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【中級者向け】挑戦!ピアノ発表会で聴き映えするおすすめの名曲

ある程度ピアノを長く続けてきた段階で出演する発表会。

これまで何回か参加してきた経験から、「昨年聴いたあの曲が弾きたい!」「今までゆったりとした曲が多かったけれどアップテンポの曲に挑戦してみたい!」など、自分のなかで発表会曲に対する理想が生まれてくる頃かもしれませんね。

本記事では、そんな中初級レベルをクリアし、中級レベルに差し掛かった方々にピッタリの、発表会で聴き映えするピアノ曲をご紹介します。

ご自分の理想と照らし合せながら、次の発表会曲選びにお役立ていただければ幸いです。

【中級者向け】挑戦!ピアノ発表会で聴き映えするおすすめの名曲(61〜65)

即興曲 Op.90-4Franz Schubert

即興曲 変イ長調 作品90−4(シューベルト)Schubert – Impromptu in A flat major, Op. 90 No. 4 – pianomaedful
即興曲 Op.90-4Franz Schubert

優雅な旋律と情感豊かなハーモニーが魅力の、フランツ・シューベルトの即興曲。

1827年に作曲されたこの作品は、シューベルトの円熟期を象徴する名曲として知られています。

アルペジオから始まり、中間部では調性が変化していくなど、聴き手を幻想的な音楽の旅へと誘います。

はかなくも力強い旋律が、演奏者の表現力をさらに引き上げてくれるでしょう。

ピアノの技術を磨きたい方にもオススメの1曲です。

6つの小品 Op.51 第6曲「感傷的なワルツ」Pyotr Tchaikovsky

クラシック音楽の巨匠、ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーが作曲した、6曲からなるピアノ小品集『6つの小品 Op.51』の第6曲。

感傷的なワルツという名にふさわしい、切ないメロディが特徴的です。

ゆったりとしたテンポで始まり、中間部では楽しげなフレーズも登場。

表現力豊かな演奏が求められる1曲です。

左手の跳躍は、和音をしっかりつかめるよう丁寧に練習しましょう。

チャイコフスキーの繊細な感情表現が随所に感じられる名作を、発表会の舞台で披露してみてはいかがでしょうか。

2つのラプソディー Op.79 第2番Johannes Brahms

ブラームス:2つのラプソディ 作品79より 第2番 ト短調/Brahms : Rhapsody Op.79−2 G minor ピアノ:飯田梨洋子 pf. Riyoko Iida
2つのラプソディー Op.79 第2番Johannes Brahms

上級者を志す中級者にオススメしたい作品が、こちらの『2つのラプソディー Op.79 第2番』。

さすがに初心者が取り組めるような作品ではありませんが、中級者が練習する曲としては難易度も低く、経験値も多い作品と言えるでしょう。

2番は1番よりも演奏しやすく、和音とオクターブをしっかりとつかめば、しっかりと聴き映えのする楽曲です。

譜読みも少なく指返しも簡単なので、初心者から中級者に入った方は、ぜひチェックしてみてください。

前奏曲 ト短調 Op.23-5Sergei Rakhmaninov

セルゲイ・ラフマニノフさんが1903年に発表した『10の前奏曲』のなかの1曲。

1901年に作曲されたこの曲は、「プレリュード・マーチ」という愛称でも親しまれています。

ロシアの民族的な情緒にあふれる濃厚な作品で、行進曲風のテンポで始まり、次第に雄々しさを増していきます。

中間部では、ラフマニノフ特有のロマンチックな旋律が特徴的。

技術的には、大きな和音や広範囲のアルペジオ、急速なオクターブ連打などが含まれるため、手の小さなピアニストにとっては難しい作品とされています。

幻想曲「さくらさくら」平井康三郎

幻想曲「さくらさくら」(平井康三郎)Sakura-Sakura (A Fantasy for Piano) Kozaburo Y. Hirai
幻想曲「さくらさくら」平井康三郎

平井康三郎の名曲『幻想曲「さくらさくら」』。

本作の難易度はピアノバースで言えばC、ツェルニーで言えば30番後半あたりといったところでしょうか。

中級のなかでは演奏しやすい部類ではありますが、やたらと音が多く、16分音符や32分音符がいたるところで出現します。

そのため、譜読みに関してはそれなりに高いレベルが求められるでしょう。

手の大きさもそれなりに求められるため、手の小さい方は慣れるまで時間を要するかもしれません。