「楽劇王」の名前で知られる19世紀のドイツの作曲家、リヒャルト・ワーグナーの名曲を集めました!
ほとんどの自作歌劇=オペラで台本を書き、作曲家だけではなく文筆家としても知られており、19世紀後半のヨーロッパに広く影響を及ぼした人物のひとりです。
楽劇王と言われるだけあって、非常に楽劇が多いのですが、「交響曲 ハ長調」など交響曲も残しており、ピアノ曲や歌曲も多く残っています。
また、吹奏楽になじみある方は『エルザへの大聖堂への行列』でこのワーグナーの名前を見たことがあるかと思います。
今回はそのワーグナーの名曲をセレクトしました。
ぜひご視聴ください!
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リヒャルト・ワーグナーの名曲。人気のクラシック音楽(1〜10)
歌劇「ローエングリン」:婚礼の合唱NEW!Richard Wagner

世界中の結婚式で祝福のメロディーとして親しまれている、荘厳で美しい合唱曲です。
数々の革新的なオペラを手がけたことで知られるドイツの作曲家、リヒャルト・ワーグナー。
ワーグナーが1850年8月に初演されたオペラ『Lohengrin』のために作曲した本作は、真心で二人を導き、その未来を祝福するという、心温まるメッセージが込められています。
華やかで感動的なハーモニーが織りなすメロディーラインが胸を打ちますね。
本作は1858年1月の英国王室の婚礼で用いられたことをきっかけに、祝福の定番曲として世界中に広まりました。
神聖でありながらも希望に満ちた楽曲なので、人生の特別な門出を彩るBGMにしてみてはいかがでしょうか?
ファウスト序曲 ニ短調 WWV 59(1839/40年)Richard Wagner

ドイツの名詩人ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの『ファウスト』に触発された演奏会用序曲です。
緩やかな序奏から始まり、チューバの重厚なモティーフと弦楽器の応答が印象的。
主部では半音階のような第1主題と明るい第2主題が展開され、ドラマチックな音楽が繰り広げられます。
ニ短調からニ長調への転調は、暗闇から光への移行を象徴し、ファウストの内面的葛藤や魂の探求を音楽で描写しています。
1844年7月にドレスデンで初演されましたが、1852年にリストが再演するまでしばらく忘れられていました。
本作は、リヒャルト・ワーグナーの劇的表現力と巧みなオーケストレーションを示す重要な作品です。
ゲーテ文学に興味がある方や、ワーグナーの音楽的発展を理解したい方におすすめの1曲です。
楽劇「トリスタンとイゾルデ」より「愛の死」Richard Wagner

リヒャルト・ワーグナーの代表的作品である楽劇『トリスタンとイゾルデ』の終幕を飾る名場面です。
トリスタンの亡骸の傍らでイゾルデが歌う、愛と死の融合を描いた曲として知られています。
半音階の和声進行や豊かなオーケストレーションにより、登場人物の深い感情が見事に表現されています。
1865年6月にミュンヘンで初演された本作は、その革新的な音楽語法で後世に大きな影響を与えました。
愛と死、そして救済をテーマにした壮大な物語と、それを見事に音楽で描き切った作曲技法に魅了される方におすすめの一曲です。
ジークフリート牧歌 ホ長調 WWV 103(1870年)Richard Wagner

「ジークフリート牧歌」は、リヒャルト・ワーグナーが妻コジマへの誕生日とクリスマスの贈り物として作曲されました。
ジークフリートとはワーグナーの息子ジークフリート・ワーグナーのことで、産んでくれたコジマに、ねぎらいと感謝を示す音楽として作曲されました。
私的な団欒の音楽として作曲されたため、もともとは公に出るような曲ではありませんでしたが、1878年に出版されると人気を呼び、ワーグナー家の家計を潤した家族のためにあるような曲でした。
牧歌ということもあって、激しい部分はなくとても楽器の音色の美しさが出る名曲です。
弦楽器のアンサンブルと時折見せる管楽器のロングトーンとソロの掛け合いに涙するでしょう。
心を穏やかにして聞けるワーグナーの名曲です。
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より「第1幕への前奏曲」Richard Wagner

