【中級者向け】挑戦!ピアノ発表会で聴き映えするおすすめの名曲
ある程度ピアノを長く続けてきた段階で出演する発表会。
これまで何回か参加してきた経験から、「昨年聴いたあの曲が弾きたい!」「今までゆったりとした曲が多かったけれどアップテンポの曲に挑戦してみたい!」など、自分のなかで発表会曲に対する理想が生まれてくる頃かもしれませんね。
本記事では、そんな中初級レベルをクリアし、中級レベルに差し掛かった方々にピッタリの、発表会で聴き映えするピアノ曲をご紹介します。
ご自分の理想と照らし合せながら、次の発表会曲選びにお役立ていただければ幸いです。
【中級者向け】挑戦!ピアノ発表会で聴き映えするおすすめの名曲(61〜70)
無言歌集 第5巻 Op.62 第6曲 春の歌Felix Mendelssohn

フェリックス・メンデルスゾーンの代表的なピアノ作品集『無言歌集』の第5巻に収められている『春の歌』は、全48曲の中でも知名度、人気ともに高く、発表会や演奏会などで取り上げられることの多い作品です。
非常に覚えやすい優雅でやさしい曲調ですが、左手の跳躍が意外に難しく「聴くのと弾くのとでは印象が全く違う!」と感じる方も……。
それだけ挑戦しがいのある作品ですので、中級から上級へのステップアップを目指している方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
シシリエンヌ Op.78Gabriel Fauré

フランスを代表する作曲家ガブリエル・フォーレが1893年に作曲した、短く優美な作品。
もともとは劇場用のオーケストラ曲として書かれましたが、後にチェロとピアノ用に編曲されています。
シシリアーナと呼ばれるダンス形式に基づいて作曲された本作は、緩やかで流れるような美しいメロディが特徴的。
優雅な雰囲気を大切に、音のない瞬間も意識しながら演奏することで、舞台映えする繊細さと情感の深さを兼ね備えた演奏に仕上がるでしょう。
パレードMaurice Ravel

壮大な物語の始まりを告げるような、力強くドラマティックなサウンドが聴く人の心を揺さぶる一曲。
広島県で教壇に立ちながら、吹奏楽作品を数多く手掛ける堀内俊男さんの作品です。
静かなパートでの繊細な音の対話から、全合奏が一体となって突き進むクライマックスへの展開は圧巻で、まるで伝説の序章を音楽で体験しているかのような没入感が味わえます。
この楽曲は2006年、全日本吹奏楽コンクールの課題曲として書かれ、参考演奏がアルバム『全日本吹奏楽コンクール課題曲参考演奏集2005‑2008』に収められています。
個々の技術だけでなくバンド全体の表現力が問われる本作は、仲間と一つの壮大な物語を紡ぎたい時にこそ演奏してほしい名曲です。
8つのユモレスク Op.101 第7曲Antonin Dvořák

ゆったりとした優しいメロディーが印象的なアントニン・ドヴォルザークの名作『8つのユモレスク』。
今回はその中でも、こちらの『8つのユモレスク Op.101 第7曲』を紹介したいと思います。
この作品のポイントは譜読みと転調パートにあります。
譜読みに関しては、初心者にとってはなかなかの難易度をほこります。
そして、転調パート。
いきなりオクターブが登場するので、しっかりと指の体操をして取り組んでみてください。
トッカータAram Khachaturian

アラム・ハチャトゥリアンは、『剣の舞』や『ガイーヌ』でおなじみのアルメニア出身の作曲家です。
1932年、モスクワ音楽院在学中に書かれた本作は、アルメニア民謡のリズムや現代音楽の技法を盛り込んだ躍動的な楽曲。
パワフルでありながら繊細さも兼ね備えたダイナミックな楽曲は、チャレンジ心を刺激し、ピアノへの意欲をかき立ててくれるはずです。
力強い指の動きと柔軟な手首を駆使して、独自の音楽表現を追求してみてはいかがでしょうか。
組曲「ドリー」Op.56 第2番 ミ-ア-ウGabriel Fauré

幼い少女への贈り物として生まれた魅力的なピアノ連弾曲です。
1894年6月に愛らしい2歳の誕生日を祝って作られた本作は、ワルツ風のリズムが心地よく、活発で生き生きとした雰囲気に満ちています。
跳ねるような明るい旋律は、子供たちの無邪気な遊び声や笑顔を思い起こさせ、聴く人の心を温かな気持ちで包み込みます。
フランス音楽ならではの優美さと繊細さを備えながらも、技巧的な難しさは抑えられており、ピアノを学ぶ方々にぴったりの作品です。
家族や友人と連弾を楽しみたい方、温かみのある音楽を演奏したい方におすすめの1曲となっています。
ピアノソナタ第12番 ヘ長調 K. 332(K6. 300k) 第1番Wolfgang Amadeus Mozart

