ヴィジュアル系の名曲。V系ロックを代表する定番の人気曲
X JAPANが火をつけ、90年代に爆発的なブームとなったヴィジュアル系ロック。
下火だった時期もありましたが、現在ではもはや海外でも「Visual-Kei」という言葉で通じる一大ジャンルとして定番化しました。
メタルやゴシックロック、クラシックにパンクまで、さまざまなジャンルを「ヴィジュアル系」というパッケージに収めることで多彩な表現を可能にした、まさに日本独自の音楽ジャンルと呼んでいいでしょう。
今回はそんなヴィジュアル系バンドの中でも、その歴史を象徴する数々の名曲をご紹介します!
ヴィジュアル系の名曲。V系ロックを代表する定番の人気曲(61〜70)
浮遊した理想D’espairsRay

2000年代のネオヴィジュアル系シーンにおいて、暗黒的な美学と重厚なサウンドで独自の世界観を築いたD’espairsRayの楽曲です。
本作は、2004年9月に発売されたシングル『GEMINI』に収録されています。
インダストリアルメタルやニューメタルを感じさせる重く歪んだギターと、地の底を這うようなリズムが特徴的です。
そこに重なる、痛覚や喪失を描いた詩的な歌詞と、荒々しさとメロディアスさを行き来するボーカルが、幻想と現実が入り交じる退廃的な空間を生み出しています。
翌年に発売された1stフルアルバム『Coll:set』にも収録され、インディーズチャートを賑わせた初期の代表作です。
激しいロックアンサンブルと耽美なメロディを併せ持つため、ラウドな音を求める方にも、メロディアスなヴィジュアル系を好む方にもおすすめのナンバーです。
神歌Phantasmagoria

関西のインディーズシーンを牽引したPhantasmagoriaの楽曲です。
2007年7月に生産限定盤として発売されたマキシシングル『神歌』の表題曲となっています。
荘厳なタイトルが示すとおり、宗教的でファンタジックなイメージと、メロディックメタルを思わせる重厚なバンドサウンドが融合したナンバーですよね。
もともとはメジャーデビュー曲として予定されていた背景があり、バンドの終幕期を飾るラストシングルとして、集大成的な重みが込められています。
キャッチーでありながら、どこか哀愁と終末感を感じさせる旋律が秀逸です。
ライブ映えするアンセムとして、当時のビジュアル系が持つ過剰な様式美を堪能したい人にぜひおすすめしたい一曲です。
サイレントイヴSadie

大阪発のヴィジュアル系ロックバンド、Sadieの楽曲です。
2007年7月に発売されたミニアルバム『THE BULLET STORM』に収録されたナンバーで、ヘヴィなサウンドに哀愁を帯びたメロディが同居する、彼らの初期を代表する一曲です。
本作は、居場所を見つけられない孤独や、別れを必然として受け止めようとする苦しみを重厚なバンドサウンドで表現しています。
激しいギターリフとタイトなリズム隊が感情の沈み込みを作り出し、サビでの叙情的な旋律が聴く者の心に強く響き渡ります。
内省的で痛みを伴う言葉が並び、救いを求めるような姿勢はヴィジュアル系ならではの精神世界を感じさせます。
孤独を感じている時や、心の奥底にある感情に浸りたい時にぜひ聴いてほしい一曲です。
DEEP SKYSyndrome

重く陰影のあるロックサウンドをベースにしつつ、哀愁あるメロディーで激しさと叙情性を両立させたナンバーです。
2000年から2002年まで活動し、のちのV系シーンへ多大な影響を与えたSyndromeの楽曲。
同年3月にデモテープ『SEXUAL』へ収録されて広まり、12月に発売された5000枚限定のミニアルバム『蘇生』にも収められました。
閉塞感や孤独を描きつつ再生への思いをにじませたダークな世界観が魅力。
コテ系のルーツをたどりたい方におすすめの1曲です。
PLACEWaive

関西発のロックバンド、Waiveが2000年10月に発売したマキシシングル『PINK DISTORTION』に収録された初期の重要曲です。
ギターの杉本善徳さんが手がけた透明感のあるメロディーと疾走感が胸を打ちます。
明るさと痛みが同居するような情緒的なロックサウンドの原型を感じさせる仕上がりです。
「居場所」をめぐる葛藤や寂しさを、キャッチーなメロディーの中に封じ込めた歌詞世界も大きな魅力。
ヴィジュアル系の枠を超え、まっすぐなメロディーロックを求める方におすすめの一曲です。
Follow the night lightdeadman

名古屋発のオルタナティヴな魅力を持つビジュアル系バンド、deadmanの楽曲です。
夜のなかに小さな光を見出すような、退廃的でありながらも幻想的な雰囲気が漂うこの楽曲は、暗闇のなかでしか見えない希望を描いています。
ボーカリスト眞呼さんの繊細な感情表現と、ギタリストaieさんが織りなす空間の揺らぎが素晴らしいですよね。
2005年12月当時に発売されたアルバム『in the direction of sunrise and night light』に収録されたナンバーで、2024年には再録版も制作されました。
静かに物思いにふけりたい夜に聴くのがおすすめです。
ダークな世界観の奥にある温かさに触れたい人へ、深く心に寄り添ってくれる本作は必聴です。
泡沫-utakata-heidi.