ドイツを代表する作曲家リヒャルト・ワーグナーの傑作、壮大な物語を描いた音楽劇の前奏曲です。
1862年に作曲されたこの作品は、ギルドの主題、マイスタージンガーの行進曲、愛のテーマが特徴的です。
約10分の演奏時間で、オーケストラの豊かな音色が織りなす美しい旋律が聴く人を魅了します。
本作は、音楽と詩の伝統、そして新しい才能の台頭という普遍的なテーマを探求しています。
愛と芸術、伝統と革新の葛藤を描いた物語は、聴衆の心に深く響きます。
クラシック音楽愛好家はもちろん、人間ドラマに興味がある方にもおすすめの一曲です。
歌劇「ローエングリン」より第1幕への前奏曲Richard Wagner

聖杯の輝きを音楽で表現した壮大な前奏曲です。
繊細な弦楽器の和音から始まり、次第に高揚していく音楽の流れは、天上から降臨し再び天に戻る聖杯の様子を見事に描き出しています。
特に金管楽器による力強いコラールは、聴く者の心に深い感動を与えます。
神秘的で崇高な雰囲気を持つこの曲は、多くの作曲家や芸術家に影響を与え、ロシアの作曲家チャイコフスキーからも高い評価を受けました。
映画『独裁者』でも使用され、その壮大さと神秘性が印象的な場面を演出しています。
クラシック音楽の魅力を存分に味わいたい方におすすめの一曲です。
歌劇「ローエングリン」第2幕より「エルザの大聖堂への行列」Richard Wagner

歌劇「ローエングリン」第2幕より「エルザの大聖堂への行列」。
エルザが婚礼の式のために礼拝堂へ向かう場面の音楽で、美しく魅力的な旋律に胸が高鳴ります。
オーケストラが原曲ですが、吹奏楽で編曲されたバージョンで演奏されることが多く、吹奏楽出身者にもなじみがあるリヒャルト・ワーグナーの傑作です。
日本テレビ「笑ってコラえて!」で企画された吹奏楽の旅2010にて、吹奏楽の神様といわれた屋比久勲先生が部活の練習の最後に毎回この「エルザの大聖堂への行列」を演奏することが話題となりました。
スローなテンポで歌い上げ、最後は壮大な雰囲気で終わります。
シンバルがとてもいい味を出しています。
す。
心の痛みを音楽で表現したい方や、マーラーの音楽世界に触れてみたい方にぴったりの曲ではないでしょうか。
楽劇「ワルキューレ」第3幕への前奏曲「ワルキューレの騎行」Richard Wagner

かっこよく、映画音楽のようなクラシック作品として知られるリヒャルト・ワーグナーが作曲した楽劇「ワルキューレ」第3幕への前奏曲「ワルキューレの騎行」です。
「ワルキューレ」とは、北欧神話に登場する複数の半神を指し「戦死者を選ぶ者」という意味を持っていて、映画『地獄の黙示録』劇中でも使われたり、CMなどでも使用される曲ですので楽劇「ワルキューレ」自体を見たことはなくてもこの曲は知っているという方も多いのではないでしょうか。
木管のトレモロとストリングスの駆け上がり、ホルンが吹き始めるとテンションが上がってきますね!
金管の迫力がこの曲の命です!
歌劇「タンホイザー」より「夕星の歌」Richard Wagner

リヒャルト・ワーグナーの『タンホイザー』から一つの美しいアリアをご紹介します。
バリトン歌手が歌うこの曲は、深い感情と美しい旋律で聴く人の心を捉えます。
夕暮れ時の情景描写から始まり、夕星に祈りを捧げる様子が歌われています。
友人の魂の安らかな旅立ちを願う歌詞には、純粋な愛と自己犠牲のテーマが込められています。
1845年10月にドレスデンで初演されて以来、多くの人々に愛され続けてきた本作。
その叙情的な旋律と深い感動は、クラシック音楽ファンだけでなく、心に響く音楽を求める全ての人におすすめです。
演奏会用序曲第1番 ニ短調 WWV 20Richard Wagner

