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【中級者向け】挑戦!ピアノ発表会で聴き映えするおすすめの名曲

ある程度ピアノを長く続けてきた段階で出演する発表会。

これまで何回か参加してきた経験から、「昨年聴いたあの曲が弾きたい!」「今までゆったりとした曲が多かったけれどアップテンポの曲に挑戦してみたい!」など、自分のなかで発表会曲に対する理想が生まれてくる頃かもしれませんね。

本記事では、そんな中初級レベルをクリアし、中級レベルに差し掛かった方々にピッタリの、発表会で聴き映えするピアノ曲をご紹介します。

ご自分の理想と照らし合せながら、次の発表会曲選びにお役立ていただければ幸いです。

【中級者向け】挑戦!ピアノ発表会で聴き映えするおすすめの名曲(1〜20)

インヴェンション8番 BWV779J.S.Bach

バッハ / インヴェンション No.8 へ長調 ( J.S.Bach: Two-Part Invention No.8 in F Major, BWV 779 )
インヴェンション8番 BWV779J.S.Bach

ファンファーレのような躍動感があふれる上行形の分散和音から始まり、明るく元気な雰囲気に満ちた3/4拍子のヘ長調の楽曲です。

上声部と下声部が1小節の時間差で追いかけ合うような掛け合いが生み出す独特のリズムが心地よく、聴く人の心を踊らせます。

本作は教育的な目的で書かれた作品ながら、その音楽的な魅力は聴衆の心をつかんで離しません。

左手の3、4、5指を使うパッセージは少し手強いものの、練習を重ねることで両手の技術向上が実感できる素晴らしい曲です。

明るく華やかな曲調と適度な技術的チャレンジが含まれているため、発表会で演奏する曲をお探しの方にぴったりでしょう。

闘う者たち植松伸夫

ゲーム内バトル時の高揚感を見事に表現した迫力満点のインストゥルメンタル楽曲です。

オーケストラの壮大な響きに、エレキギターやシンセサイザーの音色が織り交ぜられ、緊張感とともに疾走感があふれるメロディが印象的です。

本作は通常の戦闘シーンをドラマチックに演出し、プレイヤーの心を鼓舞する役割を果たしています。

1997年の発売後、オーケストラやロックバンドによるさまざまなアレンジバージョンが演奏され、世界中のファンを魅了し続けています。

プレイヤーの情熱と戦闘の緊迫感を見事に表現した本作は、ピアノ発表会でも聴衆を引き込む魅力にあふれており、表現力が豊かな演奏を目指す方におすすめです。

乙女の祈りTekla Bądarzewska-Baranowska

乙女の祈り−バダジェフスカ【Badarzewska−La prière d’une vierge】ピアノ−piano/CANACANA
乙女の祈りTekla Bądarzewska-Baranowska

19世紀ポーランドの女性作曲家テクラ・バダジェフスカ=バラノフスカが生み出した、美しく繊細なピアノ小品です。

純粋な祈りを象徴する優美な旋律が特徴で、聴く人の心に深い感動を与えます。

1851年に18歳で作曲されたこの曲は、サロン音楽として世界中で愛され、80以上の出版社から刊行される人気を博しました。

シンプルな構成ながら、高い演奏効果を持つ本作は、ピアノ学習者にも親しまれています。

明るく前向きな雰囲気が魅力で、発表会でも映えるでしょう。

おどりとうたと中田喜直

【ピアノ発表会おすすめ】おどりとうたと ♫ 中田喜直 / A Dance and Song, Yoshinao Nakada
おどりとうたと中田喜直

「踊り」と「歌」の2つの要素が織り込まれた、魅力的なピアノ独奏曲です。

リズミカルな和風の旋律と、柔らかな歌心が見事に調和しており、夏の夜の情景が目に浮かぶような印象的な一曲となっています。

「5/8拍子」による変拍子やシンコペーションを取り入れた躍動感があふれる「踊り」のパートと、優美な和音の上で奏でられる「歌」のパートが交互に現れ、聴く人の心を魅了します。

ご家族で楽しめる発表会向けの曲を探している方や、和の雰囲気を大切にしながらリズム学習を深めたい方におすすめです。

スタッカートやペダリングの工夫で、さらに表現の幅を広げることが可能な学びがいのある作品といえるでしょう。

木馬Aram Khachaturian

木馬(ハチャトゥリャン 幼年期の写真)
木馬Aram Khachaturian

20世紀を代表するアルメニア人作曲家アラム・ハチャトゥリアンさんの作品です。

1903年にジョージアで生まれ、ソ連時代に活躍したハチャトゥリアンさんは、民族音楽の要素を取り入れた独特のスタイルで知られています。

本作は短い曲ながらも、ハチャトゥリアンさんの特徴である鮮やかな調和と魅力的なリズムが詰まっています。

アルメニアの民族的アイデンティティを感じさせる官能的なメロディーは、聴く人の心に深く響きます。

ピアノの発表会や演奏会で、もう一曲演奏したいときにぴったりの曲ですね。

クラシック音楽に興味のある方にもおすすめです。

ピアノ・ソナタ第20番 ト長調Ludwig van Beethoven

Beethoven: Sonata No.20 in G Major, Op.49 No.2 (Goode, Lewis)
ピアノ・ソナタ第20番 ト長調Ludwig van Beethoven

クラシック音楽の巨匠ベートーヴェンが、初心者向けに作曲したピアノ曲をご紹介します。

1795年頃に書かれた本作は、初版は「2つのやさしいソナタ(Deux Sonates Faciles)」とあり、2楽章構成の短くて親しみやすい曲調が特徴です。

第1楽章は堂々とした主和音と3連符の動機、第2楽章は優雅なメヌエットのような旋律が印象的です。

演奏が比較的容易でありながら、ベートーヴェンの作曲技法や美的感覚を感じられる点が魅力です。

ピアノを始めたばかりの方や、クラシック音楽に興味を持ち始めた方におすすめの1曲です。

明るく温かな雰囲気で、発表会でも聴衆を魅了することでしょう。