90年代ロック革命!~90年代を彩った洋楽バンドの名曲集
1990年代は、既存のロックにはあてはまらないオルタナティブロックやグランジと呼ばれた一派が台頭し、ロック・シーンが大きな変革を遂げた時代です。
ポップパンクやシューゲイザー、ニューメタルにラップメタル、ダンスミュージックやテクノをロックと融合させた革新的なサウンドなど、正しく「ミクスチャー」と呼びたい感性から生まれた90年代ロックは、2020年代の今も若いミュージシャンへ多大なる影響を及ぼしていますよね。
本稿では、そんな90年代の洋楽ロックバンドの名曲を一挙ご紹介!
これから90年代ロックに触れてみたいという方にもオススメしたい、基本かつ王道の名曲を中心としたラインアップでお届けします。
- 90年代の偉大な洋楽ロックの名曲・ヒット曲
- 【初心者向け】90年代を代表する洋楽ヒット曲・人気曲まとめ
- 【傑作選】洋楽ロックの名曲まとめ
- 90年代の偉大な洋楽ポップスの名曲・ヒット曲
- CMに起用された90年代の洋楽。CMソングまとめ
- 【Back to 90's!】1990年代にヒットした洋楽のダンスミュージック
- 90年代の洋楽ガールズバンドのデビュー曲
- 【邦楽ロック】90年代を彩った不朽の名曲。懐かしのヒット曲
- 1990年代懐かしの邦楽バンドの名曲・ヒット曲
- 【1980年代】伝説の洋楽ロックバンドの名曲・ヒット曲
- 【定番】洋楽ミクスチャーロック入門。おすすめの名曲まとめ
- 【2025】UKロックの名曲まとめ。最新曲から定番曲まで紹介!
- 1980年代に活躍したバンドの名曲&ヒットソング特集
90年代ロック革命!~90年代を彩った洋楽バンドの名曲集(21〜30)
Paranoid AndroidRadiohead

パズルのように楽曲が複雑に展開していく『Paranoid Android』。
元祖鬱ロック、レディオヘッドの代表曲ですね。
彼らの出現はロックシーンを大きく変えました。
『Paranoid Android』が収録されているアルバム『OK computer』と、その前作『The Bends』を聴き比べればその差は明らかなのですが、メジャーで明るめな響きの曲が多かったのに対して、一気にトーンが暗くなっているんですね。
ここから今のレディオヘッドの基盤が作られていたように思います。
中でもリード曲である『Paranoid Android』はアルバムの雰囲気をギュッと閉じ込めたような濃い1曲です。
「爽快感のあるサウンドだけがロックではない」と体現して見せたレディオヘッド。
クレイジーな展開とどっぷりはまり込んでしまう、中毒性たっぷりな鬱サウンドで新たな風を吹かせた1曲です。
November RainGuns N’ Roses

1985年に結成され、ロック好きであればその名前を知らない人はいないほどの世界的大成功を収めたアメリカ出身のロックバンド、ガンズ・アンド・ローゼズの楽曲。
ピアノとストリングスによる壮大なアレンジで始まり、バンドサウンドが絡んでいく究極のハードロックパワーバラードの一つとして有名なナンバーです。
個性的なボーカル、ブルージーで叙情的なギターソロなど、バラード曲でありながらもガンズ・アンド・ローゼズの魅力が詰め込まれた名曲です。
Under The BridgeRed Hot Chili Peppers

ロック史にその名を刻むレジェンドのうちの一つに数えられるバンド、レッドホットチリペッパーズ。
日本でもその人気を確固たるものにしていますが、80年代の結成ながら彼らがヒットしたのは90年代からです。
90年代に数々の名曲を世に出しましたが、1991年発売のアルバム『Blood Sugar Sex Magik』の11曲目のこちら『Under The Bridge』は当時誰も思いつかなかった斬新なサウンドと展開力で多くのリスナーをとりこにしました。
とくにラストのアンサンブルは必聴です。
1979The Smashing Pumpkins