リヒャルト・ワーグナーの才能が開花し始めた初期の管弦楽作品です。
ニ短調の調性が醸し出す劇的な雰囲気と、繊細なメロディーラインが絶妙に絡み合い、聴く者を魅了します。
若き日のワーグナーの創作意欲と情熱が感じられる一曲で、後の壮大なオペラ作品への布石とも言えるでしょう。
ロマン派音楽の影響を強く受けており、ベートーヴェンやウェーバーへの敬意が垣間見れます。
1831年、18歳のワーグナーが手掛けたこの序曲は、ワーグナーの音楽的探求心を如実に表しています。
ワーグナーの音楽に興味がある方や、クラシック音楽の歴史をたどりたい方におすすめの一曲です。
リヒャルト・ワーグナーの名曲。人気のクラシック音楽(11〜20)
演奏会用序曲第2番 ハ長調 WWV 27(1832年)Richard Wagner

激しくも美しい交響曲の傑作がここにあります。
1832年に作曲されたこの序曲は、若き日のリヒャルト・ワーグナーの才能が光る作品です。
ハ長調の明るい調性と、力強さと繊細さが絶妙に調和した音楽は、聴く者の心をつかんで離しません。
伝統的な形式に従いながらも、ワーグナーによる独自の個性が感じられる本作は、ワーグナーの音楽的成長を垣間見る貴重な1曲。
クラシック音楽ファンはもちろん、ワーグナーの壮大なオペラに触れる前の入門編としてもおすすめです。
若き天才の情熱と探求心が詰まった、19世紀音楽の魅力を存分に味わえる作品といえるでしょう。
交響曲 ハ長調 WWV 29(1832年)Richard Wagner

「楽劇王」の異名として知られるリヒャルト・ワーグナーですが、交響曲の名曲も残しています。
数は多くはないのですが、この交響曲はハ長調で明るく、4楽章まであり、演奏時間も40分で比較的交響曲らしい楽曲です。
2楽章だけはイ短調で、暗めな雰囲気が出ていますが、他の楽章は全部ハ長調で書かれており、ワーグナー唯一の交響曲となっています。
楽劇のイメージが強いのかなかなか演奏されることはないのですが、ワーグナーの隠れた名曲ですので学生オーケストラや社会人オーケストラに所属している方はレパートリーの候補としていかがでしょうか。
歌劇「ローエングリン」より「結婚行進曲」Richard Wagner

歌劇「ローエングリン」より「結婚行進曲」です。
第3幕第1場で演奏され、フェリックス・メンデルスゾーンの「結婚行進曲」と並んで有名であり、結婚式ではオルガンなどで演奏されることが多い曲です。
『婚礼の合唱』とも知られる曲ですが、オペラで結婚した二人は最後では別れてしまうのでドイツでは結婚式にこの曲をオルガンで演奏することを禁止する教会もあるほど。
2大結婚行進曲といわれる2曲ですが、リヒャルト・ワーグナーもメンデルスゾーンと同じ時代、ドイツで活躍していたため仲間であり、ライバルな存在です。
メンデルスゾーンはテンポが速く、快活で華やかですが、ワーグナーの方はゆっくりしていてどちらかといえば荘厳な雰囲気です。
結婚式で流す場合はぜひ聞き比べて背景も知ってから聞くと選曲意識も変わると思います。
序曲『ポーランド』ハ長調 WWV 39(1836年)Richard Wagner

ポーランドの独立運動に共感した作曲家の思いが込められた序曲です。
ハ長調の明るく力強い旋律が特徴的で、ポロネーズのリズムを取り入れた民族的な色彩が豊かな音楽となっています。
豊かな和声とオーケストレーションが、音楽に深みと壮大さを与えています。
1836年3月29日にマクデブルクで初演された本作は、ポーランドの民族的情熱や独立への渇望を象徴的に表現しています。
政治的・社会的なテーマに関心を持つ音楽ファンや、19世紀ヨーロッパの歴史に興味がある方におすすめの1曲です。
序曲『ルール・ブリタニア』ニ長調 WWV 42(1837年)Richard Wagner

