90年代ロック革命!~90年代を彩った洋楽バンドの名曲集
1990年代は、既存のロックにはあてはまらないオルタナティブロックやグランジと呼ばれた一派が台頭し、ロック・シーンが大きな変革を遂げた時代です。
ポップパンクやシューゲイザー、ニューメタルにラップメタル、ダンスミュージックやテクノをロックと融合させた革新的なサウンドなど、正しく「ミクスチャー」と呼びたい感性から生まれた90年代ロックは、2020年代の今も若いミュージシャンへ多大なる影響を及ぼしていますよね。
本稿では、そんな90年代の洋楽ロックバンドの名曲を一挙ご紹介!
これから90年代ロックに触れてみたいという方にもオススメしたい、基本かつ王道の名曲を中心としたラインアップでお届けします。
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90年代ロック革命!~90年代を彩った洋楽バンドの名曲集(41〜50)
The Perfect DrugNine Inch Nails

音楽史にその名を刻む天才、トレント・レズナーさん率いるナイン・インチ・ネイルズは、インダストリアル・ロックという当時はマイナーだったジャンルを基調とした独創的なサウンドと、トレントさんの徹底した美学に基づいたコンセプトやアートワーク、圧巻のライブ・パフォーマンスも含めた総合芸術でもって、商業的にも大成功を収めた稀有なバンドです。
2020年代の今となっては、映画音楽家としても成功したトレントさん自身の名前の方が知られているかもしれませんね。
そんなナイン・インチ・ネイルズが90年代に生み出した作品群はアルバムもEPも傑作であり、革新的なロックを聴きたいという方にはぜひ一度は触れてほしいものばかりですが、決して誰もが聴きやすい音を鳴らしているわけではありません。
本稿で紹介している『The Perfect Drug』は、彼らの楽曲の中では飛び抜けてキャッチーな名曲ですから、まずはこの曲からナイン・インチ・ネイルズの深い深い音世界へ没入していただくのもよいかもしれません。
巨匠デヴィッド・リンチさんの映画『ロスト・ハイウェイ』のために書き下ろされた楽曲で、オリジナル・アルバムには未収録となっておりますから注意が必要です。
ドラムンベースをベースとしたサウンドは抜群にカッコ良く、ポップとさえ言えるメロディ・ラインも最高なのですが……残念ながらトレントさん本人はこの曲をあまり気に入ってはいないようですね……。
Pretty Fly (For a White Guy)The Offspring

アメリカ、オレンジカウンティ発のポップパンクバンド、オフスプリング。
ビールとスケボーが似合うカラッとした陽気なパンクロックで、通算4000万枚の売り上げを記録。
ソーシャルディストーションのライブが見れなかったから、というバンド結成理由もナイス。
シンプルで速くてアッパーな名曲ぞろいなので即効性アリ、聴いた瞬間にテンションがあがります。
もちろん屋内でも限界まで爆音推奨です。
Vertual InsanityJamiroquai

クラブ世代による踊れるジャズ、アシッドジャズの代表的な存在であり、先鋭的なサウンドで世界的な成功を収めたイギリス出身のジャミロクワイ。
いまだに勘違いされやすいのですが、ジャミロクワイとはアーティスト名ではなく、フロントマンのジェイ・ケイさんのソロ・プロジェクト名なのですよ。
バッファローマンと呼ばれる印象的なロゴ、さまざまな種類の帽子がトレードマークのジェイ・ケイさんのキャラクターも含めて、ヨーロッパのみならずここ日本においても、デビュー当時からおしゃれな音に敏感な層を中心として絶大な人気を誇っておりましたね。
そんなジャミロクワイがアメリカでも成功を果たすきっかけとなったのは、間違いなく1996年に発表された代表曲の1つ『Virtual Insanity』でしょう。
洗練されたジャズ・ファンクによる文句なしのキラーチューンであり、ジョナサン・グレイザー監督による斬新なMVも含めて、まさに伝説的な1曲といっても過言ではない名曲です。
ちなみにこの曲については興味深いエピソードがありまして、ジェイ・ケイさんによると『Virtual Insanity』は本人が目にした「札幌の地下街」に着想を得て製作されたのだとか。
What’s My Age Again?blink-182

