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【中級者向け】挑戦!ピアノ発表会で聴き映えするおすすめの名曲

ある程度ピアノを長く続けてきた段階で出演する発表会。

これまで何回か参加してきた経験から、「昨年聴いたあの曲が弾きたい!」「今までゆったりとした曲が多かったけれどアップテンポの曲に挑戦してみたい!」など、自分のなかで発表会曲に対する理想が生まれてくる頃かもしれませんね。

本記事では、そんな中初級レベルをクリアし、中級レベルに差し掛かった方々にピッタリの、発表会で聴き映えするピアノ曲をご紹介します。

ご自分の理想と照らし合せながら、次の発表会曲選びにお役立ていただければ幸いです。

【中級者向け】挑戦!ピアノ発表会で聴き映えするおすすめの名曲(21〜40)

ワルツ エチュードWilliam Gillock

【ギロック】ピアノ『ワルツエチュード』楽譜
ワルツ エチュードWilliam Gillock

美しい3拍子のリズムが魅力的なクラシック曲で、活発で華やかなワルツのリズムの冒頭から観客を魅了します。

ト長調で始まり変ホ長調に転調する中間部では、テンポがゆったりと落ち着き、曲全体に深みのある表情を与えています。

繊細なタッチと力強い表現力が求められる本作は、1972年に公開された作品で、ピアノの表現力を存分に引き出すことが可能です。

美しい旋律と華やかさを兼ね備えた構成により、発表会での演奏に最適な1曲といえるでしょう。

技巧面での工夫が随所にちりばめられており、練習を重ねることで音楽性も高められる優れた作品です。

ワルツのリズムや転調による色彩の変化を体験できる、小学校高学年の発表会にぴったりの曲となっています。

版画 第3曲「雨の庭」Claude Debussy

雨の庭(ドビュッシー)Debussy – Jardins sous la pluie – Estampes – pianomaedaful
版画 第3曲「雨の庭」Claude Debussy

クロード・ドビュッシーの作品のなかでも、印象派音楽の特徴がよく表れた曲として知られる1曲。

雨の降る庭園の情景を、透明感のある音色で描き出しています。

フランスの民謡を巧みに取り入れつつ、クロマチックや全音階を駆使した独特の和声進行が印象的。

1904年1月、パリで初演された際には、ピアニストのリカルド・ビニェスの演奏が絶賛を浴びたそうです。

ドビュッシーの音楽世界に触れてみたい方や、繊細なタッチと豊かな表現力を磨きたい方にピッタリの作品といえるでしょう。

練習曲 Op.10-3「別れの曲」Frederic Chopin

別れの曲 エチュード Op.10-3/ショパン/Chopin Etude Op.10 No.3/ピアノ/クラシック/Piano/classic/CANACANA
練習曲 Op.10-3「別れの曲」Frederic Chopin

フレデリック・ショパンが作曲した芸術性の高い練習曲の中でも知名度が高く、テレビ、CM、映画などさまざまなシーンで使われている『練習曲 Op.10-3「別れの曲」』。

美しいメロディラインと優雅なリズムで人々を魅了している癒やしの名曲です。

テーマ部分はゆったりとしていますが、中間部に入ると次第に動きが出てきて、高度なテクニックを要する和音の連続がやってきます。

練習曲といっても、指練習だけでなく表現力や音楽性を磨くのにピッタリな作品ですので、今後のステップアップを見据えてぜひ挑戦してみてください!

5つの小品(樹木の組曲)Op.75 第5曲「樅の木」Jean Sibelius

フィンランドが誇る国民的作曲家ジャン・シベリウスさんの作品。

北欧の自然を連想させる静ひつな美しさが魅力です。

1914年に作曲された本作は、樹木をテーマにした5曲からなる組曲の最後を飾ります。

繊細なタッチで奏でられるメロディは、まるで雪景色のなかにたたずむ樅の木の姿を描き出すよう。

ピアノを習う大人の方からも人気が高く、発表会やコンサートのアンコール曲としてもよく取り上げられます。

1音1音を丁寧に演奏しながら、北欧の大自然に思いをはせてみてはいかがでしょうか。

2つのラプソディー Op.79 第1番Johannes Brahms

ブラームス: 2つのラプソディ,Op.79 第1番 ロ短調 Brahms, Johannes / 2 Rhapsodien Op.79 h moll Pf.萬谷衣里:Mantani,Eri
2つのラプソディー Op.79 第1番Johannes Brahms

ヨハネス・ブラームスの名作『2つのラプソディー Op.79 第1番』。

中高生が出場するピアノ発表会では頻繁に耳にする楽曲ですね。

全体の難易度としては上級に相当しますが、意外にも指返しが少なく、手のポジションも安定しているので弾きやすい印象を覚えるかもしれません。

確かにそれに間違いはないのですが、展開が進むにつれ1音に対してクレシェンドとデクレシェンドが書かれていたりと基礎的なピアノの演奏技術が問われる傾向にあります。

ピアノソナタ 変ホ長調 Hob.XVI:52 第1楽章Franz Joseph Haydn

2016PTNA特級セミファイナル 尾崎未空/ハイドン:ピアノソナタ 変ホ長調 Hob.XVI:52 (全楽章)
ピアノソナタ 変ホ長調 Hob.XVI:52 第1楽章Franz Joseph Haydn

古典派音楽の巨匠フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが晩年に作曲した『ピアノソナタ 変ホ長調』。

第1楽章は力強い和音で始まり、軽やかで優美な旋律が特徴的な第2主題へと展開します。

エネルギッシュで躍動感に溢れる曲調は、ハイドンの人生の喜びや充実感を反映しているようです。

1794年にロンドンで書かれたこの作品は、ハイドンの成熟した作曲技法が感じられる名曲。

音の強弱が絶えず変化し、ダイナミックな活力を与えています。

豊かな音楽性を持つ本作は、多くの演奏者や聴衆に愛され続けています。