壮大な序曲が響き渡ります。
1837年に完成したこの曲は、イギリスの愛国歌「ルール・ブリタニア」を主題に、24歳のリヒャルト・ワーグナーが才能を発揮した作品です。
約12分の演奏時間で、華やかなオーケストレーションが特徴的。
ニ長調の明るい調性と、ロマン派的な管弦楽法が見事に融合しています。
1838年3月、リガでワーグナー本人の指揮により初演されました。
本作は、ワーグナーの若き日の情熱と創造性を感じさせます。
クラシック音楽に興味のある方はもちろん、壮大な音楽を楽しみたい方にもおすすめです。
楽劇「ワルキューレ」第1幕よりRichard Wagner

楽劇『ワルキューレ』第1幕は、双子の兄妹ジークムントとジークリンデの出会いと愛を描いた名場面です。
嵐の夜、傷ついたジークムントがフンディングの館に逃げ込み、ジークリンデと出会う様子が描かれています。
二人は互いに強く惹かれ合い、双子の兄妹だと知りながらも愛を選びます。
ワーグナーの特徴であるライトモティーフが巧みに使用され、登場人物の感情や状況が音楽的に表現されています。
愛と運命、禁断の関係をテーマにした本作は、ドラマチックな展開と豊かな音楽表現が融合した傑作です。
クラシック音楽や物語性のある作品を楽しみたい方におすすめの1曲です。
歌劇「さまよえるオランダ人」より「水夫の合唱」Richard Wagner

ノルウェー船の水夫たちが帰郷の喜びを歌う場面で演奏される激しく陽気な合唱です。
厳しい航海を終えた解放感から宴会を開き、騒ぎはしゃぐ水夫たちの歌声が、隣に停泊する不気味なオランダ船との対比を際立たせています。
明るく単純な和音進行から始まり、再現部では半音階の不気味なトレモロやスケールが加わり、幽霊船が目覚める不穏な空気を醸し出す巧みなオーケストレーションが特徴です。
1843年に初演された本作は、リヒャルト・ワーグナーが自らの航海中の体験やハイネの著作から着想を得て作曲されました。
オペラファンはもちろん、ドラマティックな音楽と物語を楽しみたい方にもおすすめの1曲です。
皇帝行進曲 変ロ長調 WWV 104(1871年)Richard Wagner

ドイツ帝国の成立を祝う壮大な行進曲として知られています。
荘厳で力強い旋律が特徴的で、金管楽器や打楽器が効果的に使用され、聴衆に高揚感と威厳を与える構成となっています。
この作品には、リヒャルト・ワーグナー自らが作詞した歌詞が付されており、皇帝への忠誠や国家の繁栄、未来への希望が歌われています。
本作は、1871年に完成され、当時のドイツ国民の愛国心を高揚させる目的で作曲されました。
愛国的な感情が色濃く反映されており、国家の団結と新たな時代の到来を強調しています。
ドイツの歴史や音楽史に興味がある方、壮大な行進曲を楽しみたい方におすすめの1曲です。
楽劇「神々の黄昏」より「ジークフリートの葬送行進曲」Richard Wagner

リヒャルト・ワーグナーの代表作『ニーベルングの指環』の最終作から選ばれた本作は、壮大な音楽ドラマの集大成と言えます。
荘厳な音楽が英雄の死を悼み、物語の転換点を象徴しています。
複数のライトモチーフを巧みに織り交ぜ、ジークフリートの生涯と運命を音で描き出す手法は見事です。
1876年8月にバイロイト祝祭劇場で初演された際、聴衆を圧倒したことでしょう。
言葉を超えた音楽の力で深い感情を表現し、物語のクライマックスを印象付けます。
楽劇王ワーグナーの音楽世界に触れたい方、壮大な物語と音楽の融合を体験したい方におすすめの一曲です。
歌劇「タンホイザー」より「大行進曲」Richard Wagner

