【中級者向け】挑戦!ピアノ発表会で聴き映えするおすすめの名曲
ある程度ピアノを長く続けてきた段階で出演する発表会。
これまで何回か参加してきた経験から、「昨年聴いたあの曲が弾きたい!」「今までゆったりとした曲が多かったけれどアップテンポの曲に挑戦してみたい!」など、自分のなかで発表会曲に対する理想が生まれてくる頃かもしれませんね。
本記事では、そんな中初級レベルをクリアし、中級レベルに差し掛かった方々にピッタリの、発表会で聴き映えするピアノ曲をご紹介します。
ご自分の理想と照らし合せながら、次の発表会曲選びにお役立ていただければ幸いです。
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【中級者向け】挑戦!ピアノ発表会で聴き映えするおすすめの名曲(71〜80)
組曲「仮面舞踏会」第1曲「ワルツ」Aram Khachaturian

『剣の舞』や『仮面舞踏会』でおなじみのアラム・ハチャトゥリアンの代表作の一つです。
1941年に劇音楽として作曲され、1944年に5曲からなる組曲に編曲されました。
華やかで優雅な3拍子のリズムが特徴的で、民族音楽の要素も随所に感じられます。
フィギュアスケートの浅田真央さんのプログラム曲としても使用され、話題を呼びましたね。
ドラマチックな展開と美しい旋律が魅力的で、聴衆を魅了する発表会向けの曲です。
豊かな表現力を発揮できる構成なので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
幻想曲「さくらさくら」平井康三郎

平井康三郎の名曲『幻想曲「さくらさくら」』。
本作の難易度はピアノバースで言えばC、ツェルニーで言えば30番後半あたりといったところでしょうか。
中級のなかでは演奏しやすい部類ではありますが、やたらと音が多く、16分音符や32分音符がいたるところで出現します。
そのため、譜読みに関してはそれなりに高いレベルが求められるでしょう。
手の大きさもそれなりに求められるため、手の小さい方は慣れるまで時間を要するかもしれません。
子供の領分 第1曲「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」Claude Debussy

フランスを代表する印象派の作品が『子供の領分』というピアノ組曲に収録されています。
クロード・ドビュッシーの愛娘に捧げられた本作は、1908年12月にパリで初演された2分程度の短い作品です。
古典的な練習曲のスタイルを風刺的に模倣しながら、軽快で遊び心がたっぷりの曲調が魅力的です。
機械的な練習曲にありがちな退屈さを感じさせない、洗練された和声感覚とユーモアに溢れています。
朝早く演奏するのがおすすめと言われる本作は、清新な雰囲気と音楽的な表現力を兼ね備えており、演奏会のレパートリーとしても非常に人気があります。
短時間で聴衆を魅了できる小品をお探しの演奏家の方に、ぜひお勧めしたい一曲です。
即興曲 第1番 変イ長調 Op.29Frederic Chopin

ポーランド出身の天才作曲家、フレデリック・ショパンが1837年に作曲した即興曲の第1作。
流麗な3連符の旋律が特徴的で、聴く人の心を癒やす美しさにあふれています。
技術的には難しい面もありますが、演奏効果は抜群!
発表会では、安定したテクニックと豊かな表現力が求められます。
ゆったりとした中間部から華やかなコーダへの移行も聴かせどころです。
ピアノを長く続けてきた方にピッタリの1曲。
ぜひ挑戦してみてください!
ベルガマスク組曲 第3曲「月の光」Claude Debussy

クロード・ドビュッシーの作品のなかでも、特にポピュラーな楽曲『ベルガマスク組曲 第3曲「月の光」』。
道化師の普段は見せない悲しみや苦しみを描いた、情緒あふれる作品です。
難易度としてはツェルニー40番以上といったところでしょうか。
中学生が取り組むにはやや難易度が高いかもしれません。
ただ、ツェルニー30番が簡単に感じるという方なら、意外にも演奏しやすい楽曲だと思います。
27小節目の左手が難所ですが、音を分解して体に覚え込ませることで粒のそろった演奏を実現しやすくなります。
ぜひ参考にしてみてください。
トッカータAram Khachaturian

アラム・ハチャトゥリアンは、『剣の舞』や『ガイーヌ』でおなじみのアルメニア出身の作曲家です。
1932年、モスクワ音楽院在学中に書かれた本作は、アルメニア民謡のリズムや現代音楽の技法を盛り込んだ躍動的な楽曲。
パワフルでありながら繊細さも兼ね備えたダイナミックな楽曲は、チャレンジ心を刺激し、ピアノへの意欲をかき立ててくれるはずです。
力強い指の動きと柔軟な手首を駆使して、独自の音楽表現を追求してみてはいかがでしょうか。
ピアノソナタ第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」第2楽章Ludwig van Beethoven

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの初期の代表作として知られる『ピアノソナタ 第8番 悲愴』。
なかでも第2楽章は、ベートーヴェンが書いたメロディのうちでもっとも美しいといわれ、多くの映画やドラマの挿入曲として使用されています。
1797年から1798年頃に作曲された本作は、シンプルなメロディで音域もそれほど広くありませんが、それ以外のパートの音に厚みがあるため、バランスを注意深く聴きながら演奏しないとメロディラインが埋もれてしまいがち。
聴く者の心を温かく包み込んでくれるゆったりと流れる優雅なメロディと、それを支える重厚な和音を意識しながら、穏やかに演奏してみましょう。






