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【中級者向け】挑戦!ピアノ発表会で聴き映えするおすすめの名曲

ある程度ピアノを長く続けてきた段階で出演する発表会。

これまで何回か参加してきた経験から、「昨年聴いたあの曲が弾きたい!」「今までゆったりとした曲が多かったけれどアップテンポの曲に挑戦してみたい!」など、自分のなかで発表会曲に対する理想が生まれてくる頃かもしれませんね。

本記事では、そんな中初級レベルをクリアし、中級レベルに差し掛かった方々にピッタリの、発表会で聴き映えするピアノ曲をご紹介します。

ご自分の理想と照らし合せながら、次の発表会曲選びにお役立ていただければ幸いです。

【中級者向け】挑戦!ピアノ発表会で聴き映えするおすすめの名曲(51〜60)

即興曲 FP176 第15番 ハ短調「エディット・ピアフを讃えて」Francis Poulenc

フランシス・プーランクの名作『即興曲 FP176 第15番 ハ短調「エディット・ピアフを讃えて」』。

フランスを代表するシャンソニエ、エディット・ピアフ。

本作はプーランクが敬愛するエディット・ピアフに対するリスペクトが込められた作品です。

難易度はピアノバースで言うところのDかEの中間あたりでしょうか。

装飾音符をキレイに弾くことで、楽曲の仕上がりが大きく変わるので、そこを意識しながら練習していくと良いでしょう。

前奏曲 ト短調 Op.23-5Sergei Rakhmaninov

セルゲイ・ラフマニノフさんが1903年に発表した『10の前奏曲』のなかの1曲。

1901年に作曲されたこの曲は、「プレリュード・マーチ」という愛称でも親しまれています。

ロシアの民族的な情緒にあふれる濃厚な作品で、行進曲風のテンポで始まり、次第に雄々しさを増していきます。

中間部では、ラフマニノフ特有のロマンチックな旋律が特徴的。

技術的には、大きな和音や広範囲のアルペジオ、急速なオクターブ連打などが含まれるため、手の小さなピアニストにとっては難しい作品とされています。

ピアノのための6つの小品 Op.118-3「バラード」Johannes Brahms

ブラームス: 6つの小品,Op.118 第3番 バラード ト短調 Brahms, Johannes/6 Stücke Op.118-3 Ballade Pf.萬谷衣里:Mantani,Eri
ピアノのための6つの小品 Op.118-3「バラード」Johannes Brahms

ドイツを代表する偉大な作曲家、ヨハネス・ブラームス。

中級レベルの楽曲をいくつも生み出してきたブラームスですが、その中でも特にオススメしたいのがこちらの『ピアノのための6つの小品 Op.118-3「バラード」』。

ブラームスの魅力である重厚な旋律が印象的な1曲ですね。

本作の難易度はツェルニーで言うところの40~50番あたりでしょうか。

前後が難しいと言われる本作ですが、中間部には重音のレガート奏法が求められるため、激しいパッセージが連発するような作品よりもディティールに注意を払わなければいけません。

シシリエンヌ Op.78Gabriel Fauré

シシリエンヌ(フォーレ)Fauré – Sicilienne – pianomaedaful
シシリエンヌ Op.78Gabriel Fauré

フランスを代表する作曲家ガブリエル・フォーレが1893年に作曲した、短く優美な作品。

もともとは劇場用のオーケストラ曲として書かれましたが、後にチェロとピアノ用に編曲されています。

シシリアーナと呼ばれるダンス形式に基づいて作曲された本作は、緩やかで流れるような美しいメロディが特徴的。

優雅な雰囲気を大切に、音のない瞬間も意識しながら演奏することで、舞台映えする繊細さと情感の深さを兼ね備えた演奏に仕上がるでしょう。

【中級者向け】挑戦!ピアノ発表会で聴き映えするおすすめの名曲(61〜70)

6つの小品 Op.51 第6曲「感傷的なワルツ」Pyotr Tchaikovsky

クラシック音楽の巨匠、ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーが作曲した、6曲からなるピアノ小品集『6つの小品 Op.51』の第6曲。

感傷的なワルツという名にふさわしい、切ないメロディが特徴的です。

ゆったりとしたテンポで始まり、中間部では楽しげなフレーズも登場。

表現力豊かな演奏が求められる1曲です。

左手の跳躍は、和音をしっかりつかめるよう丁寧に練習しましょう。

チャイコフスキーの繊細な感情表現が随所に感じられる名作を、発表会の舞台で披露してみてはいかがでしょうか。

8つのユモレスク Op.101 第7曲Antonin Dvořák

ゆったりとした優しいメロディーが印象的なアントニン・ドヴォルザークの名作『8つのユモレスク』。

今回はその中でも、こちらの『8つのユモレスク Op.101 第7曲』を紹介したいと思います。

この作品のポイントは譜読みと転調パートにあります。

譜読みに関しては、初心者にとってはなかなかの難易度をほこります。

そして、転調パート。

いきなりオクターブが登場するので、しっかりと指の体操をして取り組んでみてください。

ワルツ Op.83-1Auguste Durand

ワルツ 第1番 : デュラン作曲/Valse Op.83-1 : Durand
ワルツ Op.83-1Auguste Durand

冒頭のアルペジオがインパクト大!

オーギュスト・デュランの『ワルツ Op.83-1』は、華やかな曲調でまさに発表会映えする作品です。

優雅さと軽快さ、力強さを兼ね備えたメロディと心地よいリズムは、弾いている本人はもちろん、聴いている観客をも明るい気分にさせてくれます。

弾むような3拍子のワルツのリズムを際立たせながら、右手の音の粒を立たせてクリアに演奏するのがポイント!

音がにごらないよう、ペダルを効果的に細かく使いながら演奏してみてくださいね。