壮大で華やかな曲調が特徴的なこの楽曲は、ヴァルトブルク城で開催される歌合戦の場面を盛り上げる名曲です。
荘厳で力強い管弦楽の豊かな響きが、聴く人を魅了します。
官能的な愛と純粋な愛の間で葛藤する主人公の心情を象徴的に表現しており、物語の深みを増しています。
オペラの中でも特に人気が高く、単独でも演奏される機会の多い本作は、ロマン派音楽の魅力が詰まっています。
クラシック音楽初心者の方から、オペラや管弦楽の愛好家まで、幅広い層におすすめの一曲です。
1845年10月にドレスデンで初演されて以来、多くの人々に愛され続けている名曲をぜひお楽しみください。
リヒャルト・ワーグナーの名曲。人気のクラシック音楽(21〜30)
歌劇「タンホイザー」序曲Richard Wagner

荘厳なコラールで始まるこの序曲は、オペラ全体の主題を見事に凝縮しています。
「巡礼の合唱」と「ヴェーヌスベルクの音楽」が交互に現れる構成は、主人公タンホイザーの内的葛藤を象徴しており、聴く者の心を揺さぶります。
信仰と欲望の対立、そして最終的な救済というテーマが、壮大な音楽で表現されています。
1845年10月にドレスデンで初演されたこの曲は、当初は理解されませんでしたが、その後改訂を重ね、今では広く愛される名曲となっています。
オペラファンはもちろん、壮大な音楽と深い感情表現を求める音楽愛好家にもおすすめの一曲です。
歌劇「さまよえるオランダ人」より「ゼンタのバラード」Richard Wagner

歌劇「さまよえるオランダ人」より「ゼンタのバラード」。
第2幕で歌われ、荒れ狂う海をさまよう船とオランダ人を表した部分と、それを救うことができる誠実な乙女のことを表現した部分。
ソプラノはスウェーデンのオペラ歌手、ニーナ・シュテンメさんです。
歌劇『ローエングリン』より「エルザの大聖堂への入場」Wilhelm Wagner

荘厳で神聖な雰囲気を持つこの楽曲は、ゆったりとしたテンポで進行し、豊かなオーケストレーションが際立っています。
金管楽器と弦楽器の調和が美しく、聴く人の心に深い感動を与えます。
1850年8月に初演されたこの曲は、オペラの一場面を描写しており、主人公の純粋さや儀式の荘厳さを見事に表現しています。
結婚式や宗教的な儀式のBGMとしても使用され、多くの人々に親しまれています。
クラシック音楽に興味がある方はもちろん、心に響く美しい旋律を求めている方にもおすすめの一曲です。
オペラ「ローエングリン」第2幕より「エルザの大聖堂への行列」Richard Wagner

荘厳な旋律で始まり、次第に高揚感が増していくこの楽曲。
吹奏楽のレパートリーとしても人気を誇っています。
木管楽器による清らかな旋律が印象的で、コラール風の旋律が繰り返される中で、楽器編成やダイナミクスが徐々に拡大していきます。
エルザが婚礼のために大聖堂へ向かう様子を描写しており、純粋さと結婚への期待が表現されています。
1850年8月28日の初演以来、多くの人々を魅了し続けています。
オペラファンはもちろん、吹奏楽愛好家にもおすすめの一曲です。
荘厳な雰囲気や美しい旋律を味わいたい方にぜひ聴いてほしい名曲となっています。
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲Richard Wagner

華やかな音色が響き渡る、リヒャルト・ワーグナーの代表作の一つです。
荘厳な雰囲気と祝祭的な響きが特徴的で、表彰式にぴったりの一曲となっています。
1868年6月にミュンヘンで初演された本作は、16世紀のドイツを舞台に、伝統と革新の調和を描いた喜劇的な楽劇の前奏曲となっています。
20年以上の構想期間を経て完成した大作で、ワーグナーの芸術観が凝縮された名曲です。
式典や祝賀会など、晴れやかな場面で使用すると、場の雰囲気を一気に盛り上げてくれることでしょう。
エルザの大聖堂への行列Richard Wagner

