90年代ロック革命!~90年代を彩った洋楽バンドの名曲集
1990年代は、既存のロックにはあてはまらないオルタナティブロックやグランジと呼ばれた一派が台頭し、ロック・シーンが大きな変革を遂げた時代です。
ポップパンクやシューゲイザー、ニューメタルにラップメタル、ダンスミュージックやテクノをロックと融合させた革新的なサウンドなど、正しく「ミクスチャー」と呼びたい感性から生まれた90年代ロックは、2020年代の今も若いミュージシャンへ多大なる影響を及ぼしていますよね。
本稿では、そんな90年代の洋楽ロックバンドの名曲を一挙ご紹介!
これから90年代ロックに触れてみたいという方にもオススメしたい、基本かつ王道の名曲を中心としたラインアップでお届けします。
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90年代ロック革命!~90年代を彩った洋楽バンドの名曲集(21〜30)
Sweet Child O’ MineGuns N’ Roses

ヘヴィメタルの歴史を語る上で外せない1曲『Sweet Child O’ Mine』。
ガンズ・アンド・ローゼズのデビューアルバム『Appetite For Destruction』に収録された本作は、1988年6月にシングルカットされ、ビルボードホット100で1位を獲得しました。
スラッシュさんの印象的なギターリフから始まり、アクセル・ローズさんの感情豊かな歌声が重なります。
歌詞は、ローズさんが当時の恋人への思いを綴ったもので、愛する人への優しさと、過去の苦悩が感じられる内容です。
ビデオクリップは1987年に撮影され、YouTubeで15億回以上再生されるなど、今なお色褪せない魅力を放っています。
Vertual InsanityJamiroquai

クラブ世代による踊れるジャズ、アシッドジャズの代表的な存在であり、先鋭的なサウンドで世界的な成功を収めたイギリス出身のジャミロクワイ。
いまだに勘違いされやすいのですが、ジャミロクワイとはアーティスト名ではなく、フロントマンのジェイ・ケイさんのソロ・プロジェクト名なのですよ。
バッファローマンと呼ばれる印象的なロゴ、さまざまな種類の帽子がトレードマークのジェイ・ケイさんのキャラクターも含めて、ヨーロッパのみならずここ日本においても、デビュー当時からおしゃれな音に敏感な層を中心として絶大な人気を誇っておりましたね。
そんなジャミロクワイがアメリカでも成功を果たすきっかけとなったのは、間違いなく1996年に発表された代表曲の1つ『Virtual Insanity』でしょう。
洗練されたジャズ・ファンクによる文句なしのキラーチューンであり、ジョナサン・グレイザー監督による斬新なMVも含めて、まさに伝説的な1曲といっても過言ではない名曲です。
ちなみにこの曲については興味深いエピソードがありまして、ジェイ・ケイさんによると『Virtual Insanity』は本人が目にした「札幌の地下街」に着想を得て製作されたのだとか。
Enter SandmanMetallica

90年代初頭のグランジ革命で80年代に活躍していたトップクラスのロック・バンドの多くが路線変更を迫られたり、人気が失墜してしまうようなケースさえあった中で、メタリカはそのような憂き目に合うどころか、記録的な成功を収めた巨大なバンドへと成長した……という事も90年代のロック・シーンにおいて重要なエピソードですよね。
世界で最も成功したヘビーメタル・バンドのメタリカが1991年にリリースした『メタリカ』、通称『ブラック・アルバム』と呼ばれるアルバムの輝かしいまでの成功や影響力などはここでは述べませんが、このアルバムの1曲目に収録されている『Enter Sandman』は、まさに90年代のメタリカだからこそ生み出せた名曲中の名曲です。
ギタリスト、カーク・ハーメットさんがオルタナティブロックの代表的なバンドであるサウンドガーデンのアルバムから触発されたというリフはもはや伝説的であり、それほどメタルに興味がない層にも認知度の高い楽曲ですよね。
スラッシュメタルらしいスピード感よりも90年代的なグルーブ重視のヘビネスは、90年代初頭という時代に呼応したものであり、旧来のファンからの反発もありましたが、この曲の価値は年月が過ぎれば過ぎるほどに増すばかりなのです。
Semi-Charmed LifeThird Eye Blind

