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【中級者向け】挑戦!ピアノ発表会で聴き映えするおすすめの名曲

ある程度ピアノを長く続けてきた段階で出演する発表会。

これまで何回か参加してきた経験から、「昨年聴いたあの曲が弾きたい!」「今までゆったりとした曲が多かったけれどアップテンポの曲に挑戦してみたい!」など、自分のなかで発表会曲に対する理想が生まれてくる頃かもしれませんね。

本記事では、そんな中初級レベルをクリアし、中級レベルに差し掛かった方々にピッタリの、発表会で聴き映えするピアノ曲をご紹介します。

ご自分の理想と照らし合せながら、次の発表会曲選びにお役立ていただければ幸いです。

【中級者向け】挑戦!ピアノ発表会で聴き映えするおすすめの名曲(41〜50)

ベルガマスク組曲 第4曲「パスピエ」Claude Debussy

パスピエ(ドビュッシー)Debussy – Passepied – Suite Bergamasque – pianomaedaful
ベルガマスク組曲 第4曲「パスピエ」Claude Debussy

日本でも人気の作曲家、クロード・ドビュッシー。

多くの名作を生み出してきた彼の作品のなかでも特にオススメしたいのが、こちらの『ベルガマスク組曲 第4曲「パスピエ」』。

難易度としてはツェルニーの40番が演奏できる方であれば問題なく演奏できるといったところでしょうか。

本作はスタッカートを刻みながら軽快に演奏していかなければならないため、ミスタッチがはもちろんのこと、リズムの乱れも厳禁です。

マイナーな作品ですが、技術を見せつけるには『メヌエット』よりも適任だと思います。

ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26 第1曲「アレグロ」Robert Schumann

シューマン/ ウィーンの謝肉祭の道化 第1楽章 アレグロ /菅佐知子 Schumann, Faschingsschwank aus Wien Op.26-1 /Sachiko Suga
ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26 第1曲「アレグロ」Robert Schumann

19世紀ドイツのロマン派を代表する作曲家ロベルト・シューマンが1839年にウィーンで作曲した、ピアノのための独奏曲『ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26』。

全5楽章からなるこの作品の第1曲『アレグロ』は、革新的なリズムと意外性のあるメロディが魅力的です。

ウィーンの謝肉祭の賑わいや華やかさを、シューマンならではの詩的な表現で描き出しているんですよ。

テクニックと感情表現の幅が試されるこの曲は、発表会でも聴き映えすること間違いなし!

ピアノの音色で謝肉祭の雰囲気を表現してみたい方にピッタリの1曲です。

ノクターン 第2番 Op.9-2Frederic Chopin

美しい旋律に心洗われるフレデリック・ショパンの名曲『ノクターン 第2番 Op.9-2』。

緩やかなリズムと緻密に計算されたメロディの変化が魅力的な、表現力を磨いてさらなるステップアップをはかりたいピアノ中級者の方にオススメの作品です。

メロディや表情の変化を際立たせるには、左手の伴奏を穏やかに演奏することが大切。

左右のバランスに気を配りながらも、機械的な音楽にならないよう、やわらかく温かい雰囲気の演奏に仕上げましょう!

コンソレーション(慰め)第3番Franz Liszt

リスト「慰め 第3番」/ クリスティアン・アガピエ: Liszt “Consolations No.3”by Cristian Agapie
コンソレーション(慰め)第3番Franz Liszt

ピアノの魔術師フランツ・リストが作曲したピアノ曲集『コンソレーション(慰め)』の中の1曲。

この作品集には、リストの特徴ともいえる「超絶技巧」を要する他の作品たちと異なる落ち着いた曲想の曲が収録されており、リスト作品の中でも比較的難易度が低いことで知られています。

第3番は特に有名で、発表会曲としても人気の高い1曲!

左手の伴奏の粒をそろえ、優雅なメロディを十分に歌いながら、情感を込めて演奏しましょう。

ワルツ 第6番 Op.64-1「小犬のワルツ」Frederic Chopin

Minute Waltz (Chopin Op.64-1) 子犬のワルツ by Hayato Sumino
ワルツ 第6番 Op.64-1「小犬のワルツ」Frederic Chopin

中級者にとっては定番中の定番『小犬のワルツ』。

バラエティやCMなどでも頻繁に使用される作品なので、発表会での聴き映えにも期待できます。

そんなこの楽曲のポイントは跳ねるような旋律。

この部分をいかに正確に弾けるかで印象が変わる作品です。

早いパッセージに慣れたら、中間部分の優雅なメロディーにも意識を向けてみると良いでしょう。

全体のコントラストがハッキリし、さらに聴き映えします。

中級者や中級者にさしかかろうとしている初級者の方は、ぜひチェックしてみてください。

幻想的小品集 Op.3 第1曲「悲歌(エレジー)」Sergei Rachmaninov

セルゲイ・ラフマニノフさんが1892年に完成させた全5曲からなる小品集の1曲目に収録された本作。

緩やかなテンポで演奏されることが多い作品とされています。

そのため、テクニック面ではそれほど難易度は高くありませんが、音を並べるだけでは変化の乏しいつまらない演奏になってしまいます。

長く伸ばす音がどの音に向かっているのか、どの声部を響かせてどのように音量のバランスをとるのかなど、細かい部分に意識を向けられると、よりステキな演奏に仕上がるでしょう。

哀愁ただよう曲想を思う存分楽しめる1曲です。

シンフォニア No.1ハ長調J.S.Bach

バッハ/シンフォニア No.1ハ長調 ( J.S.Bach – Sinfonia No.1 in C Major, BWV 787, from Three-Part Invention )
シンフォニア No.1ハ長調J.S.Bach

明るく快活な三声のピアノ旋律が美しい小品で、1720年に息子の教育のために書かれた作品です。

冒頭から流れるように展開される主題は、上声部から中声部、下声部へと優雅に受け継がれ、バロック音楽ならではの緻密な対位法が光ります。

本作は、途切れることのない旋律線と心地よい和声進行により、聴き手を魅了する魅力に満ちています。

パッセージがはっきりと聞こえ、フレーズのつながりも自然で、小学校高学年の子供たちにぴったりの演奏曲です。

きらびやかな音の重なりと豊かな表現力で、発表会の舞台を華やかに彩れることでしょう。