荘厳な雰囲気がただよう本作は、オペラ『ローエングリン』の中で、エルザが大聖堂へ向かう場面を描いた壮大な楽曲です。
ゆったりとした木管楽器の旋律から始まり、次第に力強さを増していく構成は、聴く人の心に深い感動を与えます。
ワーグナーが1848年に作曲したこの曲は、オペラの一場面でありながら、単独の演奏曲としても高い人気を誇っています。
映画やドラマの重要なシーンでも使用されることが多く、厳かな雰囲気を醸し出す効果があります。
結婚式や表彰式など、人生の大切な瞬間を演出する曲として、ぴったりな一曲ですね。
楽劇「トリスタンとイゾルデ」より「第1幕への前奏曲」Richard Wagner

楽劇「トリスタンとイゾルデ」より「第1幕への前奏曲」。
中世ヨーロッパに広く語り伝えられるトリスタン伝説、騎士トリスタンとマルク王の妃となったイゾルデの悲恋をもとにしています。
演奏は、バイエルン国立歌劇場管弦楽団、指揮はズービン・メータさん。
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 第1幕、第3場 「はじめよ」 と春が森に我らを (ヴァルター)Richard Wagner

楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕より第3場。
「始めよ!」の合図により「資格試験の歌」を歌い始める場面。
ジークフリート・イェルザレムさん、ヘルマン・プライさん、ベルント・ワイクルさん、指揮はホルスト・シュタインさんです。
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第2幕より「ベックメッサーのセレナーデ」Richard Wagner

楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第2幕、第6場「ベックメッサーのセレナーデ」。
バリトンはテオ・アダムさんとジークフリート・ローレンツさん。
管弦楽はドイツ・ベルリンシュターツカペレ・ベルリン、指揮はオトマール・スウィトナーさんです。
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第3幕、第4場より「愛の洗礼式」Richard Wagner

楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第3幕、第4場「愛の洗礼式」。
それぞれの思いを歌い上げる大変美しい五重唱です。
カリタ・マッティラさん、ジル・グローヴ さん、ベン・ヘプナーさん、マシュー・ポレンザーニさん、ジェームス・モリスさん。
リヒャルト・ワーグナーの名曲。人気のクラシック音楽(31〜40)
楽劇「ラインの黄金」よりRichard Wagner

楽劇「ニーベルングの指環」4部作より、序夜「ラインの黄金」抜粋。
新国立劇場の公演から、演奏はステファン・グールドさん、トーマス・ガゼリさん、ユッカ・ラジライネンさん。
オーケストラ、東京フィルハーモニー交響楽団、飯守泰次郎さんの指揮です。
楽劇「神々の黄昏」より「序奏」Richard Wagner

楽劇「ニーベルングの指環」第3夜「神々の黄昏」より「序奏」。
「運命の女神」である3人のノルンが登場し「過去」「現在」「未来」を歌う場面。
3人のノルンは、ダニエラ・デンシュラークさん、ピラール・バスケスさん、ユージニア・ビザンコートさんです。
楽劇「神々の黄昏」第3幕より「ブリュンヒルデの自己犠牲」Richard Wagner

楽劇「ニーベルングの指環」第3夜「神々の黄昏」第3幕より「ブリュンヒルデの自己犠牲」。
ブリュンヒルデが、ジークフリートの亡骸を前にこれまでの思いを歌い、そして終結に向かう場面。
ソプラノは、イギリスのオペラ歌手、グィネス・ジョーンズさんです。
歌劇「さまよえるオランダ人」より「オランダ人のモノローグ」Richard Wagner

歌劇「さまよえるオランダ人」より「例の期限が過ぎた」「オランダ人のモノローグ」。
第1幕で、オランダ人が呪われた自分の運命を歌う場面。
バリトンは、古川精一さん。
ピアノは、ユーリー・ コジェヴァートフさんです。
王子ホールでのリサイタルの模様。
歌劇「さまよえるオランダ人」序曲Richard Wagner

歌劇「さまよえるオランダ人」序曲。
喜望峰近海で目撃されるというオランダ人幽霊船の伝説をもとにした作品。
演奏のRTVE交響楽団はスペイン・マドリードのスペイン国営放送局(RTVE)所属のオーケストラです。
指揮は、ギレルモ・ガルシア・カルヴォさん。
歌劇「タンホイザー」より「歌の殿堂のアリア」Richard Wagner