明るいメロディと深刻な歌詞の対比が印象的な作品です。
サード・アイ・ブラインドのデビューアルバムに収録され、1997年2月にリリースされました。
一見すると楽しげな曲調ですが、実は危険なドラッグ使用の体験を描いており、聴く人の心に複雑な感情を呼び起こします。
本作は映画『アメリカン・パイ』のサウンドトラックにも使用され、幅広い層に知られるようになりました。
サード・アイ・ブラインドの代表曲として、90年代の音楽シーンを語る上で欠かせない1曲です。
人生の苦悩や不確実性を感じている方に、共感と慰めを与えてくれるでしょう。
1979The Smashing Pumpkins

「スマパン」の愛称でも知られるスマッシング・パンプキンズは、ニルヴァーナやパール・ジャムと並んで90年代オルタナティブロックの象徴的な存在の1つです。
そり頭が特徴的な巨漢にして天才的なソングライター、ビリー・コーガンさんを中心としたオリジナル・ラインアップは、日系人ギタリストのジェイムス・イハさんや、紅一点にしてオルタナティブロック時代のアイコンでもあったベーシストのダーシー・レッキーさん、ジャズの素養を持ち卓越した技術を持ったドラマーのジミー・チェンバレンさん、と4人のキャラクターが立っていたこともあり、ここ日本でも絶大な人気を誇ったバンドですね。
静と動の楽曲展開を巧みに操るバンド・アンサンブルから生み出された珠玉の楽曲群の中でも、今回はバンドのメロウな側面が色濃く出た名曲中の名曲『1979』を紹介しましょう。
有名なクリーン・トーンによるギターのメイン・フレーズと、ビリーさんのナイーブな歌声が際立つノスタルジックなメロディ、1979年という時代の風景を少年の目で通して描いた歌詞が実に素晴らしい。
1995年にリリースされ、スマパンの人気と評価を決定的なものとした超傑作『Mellon Collie and the Infinite Sadness』に収録されています。
スマパンの音楽性は多面的であり、この曲だけで全てを理解するのは不可能ですから、やはりアルバムを聴いてその魅力を思う存分味わっていただきたいですね!
Song 2Blur

イギリスのブリットポップを代表するブラーが放った破壊力抜群のギターサウンドは、1997年の音楽シーンに衝撃を与えました。
それまでのイギリス的なポップさを一変させ、アメリカのインディーロックを意識した荒々しいサウンドと、意味を持たない即興的な歌詞が織りなす実験的な作品は、皮肉にも彼らの最大のヒット曲となりました。
アルバム『ブラー』から生まれた本作は、数十分で完成させたという衝動的な制作過程も相まって、ブラーの新境地を切り開きました。
映画やゲームでも多数起用され、その爆発的なエネルギーはスポーツの試合会場でも観客を沸かせています。
まさに、エネルギーを解き放ちたい時、心を躍らせたい瞬間に聴くのがぴったりの一曲です。
Under The BridgeRed Hot Chili Peppers

ロック史にその名を刻むレジェンドのうちの一つに数えられるバンド、レッドホットチリペッパーズ。
日本でもその人気を確固たるものにしていますが、80年代の結成ながら彼らがヒットしたのは90年代からです。
90年代に数々の名曲を世に出しましたが、1991年発売のアルバム『Blood Sugar Sex Magik』の11曲目のこちら『Under The Bridge』は当時誰も思いつかなかった斬新なサウンドと展開力で多くのリスナーをとりこにしました。
とくにラストのアンサンブルは必聴です。






