「楽劇王」の名前で知られる19世紀のドイツの作曲家、リヒャルト・ワーグナーの名曲を集めました!
ほとんどの自作歌劇=オペラで台本を書き、作曲家だけではなく文筆家としても知られており、19世紀後半のヨーロッパに広く影響を及ぼした人物のひとりです。
楽劇王と言われるだけあって、非常に楽劇が多いのですが、「交響曲 ハ長調」など交響曲も残しており、ピアノ曲や歌曲も多く残っています。
また、吹奏楽になじみある方は『エルザへの大聖堂への行列』でこのワーグナーの名前を見たことがあるかと思います。
今回はそのワーグナーの名曲をセレクトしました。
ぜひご視聴ください!
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リヒャルト・ワーグナーの名曲。人気のクラシック音楽(1〜10)
ジークフリート牧歌 ホ長調 WWV 103(1870年)Richard Wagner

「ジークフリート牧歌」は、リヒャルト・ワーグナーが妻コジマへの誕生日とクリスマスの贈り物として作曲されました。
ジークフリートとはワーグナーの息子ジークフリート・ワーグナーのことで、産んでくれたコジマに、ねぎらいと感謝を示す音楽として作曲されました。
私的な団欒の音楽として作曲されたため、もともとは公に出るような曲ではありませんでしたが、1878年に出版されると人気を呼び、ワーグナー家の家計を潤した家族のためにあるような曲でした。
牧歌ということもあって、激しい部分はなくとても楽器の音色の美しさが出る名曲です。
弦楽器のアンサンブルと時折見せる管楽器のロングトーンとソロの掛け合いに涙するでしょう。
心を穏やかにして聞けるワーグナーの名曲です。
歌劇「ローエングリン」第2幕より「エルザの大聖堂への行列」Richard Wagner

歌劇「ローエングリン」第2幕より「エルザの大聖堂への行列」。
エルザが婚礼の式のために礼拝堂へ向かう場面の音楽で、美しく魅力的な旋律に胸が高鳴ります。
オーケストラが原曲ですが、吹奏楽で編曲されたバージョンで演奏されることが多く、吹奏楽出身者にもなじみがあるリヒャルト・ワーグナーの傑作です。
日本テレビ「笑ってコラえて!」で企画された吹奏楽の旅2010にて、吹奏楽の神様といわれた屋比久勲先生が部活の練習の最後に毎回この「エルザの大聖堂への行列」を演奏することが話題となりました。
スローなテンポで歌い上げ、最後は壮大な雰囲気で終わります。
シンバルがとてもいい味を出しています。
す。
心の痛みを音楽で表現したい方や、マーラーの音楽世界に触れてみたい方にぴったりの曲ではないでしょうか。
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より「第1幕への前奏曲」Richard Wagner

ドイツを代表する作曲家リヒャルト・ワーグナーの傑作、壮大な物語を描いた音楽劇の前奏曲です。
1862年に作曲されたこの作品は、ギルドの主題、マイスタージンガーの行進曲、愛のテーマが特徴的です。
約10分の演奏時間で、オーケストラの豊かな音色が織りなす美しい旋律が聴く人を魅了します。
本作は、音楽と詩の伝統、そして新しい才能の台頭という普遍的なテーマを探求しています。
愛と芸術、伝統と革新の葛藤を描いた物語は、聴衆の心に深く響きます。
クラシック音楽愛好家はもちろん、人間ドラマに興味がある方にもおすすめの一曲です。
ファウスト序曲 ニ短調 WWV 59(1839/40年)Richard Wagner

ドイツの名詩人ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの『ファウスト』に触発された演奏会用序曲です。
緩やかな序奏から始まり、チューバの重厚なモティーフと弦楽器の応答が印象的。
主部では半音階のような第1主題と明るい第2主題が展開され、ドラマチックな音楽が繰り広げられます。
ニ短調からニ長調への転調は、暗闇から光への移行を象徴し、ファウストの内面的葛藤や魂の探求を音楽で描写しています。
1844年7月にドレスデンで初演されましたが、1852年にリストが再演するまでしばらく忘れられていました。
本作は、リヒャルト・ワーグナーの劇的表現力と巧みなオーケストレーションを示す重要な作品です。
ゲーテ文学に興味がある方や、ワーグナーの音楽的発展を理解したい方におすすめの1曲です。
楽劇「トリスタンとイゾルデ」より「愛の死」Richard Wagner

リヒャルト・ワーグナーの代表的作品である楽劇『トリスタンとイゾルデ』の終幕を飾る名場面です。
トリスタンの亡骸の傍らでイゾルデが歌う、愛と死の融合を描いた曲として知られています。
半音階の和声進行や豊かなオーケストレーションにより、登場人物の深い感情が見事に表現されています。
1865年6月にミュンヘンで初演された本作は、その革新的な音楽語法で後世に大きな影響を与えました。
愛と死、そして救済をテーマにした壮大な物語と、それを見事に音楽で描き切った作曲技法に魅了される方におすすめの一曲です。
楽劇「ワルキューレ」第3幕への前奏曲「ワルキューレの騎行」Richard Wagner

かっこよく、映画音楽のようなクラシック作品として知られるリヒャルト・ワーグナーが作曲した楽劇「ワルキューレ」第3幕への前奏曲「ワルキューレの騎行」です。
「ワルキューレ」とは、北欧神話に登場する複数の半神を指し「戦死者を選ぶ者」という意味を持っていて、映画『地獄の黙示録』劇中でも使われたり、CMなどでも使用される曲ですので楽劇「ワルキューレ」自体を見たことはなくてもこの曲は知っているという方も多いのではないでしょうか。
木管のトレモロとストリングスの駆け上がり、ホルンが吹き始めるとテンションが上がってきますね!
金管の迫力がこの曲の命です!
歌劇「ローエングリン」より第1幕への前奏曲Richard Wagner

聖杯の輝きを音楽で表現した壮大な前奏曲です。
繊細な弦楽器の和音から始まり、次第に高揚していく音楽の流れは、天上から降臨し再び天に戻る聖杯の様子を見事に描き出しています。
特に金管楽器による力強いコラールは、聴く者の心に深い感動を与えます。
神秘的で崇高な雰囲気を持つこの曲は、多くの作曲家や芸術家に影響を与え、ロシアの作曲家チャイコフスキーからも高い評価を受けました。
映画『独裁者』でも使用され、その壮大さと神秘性が印象的な場面を演出しています。
クラシック音楽の魅力を存分に味わいたい方におすすめの一曲です。





