作は、後期ロマン派の音楽的要素を用いながらルネサンス・バロック期の音楽手法であるパッサカリアで無調音楽への入り口を切り開こうとした画期的な試みとなった。

おわりに

今回の記事で取り上げた楽曲の数々をお聴き頂いて、これが現代音楽なのだと納得された方はほとんどいらっしゃらないですよね。

掘り下げれば掘り下げるほどに専門的な知識を必要とされる分野だからこそ、まずは曲を楽しんで作曲者を知り、少しずつ掘り下げていけばいいのではないかなと考えます。

小難しいことは抜きに、まずはあなたの耳と心で体感してみてください!