古典派時代の天才が遺した優雅な旋律とリズムが心に染み入る作品です。
3つの楽章で構成され、1783年に作曲された本作は、爽やかなヘ長調の響きと緩やかな変奏が印象的です。
親しみやすい主題と洗練された対位法が織りなす美しい音楽は、聴く人の心を癒やしてくれることでしょう。
映画『不滅の恋/ベートーヴェン』でも使用された第2楽章は、繊細な装飾音と情感が豊かな旋律が特徴的。
モーツァルトらしい明るく軽やかな表現力と技巧的な面白さを兼ね備えた本作は、ピアノ演奏を楽しむ全ての人におすすめの1曲です。
幻想小曲集 Op.12 第2曲 飛翔Robert Schumann

ロベルト・シューマンの名曲『幻想小曲集 Op.12 第2曲 飛翔』。
ピアノ発表会などでも頻繁に耳にする楽曲なので、ご存じの方も多いと思います。
そんなこの楽曲のポイントは、なんといっても左手の存在感ではないでしょうか?
この楽曲は流した伴奏ではなく、しっかりとしたペダル操作で音が濁らないように低音部を演奏しなければなりません。
加えて17小節目からは右手も手の小さい人にとって難しい演奏が登場します。
難易度としては中級程度ですが、聴き映えのする作品なので、ぜひチェックしてみてください。
前奏曲 ト短調 Op.23-5Sergei Rakhmaninov

セルゲイ・ラフマニノフさんが1903年に発表した『10の前奏曲』のなかの1曲。
1901年に作曲されたこの曲は、「プレリュード・マーチ」という愛称でも親しまれています。
ロシアの民族的な情緒にあふれる濃厚な作品で、行進曲風のテンポで始まり、次第に雄々しさを増していきます。
中間部では、ラフマニノフ特有のロマンチックな旋律が特徴的。
技術的には、大きな和音や広範囲のアルペジオ、急速なオクターブ連打などが含まれるため、手の小さなピアニストにとっては難しい作品とされています。
2つのアラベスク 第1番Claude Debussy

CMなどでも度々使用されているクロード・ドビュッシーの名曲『アラベスク第1番』。
きらびやかで美しい旋律は、発表会でも大いに聴き映えします。
この楽曲のポイントは3連符と8分音符のバランス。
ここのコツさえつかんでしまえば、中級者の方でも問題なく演奏できると思います。
譜読みが大変に感じる方は、最初は和音をバラして練習すると良いでしょう。
アルペジオの練習にはもってこいの楽曲なので、苦手意識を持っている方は弾いてみる価値があると思います。
【中級者向け】挑戦!ピアノ発表会で聴き映えするおすすめの名曲(71〜80)
トルコ行進曲Wolfgang Amadeus Mozart

誰もが知るモーツァルトのこのメロディは、実は名盤『ピアノソナタ第11番 イ長調 K.331』の第3楽章なんです。
この作品は、18世紀後半にヨーロッパで流行した異国情緒があふれる「トルコ風」の音楽で、軍楽隊が勇ましく行進する様子が目に浮かぶようです。
きらびやかで力強い曲調は、大人への憧れを持つ小学生、中学生のお子さんの心に響くはず。
1985年にはCMソングとしても話題になりましたね。
本作は、聴きなじみのあるメロディですが、モーツァルトらしい緻密な音の並びを正確に弾きこなすのは挑戦しがいがあります。
カッコいい曲で発表会の主役になりたい!
そんなお子さんにぴったりの、弾き終えた時の達成感が格別な一曲です!
ルーマニア民俗舞曲 Sz.56Bartók Béla

ハンガリー王国に生まれ、作曲家、ピアニスト、民俗音楽研究家として活躍したバルトーク・ベーラの代表曲であるピアノ小品組曲『ルーマニア民俗舞曲 Sz.56』。
のちに自身の手で小管弦楽に編曲されており、どちらのアレンジもさまざまな演奏会や発表会で取り上げられています。
現在のハンガリーを中心とする地域を統治していたハンガリー王国の民謡を題材に作曲されており、民俗色の強い作品となっています。
「発表会はいつも練習している曲や定番曲とは異なる雰囲気の曲を演奏したい!」という方にピッタリの作品といえるでしょう。
『蝶々』作品2 第12曲「終景と帰り行く兄弟たち」Robert Schumann

ロベルト・シューマンの作品2『蝶々』のフィナーレである第12曲は、仮面舞踏会の終わりを描いた優美な小品です。
1831年に出版されたこの曲は、舞踏会の終焉と参加者たちの帰路を繊細に表現しています。
軽やかでありながらも感傷的な雰囲気を持ち、伝統的な「祖父の舞曲」の旋律が引用されているのが特徴です。
音が徐々に静まっていく終盤は、まるで舞踏会の灯が一つずつ消えていくような情景が目に浮かびます。
ピアノ演奏の基礎を身につけた方で、ロマン派の情感が豊かな表現に挑戦したい方におすすめです。
物語性を大切にしながら、シューマンの詩的な世界観を味わってみましょう。
組曲「仮面舞踏会」第1曲「ワルツ」Aram Khachaturian

