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【中級者向け】挑戦!ピアノ発表会で聴き映えするおすすめの名曲

ある程度ピアノを長く続けてきた段階で出演する発表会。

これまで何回か参加してきた経験から、「昨年聴いたあの曲が弾きたい!」「今までゆったりとした曲が多かったけれどアップテンポの曲に挑戦してみたい!」など、自分のなかで発表会曲に対する理想が生まれてくる頃かもしれませんね。

本記事では、そんな中初級レベルをクリアし、中級レベルに差し掛かった方々にピッタリの、発表会で聴き映えするピアノ曲をご紹介します。

ご自分の理想と照らし合せながら、次の発表会曲選びにお役立ていただければ幸いです。

もくじ

【中級者向け】挑戦!ピアノ発表会で聴き映えするおすすめの名曲(41〜60)

幻想的小品集 前奏曲 嬰ハ短調 Op.3-2「鐘」Sergei Rakhmaninov

ラフマニノフ:前奏曲 『鐘』作品3-2 / Rachmaninoff: Prelude Op.3-2 小瀧俊治(ピアノ)
幻想的小品集 前奏曲 嬰ハ短調 Op.3-2「鐘」Sergei Rakhmaninov

1890年代に大活躍したロシアの作曲家、セルゲイ・ラフマニノフ。

こちらの『幻想的小品集 前奏曲 嬰ハ短調 Op.3-2「鐘」』はラフマニノフの作品のなかでも、特に有名な作品です。

この楽曲の難易度は中級のなかでも上位のレベルといったところなのですが、人によっては上級に相当する難易度になることも。

ラフマニノフは非常に手が大きく、この作品も余裕を持って10度を演奏できなければなりません。

鐘の音をピアノで表現するところも難しいのですが、とにかくオクターブが多く難しい作品なので、ピアノに詳しい人にとっては大いに聴き映えする楽曲と言えるでしょう。

即興曲 Op.90-2Franz Schubert

即興曲 変ホ長調 作品90−2(シューベルト)Schubert – Impromptu in E flat major Op. 90 No. 2
即興曲 Op.90-2Franz Schubert

フランツ・シューベルトの魅力あふれる作品の一つが『即興曲 Op.90-2』。

3連符の流れるような音階が印象的な、美しい旋律の曲です。

長調と短調の対比がドラマチックで、聴き手の心をひきつけます。

1827年に作曲されたこの曲は、優雅さと表現力を兼ね備えた発表会の舞台で輝く1曲。

テクニックの向上を実感できる曲なので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

ピアノのための6つの小品 Op.118-3「バラード」Johannes Brahms

ブラームス: 6つの小品,Op.118 第3番 バラード ト短調 Brahms, Johannes/6 Stücke Op.118-3 Ballade Pf.萬谷衣里:Mantani,Eri
ピアノのための6つの小品 Op.118-3「バラード」Johannes Brahms

ドイツを代表する偉大な作曲家、ヨハネス・ブラームス。

中級レベルの楽曲をいくつも生み出してきたブラームスですが、その中でも特にオススメしたいのがこちらの『ピアノのための6つの小品 Op.118-3「バラード」』。

ブラームスの魅力である重厚な旋律が印象的な1曲ですね。

本作の難易度はツェルニーで言うところの40~50番あたりでしょうか。

前後が難しいと言われる本作ですが、中間部には重音のレガート奏法が求められるため、激しいパッセージが連発するような作品よりもディティールに注意を払わなければいけません。

ピアノソナタ第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」第2楽章Ludwig van Beethoven

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの初期の代表作として知られる『ピアノソナタ 第8番 悲愴』。

なかでも第2楽章は、ベートーヴェンが書いたメロディのうちでもっとも美しいといわれ、多くの映画やドラマの挿入曲として使用されています。

1797年から1798年頃に作曲された本作は、シンプルなメロディで音域もそれほど広くありませんが、それ以外のパートの音に厚みがあるため、バランスを注意深く聴きながら演奏しないとメロディラインが埋もれてしまいがち。

聴く者の心を温かく包み込んでくれるゆったりと流れる優雅なメロディと、それを支える重厚な和音を意識しながら、穏やかに演奏してみましょう。

シシリエンヌ Op.78Gabriel Fauré

シシリエンヌ(フォーレ)Fauré – Sicilienne – pianomaedaful
シシリエンヌ Op.78Gabriel Fauré

フランスを代表する作曲家ガブリエル・フォーレが1893年に作曲した、短く優美な作品。

もともとは劇場用のオーケストラ曲として書かれましたが、後にチェロとピアノ用に編曲されています。

シシリアーナと呼ばれるダンス形式に基づいて作曲された本作は、緩やかで流れるような美しいメロディが特徴的。

優雅な雰囲気を大切に、音のない瞬間も意識しながら演奏することで、舞台映えする繊細さと情感の深さを兼ね備えた演奏に仕上がるでしょう。

ピアノソナタ 第16番 イ短調 Op.42 D845 第1楽章Franz Schubert

シューベルト: ピアノ・ソナタ 第16番 イ短調,D845,Op.42 1. 第1楽章 Pf.泉ゆりの:Izumi,Yurino
ピアノソナタ 第16番 イ短調 Op.42 D845 第1楽章Franz Schubert

ロマン派音楽の巨匠、フランツ・シューベルトが生前に出版した数少ないソナタの一つとして知られるピアノ曲。

不安定なハーモニーと大胆な転調が特徴で、シューベルト特有の「変容する悲しみ」を表現しています。

陰鬱で感情豊かな旋律が印象的な第1楽章は、ソナタ形式で構成され、イ短調の力強くも哀感に満ちたテーマが展開されます。

「問いと答え」の形式で、音楽的な対話を創り出している冒頭の主題も印象的。

複雑な感情表現と緊張感が魅力の本作は、ピアノの技術を磨きたい方にピッタリの1曲です。