切なさを帯びたメロディーと内省的な言葉の連なりが胸を打つ、heidi.の楽曲です。
2007年4月に発売されたフルアルバム『渦奏』に収録されています。
その後、2012年2月や2016年6月のベストアルバムにもリマスター版や新録バージョンが収められ、バンドの歩みとともに長く愛されてきたナンバーです。
激しいビートに頼るのではなく、儚い命や人間の弱さを肯定するようなテーマが、ボーカルの甘く陰影のある声で豊かに表現されています。
この楽曲は、ヴィジュアル系らしい空気感を保ちながらも、叙情的なロックサウンドを好む方にぴったりです。
静かな夜にひとりで思いを巡らせたいときに、本作を聴いてみてはいかがでしょうか。
愁Kagrra

「ネオジャパネスク」を掲げ、和装や古語を取り入れた独自の世界観で多くのファンを魅了した5人組ロックバンド、kagrra,。
2004年1月に彼らのメジャーデビューシングルとして発売された楽曲で、同年3月にリリースされたアルバム『京』にも収録されています。
激しいギターリフや疾走感のあるビートではなく、哀愁を帯びたメロディアスなロックサウンドに和風の旋律を重ねた、流麗なアンサンブルが耳に残りますよね。
一志さんの艷やかな歌声と、古典的で幻想的なリリックが溶け合い、過ぎ去った時間や失われた想いを見つめるような切なさが胸をしめつけます。
ビジュアル系というジャンルの中で、日本的な情緒を追求したい方におすすめのナンバーです。
PULSE_Lynch.

ダークで重厚なサウンドと美しいメロディを融合させた独自のスタイルで支持を集めるロックバンド、lynch.の楽曲です。
2007年11月に発売されたアルバム『THE BURIED』に収録されており、初期の彼らが持つハードコアやメタルコア的な要素が色濃く反映されたアグレッシブなナンバーとなっています。
疾走感のあるタイトなバンドアンサンブルと、肉体的で過激な言葉が並ぶリリックが特徴的ですよね。
荒々しいシャウトや早口気味のフレーズが、ライブでの圧倒的な熱量を連想させます。
メジャー以降の洗練されたアレンジとは異なる、インディーズ期ならではの生々しい衝動を体感したい方にオススメの一曲です。
ザクロ型の憂鬱the GazettE

神奈川県で2002年に結成され、インダストリアルやラウドロックを横断する音楽性で支持を集めてきたthe GazettE。
彼らがインディーズ期の2004年7月に発売したシングル曲です。
のちにフルアルバム『DISORDER』にも収録されました。
病室を思わせる描写から始まり、別れや後悔といった感情がドラマチックに描かれています。
ヘヴィなギターサウンドと、切なく泣きの要素を含んだメロディが見事に融合したミディアムナンバーですね。
ルキさんの表現力豊かなボーカルが、胸を締めつけます。
初期の彼らが持つ叙情性や物語性が詰まった本作は、ドラマチックなバラードが好きな方にぜひ聴いていただきたい一曲です。
ヴィジュアル系の名曲。V系ロックを代表する定番の人気曲(71〜80)
スマイル一番いい♀アンティック‐珈琲店‐

「ダンスロック」を掲げ、カラフルでポップな世界観を展開したアンティック-珈琲店-が、2006年9月に3か月連続リリース企画の第1弾として発売したシングルです。
この楽曲は、疾走感のあるポップロックサウンドと、明るく前向きなメッセージが詰まった歌詞が魅力ですよね。
インディーズチャートでも上位にランクインした本作は、笑顔と元気を与えてくれるキャッチーなメロディーで、ライブでも定番の盛り上がりを見せます。
少し落ち込んだ時や、テンションを上げたい時におすすめの、ビジュアル系シーンに新たな風を吹き込んだハッピーな一曲です。
開戦宣言ギルガメッシュ

2000年代のヴィジュアル系シーンにおいて、ラウドでミクスチャーな独自の音楽性を築き上げたバンド、ギルガメッシュ。
彼らがインディーズ初期の2004年8月にライカエジソン限定500枚で世に送り出した『【開戦宣言】~企画型円盤~』の表題曲は、のちに同年10月、2ndプレス盤として全国流通された楽曲です。
低く歪んだギターリフと直線的なリズムが織りなすニュー・メタル的なグルーヴに、ボーカル・左迅さんの鋭い言葉の圧が絡み合います。
周囲の視線を気にせず我が道を行くという強い意志が込められており、粗削りながらもバンドの初期衝動がそのまま封じ込められた一曲です。
激しいサウンドや熱量の高いロックが好きな方へ、ぜひおすすめしたいナンバーです。
紫陽花シド