「スマパン」の愛称でも知られるスマッシング・パンプキンズは、ニルヴァーナやパール・ジャムと並んで90年代オルタナティブロックの象徴的な存在の1つです。
そり頭が特徴的な巨漢にして天才的なソングライター、ビリー・コーガンさんを中心としたオリジナル・ラインアップは、日系人ギタリストのジェイムス・イハさんや、紅一点にしてオルタナティブロック時代のアイコンでもあったベーシストのダーシー・レッキーさん、ジャズの素養を持ち卓越した技術を持ったドラマーのジミー・チェンバレンさん、と4人のキャラクターが立っていたこともあり、ここ日本でも絶大な人気を誇ったバンドですね。
静と動の楽曲展開を巧みに操るバンド・アンサンブルから生み出された珠玉の楽曲群の中でも、今回はバンドのメロウな側面が色濃く出た名曲中の名曲『1979』を紹介しましょう。
有名なクリーン・トーンによるギターのメイン・フレーズと、ビリーさんのナイーブな歌声が際立つノスタルジックなメロディ、1979年という時代の風景を少年の目で通して描いた歌詞が実に素晴らしい。
1995年にリリースされ、スマパンの人気と評価を決定的なものとした超傑作『Mellon Collie and the Infinite Sadness』に収録されています。
スマパンの音楽性は多面的であり、この曲だけで全てを理解するのは不可能ですから、やはりアルバムを聴いてその魅力を思う存分味わっていただきたいですね!
Enter SandmanMetallica

90年代初頭のグランジ革命で80年代に活躍していたトップクラスのロック・バンドの多くが路線変更を迫られたり、人気が失墜してしまうようなケースさえあった中で、メタリカはそのような憂き目に合うどころか、記録的な成功を収めた巨大なバンドへと成長した……という事も90年代のロック・シーンにおいて重要なエピソードですよね。
世界で最も成功したヘビーメタル・バンドのメタリカが1991年にリリースした『メタリカ』、通称『ブラック・アルバム』と呼ばれるアルバムの輝かしいまでの成功や影響力などはここでは述べませんが、このアルバムの1曲目に収録されている『Enter Sandman』は、まさに90年代のメタリカだからこそ生み出せた名曲中の名曲です。
ギタリスト、カーク・ハーメットさんがオルタナティブロックの代表的なバンドであるサウンドガーデンのアルバムから触発されたというリフはもはや伝説的であり、それほどメタルに興味がない層にも認知度の高い楽曲ですよね。
スラッシュメタルらしいスピード感よりも90年代的なグルーブ重視のヘビネスは、90年代初頭という時代に呼応したものであり、旧来のファンからの反発もありましたが、この曲の価値は年月が過ぎれば過ぎるほどに増すばかりなのです。
Kool ThingSonic youth

オルタナティブロックの先駆者、ソニック・ユースのメジャーデビュー作となったアルバム『Goo』に収められた、グランジシーンを語る上で欠かせない楽曲です。
本作は、ボーカルのキム・ゴードンさんがある著名なラッパーへインタビューした際の文化的衝突から生まれたのだそう。
性や権力への鋭い問いを、ヒップホップ界の重鎮チャックDとのクールな掛け合いで表現しています!
ノイジーなギターとポップな聴きやすさが同居したサウンドは、まさに革命的でした。
1990年6月にシングルとして公開された本作は、ゲーム『Guitar Hero III』などにも起用。
知的な刺激と90年代のヒリついた空気感を、ぜひ体感してみてはいかがでしょうか?
Feel The PainDinosaur Jr.

90年代以降のグランジやオルタナティブロックへ多大なる影響を与えたバンド、ダイナソーJr.の6作目のアルバム『Without a Sound』からの代表曲です。
1994年8月にシングルカットされ、USモダンロックチャートで4位を記録するなど大きな成功を収めました。
この楽曲は、他人の痛みに共感しすぎるあまり、やがて何も感じなくなってしまうという虚無感を描いた、非常に内省的な作品。
明るくポップな曲調でリスナーを誘い込みつつ、その裏で後悔や不確かさを歌うのが彼らの得意な手法なのだそうです。
J・マスキスさんの歪んだギターサウンドと切ないメロディの融合は、まさにグランジの真骨頂ですね!