歌劇「タンホイザー」より「歌の殿堂のアリア」。
アメリカのオペラ歌手、デボラ・フォークトさんのソプラノ。
オーケストラは、メトロポリタン歌劇場管弦楽団、アメリカのコンダクター&ピアニスト、ジェームズ・ローレンス・レヴァインさんの指揮です。
歌劇「リエンツィ」序曲Richard Wagner

歌劇「リエンツィ」序曲。
正式なタイトルは「リエンツィ、最後の護民官」で、14世紀のローマに実在した政治家「コーラ・ディ・リエンツィ」をモデルにしています。
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏、指揮はドイツのクラウス・テンシュテットさん。
ワーグナー《トリスタンとイゾルデ》第1幕全曲 ニルソン/ショルティ指揮Richard Wagner

牧歌曲のみならず、さまざまな音楽ジャンルを手掛けてきた偉大な作曲家である、ワーグナーの牧歌曲です。
他の作品と比べるとやや低調なリズムで演奏が繰り広げられており、歌詞も悲哀と悲しみを表現する部分が多い点が特徴です。
歌劇「ワルキューレ」より「ヴォータンの告別と魔の炎の音楽」Richard Wagner

全身にタトゥーを刻み、いかつい風貌と巨体が個性的なロシア出身のバス・バリトン歌手。
スキャンダルがきっかけで現在では第一線を退いていますが、オペラでも主要レパートリーをこなすほどの実力を持っており、この曲でも豊麗な歌声を聴かせてくれています。
結婚行進曲(オルガン)Richard Wagner

『結婚行進曲』はいろいろありますが、ワーグナーの作品はしっとりした印象です。
メンデルスゾーンの作品と並ぶ、有名なウェディングマーチです。
オルガンでの演奏は教会のイメージが強く、結婚式にふさわしい感じですね。
ワーグナーの作品はオルガンがとてもお似合いです。
リヒャルト・ワーグナーの名曲。人気のクラシック音楽(41〜50)
E.B.キーツのためのアルバムの綴り WWV 64Richard Wagner

リヒャルト・ワーグナーの絶え間ない探求心を映し出す貴重なピアノ曲、『E.B.キーツのためのアルバムの綴り WWV 64』。
1840年、ワーグナーがエルンスト・ベネディクト・キーツへの友情を込めて作曲したこの作品は、彼のオペラが持つ壮大さとは対照的に、落ち着いた情感と純粋な美しさをたたえています。
ワーグナーがエピソードや豊かなドラマを抜きにして紡ぎ出したメロディーは、友情や個人的な感情の深さを静かに語りかけます。
この曲は、細やかな感情を表現する洗練されたピアノ奏者、またはワーグナーの異なる一面を発見したいリスナーに特にオススメです!
F.B.スコットのためのアルバムの綴り WWV 108Richard Wagner

音楽界の革命児、リヒャルト・ワーグナー。
彼の名は、主に壮大なオペラ作品によって知られていますが、ピアノ曲『アルバムの綴り「F.B.スコットのために」WWV 108』では、ドラマティックなワーグナー作品群とは打って変わり、穏やかでリリカルな美しさが追求されています。
友人や支援者へ個人的な感謝や記念の意を込めて作られたことから、曲全体から親密さや内省的要素が感じられる本作。
奥深い感情表現を細かなニュアンスで表現する楽しみを味わいながら、演奏してみてはいかがでしょうか。
ワーグナーの壮大なオペラ作品に親しんだ後に弾いてみると、そのギャップが新鮮な驚きをもたらすでしょう。
「ローエングリーン」より「第3幕への前奏曲」Richard Wagner

ローエングリンはアーサー王伝説に登場する騎士のひとり。
謀略に陥れられそうになっていた王女を、白鳥のひく舟に乗って現れ救った英雄です。
この前奏曲は、その王女との結婚式のシーンから始まる第3幕のはじめに演奏される非常に華やかなプレリュードです。
終盤のオーボエに耳を澄ませてみると、このあとに続く有名な「婚礼の合唱」のメロディが聴こえてきますよ。
エレジー 変イ長調 WWV 93Richard Wagner

