リヒャルト・ワーグナーの名曲。人気のクラシック音楽
「楽劇王」の名前で知られる19世紀のドイツの作曲家、リヒャルト・ワーグナーの名曲を集めました!
ほとんどの自作歌劇=オペラで台本を書き、作曲家だけではなく文筆家としても知られており、19世紀後半のヨーロッパに広く影響を及ぼした人物のひとりです。
楽劇王と言われるだけあって、非常に楽劇が多いのですが、「交響曲 ハ長調」など交響曲も残しており、ピアノ曲や歌曲も多く残っています。
また、吹奏楽になじみある方は『エルザへの大聖堂への行列』でこのワーグナーの名前を見たことがあるかと思います。
今回はそのワーグナーの名曲をセレクトしました。
ぜひご視聴ください!
リヒャルト・ワーグナーの名曲。人気のクラシック音楽(11〜20)
楽劇「ワルキューレ」第1幕よりRichard Wagner

楽劇『ワルキューレ』第1幕は、双子の兄妹ジークムントとジークリンデの出会いと愛を描いた名場面です。
嵐の夜、傷ついたジークムントがフンディングの館に逃げ込み、ジークリンデと出会う様子が描かれています。
二人は互いに強く惹かれ合い、双子の兄妹だと知りながらも愛を選びます。
ワーグナーの特徴であるライトモティーフが巧みに使用され、登場人物の感情や状況が音楽的に表現されています。
愛と運命、禁断の関係をテーマにした本作は、ドラマチックな展開と豊かな音楽表現が融合した傑作です。
クラシック音楽や物語性のある作品を楽しみたい方におすすめの1曲です。
歌劇「さまよえるオランダ人」より「水夫の合唱」Richard Wagner

ノルウェー船の水夫たちが帰郷の喜びを歌う場面で演奏される激しく陽気な合唱です。
厳しい航海を終えた解放感から宴会を開き、騒ぎはしゃぐ水夫たちの歌声が、隣に停泊する不気味なオランダ船との対比を際立たせています。
明るく単純な和音進行から始まり、再現部では半音階の不気味なトレモロやスケールが加わり、幽霊船が目覚める不穏な空気を醸し出す巧みなオーケストレーションが特徴です。
1843年に初演された本作は、リヒャルト・ワーグナーが自らの航海中の体験やハイネの著作から着想を得て作曲されました。
オペラファンはもちろん、ドラマティックな音楽と物語を楽しみたい方にもおすすめの1曲です。
楽劇「神々の黄昏」より「ジークフリートの葬送行進曲」Richard Wagner

リヒャルト・ワーグナーの代表作『ニーベルングの指環』の最終作から選ばれた本作は、壮大な音楽ドラマの集大成と言えます。
荘厳な音楽が英雄の死を悼み、物語の転換点を象徴しています。
複数のライトモチーフを巧みに織り交ぜ、ジークフリートの生涯と運命を音で描き出す手法は見事です。
1876年8月にバイロイト祝祭劇場で初演された際、聴衆を圧倒したことでしょう。
言葉を超えた音楽の力で深い感情を表現し、物語のクライマックスを印象付けます。
楽劇王ワーグナーの音楽世界に触れたい方、壮大な物語と音楽の融合を体験したい方におすすめの一曲です。
歌劇「タンホイザー」より「大行進曲」Richard Wagner

壮大で華やかな曲調が特徴的なこの楽曲は、ヴァルトブルク城で開催される歌合戦の場面を盛り上げる名曲です。
荘厳で力強い管弦楽の豊かな響きが、聴く人を魅了します。
官能的な愛と純粋な愛の間で葛藤する主人公の心情を象徴的に表現しており、物語の深みを増しています。
オペラの中でも特に人気が高く、単独でも演奏される機会の多い本作は、ロマン派音楽の魅力が詰まっています。
クラシック音楽初心者の方から、オペラや管弦楽の愛好家まで、幅広い層におすすめの一曲です。
1845年10月にドレスデンで初演されて以来、多くの人々に愛され続けている名曲をぜひお楽しみください。
歌劇「タンホイザー」序曲Richard Wagner

荘厳なコラールで始まるこの序曲は、オペラ全体の主題を見事に凝縮しています。
「巡礼の合唱」と「ヴェーヌスベルクの音楽」が交互に現れる構成は、主人公タンホイザーの内的葛藤を象徴しており、聴く者の心を揺さぶります。
信仰と欲望の対立、そして最終的な救済というテーマが、壮大な音楽で表現されています。
1845年10月にドレスデンで初演されたこの曲は、当初は理解されませんでしたが、その後改訂を重ね、今では広く愛される名曲となっています。
オペラファンはもちろん、壮大な音楽と深い感情表現を求める音楽愛好家にもおすすめの一曲です。
歌劇「ローエングリン」より「結婚行進曲」Richard Wagner

歌劇「ローエングリン」より「結婚行進曲」です。
第3幕第1場で演奏され、フェリックス・メンデルスゾーンの「結婚行進曲」と並んで有名であり、結婚式ではオルガンなどで演奏されることが多い曲です。
『婚礼の合唱』とも知られる曲ですが、オペラで結婚した二人は最後では別れてしまうのでドイツでは結婚式にこの曲をオルガンで演奏することを禁止する教会もあるほど。
2大結婚行進曲といわれる2曲ですが、リヒャルト・ワーグナーもメンデルスゾーンと同じ時代、ドイツで活躍していたため仲間であり、ライバルな存在です。
メンデルスゾーンはテンポが速く、快活で華やかですが、ワーグナーの方はゆっくりしていてどちらかといえば荘厳な雰囲気です。
結婚式で流す場合はぜひ聞き比べて背景も知ってから聞くと選曲意識も変わると思います。
リヒャルト・ワーグナーの名曲。人気のクラシック音楽(21〜30)
歌劇『ローエングリン』より「エルザの大聖堂への入場」Wilhelm Wagner

荘厳で神聖な雰囲気を持つこの楽曲は、ゆったりとしたテンポで進行し、豊かなオーケストレーションが際立っています。
金管楽器と弦楽器の調和が美しく、聴く人の心に深い感動を与えます。
1850年8月に初演されたこの曲は、オペラの一場面を描写しており、主人公の純粋さや儀式の荘厳さを見事に表現しています。
結婚式や宗教的な儀式のBGMとしても使用され、多くの人々に親しまれています。
クラシック音楽に興味がある方はもちろん、心に響く美しい旋律を求めている方にもおすすめの一曲です。