『剣の舞』や『仮面舞踏会』でおなじみのアラム・ハチャトゥリアンの代表作の一つです。
1941年に劇音楽として作曲され、1944年に5曲からなる組曲に編曲されました。
華やかで優雅な3拍子のリズムが特徴的で、民族音楽の要素も随所に感じられます。
フィギュアスケートの浅田真央さんのプログラム曲としても使用され、話題を呼びましたね。
ドラマチックな展開と美しい旋律が魅力的で、聴衆を魅了する発表会向けの曲です。
豊かな表現力を発揮できる構成なので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
幻想即興曲Frederic Chopin

嵐のような情熱的なパッセージから一転、夢見るように甘く美しいメロディが印象的な、フレデリック・ショパンの作品です。
このドラマティックな展開は、大人びた世界観に憧れる小学生や中学生のお子さんの心に響くはず!
1834年頃に作曲された本作は、中間部の甘美な旋律が映画『Impromptu』で主要なテーマとして扱われたことでも知られています。
右手と左手で異なるリズムを同時に奏でる部分は練習が必要ですが、弾きこなせた時の達成感は格別。
表現力を豊かにして、ワンランク上の演奏を目指したいお子さんにとって挑戦しがいのある一曲です。
発表会で情感を豊かに演奏できれば、聴衆の心をつかむことができるでしょう。
ファイナルファンタジーⅦ ピアノコレクション「片翼の天使」植松伸夫

親しみやすい中にも荘厳さを秘めた傑作ラストバトルテーマのピアノアレンジが、圧巻のクオリティで蘇ります。
ゲームのCG制作技術で制作された映像作品『FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN』のセフィロス戦でも使用された本作は、クラシックとロックを融合させた斬新な曲調で、合唱とオーケストラの壮大なサウンドをピアノ一台で表現することに成功。
1997年に世に出た原曲の雰囲気を損なうこともなく、むしろピアノならではの繊細さと力強さを加えた素晴らしいアレンジとなっています。
演奏は決して容易ではありませんが、ダイナミックな表現力と華麗なテクニックを存分に披露できる楽曲です。
発表会でかっこよく弾きたい男の子はもちろん、技術を活かした見せ場を作りたい上手な演奏者にぴったりの一曲といえます。
幻想曲「さくらさくら」平井康三郎

平井康三郎の名曲『幻想曲「さくらさくら」』。
本作の難易度はピアノバースで言えばC、ツェルニーで言えば30番後半あたりといったところでしょうか。
中級のなかでは演奏しやすい部類ではありますが、やたらと音が多く、16分音符や32分音符がいたるところで出現します。
そのため、譜読みに関してはそれなりに高いレベルが求められるでしょう。
手の大きさもそれなりに求められるため、手の小さい方は慣れるまで時間を要するかもしれません。
ノクターン 第20番 KK.IVa/16「遺作」Frederic Chopin

映画『戦場のピアニスト』での演奏シーンで話題となった、フレデリック・ショパンの『ノクターン 第20番 KK.IVa/16「遺作」』。
実は作曲されたのは晩年ではなく、ショパンが20歳の頃。
没後の1875年に出版されたため「遺作」と添えられています。
一度聴いたら忘れられないもの悲しいメロディが、多くの人の心をとらえて離さないクラシックの名曲です。
発表会の舞台で情感たっぷりに演奏すれば、観客も思わず引き込まれてしまうでしょう。
18の性格的な練習曲 Op.109 第13番「大雷雨」Johann Burgmüller

『18の性格的な練習曲 Op.109』の1曲として知られる本作。
ヨハン・ブルクミュラーが描く嵐の情景が聴き手の心を捉えます。
ニ短調で書かれたこの曲は、大荒れの様子から始まり、次第に強まる風と雨、14小節目で光る稲妻など、自然のドラマを音で表現。
拍頭の16分休符や雷鳴を表すオクターヴのトレモロなど、技術的な要素も満載です。
1874年にパリで亡くなったブルクミュラーの遺した名曲を、ぜひ発表会の舞台で。
聴く人の心に強烈な印象を残すこと間違いなしですよ。
即興曲 第1番 変イ長調 Op.29Frederic Chopin

ポーランド出身の天才作曲家、フレデリック・ショパンが1837年に作曲した即興曲の第1作。
流麗な3連符の旋律が特徴的で、聴く人の心を癒やす美しさにあふれています。
技術的には難しい面もありますが、演奏効果は抜群!
発表会では、安定したテクニックと豊かな表現力が求められます。
ゆったりとした中間部から華やかなコーダへの移行も聴かせどころです。
ピアノを長く続けてきた方にピッタリの1曲。
ぜひ挑戦してみてください!