00年代初頭のポップパンク・ブームの火付け役というだけでなく、2020年代の現在において、Z世代のアーティストたちがブリンク 182のドラマーであるトラヴィス・バーカーさんのサポートを受けてデビューを果たす、といったことが珍しくないという事実を踏まえれば、ブリンク 182の影響力は想像以上に大きいものと言えるのではないでしょうか。
もちろん、日本のバンドでも彼らからの影響を公言するミュージシャンは多く存在していますよね。
そんなブリンク 182の出世作にして、世界中で1,500万枚ものセールスを記録した『Enema of the State』は1999年にリリースされたサード・アルバム。
代表曲やライブの定番曲がずらりと並ぶ収録曲の中でも、全裸で街中を走るメンバーの姿がシュールすぎるMVでもおなじみの名曲『What’s My Age Again?』を紹介しましょう。
けばけばしいアルバムのジャケットも含めて、いかにも悪ノリといった感じではあるのですが、シンプルながらも耳に残る切ないアルペジオを軸とした、どこかノスタルジックなメロディが印象深い楽曲なのですよね。
大人げないMVとは裏腹に、大人になれない自分を周囲に指摘されて悩む主人公の姿を描いた歌詞も興味深い。
そんな彼らのスタイルは、00年代以降のポップなエモにも確実に影響を与えているのが分かります。
All Apologies (MTV Unplugged)Nirvana

感情豊かなアコースティックサウンドに乗せて、自省と赦しを求める思いを綴った楽曲。
カート・コバーンさんの繊細な歌声と、クリス・ノヴォセリックさんの印象的なベースラインが心に響きます。
1993年11月にニューヨークで行われたMTV Unpluggedでのパフォーマンスは、ニルヴァーナの代表作の1つとなりました。
このライブ音源を収録したアルバム『MTV Unplugged in New York』は、1994年11月にリリースされ、ビルボードチャートで1位を獲得。
グラミー賞も受賞しています。
本作は、90年代ロックの象徴的な1曲として、今なお多くの人々に愛され続けているのです。
What I GotSublime

アメリカのスカ・パンク・バンドであるSublimeによって、1996年にリリースされたトラック。
穏やかなアコースティック・ギター・ソロを特徴としており、The Beatlesの1968年のトラック「Lady Madonna」からインスパイアされています。
Don’t SpeakNo Doubt

パンクから派生したサブ・ジャンル、スカパンクから出発したバンドという点において最も成功した存在ではないでしょうか。
カリフォルニア出身のノー・ダウトは、ソロとしても世界的な成功を収めた紅一点シンガー、グウェン・ステファーニさんを擁する4人組。
実はバンドとして成功するまでに長い下積み時代を経験しており、結成自体は1986年とかなり昔の話なのですね。
ノー・ダウトの名前を全国区へと押し上げた名盤、1995年リリースの『Tragic Kingdom』は、スカパンクを基調としながらも80年代的なポップさが随所に盛り込まれ、世界中で1,600万枚の売上を記録。
ライブで鍛え上げられた抜群の演奏能力とグウェンさんの素晴らしい歌唱力から織り成す、よりすぐりの楽曲群はどれも素晴らしい出来栄えとなっています。
中でも、グウェンさんとベーシストのトニー・カナルさんとのプライベートにおける別離をテーマとした名バラード『Don’t Speak』は、1つのジャンルに収まりきらない彼らのポテンシャルが如実に表れた名曲中の名曲ですね。
グウェンさんの痛々しいほどの熱唱は聴く人の心を間違いなく揺さぶるものですし、シングルとしてリリースされて世界中で大ヒットを記録したのも納得の素晴らしい楽曲となっておりますよ。