2003年結成のロックバンド、シドが2004年にインディーズで発売したアルバム『憐哀-レンアイ-』の1曲目を飾る楽曲です。
のちにポップロック路線で広く支持を集める彼らですが、本作は昭和歌謡やフォークの哀愁を取り入れた初期の音楽性が色濃く反映されています。
ボーカルのマオさんが描く、雨の情景と喪失感、終わった恋への後悔が入り混じる文学的な詞世界を、Shinjiさんが作曲した叙情的なメロディラインが引き立てています。
過度に洗練されていないバンドサウンドにはインディーズ期ならではの生々しさがあり、雨音や失恋の余韻を感じさせる仕上がりです。
メジャーデビュー前の少し湿り気のある彼らの原点に触れたい方や、切ない歌謡ロックの世界観に浸りたい方におすすめの一曲です。
イロコイバロック

2002年2月に発売された通常盤のアルバム『東京ストリッパー』の冒頭を飾る本作は、バロックの初期を代表する一曲です。
恋愛を退廃的かつ滑稽に描いた歌詞世界をボーカルの怜さんが演劇的に歌い上げ、ギターの晃さんらによる軽快でジャジーなサウンドと絶妙に絡み合います。
メディアタイアップではなく、ライブや口コミを通じて評価を高めたことからも、当時の彼らが持つストリート感や遊び心の強さがうかがえますよね。
お洒落系とも呼ばれたジャンルレスな音楽性は、のちにベストアルバム『brq 2001-2004』にも収録され、今もなお色褪せない中毒性を放っています。
夜の都会を思わせる猥雑な空気感を楽しみたい方におすすめしたいロックチューンです。
絶望ムック

茨城県出身のロックバンド、ムックがインディーズ時代の2002年9月に発売したアルバム『葬ラ謳』に収録された楽曲です。
初期のバンドが持つ暗黒性や激情、叙情性を象徴する代表作として知られています。
ミヤさんが作詞と作曲を手がけ、希望や慰めを拒絶する強い虚無感が描かれています。
重く歪んだギターや切迫感のあるリズム、怒号に近い逹瑯さんのボーカルが重なり合い、情念を叩きつけるような音像が作り出されています。
タイアップなどはありませんが、当時のアンダーグラウンドな空気感を色濃く残しており、精神的な痛みをストレートに感じたい気分のときにぴったりなナンバーです。
会いたくて彩冷える

透明感のあるギターサウンドと、切ない恋心をえがいた歌詞が胸にひびくこの曲は、2004年に結成された彩冷えるが2009年5月に発売したメジャーデビューシングルです。
日本テレビ系『音楽戦士 MUSIC FIGHTER』のエンディングテーマにも起用されました。
雨の情景をモチーフに、片想いの甘酸っぱさを歌い上げる本作は、華やかでポップなメロディラインが印象的です。
キャッチーなサビのメロディは、青春時代をすごした方にはもちろん、最近ビジュアル系の音楽にふれた方にもおすすめの1曲です。
バンドの持つ叙情性と親しみやすさがぎゅっとつまった、ポップロックの佳作といえるでしょう。
縄蜉蝣

過激な表現と哀愁を帯びたメロディーで2000年代のシーンに強烈なインパクトを残したロックバンド、蜉蝣。
2001年に発売されたシングル『発狂逆立ちオナニスト』に収録されたナンバーで、彼らの持つ内面的な痛みが色濃く表れています。
愛する人を失うことへの恐怖や、相手を縛りつけたいという狂気的な依存心を描いたリリックは、暗く湿ったサウンドと相まって心を締めつけますよね。
2006年発売のベストアルバム『心中歌』で再録されるなど、長きにわたりファンから愛され続けた、初期の彼らを代表する名曲です。
Girls. Be Ambitious雅~miyavi~

ソロアーティストとして海外でも活躍する雅-MIYAVI-さんの初期衝動が詰まった楽曲です。
2002年10月に発売されたアルバム『雅楽-gagaku-』に収録されており、パンキッシュな勢いとメロディアスなサビが融合した荒削りなサウンドが印象的です。
痛みを抱えながらも前を向こうとする複雑な感情を、関西弁を交えた独自の言葉遣いで綴っています。
2007年のKAVKI BOIZ期には新たなアレンジで生まれ変わるなど、長きにわたり愛され続けている本作。
彼の原点を知りたい、という方に強くおすすめしたいナンバーです。
Re:plicaDué le quartz
妖しさと叙情性が交錯する、Dué le quartzの楽曲です。
2001年8月にリリースされたシングル作品で、激しさよりも喪失感や内省を前面に押し出したバラード的アプローチが光ります。
当時のヴィジュアル系インディーズシーンを象徴するような、白や鏡をモチーフにした退廃的で美しい世界観が魅力的ですね。
のちにMIYAVIとして世界へ羽ばたく雅〜みやび〜さんの初期のギタープレイや、情念を込めて歌い上げるSakitoさんのボーカルも聴きどころです。
当時の熱気あふれるファン文化を懐かしむ方はもちろん、00年代初頭の濃密な空気を味わいたい方にもおすすめしたい一曲です。
メイドインマイン。BugLug

バンドとしては初期の曲です。
当時まだドラムは正式メンバーは不在だった曲でもあります。
この頃はポップロックというコンセプトのもと、型にはまらない曲もあり、特にこの曲は一般の方にも聴きやすい明るくパワフルな曲だと思います。