ドイツの革新的な作曲家、リヒャルト・ワーグナーが残したピアノ小品『エレジー 変イ長調 WWV 93』は、彼の広範な作品群の中でもひときわ独特な魅力を放ちます。
素朴で穏やかなこのピアノ曲は、彼の楽劇『トリスタンとイゾルデ』の和声言語と類似しており、ワーグナーの音楽的深淵を掘り下げる上で貴重な存在といえるでしょう。
壮大なオペラからは想像もつかないような、この短く感動的な旋律は、静寂の中でこそその真価を発揮します。
リラックスしたい時や自己省察の瞬間、さらにはクラシック音楽への入門作としてもオススメです。
オペラ『ワルキューレ』より第3幕「ワルキューレの騎行」Richard Wagner

『ヴァルキューレの騎行』とも言われるリヒャルト・ワーグナーの曲では有名な曲です。
後期ロマン派最大のオペラ作曲家と言えば、ドイツのワーグナーで、ワーグナーは、演劇と文学と音楽を統合する総合芸術を目指しました。
「ニーベルングの指環」の中に含まれるこの曲は、第3幕の序盤で演奏され、ブリュンヒルデを含むワルキューレたちが戦場で戦士の魂を集める様子を描いています。
すぐに幕が開き、音楽に乗って8人のヴァルキューレたちが声を上げながら岩山に集まってきます。
木管楽器のトレモロと弦楽器の駆け上がりがテンションを上げ、ホルンとトランペットがあの有名な旋律を演奏します。
オーケストラで演奏する側もテンションが上がっていく曲です。
ジークフリート牧歌Richard Wagner

ワーグナーから妻へ、プレゼントとして送られた曲です。
ワーグナー夫妻の思い出がつまった曲のようです。
穏やかで繊細であり、加えて広がりすらある、とても魅力的な旋律です。
二人のすてきな愛情を表現しているのだと思います。
タンホイザー「序曲」Richard Wagner

「タンホイザー序曲」は、全3幕で構成される歌劇「タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦」で演奏されます。
壮大な自然を想像させます。
クラリネット、ファゴット、ホルンから始まる音が魅力的です。
弦楽器や管楽器の音がとてもしっかりと響いていて、この曲の聴きどころともいえます。
チューリヒのフィールリープヒェン WWV88Richard Wagner

『チューリヒのフィールリープヒェン WWV88』は、素朴で穏やかな魅力にあふれたピアノ作品です。
リヒャルト・ワーグナーがスイスのチューリヒで過ごした亡命期に作曲されたこの曲は、ロマンティックなワルツであり、その演奏時間はわずか約1分10秒と短いながらも深い感動を与えます。
彼が手掛けた楽劇とのギャップを楽しむなら、この作品はイチオシ!
ピアノを愛する者なら、その繊細なメロディに触れ、ワーグナーの異なる一面を感じ取ることができるでしょう。
ニュルンベルクのマイスタジンガーより第一幕への序章Richard Wagner

結婚式や披露宴の晴れ舞台を彩る名曲といえば、リヒャルト・ワーグナーのオペラ『ニュルンベルクのマイスタージンガー』の第一幕への序章が思い浮かぶという方も多いのでは?
1868年6月にミュンヘンで初演されたこの作品は、豊かなオーケストレーションが特徴的。
ピッコロやフルート、オーボエなど、さまざまな楽器の音色が織りなす華やかな旋律は、新郎新婦の門出を祝福するにふさわしい雰囲気を醸し出します。
16世紀のニュルンベルクを舞台にした物語を反映し、マイスタージンガーたちの活動的な音楽が導入されるなど、ドイツ文化への深い愛情も感じられる1曲です。
ニーベルングの指環「神々の黄昏」夜明けとジークフリートのラインへの旅Richard Wagner

バイロイト祝祭音楽祭は、ワーグナーが自作の「ニーベルングの指環」を上演するために作った音楽祭で、毎年7月下旬から8月にかけて開かれています。
「ニーベルングの指環」4部作はワーグナー35歳から61歳にかけて作曲され、上演には約15時間を要するため、少なくとも4日間がかけられるという作品です。